〜準決勝試合結果〜
−Aブロック−
矢口 真実&安倍 なるみ | VS | 綾瀬 愛&椎名 恋 |
この試合、序盤を優勢に進めているのはエンジェリック-スターズ綾瀬・椎名チーム。綾瀬が開始早々メキシカンストレッチを決めればその後もバナナスプレッド、脇固めなどグラウンドで矢口の動きを封じていき、椎名との交代時には今大会初の合体技、Wブレーンバスターを成功させます。これに苛立ちを募らせる安倍がエプロンの綾瀬を襲撃し、断崖パワーボムを決めるという場面がありましたが、椎名は順調に技を繋げていき、ボディパンチ連打、カウンターのフック、アッパーと手技が次々にヒットします。 ここまで単発の打撃、ダウン攻撃に終始し今ひとつ乗り切れていないウォーニング娘。矢口・安倍チーム。9分台には矢口が椎名からマッハパンチラッシュを浴びせられ、亡霊クラッチでカバーに押さえ込まれます。ここで安倍がカットに入り、その後交代を受けますがペースは変えられず。しかし椎名が綾瀬へ権利を譲ると、またしてもエプロンサイドで安倍が突っ掛かり、椎名への断崖パワーボム。さらに場外ではアイアンクロー、椎名を執拗に攻めたてます。 場外戦が終了すると、綾瀬が安倍をスピンキックで倒し、サンセットフリップ。これに立ち上がった安倍もマッケンローからコーナーへ登り、ダイビングフットスタンプ。再び正面から組み合うと、今度は綾瀬がメキシカンストレッチで捕らえ、ここで矢口と椎名もリングインします。椎名が矢口にマッハパンチラッシュ、そして安倍のハンマースルーを振り返しコーナーへ串刺しにし、ボディブロー連打。この間矢口は綾瀬を一本足頭突き連打、ここで混戦が終了し綾瀬がフラフラで立ち上がったところを安倍がタイミングよくスピアーで追撃、少しずつウォー娘。チームもペースを掴もうとしています。 |
これに綾瀬もダイヤモンドカッターで反撃、懐の深さを見せつけますが、直後待っていたのは安倍の必殺クローズライン・フロム・Solo。この一撃で一気に押せ押せムードに持ち込んだ安倍がフォールの体勢、ここは椎名のカットが間に合います。リング上は再び4人に入り乱れ、椎名が矢口をコーナーへぶつけてる間、綾瀬は安倍を脇固め。これは解かれると、バックを取ってジャーマンスープレックスホールド。これはロープに触れますが、やはり簡単には沈まなかった綾瀬、ここで椎名に交代します。 綾瀬の期待を受け猛ラッシュを図る椎名、リングイン早々ダブルアームDDTから裏拳と繋げ、ムーンサルトフォール。これは矢口がカットに間に合い、再びリングは混戦。混戦が収まると今度は安倍が椎名をアルゼンチンバックブリーカー。しかしこの後ロープワークからブレイジングチョップを炸裂させ再びペースは椎名。力一杯首切りから再びムーンサルトフォール。これも矢口がカット、すると矢口がこれまで見せていなかった得意技のじゃんけんぴょん・グー!(振り抜きストレート)をクリーンヒット、この援護をチャンスにしまいと安倍がバック取り、一旦回り込まれるもココナッツクラッシュで返し、起き上がらせてのスピアー。 更に2度目のココナッツクラッシュを決めると両手クロスガッツポーズで気合いを注入し、満を持してのドジッ娘。ヘッドバット。そしてもう一度バック取りへ、しかしこれは椎名が防ぎ、今度はこっちの番だと片腕入魂アピール。バックを取っての裏DDTからムーンサルトフォールへ。これはニアロープとなるも攻め続ける椎名、ヘッドロックパンチからファイヤーバードスプラッシュを投下しそのままバック取り、これは安倍が凌ぎ、矢口に交代します。すると交代した矢口、再び勝機を掴もうと必殺マミー・エキサイティングラッシュ炸裂。これでノックアウト状態になったかに見えた椎名ですが、立ち上がると至近距離からアッパーカット2連発。 何事もなかったかのようにラ・マヒストラルで押さえ込みへ、これはロープに逃げられますが、綾瀬が援護に入り追い込み体勢へ。その綾瀬をステップキックで迎撃し、指回しアピールで余裕を見せる矢口でしたが、これが油断を招いてしまい椎名から死角を突いてのフックを浴びせらます。椎名が力一杯首切りでフィニッシュを宣言、起き上がらせて再びフックをヒットさせ、そのまま亡霊クラッチへ。リング下部ながらロープブレイクにならないギリギリの所で上手くフォールし、安倍のカットは綾瀬がブロック、完全にノックアウト状態の矢口が3カウントを許し、エンジェリック-スターズ綾瀬・椎名組が強豪を見事撃破。決勝戦への切符を手にしました。 |
