〜微熱かよ!〜

女子枠第3試合
「鳴崎 結依」 VS 「ゴッツァン」


実況「シングルマッチ3連戦の最後は、エース対決と名付けられたこの一戦です。
今回がオンライン公式戦初の試合となる、MUGEN女子部所属の“鳴崎 結依”。
そしてファイモニ代表が我らのごっちん、“ゴッツァン”であります。」

「この鳴崎結依選手のプロフィールが届きましたので、ご紹介いたします。
職人的美少女コンテストに優勝、その脇固めの美しさがMUGENオーナー・ましろ氏の目に止まり、
MUGEN女子部から見事、プロレスデビューを果たしました。」
「パロXのオーナーも、彼女の魅力には一目置いたと語っていましたね。」

「そして、個性派が数多く存在しているMUGEN女子部の中でも、比較的性格はまともだと聞いております。
ただ、ゆっき〜こと藤本ゆきの選手とは敵対関係にあります。」

「先程の試合の余韻がまだ残る中ー、MUGEN女子・鳴崎結依が入場してまいりました。
ファイモニを代表するエース・ゴッツァンに、真っ向から挑みます。」


「対するゴッツァン。正直最近はあまりいい結果を残せていません。リカッチとのシングル対決では
完敗を喫しました。そしてワンナイトトーナメントでは、ファイモニの宿敵・MIZUHOから
まさかのピンフォール負け。このスランプをこの試合で乗り切れるか。」

「お互いが慎重に相手の出方を伺っています。前の2試合と比べて、静かな立ち上がりを見せています。
鳴崎がロープに振って、ジャンピングニー。そこからキャトルミューティレーションに持っていきます。
この技はパロジェクトXのリングではあまり見られなかった技ですねー。」
「そうですね。他団体の選手には未知の魅力がありますからねー。特に、鳴崎選手はオンライン興行は
これが初めてだということで、これからどんな試合をしてくれるのか楽しみですねー。」


「スイングネックブリーカーから、再度キャトルミューティレーションに持っていく。
まだこれといった技を見せていないゴッツァンが、ちょっと苦しい表情を浮かべています。」

「鳴崎がバックを取って、裏DDTー。そしてジャンピングニーから一回転ドロップキックを見舞っていきました。
ゴッツァンがややペースを奪われ気味ですか?」
「鳴崎選手が有効な技の連携を見せていますね。このままではゴッツァン選手も危ういかもしれません。」


「ゴッツァンのフライングネックブリーカーはかわされた、そして鳴崎が抱え上げて、デスバレーボムー!
これはゴッツァンの十八番技でもあります。快調にペースを飛ばしている鳴崎。」

「ここからキャトルミーティレーション。無駄なく技から技へと繋いでいきます。
そしてダブルリストアームソルトホールドでカバー!カウント2.89ー!
危うい状況へと持ち込まれましたゴッツァン。やはり、スランプ状態が続いているのでしょうか。」

5分経過
「エルボーの連打、両手の拳を握るアピールから肩固めに持っていった!これは厳しい状況。」

「解いていったゴッツァンですが、ダブルリストアームソルトで再びフォール、リング中央カウント2。
間髪いれずフロントスープレックスホイップから、再び肩固めを極めにいきました。全くペースを崩しません。」

「このまま決まってもおかしくない状況。ここからロープに振った、腕を捕らえての脇固め!
MUGENオーナー・ましろ氏が惚れ込んだというこの技。極まり具合はどうでしょう?」
「綺麗な形で極まっていますね。それと、彼女は脇の下も非常に美しいですねー。
やはり、発汗スプレーの9×5(ナインファイブ)を使ってるだけのことはあると思います。」


「さあ、ここからようやくゴッツァンが反撃の糸口を掴みかかろうとしています。
コーナーへ振り返して、ボディスプラッシュ。」


「肩固めを耐え凌ぐと、足を掛けておいての延髄斬り。DDTを決めて、ロープに振ってのスパインバスター。
既にスタミナは限界に達していますが、エースの意地に賭けて必死に反撃への一発を狙いに行きます。」

「しかしジャンピングのアームブリーカーから、ストラングルホールドα。腕を重点的に痛めつける鳴崎。
通常のレスラーであれば既にギブアップを告げているかもしれません。」

「ゴッツァンが鳴崎を場外に落とした。そして観客へのOH!アピール。まだまだ自分は負けてないんだと
ファイモニファンへ訴えかけます。」

10分経過
「しかし場内に戻った鳴崎がダブルリストアームソルトでフォール!これは決まったか!?
カウント2です!粘りに粘るゴッツァン。」

「延髄斬りから、ゴッツァンがバックを取った、しかし鳴崎エルボーで阻止。
逆にバックを取りに行く、おっとこれをゴッツァンがサムソンクラッチで切り返した!カウント2。」

「今度は鳴崎がバックを取った、ゴッツァンこれを返せない、ハーフネルソンスープレックスー!
そしてスイングネックブリーカー、ここから、おっとゴッツァンがスモールパッケージで逆にフォール。
まだまだ鳴崎にはフォールを返す余裕があります。」


「立ち上がれないゴッツァンに鳴崎が肩固めー!今度こそギブアップを奪うのか!?
しかしタップはしません。これを振り解くと、ゴッツァンが抱え上げてデスバレーボムー!
遂にゴッツァンの大技が炸裂しました。」

「バックを取った、しかし鳴崎の脇固めー!これでもかと腕を絞め上げる。
これも決まらない、ゴッツァンがリバースアームリストを切り返してDDT。
そこからダブルニープレスで追い打ちを加えますが、鳴崎ジャンピングアームブリーカーから
ストラングルホールドαで再び絞め上げる!」

「ゴッツァンの腕はボロボロになっていることでしょう。しかしそれでも試合を諦めない。
レフェリーも試合を止めさめるかどうか、判断に悩んでいます。」

「ゴッツァン延髄斬りからフライングネックブリーカー!ロープに振ってのスクラップバスターから、
ガッツポーズを決めて意地のジャーマンスープレックスホールド!観客もカウントの合唱で応える、
カウント2.9!」

「鳴崎エルボーの連打で倒す、そしてフィニッシュのアピール。バックを取った、これをゴッツァンエルボーで阻止、
そしてバックを取り返して、2発目のジャーマンスープレックス!ローリングして再びジャーマン!
そのままローリングクラッチホールドで丸め込んだ、これもカウント2.9。」


「勝利への道が開きつつあります。おっと今度は鳴崎がフォールしているぞ、これは間に合うか?
あー間に合わないカウント3ー!!一瞬の出来事で鳴崎がピンフォールを奪っています!
呆然と立ち尽くすゴッツァン。」

「試合の前半を完全に支配していた鳴崎が、相手の得意技を受け止めてのフォールで見事、
ファイモニのエース・ゴッツァンから勝利を挙げました!」
「ゴッツァン選手、負けた形ではありましたが最後にファイモニエースの意地を見せてくれましたね。
そして勝った鳴崎選手、試合巧者ぶりに拍手を送りたいです。これからの活躍、期待したいと思います。」

「この後はいよいよ因縁のあの対決です。」

○鳴崎 結依  対  ゴッツァン×
(14分55秒、片エビ固め)


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