〜Dブロック2回戦試合模様〜

第1試合「凄井 宇座子 VS 渡嘉敷 マキ」

VS


渡嘉敷のリベンジを賭けた注目の一番。序盤は宇座子に一歩譲った形となったものの、
ナックル、アッパー、フィストドロップといった得意の手技を随所で決めている渡嘉敷。

そしてカウンターの裏拳を放つが、宇座子が伏せてかわす。この日前転キャメルクラッチを
多用した攻め方を見せている宇座子が、串刺しにされたところをキャプチュードで投げつけ、
ゴッチ式パイルドライバー、剃刀ブレーンバスターと大技ラッシュを開始。

渡嘉敷も負けずにモンゴリアンチョップ、DDTで対抗するが、その後場外に落とされる。
ここでウザコお得意の尻叩きアピールを見せるかと思いきや、呼吸回復に専念。
そして渡嘉敷が場内に戻ると、宇座子がロープに振ってのフライングボディシザースでフォール。


2で返し、渡嘉敷もロープに振るが振り返され、宇座子2連続のフライングボディシザース。
これも2で渡嘉敷が間に合ったが、間髪入れずに剃刀ブレーンバスター→ジャックナイフ固め。
渡嘉敷の一本足頭突き→ジャイアントスイングを喰らいつつも再びロープ振り返しから
フライングボディシザース、ゴッチ式パイルドライバー→ジャックナイフ固め、この日4度目の
ボディシザースと、絶え間無く続く宇座子のフォールラッシュ。

それらを全てカウント2で逃げ切り、渡嘉敷がボディスラムで投げつけると、遂に見せた
尻叩きアピール。そこからこの試合2発目のジャイアントスイングに入る。
このパフォーマンスに観客一同、拍手が巻き起こる。

そしてくらくらになりながら起き上がった宇座子に、この日最初の「皆殺しのトランペット」炸裂。
立ち上がれない宇座子に、またしても尻叩きアピールで屈辱を与える渡嘉敷。
そこからリバースパワーボム→胴絞めスリーパーで宇座子を追い込む。


しかしここで先に立ち上がったのは宇座子。隙を見計らってロープに走り、ヒップドロップで
渡嘉敷をカバー。これは危なくカウント2.98で間に合ったが、ロープに振った渡嘉敷自らが
宇座子との衝突でダウン。コーナーに登った宇座子がマッドスプラッシュでフォールへ。

これも2で返した渡嘉敷、負けるもんかと先に立ち上がってバックを取りにいくが、宇座子が
前転しての裏膝十字固め。これでもまだギブアップせず、渡嘉敷再び皆殺しのトランペット→
尻叩き→冬木スペシャルで逆襲。


これを解いた宇座子が剃刀ブレーンバスター→ジャックナイフ固めで執念のフォール。
ここで遂に3カウントのゴング。大方の期待を裏切らない好勝負となったこの試合。
試合時間は11分57秒と数字だけ見ればそう長くはないが、その中に集約された密度の濃い
試合内容は、勝者の6pt獲得だけではもったいないほどのものであった。

○凄井 宇座子  対  渡嘉敷 マキ×
11分57秒、ジャックナイフ固め(勝利ポイント:6)



第2試合「MISOZI VS まい」

VS


序盤は互角の両者であったが、テキサススープレックスを2発決めると、そこからまいが軌道に
乗り始める。一旦はペースを握られたMISOZIだが、開始5分ぐらいから叩きつけブレーンバスター、
裏拳を決めてペースを奪い返す。だがやはり有利な展開に持って行くのはまい。

テキサスジャブ、リバースパワーボムと大技が決まり、再びバックを取ったがこれは防いだMISOZI、
裏拳を当てておいてダブルアームの体制。ここからリバースタイガードライバーが決まって再びペースの
奪い返しに成功。勝負は判らなくなった。


ここから一時MISOZIペースとなったが、まいが裏デスバレーで場外に落とす。戻ったMISOZIに対して
2度目の裏デスバレーボムが決まり、フォールへ。これはカウント2でMISOZIが返すが、
テキサスジャブ→抱え式バックドロップ→ネックロックでまいがギブアップを狙っていく。

その後もまいがダイビングヘッドバット、テキサスジャブと決めて小さく片腕を上げてのアピール。
バックを取るが、これをMISOZIが防いでテキサスジャブのお返し。ここからのフォールがカウント2.85。
更にアメリカンフック、裏拳を決めて2回目のカバー。これも2で返したまい、ジョニースパイクで主導権を
戻しに行くが、MISOZIが裏拳を空振りさせてのドクターボムで再びフォール。これで決まったかと
思ったが、僅かにまいの肩が上がった。


あと一発決めれば勝利となるMISOZIだが、カウンターでのラリアットからダイビングボディプレスで
まいがフォール。これも決まっておかしくなかったが、MISOZIがカウント2で逃げ切った。
試合時間は既に14分を経過。前回と同様にまいが激しい終盤戦をこなしている。

そしてロープに振って2発目のラリアット。最後の力を振り絞り、ここで必殺の「マイ・ボンバー」
(垂直落下式ファルコンアロー)が火を吹く。これで二人が完全燃焼か、MISOZI抵抗せずに
ピンフォールを認め、まいが激戦を制した。これでDブロックの選手全員が一勝一敗という混戦を迎えた。

×MISOZI  対  まい○
14分47秒、マイ・ボンバー(勝利ポイント:6)


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