「今回のメニュー」
第9回「ガールズ・ウォー 〜ざけんなよ!・・・シャー、コノヤロー。〜」

EPISODE-1 バシタカの願い 〜大明神、戻ってこい。〜
EPISODE-2 矢口の願い 〜タカさん、構ってください。〜
EPISODE-3 新垣塾出陣!そして妙なノリのあの2人が・・・
EPISODE-4 感動!?安倍なつみ卒業記念試合

司会:伊智宏武(PXTVアナウンサー)
ゲスト:益子聡、愚零闘司馬、s.A.B.u.





EPISODE−1  バシタカの願い〜大明神、戻ってこい。〜


伊智「長い梅雨も明け、外はようやく夏らしい蒸し暑い日々となりましたが、皆様は夏風邪などひいてなさらないでしょうか。クーラーの効き過ぎには充分注意いたしましょう、司会の伊智宏武です。ファイモニはこの暑さ以上に熱い闘いを見せているわけですが、保田大明神の卒業は思っていた以上にファイモニにとって大きな損失となり、いまひとつ興行に盛り上がりが欠けたまま、ここまで来てしまったといいます。

6期の本格的なキャラ立ちや安倍の卒業宣言など、変わらず話題は尽きぬ中でもオーナーは興行への意欲が低下しているという危機的状況。それを打破すべく、今回のファイモニアワーにはなんと、あのロシア出身の人気女性デュオが我々のためだけに緊急来日してくださいました!その彼女達は、エピソード4の安倍なつみ卒業記念試合のゲストとして登場いたします。

それではまず、エピソード1にまいりたいと思います。保田大明神ブームの仕掛け人でありますコミッショナー・バシタカ氏がリングに登場し、卒業した保田に対して何か言っておきたいことがあるそうです。当然、会場には保田の姿はありませんが、その想いは彼女に届くのでしょうか。では、マイクパフォーマンスの方をお聞きいたしましょう。」






バシタカ「えー、会場の皆さん、イキフンビンビコビンしてますかー?」


観客「してまーーーーーす!!!!!


伊智「ちょっときわどい言葉ながら、会場も元気な声でしてまーすと返してくれています。」


バシタカ「それと女性陣の皆さん、乳○コリコリしてますかー?」


観客「わははははは・・・・・・・・・・。」


伊智「これには思わずピー音が入りました。こんなきわどい言葉も簡単に言ってのけるバシタカ氏、さすが長者番付のトップはやれることが違います。」


バシタカ「みんなー、保田大明神がいないと寂しいよなー?」


観客「さみしー!!!!!


バシタカ「保田大明神に戻って来て欲しいよなー?」


観客「うんっ!!!!!


バシタカ「じゃあ俺が権力きかせて保田を連れてきてやるから。」


観客「おおぉっっっっっ!!!!!!!!!


伊智「なんとっ!バシタカ氏が自ら保田を連れてくると言い出しました。コミッショナーだからとはいえ、こんなことは本当に起こりえるのでしょうか。」


バシタカ「保田ー、俺が待ってるからもどってこい、もどってこい。テレビの前で乳○なんかコリコリさせてないでこっちにおいでおいで、おいでおいで。漢字ドリルはそこらでやめておいでおいで、おいでおいで。」


伊智「ファイモニメンバーの間でも密かに流行っているお馴染みの手招きポーズで、保田をこの場に来させようと必死に願います。しかし、こんなことで保田が戻ってくるはずありません。保田はすでに中澤裕子とともに、天のもとへ召されました。いや、単に卒業しました。」


バシタカ「ほら会場の皆さんもご一緒に。おいでおいで、おいでおいで。」


伊智「会場の人達も一帯となって、保田を招き入れようとしています。さあ、願いは届くのか。
















・・・・・・・・・・おっとー?なにやらテーマ曲がかかりだしました。花道から誰かがやって来ます。これはまさか保田が?いや、違います。これはなぜか、おっと矢口の姿であります。一体なぜ矢口がこのリングにやって来たのでしょうか。」