×矢口 安倍 対 綾瀬 ○椎名 (19分28秒、亡霊クラッチ) |
−Bブロック−
工藤 仁美&川嶋 由梨絵 | VS | メチャ・ハデーメン&威院 駄容 |
予選の両チームと同様、慎重に相手の出方を伺い小技・中技の牽制が続いていくこの試合。5分、10分と経過しても大きな変化はなく、両チームともテンポを保ったタッチワークを展開します。そんな中、11分台にハデーメンがジャパニーズレッグロールで工藤をフォールすると、川嶋が初めてのカット。2人を相手とする中ハデーメンは川嶋へ攻撃を続け、ダウンさせると工藤が目の前にいるところでトライアングルサインのポーズ。一体何がやりたかったのか、案の定背後から工藤に倒されます。 しかしこれはこの後の展開の予兆だったのか、川嶋がエプロンへ戻ると工藤に対しネックブリーカーを決め、背後を取るとここでいきなりの必殺「エレガント・コケティッシュ・ジャーマン(元祖ジャーマンスープレックス)」を敢行。一気にムードを変え、交代を受けた川嶋へもネックブリーカー、セントーンと繋いでスモールパッケージホールド。そしてバック取り、しかしこれは返した川嶋、自らロープへ走ると、今度は川嶋が必殺「アサシン・ダガー(飛びつき腕ひしぎ逆十字固め)」を決め、場内が混戦となります。 その後権利を移した威院に対し、川嶋が人工衛生ヘッドシザース、カウンター正面飛びドロップキックとロープワークを駆使した攻撃を2連続で決め、ハヤテ式TFパワーボムをフランケンシュタイナーで切り返し。この後もステップ延髄ニールキック、腕殺しコンビネーション、正面飛びドロップキックと順序良く技を繋げ、川嶋がこの試合も絶好調。この後脇固めに捕らえたところでハデーメンがリングインし、卍固めを決められますが戻った後は再び川嶋が威院を攻め込み、ジャンピングバックドロップからリバースフランケンシュタイナー。これに威院はジャンピングDDTで応戦、ハデーメンに交代します。 その後も勢いを止めない川嶋、ハデーメンに対してもリバースフランケンシュタイナーを決め腹固めに移行。威院がカットに入ると、ここからハデーメンもバックフリップからセントーン、威院にクルックヘッドシザースで一定時間捕らえさせ、工藤へ交代させます。リングインした工藤へ卍固め、しかし解くと場外へ投げ捨てられ、工藤が助走をつけてトペの体勢。これは一足早く威院がリングに入って防ぎます。その後工藤はリングへ戻ったハデーメンをソバットで倒し、バックを取って高速バックドロップ。更にもう一度バックからスリーパーホールド、これに危機を感じた威院、カットで救出します。 |
この援護で蘇生したハデーメン、ミドルキックで工藤を倒すとバックを取って2度目のエレガント・コケティッシュ・ジャーマン。これは相手コーナー付近でロープブレイク、すると今度はネックブリーカーからキーロックに捕らえ、ギブアップを狙います。威院がリングに入る中、体力回復に専念する川嶋はエプロンに待機、優勢を迎えたパロXチームがWドロップキックを工藤に決め、ここからハデーメンが3発目のエレガント・コケティッシュ・ジャーマン。カットに入る川嶋は威院が押さえ、勝利のチャンスが到来しますが工藤はカウント2.9で返します。 この後工藤のバック取りをレッグスピンで切り返したハデーメンがトライアングルサイン、バックを取りに行きますが失敗に終わり、工藤がミドルキックで倒しておいてカバー。既に試合時間は20分を軽く超えておりスタミナが尽きつつあるハデーメンですが、なんとか2.9で持ち堪えます。