第6回「外敵軍との総決戦!!」


6人タッグマッチ・30分一本勝負

「後藤 真希&松浦 亜弥&藤本 美貴」
VS
「市井 紗耶香&石黒 彩&福田 明日香」

新ユニット「ごまっとう」後藤・松浦・藤本がベテランチーム「フッキモニ」市井・石黒・福田と対決。
しかしその後、シンガーソングライターを志す市井に対し、新たなるモー娘。の敵が忍び寄る・・・!?




シングルマッチ・30分一本勝負

「中澤 裕子」VS「ソニン」

「保田 圭」VS「MIZUHO」

「モー娘。」VS「嫌モー。家」シングル対決2本立て。
両者の激しい抗争が続く中、ひとりの女が物申す!そしてまさかの結託か?!



タッグマッチ・60分一本勝負

「安倍 なつみ&飯田 圭織」VS「司界1号&司界2号」

フラット3の安倍・飯田が謎の覆面軍団と遭遇!
奴等の目的は?そして正体は誰なのか?更にその後!!







6人タッグマッチ・30分一本勝負

「後藤 真希&松浦 亜弥&藤本 美貴」VS「市井 紗耶香&石黒 彩&福田 明日香」



伊智「季節もすっかり冬らしくなってまいりました。皆様はお風邪など引いてなさらないでしょうか?ファイモニアワー、司会の伊智宏武です。今回のファイモニアワーは“外敵との総決戦”と題しまして、ファイモニ正規軍とそれに反する悪役軍団の闘いを中心にお届けします。

まず最初にお送りするのは、先日結成されたばかりの“三美一体”ユニット、ごまっとうの後藤・松浦・藤本組VS脱モーニングトリオ、フッキモニの市井・石黒・福田組による6人タッグマッチの模様です。

後藤と松浦が、Wドロップキックを3連発だー。幸先の良いスタートを切りましたごまっとう。出鼻をくじかれた格好となったフッキモニ、石黒に交代し、パワーでもってペースを奪いに出ます。

そして福田に交代。得意の頭突きを連続で決めていくー。そしてジャンピング式のヘッドバット。藤本がここで後藤に交代、しかし福田のペースは変わらない、ヒールホールドに持っていった。これに後藤も苦悶の表情。


前半ペースを握られましたごまっとう、後藤と松浦が再びダブルのドロップキックで突破口を開こうとします。そして松浦がコーナーに登ったー、フロッグスプラッシュだー!飛びつき逆十字に入る、ここで市井と石黒がカットに出ます。市井が、松浦をリバースツームストン!


3人の息の合ったコンビプレーでピンチを何度も脱出しているごまっとうですが、試合を支配しているのはフッキモニ。この後石黒のパワーによって松浦、後藤も押されている状況。ここからフッキモニの3人も相手のカットを効率よく防ぎ、石黒のコブラツイストで後藤からギブアップを奪おうという状態に持ち込んでいきます。場外戦でも優位に立つフッキモニ。




このまま敗れるのも時間の問題かと思われたごまっとうですが、代わった松浦が石黒に桃色肩落とし、ローリングエルボーと繋ぐと流れは変わります。旋回式ドクターボムで石黒をフォール、危ないところで石黒が間に合います。


これに石黒、1度は返されたハワイアンクラッシャーを2度目は成功させて市井へ交代。しかしその市井も松浦のテクニックによって何度もピンフォールの危機。幸い自軍コーナー付近のためカットに助けられますが、松浦のミステリオ・ラナが決まり福田がカットへ加わろうとするも、先程混戦に加わってリング上にダウンしていた藤本、ここで福田のカットを必死に防ぎます!


福田が高角度抱え式バックドロップを決めている間、市井がカウント3を許してしまい、ごまっとうが松浦の健闘により劇的な大逆転勝利!パワーで押されたものの、そこは若さとスピードで乗り切り、ごまっとうのデビュー戦を楽しみにしていたファンに勝利で応えました!


後藤  ○松浦  藤本  対  ×市井  石黒  福田
(21分30秒、ミステリオ・ラナ)



伊智「さて試合が終わり、ごまっとうの面々は花道を降りていきましたが、フッキモニの市井はリング上で、どこか遠くの方を見つめています。これは何でしょうか・・・。」


伊智「・・・おっとー!?何か声量のある歌声が流れだしましたー。これはdreamの「Get Over」という曲です。これは一体どうゆうことでしょう?

