第7回「混迷を極める外敵との戦い」


タッグマッチ・30分一本勝負

「新垣 里沙&紺野 あさ美」
VS
「矢口 真里&辻 希美」

更なるキャラ立ちを目指して先輩チームに挑む新垣と紺野。
だがそれは、残忍なるミニモニ。壊滅計画だった・・・。




シングルマッチ・60分一本勝負

「市井 紗耶香」VS「松室 麻衣」

シンガーソングライターを目指しそれぞれのグループを脱退した者同士による因縁の対決。
決着後も二人は対極に居続けるのか、それとも・・・。



タッグマッチ・60分一本勝負

「保田 圭&MIZUHO」VS「安倍 なつみ&安倍 麻美」

前回突如乱入した安倍なつみの実妹・麻美の記念すべきデビュー戦は、姉とのタッグで
汚れ役コンビ・保田&MIZUHO組に挑む。だがそこには司界の魔の手が・・・。




タッグマッチ・無制限一本勝負

「中澤 裕子&高橋 愛」VS「石川 梨華&吉澤 ひとみ」

共演番組での石川のエゴに対し、反旗を翻した高橋が中澤と組んで激突。
試合中も相変わらずエゴを貫く石川、しかし思ってもみない事態に・・・。



司会・伊智宏武(PXTVアナウンサー)
ゲスト・大倉 凛子、草村 徹、Jackt





タッグマッチ・30分一本勝負

「新垣 里沙&紺野 あさ美」VS「矢口 真里&辻 希美」



伊智「寒い冬が終われば次は花粉症の季節。過ごし辛い日々が続く中、ファイモニアワー第7回をお届けいたします。司会の伊智宏武です。

第1試合は、若手コンビの「新垣・紺野組」対ミニモニ「矢口・辻組」による対決。5期メンバー同士、激しい出世争いを繰り広げる中で高橋の台頭、6期メンバーの加入など、プレッシャーを大いに感じていることでしょう、新垣と紺野。その2人がミニモニ。の矢口・辻組を撃破し、飛躍を遂げることができるのでありましょうか。

この試合のゲストは、現在グラビアアイドルとして大活躍、パロジェクトXではプリンセスりんこというリングネームでプロレス活動も行なっております、大倉凛子さんです。どうぞよろしくお願いいたします。」

凛子「どうもよろちくりんこ〜!」

伊智「(なんじゃそりゃー・・・。)は、はいというわけでこの試合お付き合い頂くんですが、凛子さんはどの選手の活躍に、注目していますか?」

凛子「えっとぉ〜、りんこわぁ〜、辻ちゃんがすっごい好きなんですよぉ〜。だからりんこもぉ〜、辻ちゃんみたいな中学生に見られるように、がんばってマス!」

伊智「(とんでもない人ゲストに呼んじゃったなあ・・・。)そ、そうなんですかー・・・。凛子さんといえばロリータ的なルックスに加えてスレンダーなボディも人気のひとつだと思うんですが、なにか秘訣はあるんですか?」

凛子「りんこのチャームポイントわぁ〜、薄っぺらい(エヘへ)お腹なんですけどぉ〜、それには理由があってぇ〜、自分のオリジナルの“凛子チン体操”というものを持っていて〜、そのおかげでぇ〜、薄いお腹なんですけどぉ〜。(立ち上がり)いきます!いち、にっ、さんしっ・・・・・・・・・・こんな感じデス!」

伊智「り、凛子チン体操なるものまで披露してくださいました。(恥ずかしー・・・)さて、バレンタインデーが刻一刻と迫ってきていますが、凛子さんのバレンタインの思い出は?」

凛子「りんこはちょこれぇーと大好きなんですよぉ〜。仕事の合間とかにもいっぱいいっぱい食べちゃってぇ〜・・・。あっ、お菓子はシュークリームも好きです。」

伊智「(あーんもうこんな質問させる台本用意しないでくれよー・・・。)では、そろそろ試合が始まりますので会場の方をご覧頂きましょう。」

凛子「りんこ絡みにくくないですか?りんこ人見知りなんでぇ〜・・・。でもお友達はいっぱいいますよっ。」

伊智「(誰かこの人止めてくれよ。)まずは新垣・紺野組の入場です。おっとしかし?いつもの入場テーマ曲が流れません。辺りは静まりかえっています、異様な雰囲気のリング上。」























