ファイプロ 二人旅

−四日目・決勝(パロX)試合結果−




−特別試合・1−
蘭丸&橘 優人
(Hyper Visual Wrestling)
VS レッド・アイ&高宮 剛志
(MUGEN Bチーム)


橘の丸め込み、高宮の逆水平、蘭丸の逆十字とそれぞれの選手がそれぞれの持ち味を序盤から大いに発揮する中、大技攻勢に出たのはレッド・アイ。開始4分終了間際に足掛け延髄斬りからOGサルト(駆け登りムーンサルトプレス)で鮮やかに宙を舞います。これに蘭丸が橘へタッチするも、続けざまブルドッキングヘッドロックを蘭丸に決め、権利の移った橘を場外へ。なおも蘭丸へ攻撃を続けていきます。

この流れを変えようと、橘がカウンターのローリングソバットや足掛け延髄斬り、雪崩式をエルボーで阻止してのローリングセントーンなど決めていきますが、レッド・アイが高宮へ交代すると、レッド・アイのミステリオ・ラナから高宮が捻り式スパインバスターに繋ぎ、再びMUGENチームがペースを握ります。

高宮がエルボーの連打でフォール。ここで蘭丸がカットに入り、反則技の釣り鐘ストンピングで強引に流れを変えようとしますが高宮の気合いは更に増していき、エルボーの連打から雄叫びのアピール。ロープへ振ってのフライングショルダーアタックを決め橘は蘭丸へ交代。蘭丸が早速得意のサブミッションに持っていき、飛びつきクロスヒールホールドに入ると今度はマウントポジション。しかし高宮が蘭丸の体を力ごと弾き飛ばして阻止します。

すると今度は高宮がマシンガン逆水平からコーナーへ。そして必殺「スピリチュアル・エルボー(ドルフィンDエルボードロップ)」を敢行。すかさず橘がカットに入ります。その後交代を受けたレッド・アイが、ラ・マヒストラルで蘭丸をフォール。再びカットに入った橘が逆片エビ固めを決めると、立ち上がる蘭丸がマンハッタンドロップからロープに走ってのジャンピングネックブリーカードロップ。

蘭丸が反撃のチャンスを掴んだか、そこからバックに回り込んでの必殺「トライアングルスクウェア(ビクトル腕十字固め)」へ。これに高宮がカットに入り、レッド・アイが羽交い締めにしておいてのドロップキック。このサポートからレッド・アイが再び奮起し、リバースフランケンシュタイナー、シャイニングケンカキック、スワンダイブボディアタックと切れ間なく続く連繋技で圧倒します。更に2度目のシャイニングケンカキックを決めると、コーナーへ登りフィニッシュへ。

ここから必殺「レッド・アウト(ドラゴン・ラナ)」を完璧なフォームで決めてカバー。橘がカットに行きますがいち早くリングに入った高宮がそれを阻止し、そのままレッド・アイが3カウントを入れさせピンフォール勝利。Geminiで無敵の強さを誇ったレッド・アイが、この試合でその存在感を見せつけました。


×蘭丸  橘  対  ○レッド・アイ  高宮
(16分16秒、レッド・アウト)




−特別試合・2−
ファントム&若林 真吾
(DASH! Aチーム)
VS アッキー岩佐&佐渡山 狂
(ナイトメア)


バックを取った若林に佐渡山が金的を見舞うというハチャメチャな幕開けとなったこの試合。その後も拷問逆片エビ、コブラクローと佐渡山の悪態は続いていきます。その後の局面はファントム 対 岩佐。岩佐がロープに振ってナックルアロー、これはファントムがかわし、コーナーへ押し込むと、逆にナックルの連打へ。倒れ込む岩佐を、得意技のハグ・オブ・デス(極楽固め)で絞め上げます。

ボディブローの連打から再びハグ・オブ・デスへ。パイルドライバーの体勢に持っていきますがこれはショルダースルーで返されます。ここからは岩佐が反撃へ。先程の佐渡山同様、コブラクローや馬乗りパンチ、急所攻撃といったラフ技で強引に試合のペースを掴んでいきます。これにファントムもマンハッタンドロップでの金的。そして若林に権利を譲ります。