3人の絶妙なコーラスワークを聴かせてくれるこの曲なんですが、誰かがここでやって来るのでしょうか。以前からdreamのメンバーのファイモニ入りも噂されていましたが・・・?」




















伊智「おっと!これは半年ほど前にdreamを卒業した松室麻衣の姿です!!作曲の仕事をしてみたいということでグループを脱退して以来、その後の情報は掴めていなかったんですが、ファイモニのマットへまさかの登場。そして、今マイクを手に取りました。」

麻衣「あなたが、わたしと同じシンガーソングライターを目指してるってゆう市井紗耶香さんね。ソロでの活動を見させてもらっているけど、1年半歌手の勉強をした後でのデビュー曲、自分の歌詞を採用させてくれなかったそうね。私なんかはグループの時、4枚目のシングルからずっと自分の歌詞で活動してきたのよ。この違い、どう?」


伊智「いきなり初対面から市井に対して痛烈な批判を浴びせます。これにどう動くか?」


市井「あなたの才能は認めてる。確かにあなたの言ってる通り、1年半自分はなにしてたんだろうって落ち込んでた時期もあった。でもね、私もあなたが入ってたグループに対して、ちょっと言いたいことがあるの。だってさ、シンガーソングライター目指してメンバーが卒業して、補充メンバーを入れるってやり方、まんまパクリじゃないの!」


麻衣「言ったわね?」


市井「しかもメンバー増員してから半年は経ってるってゆうのに新曲の予定は何にもないじゃないの!うちらは常に新しい事に挑戦して、常に何らかのユニットで曲を出して、常にファンの人達の前で元気な姿を見せているのに、この違いはなに?」



伊智「市井もこのまま黙っていられません!松室にこれまた痛い発言をぶつけていった。会場からはファンと思われる人からの野次も飛び交い、殺伐とした空気のリング上です。」


麻衣「私の入ってたdreamはね、子供騙しのおちゃらけた歌を大量生産するようなアイドルなんかと違って、一曲一曲に歌詞の意味を一生懸命込めて、アーティストとして最高の曲をファンの人に聴いてもらうために、メディア露出を二の次にして頑張っているの。それが分からなければ、今度私と対決しようじゃないの。」


伊智「なんと!!松室が市井との対決を申し入れました。彼女は既に、プロレスラーとしての闘える能力を修得していたのでしょうか。

市井もこれにうなずき、対決することを認めたようです。ファイモニに新たなる外敵が登場、この先どんな闘いの嵐が吹き荒れるのでしょうか。続いては“モー娘。”対“嫌モー。家”のシングル対決2本立てをお送りします。」





シングルマッチ・30分一本勝負

「中澤 裕子」VS「ソニン」、「保田 圭」VS「MIZUHO」



伊智「因縁が続いているこの対決、まずは中澤とソニンの試合です。中澤がゴングを聞く前にマイクを取ったー。」


中澤「なあなあソニン、新曲のプロモーション見たんやけど、今回も切羽詰まってる感じやなー。そういう路線で売らなきゃならん状況になったとゆうんなら、ほんまに悲しいことやでー。」


伊智「今回出される新曲も、前回と同じくきわどい露出を展開しているということで、やはりこれには中澤もこたえたようです。某週刊誌では袋とじ写真まで掲載しているソニンに、マイクを手渡しました。」


ソニン「中澤さんこそー。三十路を迎えるプレッシャーに逆らえなくて、曲のタイトルに“ふたりぐらし”とか付けたりしてー、毎回毎回歳に追われる独身キャラやってて切羽詰ってる感じじゃないっすかー。」


中澤「あー痛い・・・。それだけはゆわんといてー。」


伊智「女の悲しいサガが展開されていますねー・・・。わたくしも切なくなってまいりました。そんな中、シングル勝負2本立ての最初のゴングが打ち鳴らされました!