バシタカ「なんだよ矢口じゃんかー。で、なにしに来たの?」


矢口「タカさんさぁー、圭ちゃんのこと言うのもいいんだけど、おいらのことももっと構ってやってくださいよー。」


バシタカ「えーっ、だっ、だって構ってあげたじゃーん。ステラおばさんって言ってあげたりだとか、DA・KI・WA・KA・REやってあげたりだとか。」


矢口「もっとこうなんか、とにかく矢口のキャラを出させて欲しいんですよぉー。オエェーとか言われるのはイヤだけど、キャハハハハ!」


バシタカ「だったら仲江くんに構ってもらえばいいじゃなーい。俺は今アヤヤとミキティーのことで頭がいっぱいなんだよー。♪あてっ、あてっ、たんぱてんぱっぱん♪コリコリ、コリコリ。」


矢口「じゃあもういいですよぉー。おいらこのへんで帰りますからぁー。」


伊智「結局矢口は願いを聞き入られぬまま、会場を降りていきます。リング上は再びバシタカ氏一人となりました。」


バシタカ「じゃあ、せっかくだからその2人に来てもらうかなー。」


観客「おおぉっっっっっ!!!!!!!!!


伊智「保田の登場はなりませんでしたが、その権力を存分に使い松浦と藤本を招き入れます!場内からはアヤヤコールとミキティーコール。さあ、2人がテーマ曲に乗って登場してまいりました。」


バシタカ「よーしかわいい娘達だー、よしよし。」

伊智「バシタカ氏がその嬉しさに思わず2人を抱擁です。こんなことができるのも、長寿番付のトップだからであります。」


バシタカ「やあ、会いたかったよー。イキフンビンビコビンしてたー?みたいな。」


松浦「エェーッ!?アハハハハ。」

藤本「えーなんですかそれー?」


バシタカ「楽屋では乳○コリコリしちゃってたってかんじ?」


松浦「イヤイヤー、アハハハハ!」

藤本「そんなことしてないですよー。」


伊智「相変わらずのセクハラトークをしておりますバシタカ氏。2人も精一杯の苦笑いを浮かべています。おっとー?ここでー?再び矢口が花道から戻ってきました。これにはさすがに嫉妬を感じたのかー。」


矢口「ちょっとタカさぁーん。もう矢口見てられなくなりましたよぉー。」


バシタカ「よしわかった。じゃあ次の試合はアヤヤとミキティーに、矢口がジョンソンと組んで闘え。それで勝ったらもう少しいじってあげるから。」


矢口「ほんとですかぁー!?やったぁー。」


伊智「勝てばもう少しいじるという公約で、次の試合には松浦・藤本組vs矢口・飯田組という闘いが組まれることになりましたー。この与えられたチャンスを、矢口が見事ものにすることができるのでしょうか。エピソード2で、その試合の模様をお伝えいたします。」





EPISODE−2  矢口の願い 〜タカさん、構ってください〜



伊智「さて、矢口に対してのバシタカ氏の提案により実現しましたタッグマッチ、松浦・藤本組vs矢口・ジョンソン、あっ、言い間違えました矢口・飯田組の試合。この試合の解説は、プロレスリングNOVAでノープロブレムのリーダーとして活躍後、ファンに惜しまれつつ引退。そして現在ではNOVA中継の解説者としてもお馴染みの益子聡さんです。益子さん、今日はよろしくお願いいたします。」

益子「はい、よろしくお願いしまーす。」

伊智「益子さんにとってファイモニの試合を見るのは今回が初めてだと思うんですが、どのような試合を期待していますか?」

益子「はい、VJPのE・カミカゼ選手がモー娘。好きだということと、NEO-ONEの鷹龍岩人選手がミキティー好きだということ以外、あまり詳しいことは分からないんですが、僕ら男子のプロレス選手でも見習えるような、女子ならではの元気でパワフルな試合を期待したいですねー。」

伊智「(えっ、あのカミカゼがモー娘。好きだったのかー。)なるほどー。今回この試合は若手チーム対ベテランチームという世代闘争の意味も含まれた試合となっているんですが、益子さんはどちらのチームが勝つと、見ていますか?」

益子「今のファイモニの現状からして見れば、若い選手がグングン押していくんじゃないかという印象は強いんですが、矢口選手の構ってもらいたいという気持ちは非常に大きいですから、そう簡単には若手選手には取らせないんじゃないかと思いますねー。矢口選手には飯田選手という非常に頼もしいパートナーがいますから、二人のパワーがうまく合わされば若手チームも圧倒できるんじゃないかと、僕は予想していますねー。」

