“5×5イリミネーション・トーナメント”


予選・第1試合

ファイモニ特選隊(パロジェクトX) VS 原 富士奈とマリッジ・ブルー(ELF)


先鋒戦 ナマリーノ高橋 VS 女神ダンサーLALA

序盤はLALAが、ファイヤーマンズキャリーやロープに振ってのサイクロンホイップなどでペースを掴む。

LALAの洗練されたレスリングにやや翻弄気味なのか、ナマリーノはエルボースマッシュを打ちつける以外、これといった技を出せていない。

 

この後もLALAが順調に技を重ねていく。骨法流掌底からの踏み込み掌底を皮切りに、正面から背後から、LALAお得意の掌底が火を吹く。

そして自らコーナーを背にしたとき繰り出した高角度カイザーボムでカウント3間近。ナマリーノが追い込まれている。

 

ファイモニファンからの声援を受けて、瀕死状態のナマリーノがスピンキックを随所に決めて反撃。一度喰らったワイルドボムホイップも、次ではウラカン・ラナで切り返す。

大技に持っていきたいナマリーノだが、ワイルドボムホイップ、投げっぱなしジャーマンでペースを譲らせなかったLALA、最後はフロッグ・スプラッシュで危なげなく勝利を飾った。

 


×ナマリーノ 高橋  対  女神ダンサーLALA○
(8分47秒、フロッグ・スプラッシュ)



次鋒戦 ツジちゃん VS 小松 美香

ともにELF主催のYET大会に出場した若手選手ということもあり、序盤は互角の展開。

だがエルボーの連打を的確に決めている小松が若干のリードを取っている様にも見えた。この試合に勝てば一歩大手のチャンスとなることもあってか、動きに気迫が感じられる。

 

試合中盤は小松が逆片エビ固めを何度も決め、脚を重点に絞った攻め。これに対しツジちゃんは腕殺しコンビネーションを2回決め、腕への攻めで対抗する。

ここからは徐々にツジちゃんのペースへと傾き始める。ステップキックやセイバーアタックなどのこずるい技の繋ぎから、8分台にファイヤーバードスプラッシュを決めてカバー。

 

ツジちゃんの猛攻が続く。回転地獄蹴り、チャッキリストレッチなどの18番技、さらには尻叩きや降参ポーズなども飛び出し自分の世界へ引きずり込む。

小松もリバースパイルドライバーを狙いにいくが、2回とも不発。四の字ジャックナイフで窮地に追い込んだツジちゃんが、必殺のチャッキリドライバーで3カウントを奪う。これで1勝1敗の五分に持ち込んだ。

 


○ツジちゃん  対  小松 美香×
(11分17秒、チャッキリドライバー)



中堅戦 カゴちゃん VS 張本 珠美

対照的な2人の対決といってもいいこの試合。

モンゴリアンチョップ、ヘッドドロップなどコミカルな技で独特なペースを取るカゴちゃんと、エルボー、ショルダースルーなどオーソドックスな技を中心に使っていく張本。

 

ツジちゃんの勝利によって勢いがついているのか、この試合カゴちゃんの動きが好調。

張本も腕へのストンピング、DDTなど地道に技を重ねていくが、鬼童クラッチで先にフォールに入ったのはカゴちゃん。

ドルフィンクラッチさらに荒技コブラクラッチスープレックスまでも決めて3カウントに迫る。

 

だが張本も「右で殴ってもゴールデンレフト」で痛烈な反撃。気合いを入れ直し、キーロックと腕ひしぎでじわじわと腕を極めに入る。

まだ完全には入ってなかったのか、振り解いた後も剃刀ブレーンバスターなどで着実にダメージを重ねていくカゴちゃんが、後に繰り出したドルフィンクラッチで、3カウントが入った。

 


○カゴちゃん  対  張本 珠美×
(11分45秒、ドルフィンクラッチ)



副将戦 リカッチ VS 丸山 重子

これにファイモニチームが勝利すれば準決勝進出が決まる。キャリア的にはリカッチが上だが、丸山のパワーにも定評がある。勝負の行方は果たしてどちらか…!?

スピードで翻弄するリカッチに対し、スレッジハンマーを一発一発浴びせにかかる丸山。

 

丸山が押され気味ではあるが、ブレーンバスターで場外へ落とすと、GCアピールで余裕のポーズ。

しかしジャンピングバックドロップが入るとリカッチがハイスペースな攻めを展開。旋回式ボディプレス、ゴッチ式パイルドライバーも決めて早期決着に臨む。そしてアピールのお返し。

 

高速ジャーマンスープレックス、フルネルソンバスターといった大技のフルコースが気持ち良いほど決まるリカッチ。

長滞空ブレーンバスター以降、丸山に反撃の手を加えさせず、最後は2発目の飛びつきジャンピングDDTからフォールして3カウント。準決勝進出を決めた。

 


○リカッチ  対  丸山 重子×
(9分39秒、飛びつきジャンピングDDT→背面式片エビ固め)



大将戦 ゴッツァン VS 原 富士奈

既にファイモニチームの準決勝入りは確定しているが、これに勝利すれば悔いなく大会を終えられるであろうELFチーム。

グラウンドでの渋い攻め方にこだわる原。最近思うように自分の力を出せないスランプのゴッツァンをヘッドロックで絞め上げていく。

 

ロープを使ったインサイドワークを得意とするゴッツァンだが、ハンマースローはロープで踏み止まって、カウンター攻撃を回避する原。

チキンウイングアームロック、一本足頭突きといった得意技で、原が地味に体力を削る。

 

ゴッツァンも後半に入ると、足掛け延髄斬りやフライングネックブリーカーなど持ち前の瞬発力を生かした技が思い通りに決まっていく。

スランプは通り越したか、この日ムーンサルトプレス、セントーン・アトミコも決めてリング全体を鮮やかに彩るゴッツァン。そして2連続で決めたムーンサルトプレスでフィニッシュ。

 


○ゴッツァン  対  原 富士奈×
(13分26秒、ムーンサルトプレス)





4−1でファイモニ特選隊の勝利


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