ラフにはテクニックで対抗する若林、バックソバットから駆け登ってのムーンサルトプレス、クラッチをエルボーで解いての腹固めと繋ぎますがこの後岩佐が再びコブラクロー。若林の使うドラゴンスクリューを逆に決めていくなど器用さも見せ、再度コブラクローへ。そして佐渡山へ交代し、合体のパワーボムで叩きつけます。

腕殺しを織り交ぜつつ変わらぬラフ殺法で攻め込む佐渡山。若林もファントムの助けを借りて合体ドロップキック、クアラッシュと繋ぎ、代わったファントムが後頭部馬乗りパンチを見せますが佐渡山も再びコブラクローに入るなどペースを渡さず、アッパーを前から後からと連続で打ち込んでいきます。そして尻を叩く屈辱的なアピール。

このまま引き下がるわけにはいかないファントム、若林の好サポートによって合体ダイヤモンドカッターを炸裂させ、ファントムのコンビネーション3と若林のスクリューハイキックがほぼ同時に佐渡山の顔面をヒット。さらにもう一度コンビ3をヒットさせ首斬りアピール。起き上がりざまに毒霧を浴びせてジャパニーズレッグロールクラッチで一発逆転のフォールへ。

これを決めておきたかったですが体力を残している岩佐がカットに間に合い、ここからナイトメアチームがアッパー、チョーク攻撃でファントムを再び悪夢に陥れます。しかしそれを断ち切るべく、ファントムが必殺「デス・サイズ(ディスカッションパンチ)」。これに佐渡山がダウンするも、すぐに立ち上がり岩佐と二人がかりであの手この手とファントムに襲いかかります。


そして4人が場内、場外の二手に分かれて闘いが繰り広げられます。試合権利があるファントムは場外で佐渡山にアッパーを喰らいダウン。しかし場内ではパートナーの若林が必殺「“F”(飛びつきクロスヒールホールド)」で岩佐を捕獲。この応援が届いたか、ファントムがマンハッタンドロップで佐渡山に反撃。これに乗って若林が岩佐に不知火を敢行。

しかしこの後佐渡山はファントムに河津掛けフェイスバスターを決めると机の破片を場内に持ち出します。危険な香りが漂う中、若林が佐渡山に机の破片が置かれたところでのジャンピングバックドロップ。素晴らしいアシストを続けている若林、この後ファントムから権利を託されますが、逆に岩佐のダイナマイトパンチに倒されます。

しかしすぐに反撃に移る若林、裏足四の字固めに捕らえギブアップまで後一歩に追い込みます。そしてイチかバチかの大チャンスに賭けバックからの雪崩式へ。これは岩佐がエルボーで阻止しダイビングフィストドロップで追撃します。この後若林が“F”に捕らえようとしますがこれはロープブレイク。ピンチを凌ぎここから自軍コーナー付近へ持ち込む岩佐が机の破片を利用してのぺディグリー。

さらに背後からアッパーを打ち込み、ダイビングフィストドロップ。これで勝機を掴んだか、再び背後からのアッパーでダウンさせてフォールへ。これには完全にノックアウト状態となった若林、フォールを返す余力は尽き果てファントムのカットは位置関係によって間に合わず、3カウントのゴング。試合終了後、凄惨な試合ながらジュニアならではの華麗なファイトを最後まで忘れなかった若林にも、温かい拍手が送られました。
ファントム ×若林  対  ○岩佐  佐渡山
(19分42秒、アッパー→片エビ固め)




−決勝戦−
シリウス&ロイ・ニールセン
(Power Of Dream)
VS ハリケーン・キッド&小村 サブロー
(JWF)


