伊智「さあ今週も始まりました、24時間ネットプロレス。」
モウバーサン「PXFオフィシャルサイトから全国全世界、暇でネットを見るだけの哀れな貴様らの元へお届けしてやるぞ!フハハハハッ!」
伊智「・・・はい、今週もこんな感じに始まってしまいました・・・。そしてリングの方を見ますと、ピンクカラーだったマットが今日はブラックに!すっかりあらゆるものがババァニング色に染まってしまっております・・・。」
モウバーサン「フフッ、今日からリングの色もババァニング仕様だ。渋いだろう?他の誰かが王者にでもならない限り、このまま変わらんからな。つまり、永久にこのリングはババァニング一色だ!」
CEO「黒いリングもかっこいいんだけどさー、動画の見栄え的な部分でこれずっと続くとどうなのかなーって・・・。」
伊智「やっぱりこのリングはピンクがしっくりきますよね!閣下カラーですから。」
モウバーサン「あー、これまではピンクだったか?今や代表でも王者でも何でもない、ただの雑魚レスラーに成り下がった女の趣味の色に執着する必要なんて、どこにもないだろー!」
伊智「だからって、リングの色まで喪服に合わせることないじゃないですかー!さて、団体に起こった悲劇といえばそれだけじゃありません。先週ババァニング同士で行われましたタイトル戦ではエンリァック選手がフィエロット選手を破って新王者に。そして放送の最後、彼女の手により初代ダンボールベルトは無残にもビリビリに・・・」
モウバーサン「あれは台本に書いてなかったからなー、我輩も正直驚いたぞ。」
CEO「コラークもガチでキレてたからな。全く恐ろしい奴だよエンリァックは。仕方なくゴミ箱から拾って、ガムテープで補修して今は事務所に保管してるけどな。」
モウバーサン「フンッ、そんなみみっちいことまでするぐらい愛着があったのか、あのダンボールベルトに。だが今日の新ベルトお披露目をもってそんな過去の思い出は忘れてもらうぞ。じゃあ、そろそろ見せてやる。」
伊智「いよいよ2億円をかけた2代目ベルトが姿を現すようです!複雑な気持ちはありますが、見たいという気持ちも抑えられません。ではお願いいたします。」
CEO「プレートにBBAとか書いてそうだな。それに2億円もかける必要あるのかよって。」
モウバーサン「まあ見ておけ。これが正真正銘、2億円のチャンピオンベルトだ。」
伊智「おおっ!!これが2億円ベルトの純然たる輝き!これまで見たことの無いまばゆい光を放っております!どうやら2億円かけたというのは本当のようですね。」
モウバーサン「フンッ、当然だろ。これが本物のチャンピオンが巻く、本物のベルトというものだ。」
CEO「・・・意外と無難にまとめてきたな。でもこれ、2億円もかかってないだろ実際。別にダイヤモンド散りばめてるとかじゃないし。」
モウバーサン「何を言っている。どこからどう見ても2億円じゃないか。貴様には2億円という値打ちがどれぐらいのものかわからないようだな。」
伊智「・・・あっ、言われてみるとよくあるレプリカベルトのように見えなくもないような・・・」
モウバーサン「バカモノーー!!・・・ったく貴様らの目利きの無さには呆れるばかりだ。そらダンボールのベルトなんぞに価値を見出すだけのことはあるわ。」
伊智「・・・一体このベルト、本当に2億円が使われているのでしょうか。謎を残したまま、今週のラインナップにまいります!」
モウバーサン「もう貴様らには見せんぞ。とっととエンリァックのところへ持っていけ。」 |