伊智「(結構ファイモニに詳しいじゃん・・・。)そうですかー。では、そろそろ試合の方に移りましょう。互いに小技、中技で牽制する中ー、先に合体技を放っていったのは若手チームだー!Wのドロップキックであります。しかしこれを喰らった飯田も、矢口への交代を受けて合体パワーボム!ベテランの意地を見せます。そしてもう一度行く、これは松浦がキックで防ぎました。」

益子「ベテランチームもさすがに意地がありますからねー。しかし松浦選手は手数で上回っていますからー、こういった今の合体技を狙ったところをキックで防いだりですとか、先程のWドロップキックもそうですし、やはりこの後もペースを握りに行くんじゃないですかねー。やっぱり若さっていう部分が非常に大きいんでねー、大技を一度喰らっても2倍、3倍にして返せるような、そうゆう強さがあると思うんですよねー。しかしベテランチームもそう簡単にはいかせないかもしれませんねー。今回矢口選手は公約もかかっているわけですし、この後の展開は予想つかないですねー。」

伊智「(NOVA中継見てたときから気になってたけど、やっぱりよく喋る解説者だなー。)そうですねー。」


伊智「しかし矢口が、ランニングのセントーンで再びペースを掴みに行く、そして雪崩式に持っていった。ここから、垂直落下式のブレーンバスター!これは危険な角度で落としていきました。これも勝利への執念か。」

益子「今のは完全に垂直落下で決まりましたよー。こうなると松浦選手も危ないですねー。」

伊智「そのままマリッペスリーパーに捕らえました。これに藤本がカット、フロントスープレックスで投げつけてまいります。そして藤本が、ここからロシアンフックラッシュだ!このアシストを受けて、松浦がチキンウイングアームロックに持っていきます。ここで両チームの4人がリングイン。混戦が続いていきます。」


伊智「その後松浦は藤本に交代しました。矢口をカバーしたところで、飯田がリングイン。すると藤本を、飯田の延髄斬りと矢口のラリアットアタックで、サンドイッチ式に決めていきました!このあたりはベテランの巧さ。犬猿の仲と言われていた矢口と飯田ですが、まさに百戦錬磨のチームワークで若手組を圧倒しています。」

益子「このあたりはベテランチームさすがに巧いですねー。この2人はずっと前から犬猿の仲と言われていたんですが、コンビ歴は長いですから百戦錬磨のチームワークがありますねー。」

伊智「(俺とおんなじこと言ってる・・・。)これに矢口がガッツポーズを見せた、脇固めに入ります。これはなんとか藤本が解きましたが、矢口がすかさず袈裟斬りチョップのラッシュ。ランニングのセントーンで追い打ちします。おっと立ち上がった藤本がロシアンフックラッシュ!そしてコーナーに登って、ダイビングエルボーバット!藤本も負けていません。」


伊智「ここで矢口が飯田に交代。その飯田が、早速ワイルドボムで叩きつけていった。カットに入った松浦が、拷問キャメルクラッチ。そして藤本がロープに振って浴びせ倒しラリアット。」

益子「“おりゃーラリアット”ですね。」

伊智「(おりゃーとは言ってないんだけど・・・。)さらにツームストン、ロシアンフックでフォールに行く。矢口はカットに入りませんが、松浦がリングへ入ります。藤本が元祖バックドロップを決められていますが、松浦も飯田に剃刀ブレーンバスター。ここから藤本がカバーに入る、カットに入った矢口へ、松浦が桃色肩落とし!さらにサンセットフリップを決めていく。」

伊智「しかしもう一方では攻めている飯田がガッツポーズ、ジャンピングフロントハイキックで、フォールに行った。これは松浦のカットが間に合いますが、松浦がコーナーに戻った直後、飯田がカオリン・ジョンソン・ボムーー!!これはどうだ、決まってしまったか!?松浦と矢口もリングへ入る、カウント2.9ー!」

益子「藤本選手よく返しましたねー。今のは完全に決まったと思ったんですがねー。」


伊智「このピンチを凌いだ藤本が松浦へタッチ成立。しかし飯田が松浦を掴んで、ワイルドボムー。こういった一発が飯田の恐さ。なんとか松浦が2カウントで返す、するとローリングエルボーで反撃に行ったー!立ち上がる飯田に、松浦が軽く礼をしました。先輩レスラーへの遠慮というものもあるのか、ここからロープへ走って、稲妻レッグラリアート!やはりプロレスには遠慮は要りません。」