腕折りに何度も決めてかかる中澤ですが、ソニンには得意の蹴りがある。逆回し蹴りがヒット、そしてハイキックのコンビネーションであります。ソニンが一歩、リードを広げます。

開始から6分が経過、カウンターからの二段蹴りから、ソニンがコーナーに登ってムーンサルトプレスー。さらに踵落としのコンビネーション、そしてお得意のジャンピングアピールー。フィニッシュも近いのか、ここでドラゴンスリーパーに捕らえた。


ソニンの勢いが止まらない、しかしここで中澤がヘッドロックパンチから、コーナーに登ってダイビングエルボー。おっと先に立ち上がったソニンが再びドラゴンスリーパーだー。これは苦しい状況の中澤。

ソニンペースのまま、ここで9分が経過。鮮やかなサマーソルトキックからー、ムーンサルトプレスしかしこれは中澤がかわしたー。このあたりでペースを掴んでいきたい中澤、バックを取るがオーバーヘッドキックでソニンに返されたー。


ニ段蹴りも入り、指を回すアピールからバックを取り、ドラゴンスリーパーに移行。3度目のドラゴンスリーパーですがこれも中澤が必死に耐える。しかしもう虫の息か、ソニンが踵落としもなんなくクリーンヒットさせ、ジャンピングDDTからムーンサルトでのフォール。これは中澤返せず3カウント、ソニンの圧勝ー。

×中澤 裕子  対  ソニン○
(11分05秒、ジャンピングDDT→ムーンサルトフォール)











伊智「続いて保田とMIZUHOの対決です。先程と同様、まずは両者がマイクアピール合戦を繰り広げるようです。」


保田「あんたさー、いつまで私達の周りに金魚のフンみたいに付いて行くつもりー?あんたには他の仕事がちゃんとあるんだからいいじゃないの。それに、自分で言うのもなんだけど、私みたいな汚れ役は二人も必要ないのよ!!」


伊智「おっと自らの口で汚れ役だと言い張りました!これにMIZUHOはどう動くのか。」


MIZUHO「汚れ役だったらアンタが先に出ていってもらうわよー!アッタシが最高の汚れ役なんだからねー。だってね、アンタは白い粉吹きかけられるような事されてないでしょー?水かけられて、小麦粉かけられて、フライになっちゃうなんて事させてもらえるの、アイドルの中でアタシだけなんだからねー。」


保田「たっ、たしかにそれは、そうだけどぉ・・・ハハハ(笑)。でっ、でもねー、だったら子泣き爺の人形なんて作ってもらえるの、私だけじゃないのー!」


伊智「思わず冷笑してしまう2人の口撃が続いてる中ー、シングル勝負2試合目のゴングが打ち鳴らされました!

保田の重たいキックが、何発もMIZUHOの体を捕らえていきます。そしてフィッシュストレッチスリーパー。なにかいつも以上に、保田の目がギラギラ輝いているように見えます。そしておっとー?保田が雪崩式に持ち込んでここから何に持っていくのか、ここから雪崩式ドラゴンスクリューだー!これは意外でした。

そしてー?保田が再び雪崩式だー。またしても雪崩式ドラゴンスクリュー!MIZUHOの脚が悲鳴を上げます。更にニークラッシャーで追い討ちー。やはりこの試合、保田の様子がいつもと違います。

反対のコーナーに寄りかからせて、またいくのかー?いや、MIZUHOがナックルパート。これに保田が流血したのでしょうか、顔面が赤く染まっています。これに保田が怒りのダイナマイトニーリフトー!保田を本気で怒らせました。

さあ雪崩式を狙う、そして3度目の雪崩式ドラゴンスクリュー!!MIZUHOが胸張り手の連打、しかし保田のニーリフトが再び火を吹きます!カミカゼボムー、これで決まったか?いや、2でMIZUHOが間に合いました。


ミドルキックの連打から、ダイビングダブルニ−ドロップ。そしてフィッシュストレッチスリーパーだー。ほとんどMIZUHOは意識がない状況、このままMIZUHOを絞め落とすか?いや、ここで目を開けたー、なんとかこれを振り解きました。

しかし待っていたのは保田のK・デス・ウィンク!!まだフォールには行かない、完全に叩き潰そうというのか、スタンディングからニールキックー!おっとMIZUHOがあえてナックルパートだー、出血が痛々しい保田の顔面にまたも攻撃、そしてアメリカンパンチラッシュ!ドロップキックも決めて、MIZUHOが反撃に出ました。

これに保田の動きが止まってしまったか、MIZUHOの攻撃が続いていきます。そして再びパンチのラッシュだー、ここからカバー、おっとこれは危ない!カウント2.9。汚れ役には汚れ役のプライドというものがあるのかー、普段のファイモニの試合にはないドロドロした空気。


そんな中ー、ここで保田がK・デス・ウィンクー!!再びペースを掴んだー、さあそのままフィッシュストレッチスリーパーに持っていった!これはどうだ、レフェリーがMIZUHOの状態を確認する、MIZUHOは目を開けられない、完全に首が閉まっているぞ、危険と判断したレフェリーがここで試合を止めましたー!!

