予選・第4試合
ハロプロ5(仮)(TRW) VS 武者逝軍団(パロジェクトX) |
先鋒戦 アヤカ VS 大舞 慈美 |
アヤカは掌底、膝蹴りなどの打撃、慈美は腕へのエルボー、ショルダーバットといった渋い技で、前半五分の展開。 ジャックナイフ固めで先にフォールに行ったのは慈美。カウントは1。アヤカも叩きつけブレーンバスターを決めていく。 |
|
ジャパニーズレッグロールクラッチなどの丸め込みを今回多用している慈美。それに対しやはりアヤカはフロントハイキックなどの打撃技にこだわりを持っている。 先に大技を仕掛けていったのはアヤカ。7分を経過するところでドクターボムを放つ。ここからチャンスを掴み、一度返されたバック取りも2度目では必殺・「アヤカ・ハンティング」を成功させる。 |
|
さらにドクターボム。ここでアヤカが一歩リードだが、慈美も一回転ドロップキックを近距離・カウンターで2連発。そしてダブルアームスープレックスホールド。 試合はいよいよ大詰め。慈美の「古典式原爆固め」を2で返したアヤカ、地獄バックドロップの雨あられ。 既に決まっておかしくないが、フォールの位置取りに阻まれピンを奪えず。15分のゴングが鳴り慈美が逃げ延びた。 |
次鋒戦 新垣 里沙 VS 紀所 伊代 |
最近目立った活躍のない紀所。武者逝最弱と呼ばれた汚名を晴らせるか。 序盤はニースタンプや間接蹴りといった脚へのねちっこい攻めで流れを掴み、有利に進める紀所。 |
|
新垣もフェイスカット、後頭部ヘッドバットといったラフ技であえて挑み、紀所に対抗意識を燃やす。 じっくり攻め続ける紀所が、ここでノーザンライトボム、と思ったところを新垣が後ろに回って阻止。その後再び試みるがこれも返す。 |
|
得意技を決められずドギマギしている紀所へ、新垣が振り子式ダイヤモンドカッター炸裂。さらにコーナーへ寄せると、ロープ渡りまでも敢行。ムードを変えていく。 やはりスランプなのか、あえて技を耐えているのか、紀所が新垣のコーナー・ロープを利用した飛び技を立て続けに浴びせられまくる。しかしやられつつ繰り出したムーンサルトプレスがカウント3。逆転勝利となった。 |
中堅戦 藤本 美貴 VS 凄井 宇座子 |
前回の興行で武者逝軍団大将・尾伴草恵から勝利し、武者逝の選手・オーナー共々震撼させた藤本。この試合、宇座子にも勝利し「武者逝キラー」の異名を持つこととなるのか。 序盤は意外に静かな展開。宇座子はアームブリーカーを中心とした攻め、藤本は腕四つからカニ挟みを決めていく。 |
|
やはりこの試合、おとなしい印象の宇座子。「華王」でも同じくTRW所属のまいに完敗しており、何か苦手意識を持っているのかもしれない。 そうこうしているうちに、藤本が積極果敢に攻めていく。フロントスープレックスホイップで勢いよく投げつけると、足掛け腕固めをがっちりと極めて宇座子のスタミナを削っていく。 |
|
後半になってようやく宇座子がらしい攻めを見せる。フック掌底で何度も藤本の顔面をひっぱたき、キャプチュードもこの試合2発決める。さらにはバンザイドロップまで。 しかし藤本エメラルド・フロウジョン、必殺ミキティー・ブレードも2発炸裂。前回と同様、ここからあそこからポストを利用しての飛び技が冴えまくる。KO寸前の両者、3を奪えないままこの試合も時間切れに。 |
副将戦 あさみ VS 加成 肝子 |
宇座子以上の実力と呼ばれる肝子に対し、TRWあさみが互角な攻めを見せる。まずはボディスラム合戦に始まり、ダブルアームスープレックスで図体を投げ飛ばしてみせる。 肝子もこれには不意を突かれた様子。ハイアングルボディスラムで力の度合いを見せつけ、腕に全体重を乗っけてのストンピング。 |
|
当然試合に負けることは考えていないであろう肝子。ヘッドロックパンチやアメリカンフックなどであさみをいたぶる。 しかしあさみは負けていない。バックを取っての急降下の岩石落とし。さらに開始5分でダブルアームホイップ。肝子をこれほど軽々と持ち上げるレスラーもそういないであろう。 |
|
この後あさみの必殺・アサミ・スパーク炸裂。カウント3目前に迫る。しかし肝子がここから力技のラッシュ。餅つきパワーボム、アバランシュホールド。 そして入魂パワーボムで決まったかと思ったが、あさみがこの試合これでもかと粘る。そして執念を込めた高速ダブルアームスープレックスからのフォールがカウント3。藤本に続き、またもやTRWが武者逝トップを敗退させた。 |
大将戦 松浦 亜弥 VS 尾伴 草恵 |
この試合に勝った方が準決勝進出。この試合が引き分ければ決定戦で再び両者が激突。勝利の女神が微笑むのはどちらか。 藤本に負けた時の悔しさはいまだに残っているであろう尾伴。その悔しさをこの試合にぶつけ、分殺勝利を収められるか。 |
|
試合前半、尾伴が押している。顔面への容赦ないストンピング、首をぶち上げるアッパーカット。松浦もスイングネックブリーカーを決めていくが、5分が過ぎようというところで尾伴が必殺・大根ひと刺し炸裂。 普通なら尾伴がこのまま試合を終わらせるだろう。だがやはり曲者の松浦。小さな隙を見つけてはコーナー駆け登りのボディプレス。尾伴も追い詰められる。 |
|
ここからカウント2.9プロレスが続いていく。尾伴の各種顔面蹴り、STOも耐え凌ぐ松浦。そして松浦のラ・マヒストラル、ラウンディングボディプレスも尾伴が返す。 どちらが先にフォールして3のゴングを鳴らすのか。尾伴の苦手とする飛び技ラッシュによって松浦がやや優勢に立っていたのか、ボディアタックを尾伴、返す余力なく3カウント。尾伴がまたしてもTRWに敗退。 「容赦ない攻撃性で叩き潰す」と語っていた武者逝チーム、予選で散る…。 |