新垣&紺野「・・・・・・・・・ザリザニ ガニガニ ザリガニガニ、チョキン。ザリザニ ガニガニ ザリガニガニ、チョキン。


伊智「新垣と紺野が?なにかの歌を口ずさんでいます。カニ歩きの格好で2人が今リングの中へ。これはなんなんだ?」


伊智「そして矢口・辻組の入場。リングの2人を見て、ちょっと矢口の表情が堅いです。足早にリングインして、2人の顔を睨みつける。そしてマイクを取りました。」


矢口「あんた達は私達を馬鹿にしてるのー?あんた達まで敵になるってゆうのー?」


新垣「私身長150cm以下でミニモニ。候補だったのに、なんで代わりに愛ちゃんをミニモニ。に入れちゃったわけー?」


矢口「それはつんく♂さんに聞いてよー。私だってミニモニ。を卒業した後はさー、もっと小さい子供達の世話をしていかなければならないんだものー。」


伊智「どうやら新垣と紺野は、モー娘。の現状に不満を持つ者として内部分裂を起こし、今日こうしてファイモニ正規軍の外敵として立ち上がったようです。遂にメンバー内においても外敵となる者が現れました!そして紺野もマイクを取った。」


紺野「わたしが5期メンバーの中で最初に注目してもらえて・・・、前頭5:20さんにも“おまえには笑いの神様が降りている”って、言ってもらえた・・・。それなのに、最近は愛ちゃんばっかり注目されて・・・。ハロプロニュースにもビューティ紺野として出てたのに、いつのまにか、高橋ラブリーちゃんがレギュラーになってて・・・。笑いの神様、降りているのに・・・。矢口さん、なんで、ですか・・・?」


矢口「愛ちゃんはすごい積極的に頑張っているもん。それに前頭さんの言ったことじゃ・・・ねー?」








??「ガッぺむかつく!」


伊智「おっとこの声はー!?まさかあの男がやって来るのかー?」























前頭テーマ曲「ジャジャジャジャーン! ジャジャジャジャーン! ベイベイベイビベイビ・・・















伊智「なんと我々放送席の机の下から前頭5:20が飛び出してきました!!」

凛子「(涙目・・・)」


伊智「そしてリングに入り、紺野の隣につきました。いやー凛子さん、びっくりしましたねー。」

凛子「プップクプゥー・・・。」

伊智「紺野と前頭が、揃ってモノ申すアピールだー!」


伊智「さあそして今試合のゴングが打ち鳴らされました!先発は新垣と矢口。新垣が、またこのカニが歩くようなステップで矢口をおちょくります。膨れっ面の矢口。そして、新垣がなにかの構えを見せたぞー。これはなんだー。」


新垣「まゆ毛ビーーーーーーーーーム!!」


伊智「なにが飛び出すのかと思ったら、新垣のまゆ毛ビームだー。矢口の得意技であるセクシービームを模したような、屈辱的なこのアピールに怒りを増した表情の矢口。」

伊智「パフォーマンスでは一歩上を付かれた先輩チームの矢口・辻組ですが、この後は合体パワーボムなどでリードを広げていきます。8分が終わろうというところで、矢口が新垣にマリッペスパイク。そしてラリアットアタック2連発から、地団駄を踏むアピール。そしてマリッペスリーパーに繋げていきます。これに紺野がリングイン。」


伊智「紺野にスイッチし、抱え式のバックドロップを見舞っていきますが、すぐさま矢口がマリッペスパイクでペースを引き戻す。リバースDDTから、セントーン。そして今度はランニング式のマリッペスパイクだー!再びセントーンで重ねるー。やはり怒りに燃えているのでしょう、いつも以上に猛ラッシュを展開していきます矢口。」