○保田 圭  対  MIZUHO×
(10分25秒、フィッシュストレッチスリーパー)















伊智「両者の対決は終了したんですがー、花道から誰かがやって来ました!これはFolder5のAKINAの姿であります。嫌モー。家軍団と同様、一応はファイモニの外敵ということで、嫌モー。家軍団への援護という形なのか、保田へ攻撃の手を加えます!」


伊智「AKINAが保田にF5の体勢、これを見つめるMIZUHOがー、なんと!?味方と思われるAKINAに対してキックをかましています。ここで保田との友情が芽生えたのかー?」


伊智「保田がAKINAを羽交い締め、お前は何なんだとなにやら言葉を発しているAKINAに対して、MIZUHOがロープに走っての喧嘩キックー!さらにもう一度ダッシュしての喧嘩キック2連発!ここで保田とMIZUHOが、まさかの結託を果たすのか?」


伊智「MIZUHOが握手を求めたー!散々いがみ合ってたさっきの2人が嘘の様です。これに保田が応えるのか。」
















伊智「今がっちりと握手を交わしました!ファイモニの保田と嫌モー家。軍団のMIZUHOが結託です!これに中澤とソニンもリングに上がった。笑顔で中澤とMIZUHO、そして保田とソニンも握手を交わしました!他のファイモニの選手もリングへ集合、嫌モー家軍団との奇跡の記念撮影です!

先程乱入したAKINAへ向けて、中澤がマイクを手に取りました。」


中澤「おいちょっとー、あんたはなんも関係ないでしょー?なにしに来たの?それにあんたにはメンバー達がいるでしょー、どうしたん?」


AKINA「わたしは、これからこの業界に生き残っていくためには、ひとりでなにか行動起こさなきゃ駄目だと思った。だからこうやって割り入ってみた。あなた達とはこれからも敵対する。ひとりでわたしは生き残るんだから。」


伊智「Folder5・AKINA、他のメンバー4人を差し置いて、あえて独りでファイモニに勝負を挑もうという構えを見せました。嫌モー。家軍団がファイモニと結託し、元dreamの麻衣、そしてFolder5のAKINAという新たなる外敵との構図が作り出されました。これからどうなるのか、全く先の予測はつきません。

この後の試合は、こちらも大きな謎を持った外敵との対決、“フラット3”安倍・飯田組VS“覆面軍団”司界1号・2号組の模様をお伝えしたいと思います。」





タッグマッチ・60分一本勝負

「安倍なつみ&飯田圭織」VS「司界1号&司界2号」



伊智「謎が謎を呼ぶ、今回登場する司界1号・2号。噂では、フラット3とは何らかの因縁があるといいます。さあ、安倍・飯田組の入場が終わり、いよいよ司界1号と2号が我々の前に姿を現します!」



























「(ガラスの割れる音)ガシャーーン!!」


伊智「これは!?WFWのスチーム・オーディーンを思わせる入場テーマです。もしや、このリングにあのガラガラヘビ男がやって来るというのか?」
















入場テーマ「♪♪ガラガラへぇ〜びが やってくるぅ〜!
おなかをすかせて やってくるぅ〜!」



伊智「あらら・・・(絶句)。これは昔、子供達の間で爆発的なブームを呼んだ曲、“ガラガラヘビがやってくる”であります。そして司界1号・2号が入場。二人とも覆面をしていますが、コスチュームは普段着のようです。

1号はどこかで見たことあるような黒いセーター、灰色のロングズボン。体格は大柄なようです。そして2号は、矢口の“ビミョ〜。”という声が聞こえてきそうな、どこの店で買ったのかわからない白いTシャツと半ズボン。2号はしきりに、自分の前髪あたりを気にしてるようです。そして自分の息で、前髪をフーフーなびかせているー。」

伊智「今2人がリングイン。1号は両腕を上げて、観客を煽るアピール。これもどこかで見たことがある。2号はダンスを見せている。どうやら2号は、ダンスを得意としているようです。」