益子「プロレスに先輩・後輩の遠慮は要らないですからねー。あっ、松浦選手がラ・マヒストラルに固めていきましたよ!辛うじて飯田選手が2で返していますねー。ちょっと矢口選手は自分のことで頭がいっぱいなのかもしれませんけど、カットに行く余裕がないみたいですねー。あっ、これをチャンスと見た藤本選手が飯田選手にロシアンフックラッシュを決めていきましたよ!」

伊智「(実況の仕事も全部できるじゃん・・・。俺いらなくて済むよ。)飯田を撃墜!立ち上がらせると松浦と藤本が同時のアピールだー!そのまま松浦がローリングエルボーを決めて、チキンウイングアームロックに捕らえた!これはどうだ!?ここでようやく矢口がカットに入りました。」


益子「あっ、ここで松浦選手が矢口選手の視界にないところで、飯田選手に桃っ・・・、」

伊智「桃色肩落としー!(これは俺の仕事だぜ。)矢口と藤本がコーナーへ戻ったところで、フォールに行く。これに再び矢口と藤本がリングイン。藤本が矢口を、ロシアンフックで迎撃!そして飯田もダウンさせると、松浦が“胸がキュールールン”のアピールだー。若手チームにも余裕が見えますねー。」

益子「若手チーム余裕ですねー。あっ、そして松浦選手が稲妻レッ・・・」

伊智「レッグラリアート!(結構気持ちいいなあ、こうゆうの。)ランニングのセントーンで追い打ちして、この試合3度目の桃色肩落とし!さらにコーナー三角跳びの延髄斬りー!そしてバックを取る、ジャーマンで投げつけたー!松浦が息をもつかせぬ凄まじい連繋攻撃。ここからチキンウイングアームロックに捕らえる、矢口のカットを待つ前に、あー飯田が思わずタップを告げましたー!松浦がギブアップ勝利です。」


○松浦  藤本  対  矢口 ×飯田
(19分49秒、チキンウイングアームロック)


伊智「試合は飯田が脅威的なパワーで圧倒していたかに見えたんですが、若手チームの2人が土壇場での粘りと勢いによって、勝利を決めました。この結果により、残念ながら矢口の願いを果たすことはできませんでした。バシタカ氏はリング下で手を叩き、松浦と藤本が勝利したことへの喜びに浸っています。飯田と矢口は、マイクを手に持っているようですねー、ちょっと聞いてみましょう。」


飯田「ヤグチごめんねぇー、カオリが負けたせいで願いかなえられなくて。」

矢口「カオリは悪くないよぉー。おいらがちゃんと助けに行かなかったらこうなっちゃったわけで。おいらは絶対、タカさんを振り向かせてみせる!自力でタカさんに振り向いてもらえるように頑張るから!皆さんも応援よろしくー!!よし、頑張るぞぉー!」


伊智「会場も励ましのコール!自力でバシタカ氏を振り向かせてみせると決意いたしました矢口!これからの矢口の奮起に、大いに期待です!この試合の解説は益子聡さんでした、どうもありがとうございました!」

益子「はい、ありがとうございました・・・。(しょぼ〜ん・・・。)」





EPISODE−3  新垣塾出陣!そして妙なノリのあの2人が・・・



伊智「さて続きましての試合は、前回ハンディキャップマッチを6期メンの乱入により無効とさせた石川に対し怒りを燃やす中澤が、今回シングルマッチによる決着戦に臨みます。石川・中澤両者が入場を終え、これから始まろうというところなんですが・・・?花道から誰かがやって来るようです。」

伊智「これは?魁!新垣塾の面々ですねー。塾長・新垣を先頭に、6期メンの亀井、田中、そして道重が入場していきます。そしてリングに入りました。前回は6期メンの3人が中澤を襲撃、今回は何をやらかそうというのか。さあ、新垣がマイクを取った。」


新垣「えーー、挑戦状、モーニング娘。年長組。・・・我々、さきがき、じゃない魁!新垣塾は、モーニング娘。年長組へ挑戦状を叩きつけたことを、ここに宣言する。よって、「石川vs中澤」というカードは変更し、代わりに「新垣・亀井・田中・道重vs中澤・保田・飯田・矢口」の試合を執り行なう・・・じゃない執り付けることを、要請する。平成15年、8月末日。魁!新垣塾一同。」