威院が川嶋をフロントハイキックで蹴散らしている間、今度はハデーメンがジャックナイフ固めで工藤をカバー、これはロープブレイク。混戦終了後再び攻め込むのは工藤、背後からソバットで倒し、コーナーへ登ってムーンサルトフットスタンプ。これにハデーメンも起き上がり際の脚払いからセントーンで追い打ちし、立ち上がらせての飛びつき逆十字固め。工藤は川嶋に交代します。 その川嶋に対しても積極的に勝ちに行くハデーメン、ネックブリーカーからトライアングルサインのポーズ、そのままジャックナイフ固めへ。これを2で返す川嶋、リングに入る威院のキックをアキレス健固めに捕らえると、エプロンの工藤がハデーメンをロープ越しに捕獲。これを確認した川嶋が威院を解き、ハデーメンへ正面飛びドロップキック。ここからの背面式片エビはロープブレイク、スピンキックで仕切り直すとロープから離れた位置で再びカバー、ハデーメンを後一歩に追い詰めますが、3カウントは奪えません。 度々威院の援護に救われるハデーメンが、川嶋に背後から足掛け腕固め、しかし振り解いた川嶋にフィッシャーマンDDTを決められ、ロープへ振られての逆一本背負いも喰らい、威院に交代します。すると威院がリングに入ったところでブラジリアンキックラッシュで川嶋をなぎ倒し、立ち上がらせるとガンつけで挑発、上段後ろ回し蹴りで再び倒し、コーナーへ登ってダイビングギロチンドロップ。試合時間は今大会最長の25分を超え、スタミナが尽きるまでに勝負を決めたい威院、最後のラッシュにかけます。 |
この後立ち上がった川嶋に脚払いで倒され、起き上がりにローリングソバットを浴びますがジャンピングDDTですぐに持ち直し、顔面ダブルニープレス。しかしこの後ハンマースルーからの正面飛びドロップキックでカバーに持ち込まれると、その後ペースは徐々に川嶋へと移って行きます。クルックヘッドシザースに捕らえるもロープブレイク、リングへ入った工藤にアキレス健固めを決められ、川嶋が再びロープへ振って正面飛びドロップキック。そこからロープへ走り、この試合2度目のアサシン・ダガー。ギブアップも取れるかに見えましたが、ハデーメンのカットが間に合います。 ここでの混戦が最後となるのか、ハデーメンは工藤を場外へ投げ捨てて分断し、自らもリングの外へ。さっきまで闘っていた川嶋をよそに、場外を向いてドルフィンポーズを2連続で決める威院、このスキを見て川嶋が襲いかかりますが、ペンデュラムバックブリーカーで威院が倒し、コーナーからダイビングギロチンドロップ。が、立ち上がったところをステップ延髄ニールキックで形勢逆転に持っていく川嶋、バックを取って威院のお株を奪うような高速ジャーマンスープレックス。これはロープブレイクになりますが、工藤が加勢に入り夢女チームがフィニッシュを狙います。 威院が工藤に目をくれず川嶋にボディパンチ連打、首斬りアピールからバックを取ろうとしますが当然工藤に蹴り倒され、ここから川嶋が高角度前方回転エビ固め。これも3が決まっておかしくありませんでしたが、ロープに阻まれます。工藤がエプロンへ戻ると、再び威院がボディパンチ連打で川嶋を倒し、トライアングルサイン。ここで遂に試合時間は30分を経過、威院がバックを取り、先程決められたジャーマンへのお返し、必殺「アウトローブリッジジャーマン」を炸裂。ロープに阻まれずリング下部中央で決まり、これで仕留めておきたかった威院ですが、工藤がカットします。 ここから再び最後の追い込みに行く夢女チーム、工藤のドロップキックで倒れた威院に川嶋がダイビングフットスタンプ。その後リング中央近くに間合いを移すと威院をトーキックでうつ伏せに倒した川嶋が両手叩きアピール。そこから腹固めに持ち込みフィニッシュへ。これにハデーメンがカットに行く素振りを見せるも、耐える余力を無くした威院が高速タップし、ギブアップのゴング。30分59秒という、パロX交流戦史上最も長い死闘を制した夢女チーム、華王のNaruに続いての決勝戦進出を果たしました。 |
工藤 ○川嶋 対 ハデーメン ×威院 (30分59秒、腹固め) |