伊智「4人が出揃い、リングアナのコールを・・・おおっとコールを聞く前に司界の2人が突っ掛かってきたー!安倍と飯田をメッタ打ち、レフェリーが止めにかかりますが、1号がレフェリーを投げ飛ばしたー!そんな中で、今ゴングが鳴らされたー。

安倍と司界2号はエプロンに待機し、まずは飯田と1号の闘い。1号が間合いを詰めて、掴みに入る。ここから飯田を投げていった、“DA・KI・WA・KA・RE”であります。」


伊智「そしてマウントを取ったー。さあここからパンチの連打だー、これはプロレスのルールでは反則になりますが、なりふり構わず飯田をメッタ打ち。レフェリーの警告も無視、1号がパンチをやめません。そしてここから腕ひしぎの体勢に入ったー、これにたまらず安倍がカットに入るー。」


怒りの表情を浮かべる安倍が、1号にエルボー。しかし1号がー・・・?なんとっ、ハルクアップであります、これもどっかで見たことがあるぞー。」


伊智「飯田が安倍に交代。しかし司界2号はー?リング上の闘いなど気にもとめず、場外で観客にファンサービス。これではタッチができない1号、場外の2号にクレームをつけています。早くも司界軍団、仲間割れかー。」


伊智「どうやら司界2号は、闘う意思がないようですねー。レフェリーが試合をとりやめる指示を出しているようです。あーっ、ここで試合放棄のゴングが鳴りました!一体、司界軍団の目的はなんだったのか、謎を残したまま試合が終了してしまいました!」

安倍  飯田  対  1号 ×2号
(4分24秒、試合放棄)


伊智「これに激怒する司界1号、マイクを持ち出しました。」

1号「オーイ!てめー2号、なにやってんだよぉー!!てめーのせいで試合が終わっちまったじゃねーかよ。」


2号「もとはといえばオッサンが俺を勝手に引きずり込んで無理矢理試合に出させたんじゃねーかよぉ。それに俺は最初っから闘うつもりなんて一切なかったんだよ。学校のルール守れないやつはなぁ、社会のルールも守れねーんだよ!!」


1号「おまえは学校のルール守れないくせに歌番組の司会やってんじゃねーかよ。」


伊智「どこかで聞いたフレーズに、会場のお客さんからも笑いがこぼれます。全く闘う意思のなかった司界2号、1号の言葉に動じることなく控え室の方へ去って行きます。

謎の司界軍団、本当の目的は謎に包まれていますが、その正体は、なんとなくわかったような気がいたします。というわけで、今回のファイモニアワーはこのへんで。司会はわたくし伊智宏武がお伝えしてまいりました。それでは次回、またお目にかかりましょう。さよなら・・・・・・・・・・・


























・・・・・・・・・・ってエーッ!?これはなんだ?」

伊智「これで終了なんですが、リング上に突如、何者かが乱入です!この顔は?・・・なんと、リング上に安倍なつみが2人いる!!これはどうゆうことなんだ!?間違いありません、先程試合をした安倍と、乱入したもうひとりの安倍がリングに並んでいます。摩訶不思議な光景に、我々も言葉を失っています。」


伊智「乱入した安倍が、司界1号を襲撃!そして先程の安倍と飯田もこれに加わったー、先程の安倍と飯田がー、2人がかりのパワーボムー!そして乱入した方の安倍がコーナーポストに上がったー、先程の安倍の方が得意とする、フロッグスプラッシュ炸裂ー!」


伊智「これにはどうすることもできなかった1号、転げ落ちるように場外へエスケープ、足早に控え室へ直行します。2人の安倍が、ここで初めて向き合いました。言葉は発していません、先程の方の安倍は多少笑みを浮かべているように見えます。乱入した方の安倍の表情は変わりません、先にリング下へ降りていきます。」


伊智「また新たな謎を生み出しました、このファイモニのリング。2人の安倍なつみ、我々の見ているものは幻想なのでしょうか、いや、これは紛れもなく目の前で起こった現実です。そして今!?乱入した安倍に関する情報が飛び込んでまいりました!

なになに?来月にCDデビュ・・・、おっとここから先はまだ何も言えません!というわけで、今回のファイモニアワーはこのへんで失礼いたします、さよなら。」



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