中澤「挑戦状とかいって、しょっぱなから読み方間違えてるやん。これから石川との試合あるんやから、アンタ達はさっさと帰っといてや。」


新垣「あっはい、すいません・・・。」



伊智「あっともう新垣塾の面々は花道を降りていきます・・・。挑戦状を叩きつけたと言いながらも中澤の一言で急に腰を低くして、逃げ帰っていきました・・・。やはりまだまだ挑戦状を叩きつけるには早過ぎたか・・・。さあ、何事もなかったように試合が始まろうとしています。この試合の解説は、世界を征する巨人?、愚零闘司馬さんです。司馬さん、よろしくお願いします。」

司馬「ふわぁい、よろぉしくぅ。」

伊智「っていつものオーナー・イチヒロさんじゃないですか!」

司馬「これ以上、あの世でOJPの衰退を見ていられなくなったから、こっちへ戻って来たよ。でもNOVAは俺好みだなあ。ポーッ。」

伊智「いったい何のつもりなんですかー。今回はファイモニの試合の解説ということで、しっかりお願いしますよー。」

司馬「ふわぁい、よろぉしくぅ。ポーッ。」

伊智「・・・では、試合の方に移ります。再三に渡りブレーンバスターで石川を場外に投げ落とすなど、ペースを掴んでいるかに見えた中澤なんですが、中盤から石川が積極果敢にスープレックスで流れを作っていきます。ジャンピングバックドロップそしてステップオーバーフェイスロックに捕らえていきます。」

司馬「こうやって倒れたところを見てみてもね、ちゃんと受け身を取ってます。レスラーは受け身が全てですから。ポーッ。」

伊智「(某ゲームで本人が言ってたことだ・・・。)石川がブレーンバスターの体勢、しかし中澤が、再び石川をブレーンバスターで場外に落としていきました。この挑発ポーズ。おっと石川が場内に戻ると、ゴッチ式パイルドライバー。」


司馬「外人選手とゆうのはね、意外にもろいところがあるんですよ。倒れたときに頭から落ちてしまう。これは受け身の勉強不足としか、言い様が無いですね。ポーッ。」

伊智「(2人とも日本人選手なんだけど・・・。)さらに走り込んでフラッシングエルボー、そのままフェイスロックに持ち込みます。司馬さん、この技はどのあたりが効いているんでしょうか。」

司馬「そりゃあ、“顔”ですよ。」

伊智「(そのまんまじゃん。)そうですかー。」

伊智「ここでリカスプロイダーだー!バックを取って、高速ジャーマンスープレックス!一気に石川が攻め込んでいく、串刺しDDTから、高角度前方回転エビ固め。カウントは2で中澤が返します。中澤が、テキサスジャブで逆襲に行く、ロープに振っての喧嘩キックはかわされた、そして石川がカニ挟みから、鎌固めに持っていきましたー。やはり手数の多さで石川が上回る。」


伊智「中澤が再びロープに振って、今度は喧嘩キックをヒットさせました。指を鳴らして締めに取り掛かるか。あっと逆にリカスプロイダーを決められてしまいました!再び石川が猛攻、フルネルソンバスターそしてもう一度リカスプロイダー!」

司馬「これだけの試合を毎日してるとね、あちこち体が痛くなるんですよー。でもレスラーは泣き言いってられませんからね。」

伊智「本当に、そうですよね。(返事まで台本通りだよ・・・。)」


伊智「バックを取りにいく、これはエルボーで中澤が返した。痛がる石川に、中澤が睨みを利かせています。」

司馬「ここでちょっと時間が経ち過ぎますね。スタミナが無いのは、分かるんですがね、ポッポッポッポ・・・(笑)。」

伊智「(そんな笑い方しないよ!)そして逆にバックを取る、これは石川がフライングメイヤー、そのままフェイスロックに持ち込みます。これはかつて氷川選手が多用していた連繋ですね。」

司馬「そうですね。あの頃の氷川はなあ、しゅぽぽーっ。」

伊智「(機関車かよ!)これは解かれますが、石川がまたしてもリカスプロイダーだー!ここからバックを取る、フルネルソンの体勢、ドラゴンスープレックスが決まったー!カウントが入る、これはどうだー、カウント3が入りましたー!」


○石川 梨華  対  中澤 裕子×
(11分03秒、ドラゴンスープレックス)


