−グランドチャンピオン決定戦&おまけ試合−
〜グランドチャンピオン決定戦〜 「イロモノ編・覇者」もりもり堀井 VS 「オリジナル編・覇者」柴井 太呂香 |
開始早々のエルボー連打、そしてアメリカンパンチラッシュからの後頭部低空ドロップキックなどで堀井がまず先制。4分台に逆さ押さえ込みでフォール、そこからエルボーの連打を放つと早くもコーナーへ登り、両手広げ叫びアピールからもりもりゴーランド。 これを喰らって怒りに火をつけたか、すぐさま起き上がり骨法流掌打を見舞う柴井でしたが、パンチのラッシュで返されあえなくダウン。その後のスクールボーイもカウント2.9、トーナメントでは逆転勝ちという展開が多かった堀井、この試合は前半から有利に進めています。 先手を突かれた柴井も、再度骨法流掌打、ぶっこ抜きブレーンバスター、掌底アッパーなどで逆襲。武者逝の意地を見せ、堀井に対しての逆さ押さえ込み。 |
しかしこの後には堀井のショートエルボーが待っていました。ここからコーナーへ登って2発目のもりもりゴーランド。立ち上がってくる柴井に再びショートエルボーを打ち込むと、再度コーナーに登って連続のもりもりゴーランドを決めカバー。これを柴井が2で間に合わせますが、堀井がパンチのラッシュで柴井をもう一度ダウンさせると、またしてももりもりゴーランドが。 脅威の3連続もりもりゴーランドからカバーへ、しかしこれでも柴井は2で返します。すると柴井がストレッチボムで逆にフォール。すぐに堀井が逆さ押さえ込みに捕らえたものの、柴井が2で間に合わせ、骨法流掌打。レフェリーに激突するアクシデントの後も、フロントネックチャンスリーからジャンピングハイキック。 |
そして柴井が逆さ押さえ込み。人一倍この技にこだわりを持つ堀井、負けてなるものかと2で返します。ここからは堀井がラストスパートをかけ、ヒップアタックはかわされたもののパンチラッシュ、フェイスクラッシャーと繋いでいきます。 なんとかリング中央での闘いに持ち込んで必殺をまぬがれる柴井、丸め込みに注意しつつ踏み込み掌底、ハラハラもみもみで逆襲。フィッシャーマンズスープレックスでフォール、これは決めたかったところですが、まだ堀井からはピンを奪えません。 すると立ち上がる堀井が、ここで逆さ押さえ込みの体勢へ。リングのド真ん中で綺麗に決まり、柴井もあえなくピンフォール。どれみに続いて武者逝・柴井までも撃破した堀井、優勝は運だけではなかったということを、我々に知らしめました。 |
○もりもり堀井 対 柴井 太呂香× (12分41秒、逆さ押さえ込み) もりもり堀井が「X−1グランプリ’2002・グランドチャンピオン」に決定。 |
伊知「というわけで、今大会の正式な試合は全て終了ということになりました。 終わってみてイチヒロさん、いかがですか?」 オーナー「トーナメント戦ってゆうのは1試合も負けが許されない形式という ことで、とにかく勝ちに行かなければならないんですが、勝ち負けを超えた プロレスを見せてくれた選手も沢山いてくれたので、本当に感激でしたね。」 伊知「パロジェクトX所属選手の最高成績なんですが、イロモノ編では 大木千佳代がベスト4、オリジナル編では柴井が優勝となりました。 この結果は満足いくものでしたか?」 オーナー「そうですね。もともとそう優勝することは考えてなかったんですが、 予選で結構敗退者が出てきちゃったのには危機感を感じたので、 柴井が最後までいてくれて良かったですね。」 伊知「本戦は以上をもって終了ですが、その後に行なわれた地方巡業では 参戦した選手達によるおまけ試合が提供されました。それでは、それらの 試合の方を皆さんにご覧頂きましょう。」 |
〜おまけ試合・その1〜 「15分一本勝負」 佐倉 桃香 VS プリンセス りんこ |