凛子「辻ちゃんはもう出ないんですかぁっ?」

伊智「今は矢口選手が闘っていますが、交代したときに辻ちゃんも再び登場しますよ。」

凛子「そうなんですかぁっ?じゃあ今日はもう辻ちゃんでないんですねぇっ?もすこし辻ちゃんが闘ってるのぉ見たいんでぇ〜。」

伊智「(だから交代したら辻ちゃん出るって言ってるのにー・・・。)紺野が新垣に交代しますが、矢口がコーナーへ寄せて、雪崩式に持っていった。雪崩式のリバースDDTー!ここからフォールに入る、紺野はカットに入れない、どうだ、カウント2で新垣が返しました。」

伊智「劣勢が続きます下克上チームの新垣・紺野組。バックを取り、新垣が前方回転エビ固め!これに辻が入ります。紺野は立っているのがいっぱいいっぱいか、混戦に参加する余裕が無いようです。新垣が孤軍奮闘、矢口に対してのセントーン2連発だー。おっとしかし矢口が起き上がり、パワーボムの体勢、フィニッシュ技の、スーパーマリッペダイナマイト炸裂ー!!フォールに入った、新垣これは、返せなーい!!3カウントです。」


伊智「先輩チームが格の違いを見せつけての勝利です。後輩チーム、まだまだ世代交代を果たすのは先のことなのかもしれません。さて凛子さん、この試合振り返ってみてどうですか?」

凛子「・・・えっとぉ〜、りんこはプロレスの事がよくわからないんでぇ〜、どっちが最後勝ったのかもよくわかんないんですけどぉ〜エヘへ・・・、とってもおもちろかったでしたぁ〜!ウキウキりんこだぷぅって感じですぅ。」

伊智「そうですかー、それは良かったですねー。また遊びに来てくださいね。(どっちが勝ったかぐらいは見ればわかると思うんだけど・・・。)」


×新垣  紺野  対  ○矢口  辻
(15分56秒、スーパー・マリッペ・ダイナマイト)





シングルマッチ・30分一本勝負

「市井 紗耶香」VS「松室 麻衣」



伊智「続いては因縁の対決、市井紗耶香VS松室麻衣のシングルマッチです。前回市井の試合直後に乱入し、直接対決を申し入れました元dreamの松室。オンライン戦での闘いはこれが初めてですが、これまでのオフ興行では鋭い蹴りとサブミッションで、ファイモニ上位陣も大いに苦しめています。

そして今、まもなく試合が始まろうとしています。この試合のゲストは、ファイター大和選手の提唱する“無我”の意思を受け継ぎ、“闘う哲学者”と称される通り独自のプロレス理論を持ち、プロレスのみならず食生活、宇宙の法則など様々な分野を研究されている、草村徹選手です。草村さん、よろしくお願いいたします。」

草村「こちらこそ、どうぞよろしくお願い致します。」

伊智「まずは草村選手の信念である無我についてお伺いしたいのですが、無我とは一言で言いますと、どのようなものなんでしょうか。」

草村「無我という言葉の原点は、中国の古典である『四書』の一つ、“中庸”の中にあると言われております。中庸とは“陰と陽”“天と地”“生と死”など相反する二つの原理によって全ての物事を解釈しようという『二元論』の理念に基づいています。二元論とはつまり、どちらか一方に偏り過ぎるのではなく、両方の要素をバランス良く保つことが大切だという教えです。教えと申しますのは道、つまり生きることについてを分かり易く説く事が教えであるということです。ですからわたくしの様な命を賭けた仕事というのは、この様な教えは大いに必要不可欠なものであり、そしてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(3分経過)
であるという事になります。」


伊智「(やっと終わった・・・。)なるほどー・・・。そして草村さんが人一倍気を遣っているのが、食生活なんですよね。草村さんのような柔軟な体と脅威的なスタミナを作るには、どの様な食事法がベストなんでしょうか。」

