〜Bブロック1回戦試合模様〜

第1試合「リカッチ VS 張本 珠美」

VS


試合は互角な展開のまま進んでいく。だが試合運びという点では張本の方が上回っている。
ショルダーバスター→バックブローの連繋を2連続、そして頭突きの連打から再度バックブロー。

しかしリカッチもボディブロー連打から起き上がらせると、その場でフライングニールキックを顔面に打ち込む。
さらに串刺しDDT→フライングニールキック→鎌固めの連繋。勢いに乗ってきたリカッチだが、
張本がロープに振ってのバックエルボー。そこから背後をとってジャーマンスープレックスホイップを決めていく。

腕にニーを落とすと、ここで最初の腕ひしぎ逆十字固めが入り、苦しい表情を浮かべるリカッチ。
クラッチが外れると、今度は逆にリカッチが卍固めで絞め上げていく。
そして、この試合1発目のリカスプロイダー炸裂。一進一退の攻防が繰り広げられる。


串刺しDDT、フライングネックブリーカーと的確に技を繋いでフィニッシュへの状況を整えるリカッチ。
しかし今度は張本が頭突きの連打からビクトル式の腕逆十字。一瞬たりとも気が抜けない。
これを耐え凌ぐと、リカッチがフルネルソンバスターからフォールの態勢へ。これはまだカウント3が入らない。

着実に勝利へと近付いていくリカッチ。串刺しでのゼロ戦キックから、高速ジャーマンで再びフォール。
これもカウント2で張本が間に合う。すると立ち上がった張本がファイナルローリングエルボーで形成逆転を図る。
首切りで自分を指差すアピールを見せると、ロープに走っての飛びつき逆十字固め。
リカッチをギブアップ寸前まで追い詰める。


これはなんとか耐えきったが、ダイヤモンドカッター、旋回式ボディプレスと流れをものにする張本。
一旦は張本を場外に落とし、アピールで観客に答えたリカッチだが、
リングに戻ったところで頭突きの連打を浴びせられる。

そしてリカッチを起き上がらせる張本、なにやら握手の素振りを見せる。
そして互いの手が触れた瞬間、張本が一瞬にして飛びつき逆十字固めへ移行。
これが必殺技の「握手会固め(トラップ式腕ひしぎ逆十字固め)」。再びリカッチの腕が悲鳴を上げる。

一旦はクラッチが振り解かれるが、掌底で倒れると再び逆十字固めを決めにかかる張本。
もはやリカッチの腕は限界に達し、垂れ下がった腕とボロボロの肉体を気力だけが支えている。
いつギブアップを告げてもおかしくない状況なのだが、ファイモニの看板を背負うその使命が、
負けを認めさせない。


ここからリカッチがフラッシングエルボーを連発、いつもとは違う攻め方を見せる。
すると串刺しDDTから逆にリカッチが腕ひしぎ逆十字固め。この技を狙うための戦術だったのか。
しかしすぐに同じく逆十字固めを決め返す張本。ここでギブアップかに見えたが、
まだリカッチは試合を諦めない。

ゴッチ式パイルドライバーをショルダースローで返す張本。そしてバックを取るが、カンガルーキックで
これを阻止。これを最後の賭けと見たリカッチ。最後の力をふりしぼり、渾身のフォール。
張本も既に体力が底を突いていたのか、これを返すことが出来ず、3カウントのゴングが鳴る。
最後は意外な結末となったが、15分57秒の中での両選手の頑張りは、これからの期待を大いに抱かせた。

○リカッチ  対  張本 珠美×
15分57秒、背面式片エビ固め(勝利ポイント:8)



第2試合「八雲 白穂 VS シャッフル」

VS


高速ドラゴンスクリュー、ロメロスペシャル等、華麗な技の連繋で前半を有利に進めたシャッフル。
対する八雲も派手さこそ無いが、ジャイアントキック、サイドバスター、ストンピングといった
説得力のある技で存在感をアピール。

開始5分、シャッフルがローリングソバットを見舞っておいてのライガーボムを決め、カウント3間近の所で
八雲が間に合う。ここから更にシャッフルが有利な展開となる。
フワッとコーナーポストに飛び乗ると、回転を加えてのギロチンドロップ。そしてDDTからカバーに入る。
これも危なくカウント3ギリギリ。


八雲もボディブロー連打、馬乗りナックルパートで反撃を試みる。ここから大技へ繋ぎ逆転を狙いたい。
まだシャッフルの手は緩まない。ブリティッシュフォール、カウンターでのフロントスープレックス。
更にはキリモミ式セントーンやバックスピンチョップも見せる。

八雲の激しいストンピングの乱打に耐えながら、ロープに振ってのクロスチョップ。
そして場外に落とすと、シャッフルがコーナーポストへ。ここから何が飛び出すのか。
決めたのはスイング式フランケンシュタイナー。会場を大いに沸かし、主導権も握り締めるシャッフル。



そして場内に移るとローリングギロチンドロップ→キリモミセントーンの連繋。このまま終わらせまいと、
八雲もジャイアントキック、アメリカンフックでダウンさせ、バックを取ったがシャッフルがカンガルーキックで
阻止。すかさず四の字固めに入り、八雲がこれにギブアップ。シャッフルが快調な滑り出しで初戦を終えた。

×八雲 白穂  対  シャッフル○
13分24秒、足四の字固め(勝利ポイント:6)


戻る