“5×5イリミネーション・トーナメント”


予選・第3試合

nWO(ネイチャー・ワールド・沖縄)(フリー) VS 超新星アイドル軍(フリー)


先鋒戦 アフロ 奈美江 VS SANGO

過激派vs正統派という対照的なチーム同士の対決。先鋒戦はお互い、基本に忠実なレスリングを見せている。

15分勝負ということもあって短期決着に持ち込む試合が多い中、この試合は静かな攻防のまま前半を終えた。

 

中盤に入るとSANGOが徐々にラッシュを仕掛けていく。ロープに走っての低空ドロップキック、セントーンなどで、ストイックなアマレススタイルのアフロを翻弄。

アフロもラリアットアタックやスクールボーイで応戦するが、足掛け延髄斬りを随所で決めてチャンスを作るSANGO。

 

そして回転地獄蹴り、ジャーマンスープレックスと大技を繋いでいくSANGOが、終盤の主導権を握る。

リバースタイガードライバー2連発からの背後に回ってのハイキックが、アフロの後頭部を直撃。意識を失ったようにがっくりと倒れたところをそのままフォールに入り、SANGOが3カウントを取った。

 


×アフロ 奈美江  対  SANGO○
(10分16秒、ハイキック→片エビ固め)



次鋒戦 GooCo VS MIU

前半からスパートをかけていくMIU。アメリカンフックで殴ればベリートゥーベリーで投げつける。

このままリードが続き、STFやパイルドライバーも入って追い込み体勢になりつつあるが、GooCoも野性味溢れる技の数々で観客にアピール。

 

MIUが捻り式ベリートゥベリー、そしてジャーマンスープレックスでフォール。カウントはギリギリでGooCoが返す。

このままMIUペースが続くかと思われたが、異変が起きる。GooCoがキングコングニードロップから必殺の焼け野ヶ原・ボム!ここから激戦が。

 

GooCoがカウンターからのフランケンシュタイナーを2連発すれば、MIUが自らの腕を誇示するアピールから腕ひしぎ逆十字でこれでもかとねじ上げる。

タップしないGooCo、MIUをコーナーへ寄せると危険度A技・奈落喉輪落とし敢行。それを喰らったMIUも場外で入魂パワーボム。凄い試合だ!

そして15分経過間近。GooCoが2度目の奈落喉輪落としを決めたところで時間切れのゴングが!

 


△GooCo  対  MIU△
(15分00秒、時間切れ引き分け)



中堅戦 仲間・LINK ゼロ VS AYANO

さっきの試合に刺激を受けているのか、AYANOがドラゴンスクリュー、低空ドロップキックをスピーディーに決めていき、コーナーへ振っての側転エルボーも出る。

仲間も慎重ながら、フロントハイキック、スリーパーなど確実に技を重ねていく。

 

開始6分、AYANOがフィッシャーマンズスープレックスでフォールへ。カウント3は迫っている。そして場外に落とすと気迫もろともトペ・スイシーダでぶつかっていく!さらに場外でのフランケンシュタイナー。

仲間もそうやられているわけではない。フェイスバスター、ギロチンドロップで大技への布石。そこから回転地獄蹴りを決めて反撃に出る。

 

やはり気迫の現れか、フィッシャーマンズスープレックスを何度も決めて、リードしているAYANO。ジャックナイフ固めがカウント2.9。

追い込み体勢に入ったAYANOが、10分経過と同時に繰り出したフランケンシュタイナーで、鮮やかなピンフォール。これで超新生アイドル軍、無敗の大手。

 


×仲間・LINK ゼロ  対  AYANO○
(10分06秒、フランケンシュタイナー)



副将戦 クリス・ジ・ERIKO VS 速水・ナイスバディ・真子

2戦とも勝利、さらに大将戦で勝たなければならないという厳しい状況のnWO軍。しかしこのまま負けで終わらせない。そんな気迫がみなぎっているかのように前半を押し進めるERIKO。

マシンガン逆水平チョップ、そして3分台でウォール・オブ・ジ・ERIKOを観客に見せつけるように決める。

 

この後もERIKOが快調。串刺し一回転ドロップキックを小気味良く決めると6分台、必殺のシーサー・サルトへ。2度目のウォール・オブ・ジ・ERIKOもリング中央がっちりと入る。

押されていた真子もここから反撃へ。3度場外ブレーンバスターを喰らった借りを返すべく、長滞空ブレーンバスターでERIKOを場外に落とし返す。

 

ぶっこ抜きバックドロップを決めたまでは良かったが、ダイビングギロチンを誤爆してしまい、シーサー・サルトを代わりに浴びせられる。

ERIKOが勝利を確信したか、両手を叩いて挑発しまくる。だがその後、真子が必殺ナイスバディクラッシュを意地で決める。惜しくもカウント2。この時一瞬の油断があったのか、ERIKOが起き上がりざま決めた鬼童クラッチで3が入った。

 


○クリス・ジ・ERIKO  対  速水・ナイスバディ・真子×
(13分14秒、鬼童クラッチ)



大将戦 阿修羅・元 VS SAORI

ERIKOの勝利によって準決勝進出への望みを繋いだnWO軍。パワーファイター・元が彗星のごとく現れた超新星・SAORIと勝負を交える。

サイクロンホイップを的確に決めていくSAORIが快調な滑り出し。元もフェイスカット、フィストドロップといったラフ技で対抗。

 

開始5分、元がロープ付近でSAORIを逆さまに持ち上げたかと思うと必殺・「海神・撃」がここでまさかの炸裂。不覚を取ったSAORIが場外に落っこちる。

指差し眺めアピールで余裕を見せる元。しかしバック取りを防いだSAORIも腕をぶん回して垂直落下式バックドロップ。ここから激しい大技の応酬が始まる。

 

元のフィッシャーマンDDTとSAORIのエクスプロイダー。空中戦でも魅せる両者、元のスワンダイブボディアタックとSAORIのファイヤーバードスプラッシュ。

どちらがいつ決めてもおかしくないこの闘い。元がラナを防いでのパワーボムを決めた後、SAORIが再びウラカン・ラナに行き、今度はがっちりと丸め込んで3カウントが入った。

 


×阿修羅・元  対  SAORI○
(11分58秒、ウラカン・ラナ)





1−3(1)で超新星アイドル軍の勝利


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