草村「はい、我々の様に体を張った仕事ですと、どうしても筋力を付けなきゃいけない為に肉中心の食生活を行なうことが当然とされていますが、本来それよりも重要な事は、その人の住む土地の気候や風土、季節に合った食事を心掛けることなのです。日本は戦後、欧米文化が大いに取り入れられ、非常に豊かな食生活を送れるようになりました。しかし、日本人の体力は戦前の頃と比べ、逆に落ちているのではないかとわたくしは考えております。これは日本人が本来摂っていた穀類の摂取が不足した代わりに、本来摂っていない肉類を多く摂り過ぎてしまったことによって生じた問題があるからです。ですからわたくしは、玄米・菜食といった粗食を心掛け、外食に誘われても選ぶメニューは必然的に、肉を使ったものは避けています。ですから食と申しますのはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(5分経過)
つまり乱れた日本を、世界を変えるにはまず食を変えることから始まります。」


伊智「(あっ、やべ寝ちゃった。)非常に濃いトークを聞かせてもらいました。というわけでそろそろ試合の方へ、あっ!もう試合は既に始まっています。(えっ!?もう試合開始から9分経ってるの?)松室が、市井のクラッチを解いて逆さ押さえ込みに持っていった。これは草村さんも得意とする丸め込み。そして今度は飛びつき逆十字固めだー。これはまだ伸びていないか。すると市井が同じく飛びつき逆十字!」

草村「プロレスラーのタイプと申しますと、大きく分けて3つあります。その3つとは、『頭の良い人』『頭の悪い人』『トンパチな人』となるのですが、両選手のタイプとも頭の良い人であると言えますね。」

伊智「一進一退の攻防が続いていく。市井が筋肉アピールを見せて、サヤ式ジャーマンスープレックスでフォール。これは2カウント。松室もダイヤモンドカッターで反撃!バックを取って高速バックドロップ!しかし市井も立ち上がる、ロープに走ってのアックスボンバーだー!そこからブリザードスープレックス、これは決まるか、これも2カウントです。」




伊智「市井が今度は、Rエッジ!そしてスピニングトーホールドに持っていきました!これも草村さんの得意とする技です。草村さん、この決まり具合はいかがですか?」

草村「がっちり決まっていますね。わたくしは師であるハリー・テキサンJr.から直々に教わったんですが、見様見真似で使っている割には、いい形で決まっていると思います。」

伊智「これでもタップはしない、松室が逆さ押さえ込みで切り返しー!カウントは入るか?2で返す。そして松室が、ダイヤモンドカッターから高速バックドロップにいくー!そこから腕ひしぎ逆十字!すでに試合は15分を経過しているんですが、お互いのスタミナをまだまだ底を突きません。まるで草村選手にメッセージを伝えているかの様な、ロングマッチを展開しています両者。」

草村「疲れにくい体を作るためにはわたくしの様に粗食を心掛けることが大切なんですが、欧米食中心の現代の若者達だとは思えないほどのスタミナを持っていますね。きっと彼女達も、肉類ばかりに頼らずしっかりと菜食を摂っているのでしょう。」


伊智「市井が、ジャンピングツームストンパイルドライバーで反撃!そしてコーナーに登った、マッドスプラッシュでカバー。これはちょっと位置が悪かった。今度は松室が、ダイビングギロチンドロップ!開始から17分が経過。市井がリバースツームストン!エグい角度で落としていった。そこからなんと、弓矢固めだー!あえてこの古典的な技でギブアップを奪おうというのか。草村さん、この攻防を見てどうですか?」

草村「やはりわたくしと比べて現代的で派手な技を多く使ってはいるのですが、こういった弓矢固めのようなクラシカルな技も進んで使うというのは、無我を掲げる者としまして大変光栄であります。」


伊智「これでも松室はギブアップしません!すると、再び市井がジャンピングツームストン!さあバックを取って2回目のサヤ式ジャーマンが決まった!これで決まったかー!?・・・返したー!!驚くべきタフさを見せます松室。これほどのロングマッチになるとは誰も想像してなかったかもしれません。草村選手の無我イズムが、まるで両者の肉体に注入されているかのようです。」

