−オリジナル編・準決勝戦−
〜第1試合〜 七瀬 美夕 VS 柴井 太呂香 |
序盤はフライングメイヤーの出し合いなど、オーソドックスなレスリングを展開する両者。開始2分に七瀬がコーナーから低空ドロップキック、そしてスイングネックブリーカーへ繋ぎペースを掴んだと思いきや、柴井も走ってのフットボールタックルと骨法流掌打の2連発でペースを取り戻します。 七瀬も一回転ドロップキック、フロントスープレックスホイップですぐに反撃。これに対し柴井もぶっこ抜きブレーンバスター、骨法流掌打、掌底アッパーで再び巻き返し。予選の「黒澤vs七瀬戦」と同様、技のキャッチボールを展開していきます。 |
フロントスープレックスで七瀬が柴井を場外へ投げ飛ばすと、柴井もぶっこ抜きブレーンバスターで七瀬を場外へ。そして河野ガッツポーズ、一歩も譲らせません。場内に戻れば、柴井が必殺ハラハラもみもみへ。ここから徐々に柴井のペースになります。 掌を天にかざすポーズから、ストラングルホールドαへ。しかしその直後、七瀬が雪崩式に持ち込みスパイダージャーマンから指を回すアピール、そしてダイビングのウラカン・ラナへ。黒澤戦で見せた連繋技を披露します。一旦は骨法流掌打で柴井がペースを取り戻すも、バック取りをエルボーで阻止し、七瀬が助走をつけてスクリューハイキックを決めていきます。 |
しかし柴井のしばき上げ攻撃がこの後も続いていき、掌をかざすパフォーマンスを何度も見せ、掌底の一発一発に気合いをこめます。骨法流掌打からのジャンピングハイキックもクリーンヒット。 何十何発と、数えきれないほどの量のしばき攻撃を見せたこの試合。七瀬が立ち上がれなくなったのを確認すると、試合前半でも見せたストラングルホールドαでタップアウトさせ、勝利。武者逝の看板を背負う柴井が、なんとか決勝進出にコマを進めました。 |
×七瀬 美夕 対 柴井 太呂香○ (11分09秒、ストラングルホールドα) |
〜第2試合〜 SAORI VS 火野 麗華 |
大きな注目を集めたこの試合、最初にペースを握ったのは火野でした。開始30秒、挨拶代わりに延髄ラリアットを見舞い、その後はスリーパーホールドを中心とした攻めでSAORIの動きを止めます。 ロープワークからのラリアットはかわされるも、バックを取って延髄へのラリアット。そしてジャンピングニードロップを2連発。フロントスープレックスやスパインドロップも決まり開始6分、ラリアットが2連発で入り、短期決着を予感させます。 苦しい展開となったSAORIですが、ここからはドラゴンスクリュー、膝十字固めで脚へ的を絞り、反撃を伺います。火野お得意のバック取りも冷静にかわし、スクールボーイへ。更にバック取りを狙う火野に、オーバーヘッドキック。 |
冷静な判断力でSAORIが持ち直したかに見えましたがその直後、火野が走り込んでのラリアットから、シャイニングトルネードへ。これは間一髪2で返すも、今度はレイカキューションそしてエプロンからのフライングボディアタック。SAORIが大きなピンチに。 そこからスモールパッケージホールドへ。勝利を確信する火野ですが、惜しくも2.9。すると立ち上がったSAORIが、ブリザードスープレックスで逆襲。しかし1カウントも入れさせず立ち上がる火野。 スパインドロップで観客に拍手を求め、走り込んでのフラッシングエルボー。火野の勝利は目前に迫っていますが、まだまだ負けられないSAORIが起き上がりざまにジャンピングDDT。更にエクスプロイダー、上段後回し蹴りと次々に決まりSAORI大逆襲。 |
この逆襲に応えるように、火野も強烈なスリーパースープレックス2連発。会場はこれまでにないくらいの大盛り上がりに。このまま勝利をさらいたい火野、ラリアットからストラングルホールドγへ、ギブアップに追い込みますが、SAORIはタップを拒否。 それならばと火野がSAORIをコーナーへ押し込み、雪崩式を狙おうとした瞬間、ここでSAORIがまさかのエメラルド・フロウジョン敢行。これには観客もあっけに取られるばかり、そこからバックを取って垂直落下式バックドロップ。奇跡的な反撃に転じます。 ここまで来れば、どちらかがフォール技を決めれば一発勝利というこの闘い。攻め込んで立ち上がれないSAORIに、火野が意表を突いて両手押さえフォールに入りますが、2カウント。今度はSAORIのジャックナイフ固め、しかしこれも3には届きません。 しかし間を空けずにSAORIがウラカン・ラナで連続フォール。これにはタイミングが一歩出遅れたか、火野が肩を上げるのに間に合わず、3カウント。火野の猛ラッシュを耐え凌いだSAORIが、優勝最有力候補の意地を見せての大逆転勝利となりました。 |
○SAORI 対 火野 麗華× (14分37秒、ウラカン・ラナ) |