伊智「敗れた中澤が、石川に握手を求めます。シングルで完璧な決着をつけられたということで、その実力を認めたのでしょう。これに石川も今、がっちりと握手を交わしました!そして、おっと花道から再び新垣塾の面々がやって来ました。リングに入り、中澤との握手を求めているようです。今の闘いによって、何か感動する部分があったのでしょうか。しかし何かくさい臭いもします。」


伊智「新垣、亀井と順番に握手を交わしていきます。そして田中と・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」




















伊智「なんとゆうことだー!!田中が中澤に握手すると見せかけて、博多っ娘スタナーを決めていきました!たまらず場外にエスケープする中澤に、新垣塾の4人が屈辱の中指立てポーズだ!これはひどい!」


伊智「これにキレてリングに戻る中澤を、亀井が石川直伝のエリスプロイダー!さらに道重が、ダウンした中澤に、これはなんなんでしょう。何か技を決めているようですが、どのあたりが決まっているのか分かりません。」


伊智「してやったりの新垣塾、このまま笑みを浮かべて花道を駆けながら去っていきます。やはり何かを企んでいた新垣塾。中澤がまたしても難敵を増やすことになってしまいました。ここで、小川と紺野が中澤のもとに駆け寄ります。新垣とは同期の2人、何か話したいようです。」


小川「な、中澤さんっ。今日は負けちゃいましたけど、これにくっ、くっ、くじけず、またわたっ、しっ、たちに、夢ときっ、希望を与えられっ、るっ、よう、頑張ってくだっ、くだっ、さいっ、ねっ♪。以上、ピーピーピー、ピーマコ小川でしたぁー。」


中澤「なんやねんなあ、アンタはいつもカミカミやねん。なんの励ましにもなっとらんわ。」


小川「そんなあ、せっかく一生懸命励ましの言葉を考えてきたのにい。うるうる、うわ〜んうわ〜ん・・・・・・・・・・・・・ピッ、ピッ。」


中澤「なんなんやそのネタは。まあ一生懸命頑張ってくれとるのはええんやけど。」


小川「(口半開きで)ハァ・・・・・・・・・。」

紺野「まあまあそういわずに中澤さーん。私達は三十路ババアの強いお供ですからあ。」


中澤「アァーッ、もうほんとムカツクなあ!!ミソジミソジって、もうそろそろ言われなくなってきたと思ったのにい。なんなんやホンマに、この2人の妙なノリはー。」


伊智「敵となるのか味方となるのか、最近ニュース番組での妙な掛け合いが話題となっている小川と紺野も登場により、悩みの種は更に増え、シワも増える一方の中澤裕子。この先、更なる試練が待ち構えているかもしれませんが、小川が言っていたとおり、何事にもくじけず我々に夢と希望と笑いを提供し続けて頂きたいです。最後はちょっと違いましたね。」

司馬「・・・あのー、俺いたんだけど。」

伊智「あっ!?忘れてましたすいません。この試合の解説は愚零闘司馬さんでした。司馬さん、ありがとうございましたー!(別にお礼もいらないけど。)」





EPISODE−4  感動!?安倍なつみ卒業記念試合



伊智「今回のファイモニアワー、最後の試合は、先日コンサートで卒業発表を行なった安倍なつみを記念してのスペシャルマッチです。まだ対戦相手は明らかとされていません。

では、待ちに待った方々お待たせいたしました。この試合のゲストは、過激なパフォーマンスで世界中の話題をさらったあのロシアの人気女性デュオ、s.A.B.u.のお二人です。リナさんとユリアさん、よろしくお願いしまーす!」

リナ(s.A.B.u.の左)「(ふてくされた表情で)・・・・・・・・・・・・・・・よろしく。」

ユリア(s.A.B.u.の右)「(社長座りで)「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

伊智「(また話しづらいゲストが来たなぁ・・・。)・・・早速日本のことについて聞いてみたいんですが、日本のどのようなところに、興味がありますか?」

リナ「・・・・・・・・・・べつに。」

ユリア「・・・・・・・・・・・・・さあ。」

伊智「(くっ・・・・・・。)そうですかー・・・・・・。では、日本の料理でどんなものが、食べてみたいですか?」

リナ「・・・・・・・・・・・・・・・寝たい。」

伊智「(食べ物のこと聞いてるのに・・・。)なるほどー。確かにこれだけハードなスケジュールだと、睡眠時間も充分に摂れていらっしゃらないでしょうからねー。今回、ファイモニアワーのゲストとして来て頂いたわけなんですが、s.A.B.u.のお二人はモーニング娘。をご存知でしたか?」