草村「これも宇宙の法則の一つなのでしょう。わたくしには闘いを見守ることしかできないのですが、わたくしの想いが選手達に届いてくれているようで、日々玄米・菜食を欠かさず摂っていて本当に良かったと思います。」

伊智「そして市井が駄目押しのRエッジだー!カバーに行く、これで決まったか?カウント3ー!!18分に及ぶ長い激闘の末、経験で上回る市井が宿敵・松室からフォールを奪いました!」


○市井 紗耶香  対  松室 麻衣×
(18分05秒、Rエッジ→体固め)











伊智「試合は終わり・・・、おっと!?市井が松室に手を差し出しています。ここで結託か?あるいは結託と見せかけて攻撃を加えようというのか。松室これにどう応える。そして市井がマイクを持ちました。」


市井「ライバル同士、仲良くやっていこうよ。私達歳も一緒なんだよね。前の時は自分のやってる事を真似してると思っていい気持ちじゃなかったけど、今日こうして闘ってみたら、自分に持ってない部分も教えてもらったし。同じ道を歩んでいるんだから、励まし合ったり支え合ったりしなければ、いけないと思う。」


伊智「清々しいコメントを残してくれました市井。しかしこれも偽りだと言うのなら、小悪魔以外の何物でもありません。これは本心であることを信じたい。さあ、松室の選択は。」




















伊智「松室が握手を交わしました!2人の抗争はこれからも続いていくかに思われたんですが、今日直接対決を終えて、お互いの気持ちが吹っ切れたようです。なにかと問題沙汰の多いファイモニリングにおいて、こんなに美しい光景を目にするのは非常に珍しいことです。そして松室がマイクを受け取った。」


麻衣「紗耶香ちゃん、ありがとう。今まではグループの卒業とか仕事の勉強で、自分はこれからどうすればいいのかって悩んでイライラしていて、人に当たったりしちゃったんだけど、当たった紗耶香ちゃんからこんな言葉をもらえて、本当に嬉しい。これなら夢を目指して何事も乗り越えていけそう。」


伊智「盛大な拍手が巻き起こります!外敵との争いが続く中で、お互いの力を認め合い結託に漕ぎ着けた市井と松室。この先この2人がパートナーとして、どんなファイトを我々の前に見せてくれるのでありましょうか。草村さん、この結託というのも宇宙の法則なんですね?」

草村「はい、人というのはもともと支え合うことを目的としていますから、権力や地位を奪い合い争うというのは本来の目的、宇宙の法則という理念にかなっていないということになります。残念ながら今の学校教育の現場におきましては、最終的には他者との競争や地位の向上などを目的とさせるような教育法しかされておらず、人間本来の生きる意味、生きることの大切さなどを問いただす教育は曖昧気味です。それですから0を基準とせずに10や100を基準として物事を考えてしまい、そこから争い事などが生じてしまうわけなのです。ですからわたくしが考えておりますのは、」伊智「この試合は草村徹選手に来て頂きましたー。」草村「まだまだ話は尽きないのですが、わたくしが思うに宇宙の法則というのはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(収録終了後も約1時間、延々と無我トークを熱弁した。)






タッグマッチ・60分一本勝負

「保田 圭&MIZUHO」VS「安倍 なつみ&安倍 麻美」



伊智「続いて第3試合目をお伝えいたします。(さっきの草村さんのトークで一日分の体力使い切っちゃったよ・・・。)前回電撃的に登場した安倍なつみの妹・安倍麻美。今夜は記念すべきそのデビュー戦、姉とタッグを組み、保田・MIZUHO組に挑みます。この試合のゲストはファイモニアワー2回目の登場、Jacktさんです。今日はよろしくお願いします。」

Jackt「よろしく・・・・・・・・・・。」

伊智「第3回のときにゲストで来て頂いたんですが、それからもファイモニを見て頂いてるそうなんですねー。」

Jackt「・・・・・うん・・・・・・・、僕もともと格闘技は好きだから・・・・・・・。彼女達の闘いを見ていると、こっちも勇気づけられるんだよね・・・・・・・・・・・・・。」