開始30秒というところでまずはサブローの頭突き連打がロイの頭部に襲いかかり、ハイアングルボディスラムからコブラクローへ。先程のナイトメアチームの試合が再び脳裏を駆け巡ります。交代したシリウスが合体攻撃を狙うもサブローが二人まとめて迎撃。しかし再びシリウスが狙いにいくと今度はWブレーンバスターを成功させます。

ここでサブローがキッドへ交代。カチ上げエルボーやDDT、フック掌底と技を繋げるキッドですがシリウスにも勢いがあり、足掛け延髄からサンセットフリップ。キッドがサブローへ権利を譲ったあともシリウスは勢いを増し、オーバーヘッドキックから羽根折り固め。さらにセカンドロープからのローリングセントーンからミステリオ・ラナで早くもフォール。これにたまらずキッドがカットに入ります。

劣勢を立て直そうとキッドが掌底アッパー。倒れたシリウスにサブローがコブラクローへ。これにロイがリングへ加わり、4者が入り乱れる中でサブローがシリウスへアルゼンチンバックブリーカー。しかし混戦が終了したところでシリウスがコーナーへ。フェニックススプラッシュでフィニッシュを狙い、これはロープに阻まれますが続けてエッフェル・ド・パラシュートで連続フォール。これには度肝を抜かれますが再びロープブレイク、立ち上がったサブローがショートレンジラリアットでなんとか危機を逃れます。

ここでサブローはキッドへ、シリウスはロイへ交代。シリウスの攻勢によってフィニッシュの足場をつけたロイ、スピニングトーホールドを決めた後に必殺「スピードジャンキー(ウラカン・ラナ)」へ持っていきますがこれはキッドがパワーボムで冷静に返します。しかしこれに終わらずロイがディスカッションパンチからスワンダイブ高速ウラカン・ラナでフォールへ。

なんとかキッドがカウント2で返し、延髄ニールキックでその場を逃れますがこの後もピンチは続いていき、ロイがジャンピングパイルドライバーからダイビングの高速ウラカン・ラナ。サブローがリストアップスラムでキッドをフォローし、掌底アッパーでキッドが再び反撃のチャンスを掴みますが、後が続かず主導権は再びロイへ。指回しアピールから裏DDT、そのままスピニングトーホールドに持っていきリングは4人に。

シリウスがサブローにミステリオ・ラナを決める間、ロイがキッドにストレッチプラム。ギブアップを狙いますがサブローがカット。そしてロイがダウンした瞬間を狙いキッドが駆け登りのムーンサルトプレス。この後は場外戦も含んで4人での闘いが続いていきます。そんな中で徐々にペースを見出しているJWFチーム、二人が揃ってのアピールを決めてサンドイッチラリアット。これにカイザーポーズでアピール仕返すシリウス、フェニックススプラッシュでサブローをフォールします。

しかしこの後もチームプレーが冴えるJWFチーム、サブローがリストアップスラムからアルゼンチンアピール、その間キッドが駆け登りムーンサルトプレス。その後のロイのカットもキッドがうまく分断させてサブローに触れさせず、チャンスをものにしたサブローがフックから両手押さえフォール。観客もカウントを合唱しますが、惜しくもカウントは2。この後のツープラトンはシリウスが阻止、両者をタイガーネックチャンスリーで投げつけ孤軍奮闘。そのままサブローをストレッチプラムに捕らえます。

これはサブローが気力で脱出するも、シリウスがスーパーキックをヒットさせランニングのサンセットフリップ。フィニッシュまで一歩に迫るシリウス、タイガーネックチャンスリーからコーナーへ。この絶好のタイミングで必殺「スーパーノヴァ(スイングフランケンシュタイナー)」を成功させ、完璧な形でのフォール。大きなダメージを負っているキッドはカットに入れず、このまま3カウント。文句無しの強さで勝ち上ったPODチームが今大会の優勝を決めました。

○シリウス  ロイ  対  キッド ×サブロー
(18分14秒、スーパーノヴァ)


シリウス&ロイ・ニールセン組(PODチーム)が
「ファイプロ二人旅〜ジュニアタッグトーナメント〜」優勝



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