パロXオーナーの陰謀により、同モデル対決がここに実現。序盤はソバットを軸に攻める佐倉と、ベリートゥベリンコで何度も投げつけるりんこ。5分経過後も静かな展開が続いていきますが、後半に入ってからはりんこが大技を連続で決めにかかります。 ローリンコソバットラッシュから四の字、ローリンコエルボーからスイングフランケン。さらにカレリンコ・リフトからドルフィンスペシャル1号、しかしこれでも佐倉は2で返し粘ります。この後も逆さ押さえ込み、走りフランケンシュタイナーと何度も窮地に立たされますがカウントは2。 ここからは攻め込まれた佐倉もチンクラッシャーからフロッグ・スプラッシュ、ブリティッシュフォール、裏投げから裏四の字も決めて反撃開始。途中、振りん子式ダイヤモンドカッターを喰らいつつもリバースフランケンシュタイナー。時間切れも間際、お互い一歩も引かない激しい攻防を展開します。そしてりんこがローリンコエルボーから四の字固めを決めたところで15分経過、同モデルの決着は次までお預けとなりました。 |
△佐倉 桃香 対 プリンセス りんこ△ (15分00秒、時間切れ引き分け) |
〜おまけ試合・その2〜 「15分一本勝負」 鈴リン★RINNE VS レインボー・ミカ |
ブレーンバスターで連続で投げつけ前半をリードするRINNE、5分終了間際にシュタイナースクリュードライバーも決まりますが、6分台にミカが回り込んでのジャーマンを決めると、必殺「パラダイスホールド(フランケンシュタイナー)」を2連発。さらにもう一度ジャーマン、これも2連続で決まり、後半からミカがペースをものにします。 RINNEもなんとかペースを取り戻そうと、リストアップスラムからCOOLダンスを見せ動揺を誘ったり、スピニングトーホールドで動きを止めにかかりますが、ミカがブルドッキングヘッドロックから3発目のパラダイスホールドへ。これで3カウントが決まり、ミカがこの試合で見事勝利を飾りました。 |
×鈴リン★RINNE 対 レインボー・ミカ○ (9分19秒、パラダイスホールド) |
〜おまけ試合・その3〜 「30分一本勝負」 ドラゴン・ドリーム&宇働 光 VS N.W.エイミー&天栗 秋子 |
sardineオーナーの送り出した2人がコンビを組んで、非情な攻めを得意とするエイミー&天栗コンビと激突します。序盤はエイミーの執拗なチョーク攻撃に捕まるドラゴン&宇働でしたが、人工衛星ヘッドシザースの2連発、合体ドロップキックで流れを変え、宇働の必殺タイガースープレックスが炸裂。 ここから分断戦。宇働が天栗に捕まる間、ドラゴンがエイミーにノーザンライトボム。その後ドラゴンがエイミーをドラゴンスリーパーに捕らえると、宇働が天栗にRエッジ。同門の2人が抜群のコンビネーションを見せると、続いて宇働がヒールホールドで天栗を追い詰めます。 |
しかしこの後、天栗が「天栗砕いちゃいました!(アメイズインパクト)」からのダイビングフィストドロップで巻き返し、必殺「天栗潰しちゃいました!(アイアンクロー)」。ドラゴンとエイミーの闘いに移します。随所でハイキックが火を吹くドラゴンに対し、エイミーも「ギャラクシーエキスプレッサー(飛びつき前方回転裏膝十字固め/走り)」を決めるなどペースを譲らず。 スワンダイブミサイルキックを喰らうもエイミーが場外戦に持ち込むと、天栗がドラゴンを「天栗潰しちゃいました!」に捕らえ、場内でエイミー、ジャンピングパイルドライバー。四の字固めでギブアップを狙うドラゴンですが、天栗にカットされ、体力が底を突いた宇働が救助に行けません。 これにチャンスを見出すエイミー、ドルフィンポーズからドラゴンを羽交い締め、そして天栗の毒霧2連発。ここからエイミー、この試合でドラゴンの決めていたラ・マヒストラルを自らも使い、3カウントを奪いました。 |
×ドラゴン 宇働 対 ○エイミー 天栗 (25分33秒、ラ・マヒストラル) |
〜おまけ試合・その4〜 「60分一本勝負」 春風どれみ VS カゴちゃん |
ファイモニに罵声を浴びせ続けるどれみに対し、遂にファイモニトップのカゴちゃんが勝負に挑みます。6分台、どれみがドド・スプラッシュ、ウェルダンと得意技で繋ぎ、フェイスバスターからスクールガール。カゴちゃんもモンゴリアンチョップからヒップドロップ、ヤイヤイヤー・ストレッチと反撃しますが、今度はどれみ、マジカル・ステージを炸裂させフォールへ。これはなんとか2.9で、カゴちゃんがピンフォールをまぬがれます。 これに終わらず、がむしゃらパンチラッシュからウェルダンでどれみが再びカバー。決まっておかしくありませんでしたが、ファイモニを舐められっぱなしではいかないカゴちゃん、執念でフォールを返し、この後ブリティッシュフォールからのドルフィンクラッチなど、一歩も引かない闘いを展開します。 