伊智「そんなJacktさんなんですが、この試合は安倍麻美選手のデビュー戦となるわけなんです。姉のなつみ選手とウリ二つの麻美選手、個人的に期待したい部分はどこでしょう?」

Jackt「うーん・・・・・・・・・・そうですねー・・・・・・・・・・・・、彼女のことは僕あまり知らないんだけど、彼女の姉のなつみさんは、よく知っているから・・・・・・、お姉さんみたいに笑顔の素敵な女性だと、いいよね・・・・・・・・・・・・・。」

伊智「Jacktさんが女性の魅力を感じる時は、笑顔だそうですね。」

Jackt「うん、僕キツいタイプの女性、苦手なんだよね・・・・・・・・・・・・・。よく、『涙は女の武器』って言うじゃない・・・・・・・・・。でも、本当はそうじゃないと思うんだよね・・・・・・・・・。本当の女の武器って、笑顔なんだよね・・・・・・・・・・・。」

伊智「(同じ男でもシビれるぜ!)では、保田・MIZUHO組の入場を見てみたいと思います。後ろに誰か人がいますね・・・。これは誰だ?」


伊智「この姿は司界1号!ファイモニと敵対関係にある司界倶楽部が、ファイモニの選手を従えての入場です!これはどうゆうことだ!?」

Jackt「・・・・・司界倶楽部ってゆう響きが・・・・・・・・・・。(少しにやけ顔)」

伊智「この光景に戸惑う観客。今安倍姉妹が入場し、リングへ入ったところで保田とMIZUHOがマイクを持ち出しました。」


保田「ナッチごめんねぇー。やっぱりわたし、タカさんと一緒にやりたいのー。あっ、タカさんであることは言っちゃいけないんだった。まあいいや。これから敵対することになっちゃったけど、モーニング娘。はいつまでも愛してる。今春卒業することになって、これから新しい事に挑戦するにはちょうどいい機会だと思ったから。だから、ナッチはわたしの気持ち、わかってくれるよね?」

伊智「理由があるとはいえこの行動にはそう簡単に納得いかないでしょう、安倍なつみそしてファイモニ正規軍。これに、安倍はどんな言葉を投げ返すのか。マイクをリングアナから受け取り・・・、おっと安倍の言葉を聞く前に保田とMIZUHOが突っ掛かっていった!妹も襲撃し、安倍姉妹を場外に。そして司界1号とともにそれぞれがコーナーへ登り、観客を挑発するアピールだー!これには当然、ブーイングの嵐。」


伊智「そんな中ようやくゴングが鳴りました!相変わらず場外でやり合う両チーム。保田が安倍なつみをリングの中に押し入れて、その間に場外では、レフェリーの視界が届かないところで司界1号が妹・麻美を襲撃!MIZUHOが羽交い締めにし、1号が麻美にパンチを放っていったー!」


Jackt「僕がもし同じ目に合ったら・・・・・・、肘まで入れたね・・・・・。僕の親父が言ってた言葉なんだけどー・・・・・、男の拳は女を殴るためにあるもんじゃない。男の拳は・・・・・・・・・、女を守るためにあるもんなんだよね・・・・・・・・・・・。」

伊智「Jacktさんのおっしゃる通りです。極悪非道のファイトを展開します司界倶楽部。リング内では、保田がニーリフトの連打。そして姉・なつみをダブルアームに捕らえた。K・デス・ウィンク炸裂ー!カバーに入る、これは決まってしまうのか?妹・麻美のカットが間に合いましたー!」


伊智「しかしMIZUHOが、妹を再び場外に落とし入れました。司界倶楽部の手によって散々なデビュー戦となってしまいました妹・麻美。保田が姉を捕らえ、再びK・デス・ウィンクの体勢。これは姉、ショルダースルーで返しました。」