リナ「・・・・・・・・・知らないわ。」

ユリア「・・・・・・・・・・・・誰のこと?」

伊智「(ああっ、ムカつくぅー。)そうでしたかー。では、これから行なわれるファイモニの試合を、じっくりご覧になって頂きたいと思います。そろそろ安倍なつみの対戦相手がやって来るようです。バシタカ氏もリングの上でじっと、花道の向こうを見つめています。さあ一体誰になるのか。中澤か、飯田か、矢口か、それとも・・・?」













伊智「あーっ、なんと!!前回、三途の河へ渡っていったあの保田が、安倍なつみの卒業宣言を聞きつけ、我々の前に戻ってまいりました!中澤に誘われて自らが三途の川へ渡ったように、今度は安倍なつみを自らが誘い込もうというのでありましょうか。会場は嬉しさと溜め息の半分半分。ちなみにオフライン興行での保田は、卒業後も何事もなかったように試合へ顔を出しております。さあ、今リングインだー。」

リナ「(呆れた表情で)・・・・・・・・・・・・・・・・。」

ユリア「(同じく呆れた表情で)・・・・・・・・・・・帰りたいわ。」

伊智「もっ、もうちょっとだけお待ち下さい。これから試合が始まりますから。(s.A.B.u.も保田の存在を知っているのか・・・?)これに、バシタカ氏が早速マイクを持ち出しました。」


バシタカ「おーーーいっ!!!なんで保田がノソノソとここにやって来るんだよー!」

保田「だってタカさんさっきまで“おいで、おいで”って言ってたじゃないですかぁー!せっかくやって来たっていうのにぃー、ブー。」

バシタカ「ナッチの記念すべき卒業試合なのに、オマエは前に出るなよー!ゲシッ!!」


伊智「あぁーー!!なんとバシタカ氏が保田に喧嘩キックー!あれほど保田の復帰を願っていたバシタカ氏が、安倍なつみ卒業記念試合でのまさかの出場に、怒りの制裁!またしても保田はこの扱い。そしてここでゴングが鳴った!安倍が、グロッキーの保田を掴んでナッチ・クラッチに入った!これはどうだ、決まってしまうのか!?」











伊智「あーなんてことだーー!!これでカウント3が決まってしまいました!卒業を祝すはずだったこの試合が、まさかの開始6秒というタイムで終わってしまいました!」

○安倍 なつみ  対  保田 圭×
(0分06秒、ナッチ・クラッチ)


伊智「これにセコンド陣が集まって、安倍を胴上げしています!リング上は異様な光景。これはどうゆうことなんだ、こんなことでいいのかファイモニ!!」

リナ&ユリア「(なぜかこれまでに無い、にこやかな表情)」



伊智「おっと胴上げしている側では、6期メンの亀井と道重が、何か言い合っているようです。これに中澤が詰め寄ります。」


中澤「ちょっとアンタたち、なにを揉めてんの?」


亀井「・・・だってさゆみちゃんが、自分が一番可愛いってずっと言ってるんです。」


道重「だって可愛いんだもん・・・。」

亀井「わたしだって可愛いもん。」

道重「わたしの方が可愛い・・・。」

亀井「わたしの方が可愛いよ!」


中澤「なんやそんなことかいな・・・。2人とも可愛いんやからええやないの。」


伊智「2人の仲に亀裂が入ってしまったのでしょうか。ここで同じく6期メンの田中が、仲裁にやってきました。」


田中「2人とも、中澤さんが見てるところで恥ずかしいよ。」


亀井「黙っててよ。」

道重「黙ってて・・・。」


田中「・・・ったく、2人には付き合ってらんないよ。」


伊智「田中は諦めてリングを去っていきます。先程までは新垣塾の一員として仲良くやっていたはずの6期メンが、ここでまさかの解体。一体どうなってしまうのか?」


リナ「(席を立ち)・・・・・・じゃあ、私達は帰るわ。」

伊智「あっ、じゃ、じゃあ、最後にこれだけ聞かせてください。お二人の出身国は?」

リナ&ユリア「ゥロォシア!!」

伊智「今日は本当にありがとうございましたー!(やっぱあの2人、s.A.B.u.じゃなくて“ウタトゥー”なんじゃねーのか!?)」



戻る