どれみを場外に落としたカゴちゃん、これまで侮辱されたお返しとばかりに尻叩きアピールで挑発、プランチャーを決めて場外戦へ。なにも敷かれていない体育館の床でブリティッシュフォール、リバースフェイスバスターを決め、カゴちゃんが本領を発揮します。しかし場内戦、どれみがマジカル・ステージからフォールへ。完全に決まったかに見えましたがカウントは2、カゴちゃんが粘りに粘ります。 どれみが雪崩式を狙うもカゴちゃんが掌底で防ぎ、鶴の舞アピール。ポストから降りリバースフェイスバスターを決めると、2度目の尻叩きアピール。そこから再びバックを取って、これまでのうっぷんを晴らし尽くすジャーマン3連発。カウント3が入り、カゴちゃんが見事雪辱を果たしました。 |
×春風どれみ 対 カゴちゃん○ (15分41秒、トリプルジャーマンスープレックス) |
〜おまけ試合・その5〜 「60分一本勝負」 SAORI&七瀬 美夕 VS 黒澤 凛&火野 麗華 |
大会をおおいに湧かせた4人の勇姿がここに集結。前半は黒澤・火野組が有利に進めます。特にこの試合、闘志みなぎるファイトを見せる火野、エプロンのSAORIへこないだのお返しとばかりにエルボーで場外に落とし込み、8分台に七瀬へレイカキューションからエプロンでのボディアタック。 これにSAORIも応える形で、七瀬とのWドロップキック、エプロンの黒澤にバックドロップを見舞います。SAORI・火野の闘いとなり、まずはSAORIがブリザードスープレックス。これはすぐさま黒澤がカットに入り、火野がレイカキューション、ラリアットと繋いでフォール。ここで七瀬がカットに入りますが、その七瀬へ火野が「レイカノクラズム(ゴリコノクラズム)」。 そしてSAORIにスリーパースープレックスを決め、火野がこの試合を完全に支配。黒澤も混戦時に七瀬へパニッシャーを決めるなど、火野のサポートに貢献。この試合相手チームに押されがちのSAORIですが、火野にジャンピングDDT、フライングラリアットを決めて反撃し、黒澤へ交代させます。 黒澤がバックを取りにいくのをオーバーヘッドキックで阻止するSAORI、しかし黒澤がロープに振りスパインバスター、そのままクロコダイルデスロックに繋ぎSAORIがピンチ。七瀬がカットに間に合い、フロントスープレックスホイップ、スイングネックブリーカードロップでSAORIをフォローしますが、エプロンに戻った時に黒澤が再びスパインバスターを決めフォールへ。七瀬が再びカットに入り間に合ったかに見えましたが、ほんのわずかなタイミングで3カウントが先に入りました。 |
×SAORI 七瀬 対 ○黒澤 火野 (15分52秒、スパインバスター→両手押さえフォール) |
〜おまけ試合・その6〜 「金網爆破デスマッチ・無制限一本勝負(爆破時間10分)」 もりもり堀井 VS 華麗 ライフ |
開催途中でも噂されていた2人によるデスマッチが、新生IWの支援もあってここに実現。得意のコーナーを使った攻撃ができないため厳しい条件下にある堀井、どこかしら攻めにぎこちなさを感じます。逆にデスマッチでは無類の強さを誇るライフ、2分台に不意のハンマースローで堀井に電流を浴びせます。 堀井もスタイル的に不利とはいえグランドチャンピオンとしての意地があるのか、チンクラッシャーを連発で決めてかかり応戦しますが、2度3度と金網にぶつけられてしまいおびただしい出血が。しかしこれに怯まず、7分台にライフを電流へ浴びせ返すことに成功します。 爆破前に決着をつけたい堀井、エルボー連打から叩きつけラリアット。しかしライフが回転地獄蹴りからネックロックに捕らえ時間稼ぎ。時間はいよいよ9分台に突入、中継カメラも爆風を浴びないため、遠くからの撮影に。そして爆破30秒前。堀井がジャンピングDDT、低空抱え式バックドロップに繋げたところで場内大爆破。両者が倒れたまま動けません。 数秒後ようやく両者が立ち上がると、堀井がライフを金網に振ります。あとはフォールに行くのみ、両手広げ叫びアピールからバックを取りますが、戦闘不能状態と思われたライフが一瞬のスキを突いて前方回転エビ固め。これは予測できなかった堀井がピンフォールを許し、ライフがデスマッチ王の懐の深さを見せつけました。 |
×もりもり堀井 対 華麗 ライフ○ (10分44秒、前方回転エビ固め) |