伊智「姉がロープに走って・・・、ああこれは司界1号に捕らえられた。羽交い締めにした状態で、保田が助走をつけて・・・、あっとこれは誤爆!ジャンピングニーは司界1号に命中してしまいました。ここで安倍チームチャンス到来か。妹に交代しました!今初めて妹の麻美がリングの上で闘います。が、相手チームに恐怖心を感じるのか、表情が少しオドオドしています。」

Jackt「・・・・僕、オドオドした人・・・嫌いなんだよね・・・・・・・・。」


伊智「ランニングエルボーで勢いよく保田を転倒させました!そして背後を取りジャンピング式のバックドロップ!ここでフォールに入る、これにMIZUHOがカットに入ります!会場からはブーイング。これに、姉が入って分断させます。妹が保田を、姉直伝のナッチ・クラッチに捕らえた!カウントが入る、これは2で保田が返しました。これにも会場がブーイングだー。」


伊智「妹がバックを取る、しかしこれは保田がエルボーで阻止、そして羽交い締めにしたところで、司界1号がリングの中に入りました。再び拳を見舞おうというのか。姉のカットはMIZUHOが阻止します。そして振りかぶってー・・・あーこれも誤爆だー!!振り抜きストレートで保田が大の字に倒れこみます。目も開けられず、完全にダウンしてしまいました。すると1号はー?敵である妹へフォールを促します。妹へ攻撃は加えません。そのまま妹がフォールに入り、3カウントが決まりましたー!


×保田  MIZUHO  対  なつみ  ○麻美
(13分14秒、パンチ誤爆→片エビ固め)

伊智「これはどうゆうことなんでしょう?バシタ・・・司界1号の行動は全く予測できません。そして怒りの表情でリングに入るMIZUHOへ、1号が喧嘩キックー!司界倶楽部の仲間入りとなったはずの保田とMIZUHOを、なぜか司界1号が蹴散らし安倍チームを勝利に導きました。Jacktさん、こんな結果となったんですが、どう思われます?」

Jackt「なんて言葉で言い表したらいいかわかんないけど・・・・・・・・・・、とにかく、混沌としてるよね・・・・・・・・・・・・・。今後もますます見逃せなくなるね・・・・・・・・・・・・。」


伊智「司界1号がマイクを持ちましたよー!そして、マスクを脱ぎ捨てたー!やはりその姿はコミッショナー・バシタカ氏。」


バシタカ「バシタカはこれからもバッシバシいくぞー!!」


伊智「これに観客大歓声だー!試合をめちゃくちゃにしたのはバシタカ氏だったんですが、終わってみればこの人気。そして姉と妹がそれぞれコーナーに登り、ダウンの保田とMIZUHOへ、姉妹同時のフロッグ・スプラッシュだー!!」


保田「結局アタシ達、最後のオチに回される運命なのよね。」
MIZUHO「もう自分がオチに回されることはないと思ったのにぃー!2人まとめてオチじゃなーい!」





タッグマッチ・無制限一本勝負

「中澤 裕子&高橋 愛」VS「石川 梨華&吉澤 ひとみ」



伊智「ファイモニアワー、いよいよお届けするのは最後の試合です。(やれやれ、こんだけ濃いメンツと実況やるのはくたびれるなー・・・。)メインイベントのタッグマッチ、中澤・高橋組VS石川・吉澤組です。中澤と高橋は石川がキャスターを務めるニュース番組で共演している者同士なんですが、毎週エゴ全開の石川に対し、後輩の高橋も良く思ってないようです。

今回高橋は頼れる三十路姉さん・中澤とコンビを組み、石川は入団当初からパートナーとして切磋琢磨し続けてきた仲である吉澤と組んで激突します。入場が終わり、ここでマイクアピールを展開するようです。」


中澤「もういい加減、アンタのエゴには懲り懲りよ。毎週三十路三十路って・・・。まあ三十路っちゅー言葉にも慣れたんやけど。でも、1年もしない間に随分人って変わるもんやなー・・・。こっちには高橋ついておるからええんやけどな。」


