第2章・激化狂乱編

〜決勝トーナメント〜


準決勝Aブロック 中根 美宇 VS SAORI

どちらもベストバウト賞獲得、首位で予選を通過しておりレベルの高い闘いを期待できるこの試合。

序盤、有利に試合を進めている美宇。同門ということでSAORIの技は全て読み切っているのか、足掛け延髄斬りを脚払いで阻止したり、ウラカン・ラナを逆エビ固めで切り返すテクニックも見せる。


フェイスクラッシャー、膝十字固め、アメリカンパンチラッシュと繋いで5分終了間際、美宇がワイルドボムホイップ炸裂。ここでボムアピールを見せ、ほぼ無傷のまま決勝戦へ勝ち残ろうとする。

そこからSTF。さらに捻り式ベリートゥーベリー、浴びせ倒しラリアットと繋いで雄叫びガッツポーズ。エビ固めでカバーしカウントは2.9。

捻り式ベリートゥーベリーから再び浴びせ倒しラリアット。SAORIも遅れを取り戻そうと、ドラゴンスクリュー、サイドスープレックスと決めていったが、2発目のワイルドホイップからダイビングエルボーに持ってかれ、その差はさらに開く。






パイルドライバーから腕ひしぎ逆十字。これはなんとかSAORIが耐え抜いたがそこから待っていたのは入魂パワーボム。

完璧な角度で決まり、カウント3。「超新星アイドル軍のエースはわたしだ!」と言わんばかりの圧倒的な強さで、SAORIを撃沈させた。



○中根 美宇  対  SAORI×
(9分43秒、入魂パワーボム)



準決勝Bブロック エム・サキッチョ VS ゴマカシ・テモーネ・フケテンネン

オンライン戦では意外にこれが初めてとなる「ファイモニvs武者逝」の対決。やはり実力では武者逝が上か。技のレパートリーでフケテンネンがリードする。

エムがコーナーへ叩きつけたりストンピングなどでいたぶるが、2分でXファクターの痛手を喰らう。そして3分台にスパインバスターからのフロッグスプラッシュ。もはや圧勝ムードのフケテンネン。



コーナーでの踏みつけ攻撃やバック取りを暴れて防ぐのがやっとというエム。シザースキック2発、コーナーへ走っての浴びせ蹴りからファイナルアンサー?→スクールボーイでのカバーと、これ以上ない快調振りを見せるフケテンネン。

そしてフロッグスプラッシュが2発目、3発目と入り勝利も時間の問題か。エムも気力だけは残っているが、大技での一発逆転はあまり期待できない。




フケテンネン、3発目を返されたのを確認すると、すぐにストマッククラッシャーから4度目のフロッグスプラッシュ。完璧な3カウントを取って圧勝。

決勝戦は、ともに準決勝で完勝を収めた美宇とフケテンネンの対決。「鈍色5」のときと同様、「パロXvs超新星軍」による決勝戦となる。

パロXが2大会連続制覇を果たすのか、超新星軍が念願の初優勝を手にするのか。



×エム・サキッチョ  対  ゴマカシ・テモーネ・フケテンネン○
(8分12秒、フロッグ・スプラッシュ)



決勝 中根 美宇 VS ゴマカシ・テモーネ・フケテンネン

開始20秒で美宇顔面ニーリフト、そこからSTFへ繋いで気合い充分。さらにコーナーへ押し込んでのアメリカンフック連打。そしてもう一度顔面ニーリフトからSTFへ。彼女の殺気がひしひしと感じられる。

フケテンネンも逆水平、カウンターでの顔張り手、フィストドロップといった得意の手技攻撃で応戦する。

開始5分、美宇がフェイスクラッシャー、パイルドライバーから腕ひしぎ逆十字へ。そして6分台にワイルドホイップ、一気にリードを広げる。

雄叫びガッツポーズで闘志満々。ここから必殺の入魂パワーボムが決まり、会場大歓声。これはフケテンネン、なんとか2で間に合ったが大ピンチに。










一旦シザースキックで逆転にかかったが、串刺しエルボーバットを決めて美宇が拳突き上げポーズ。すると8分、雪崩式の体勢へ。再びあの技炸裂か。

彼女の数々の名勝負を物語る、雪崩式場外フランケンシュタイナーが豪快に決まる。そして場外でSTF。フケテンネン、非情に苦しい状況。

場内に戻ると、追い込まれ続けたフケテンネンが一気に逆襲へ出る。スパインバスター、ファイナルアンサー?、そして必殺のマジィーデ・イタイッテーノ。起死回生の一打、これは美宇が2.9で間に合う。

ここから激しい大技争い。美宇の捻り式ベリートゥーベリー、浴びせ倒しラリアット、STF。雄叫びを上げてジャーマンスープレックスホールド。これもカウント2。








すると、場外に落としたフケテンネンが、ロープに走る。そしてスワンダイブプランチャーを敢行。今大会の最後の最後で場外飛び技を見せた。しかし場外では、美宇の入魂パワーボムが。まさに美宇の試合は「ひとり名勝負数え歌」である。

場内戦に移ると、フケテンネンが中指を立ててのスクールボーイ、これもカウント2.9で美宇が間に合う。さらにフケテンネン、Xファクターから高角度タイガースープレックスへ。決まったかに見えたがこれも返した美宇。

そして仕上げのマジィーデ・イタイッテーノ、しかし美宇がエルボーで阻止。ネックブリーカーで体勢を整え直し、再び中指を立てるフケテンネンだが、美宇が場外へ投げ捨てて指差し眺めアピールで挑発。

場内へ戻ると、怒りをあらわにしたフケテンネンがシザースキック、そしてそのままコーナーへ登ってフロッグ・スプラッシュ。これで遂にカウント3が入り、フケテンネンが死闘を制した。

「華王第2章」決勝戦は、決勝にふさわしい好勝負となって、今大会の幕を降ろした。






×中根 美宇  対  ゴマカシ・テモーネ・フケテンネン○
(14分13秒、フロッグ・スプラッシュ)

ゴマカシ・テモーネ・フケテンネンが「華王〜愛の激情〜第2章・激化狂乱編」を制覇。




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