因縁の兄弟対決!「真希」VS「ユウキ」タッグマッチ(9.3行楽園ホール)
ユウキ突然の乱入事件が記憶に新しい昨今。下克上を申し出た弟のユウキに対して姉の真希は、
「何度でもやってやる」と受託。一体どんな骨肉の争いがこれから繰り広げられるのだろうか…。
今回の試合では、真希のパートナーに松浦亜弥、ユウキのパートナーに同じくEEJUMPのソニンが
務めることとなった。

そして試合開始前にソニンが真希へ向けてマイクアピール。
ソニン「ちょっとちょっとアンタねぇ〜、自分の兄弟なんだから仲良くしてあげなさいヨ〜。
悩みを聞いてあげたらどうなのヨ〜。ワタシはいつもユウキの事をもっと考えてあげてるのよ〜っ。」

芸能活動では常にユウキと行動を共にしてきたソニンらしく、弟に素直に接してあげないことを指摘する。
それを聞いた真希は、
真希「アンタアンタって私をだれだと思ってるのぉ!?私はユウキの姉だよぉ。
アンタは関係ないんだからいちいち兄弟喧嘩に割り入らないでよぉ。」

ソニンをまるで、自分の獲物を横取りする邪魔者のような扱いである。そして弟に向けて一言。
真希「ユウキ、試合やっているときにいきなり乱入なんてことしないでくれるぅ?
大勢の人に迷惑をかけたんだよぉー。」

胸の中で静かに興奮しているユウキをなだめるソニン、それに小さくうなずくユウキ。
ソニン「これがワタシたちの「イキナリズム」なのーっ!わかるでしょ?」
真希「こんなところでも新曲の宣伝かよ・・・」

それから約3分後にゴングが鳴り、試合開始。試合前に「真希をユウキに指一本触れさせない」と
語っていたソニン。一人でターゲットを真希一本に絞っている状態。対する真希も松浦に交代を求めないまま
5分が経過する。このまま2人のレスリング合戦が続いていくのか、と思ったその直後。
ユウキがエプロンから下りてなにやらソワソワしている様子。野球バットでも探しているのかと思ったが、
マネージャーの和田氏と何かを話している。一体これは何を意味しているのだろうか・・・。

エプロンで見守っている松浦は退屈そうに目をこすったりあくびをしている状態。姉対弟の肝心の対決が
始まらなければ、オーナーが無効試合を宣告する場合も考えられる。すると先程のユウキがエプロンに
戻る。それを見てソニンがようやくタッチ成立。観客もこれからやっと本当の試合が始まるといった表情。

ユウキがヘッドロックで姉の頭部を離さず絞り上げる。そこから真希がロープへ振り、険悪ながらも
不思議と兄弟息の合ったロープワークを展開する。そして真希がユウキをコーナーへ串刺しにし、
助走をつけてボディスプラッシュを見舞おうとするが、ユウキが容赦なく姉の顔面にケンカキックを放つ。

前の乱入試合以降、「インサイドワークについては市井さんからかなり手ほどきを受けた」というユウキ。
既に一人前のプロレスラーになったような風格が感じられる。ここで真希が初めて松浦に権利を譲る。

ようやくプロレスらしい試合になってきた開始23分。真希を場外へ蹴落としたユウキが、ソニンと合体しての
ダブルインパクトを松浦に決めていく。勝利のチャンスを掴む2人。そしてユウキが間合いを取って必殺の
アックスボンバーを松浦へ目掛けて打ちつけようとしたが、寸前で切り返した松浦、跳躍力を駆使して
ウラカン・ラナを決める。カウント2で振り解いたユウキ、すぐさま起き上がり再びアックスボンバーを
狙っていくが、完全に読まれ、今度は飛びつき逆十字固めで腕を極められる。

その後もロープの反動を使ってアックスボンバーをひたすら狙いにいくユウキだが、ロープにバウンドした
瞬間を姉・真希が後ろからタイミングよく延髄斬りを見舞い、戦局がガラッと入れ替わる。
ソニンに交代したが真希がここから怒涛のラッシュ。デスバレーボム、クロスアームサンダーファイヤー、
ドラゴンスープレックスを嵐の如く連続で決めてソニンを幾度も窮地に追い込む。

すぐにユウキに権利を移させるがそれでも真希が大技のラッシュ。これで決めるぞとばかりに
観客へアピール後、デスバレーボムの体勢に持ち上げる。これをジタバタとナックルと膝蹴りの連打で
なんとか脱出したユウキ。姉のチョップ、トラースキック2発をかわして至近距離でのアックスボンバーが
クリーンヒット。そしてランニングでのアックスボンバーを正面と背後からで2連発。その間に素早く
ソニンが松浦を場外に落とし入れ、体をローリングさせてのアックスボンバーでユウキがフォール。
これで決まったかに見えたがレフェリーはカウント2.9。これに動じることなくユウキが次の技を狙いに。

垂直落下式ブレーンバスターを繰り出す寸前で松浦がスワンダイブでのミサイルキックでカットに間に合う。
今度は真希と松浦が合体技でユウキを追い込みにいく。デスバレーボムとダイヤモンドカッターを
ミックスさせたような体勢でユウキを首から叩きつけてフォールする。しかし今度はソニンがスワンダイブの
ミサイルキックでカットに間に合わせる。

両軍が入り乱れている中でソニンが、松浦へダイビングでの延髄斬りを決めた後の
ジャーマンスープレックスホールドで、カウント3が入り弟組の勝利。
瞬きする暇も無いほど激しい攻防を繰り広げ好勝負となったこの試合。
因縁だけの殺伐とした試合を超えて、若手らしいイキイキとした熱い闘いを見せている後藤兄弟達。
この試合によってこれからが不安から楽しみへ、着実に変わりつつあるといっていいだろう。

メインイベント タッグマッチ
60分一本勝負
後藤 ×松浦  対 ○ソニン  ユウキ
(30分44秒、ジャーマンスープレックスホールド)
〜その他の試合結果〜
セミファイナル Jr.ハローチャンピオンシップ選手権試合
30分一本勝負
○大谷(防衛1)  対  アヤカ×
(19分39秒、メモリアルデイズ・ドライブ)2度目の防衛
大きな壁として立ちはだかる先輩アヤカの猛攻を耐え凌ぎ、
チャンスを待っていた大谷が入魂のライガーボムでピンフォール。
第4試合 6人タッグマッチ
30分一本勝負
レフア ×村田  深田  対  斉藤  あさみ ○ARISA
(15分20秒、連続ベリー・トゥ・ベリー→片エビ固め)
第3試合 タッグマッチ
15分一本勝負
○平家  りんね  対 ×柴田  前田
(13分19秒、垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め)