石川「中澤サンッたらー、もう・・・。このワタシの若くて美しいお色気に、ついていけなくなったのかしらン?」


伊智「エゴトーク全開です石川。中澤は呆れて物も言えないといった表情。そして、今度は高橋がマイクを握った。」


高橋「アノウ、ワタシガユウノモ ナンナンデスケドウ・・・、リカチャンニダケワ ゼッタイ マケタクナイ。」


石川「アーラ高橋も言うわねー。でもワタシも負けないわよー。みんなー、ワタシについてきてくれるわよねー?チャーオー!!」


伊智「これに観客、歓声で応えます!エゴではありますが人気も健在。続いて高橋だ。」


高橋「コンナニ ナマッテル ワタシデスガ オウエンシテクダサイ!オイッーース!!」


伊智「高橋もすごい人気だ!石川コールと高橋コールが入り混じり最高潮の熱気の中、開始のゴングが鳴りました。おっとロックアップに入る前から相変わらずの観客席へのアピールを見せます石川。そして、花道に降りたぞー。ここでもアピールだ。自分の可愛いさを人に見てもらいたくて仕方がないのでしょう。これにはパートナーの吉澤も、さすがに苦笑いを浮かべているようです。」


伊智「まだアピールを続けています。これでは試合が始まらない。ここでようやくリングの中へ。中澤が掴みにかかりますがこれはかわした。距離を取る。おっとこのまま吉澤へタッチ。相手選手にも触れないまんま交代です。アピールすることしか考えてないのでしょうか。」


伊智「リング上は中澤と吉澤の攻防ですが・・・。エプロンサイドの石川が場外に出てまたもや観客席へアピールです。観客は大喜びですが、交代を求める吉澤がタッチへ行けません。場外に降りてまで交代の意思を告げます吉澤に、ようやく石川が気付いたようです。」


伊智「ここで初めて相手選手と組み合いました石川。フロントヘッドロックの体勢に持っていき・・・、あっと早くも吉澤へ交代です。これに吉澤従いますが、おっと今、石川の口から“ワタシの可愛い顔を汚しちゃいけないでしょ?”というような発言が出ました。」


伊智「タッグマッチといえどもこれではちょっと試合になりません。吉澤が中澤と高橋から容赦無く合体攻撃を浴びせられていますが、石川はパートナーのピンチを気にも止めず、どこからか持ち出した手鏡で自分のメイキャップをチェックしています。どこまでもエゴなんでしょうか。」


伊智「この態度に遂にパートナー・吉澤が怒りを露にしました!エプロンサイドの石川のもとへ行き、猛抗議。しかしこれにふてくされた表情の石川。このコンビ、この先一体どうなってしまうのか。」

伊智「あー遂に吉澤が攻撃を加えたー!仲間割れです。中澤と高橋も駆け寄ります。そして吉澤が、リングの真ん中へ石川を引っ張り出した。中澤と高橋も加勢。3人がかりでのタコ殴りだー!」


伊智「結局試合にならず、レフェリーがノーコンテストのゴングを要請します。この興行のメインイベントは、試合も成り立たないうちに仲間割れという、最悪の結末を迎えてしまいました。」

中澤  高橋  対  石川  吉澤
(5分14秒、ノーコンテスト)

伊智「そして3人によるトリプルパワーボム。石川への救助は来ません。孤立無援となった石川。中澤と高橋は花道を去っていきます。帰り際の吉澤を見て、石川がマイクを手にした。」


石川「ヨッスィーい・・・ワタシと一番仲の良い友達でしょお?なんでワタシを裏切ったりするのぉ〜?

ヒ・・・品があって、
ツ・・・慎ましくて、
ジ・・・実にカワイイ、このワタシを・・・。」



伊智「聞いているこっちが鳥肌が立ってきます。これを聞き、吉澤もマイクを持った。」


吉澤「あのさー、

ヒ・・・ひっこんでろ!!
ツ・・・つーか
ジ・・・ジャマなんだよ!!」


石川「女なんてしゃぼんだま〜・・・。」


伊智「・・・こっ、このへんで終わりにしたいと思います・・・(汗)。次回のファイモニアワーもご期待下さい!」



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