X−2 GRAND PRIX

−予選試合結果−




−第1試合−
さゆみん VS あさ美ちゃん


序盤はフライングメイヤー、女子式ボディスラムからのストンピングなどお互い若手らしい試合運びでスタートします。静かな攻防が続く中、試合が動いたのは開始9分。あさ美ちゃんがハイキックをクリーンヒットさせフォールへ。これをさゆみんが2で返すと、すぐさまピースクラッシャーに持っていき譲りません。

これにあさ美ちゃんも、ハイキックラッシュで再びダウンさせバックを取りますが、これをさゆみんが取り返し高速ジャーマンスープレックスでフォール。ここから先も「やられたらやり返す」プロレスらしい展開が続き、あさ美ちゃんのダブルアームDDT→ダイビング延髄斬り→ストラングルホールドαという連繋に対してさゆみんはジャンピングパイルドライバー→ミサイルキック→体固めという、まさに目には目をの連繋技で反撃します。

それならば反撃する前に決着をつけさせようと更に勢いに乗るあさ美ちゃん、エルボー連打からダイビングボディプレス。この後2度目のピースクラッシャーを決められるもミドルキックでダウンさせ、大きくガッツポーズをとりバックからジャーマンスープレックスホイップ。フォールに入り3カウントへ迫ります。

攻め込まれるさゆみんですが、まだまだ余力を残しておりジャンピングパイルドライバーから逆にフォールへ。ストラングルホールドγに捕らえられるも脱出し、テキサススープレックスから高速ジャーマンスープレックス。カウント2.9に追い込みます。

精神的に余裕があるのはあさ美ちゃんか、パワーボムホイップから2度目のガッツポーズを見せ今度こそ決めるぞと観客にアピール。バックを取りますがこれはさゆみんが再び切り返し、バックドロップ。そしてもう一度さゆみんがバックを取ると今度は高速で首を叩きつけるバックドロップ。呼吸の乱れでフラフラになりながらもさゆみんが、最後の踏ん張りどころを見せます。

ジャンピングパイルドライバー、バックドロップ、ハイジャンプフェイスバスターと連続で決めていきさゆみんが最後の追い込み。更にテキサススープレックスを狙いますがこれはあさ美ちゃんがショルダースルーで返します。するとこの瞬間を待っていたかのようにあさ美ちゃんがすぐさまストラングルホールドγの体勢へ。

呼吸の乱れを狙っての攻めか、さゆみんの首は完全に閉まりこれを解くことが出来ず、瞬間的にタップを告げあさ美ちゃんのギブアップ勝利。若手選手の熱さと熱さがぶつかり合った最高の試合で幕開けとなった今大会、今後の闘いも期待が高まります。


×さゆみん  対  あさ美ちゃん○
(17分28秒、ストラングルホールドγ)




−第2試合−
美式 お浄 VS アッチ


「ファイモニvs武者逝」のパロX対決となったこの試合。序盤はお浄が若干リードしますが中盤から徐々にアッチも中技を繋いで体勢を立て直し、五分へ持っていきます。しかし最初に大技を決めたのはやはりお浄。エグイ角度での串刺しDDTを2発決め、叩きつけラリアットアタックからのエビ固め。

しかしこの直後、アッチが姉譲りの必殺「アッチ・クラッチ(ミトクラッチ)」で一瞬に丸め込むまさかの展開。レフェリーの真ん前でフォールが決まったため、あわやお浄も3カウントを献上してしまいそうになり場内騒然とします。一瞬で決められる恐さを持ちつつお浄もジャーマンスープレックスホイップからエビ固めに持ち込み、カウントを迫ります。

これに対しアッチもジャンピングDDTから逆エビ固めへ。急降下バックドロップで一旦受け手に回りますが、その後ジャンピングバックドロップから腕ひしぎ、2度目のジャンピングDDTから再度ジャンピングバックドロップを決めつけ猛反撃を開始します。

アッチペースに焦りを隠せないお浄、テキサススープレックス2連発からエビ固めに持っていきますが再びジャンピングDDTで反撃を浴び、場外に落とされます。するとアッチが相手の起き上がりを確認してプランチャーを敢行。更に場外でジャンピングバックドロップ。ここで観客の声援は完全にアッチの味方につきます。

お浄が場内に戻るとすぐさまアッチがリングの真ん中で2度目のアッチ・クラッチに丸め込みフィニッシュへ。歓声が最も沸き上がる瞬間、カウントの大合唱が巻き起こる中惜しくもカウントは3に届かず。絶対に決めておきたかったこの技を返され、アッチも観客も溜め息が漏れます。

これに闘いへの気力が薄れてしまったのか、お浄にコーナーポストへ正面からぶつけられてダウン。そのままお浄がバックを取り、急降下バックドロップから再三決めているエビ固めに持っていくと、これにアッチが両肩を上げられず痛恨の3カウント。アッチの大善戦もむなしく最後はあっけなく武者逝・お浄がピンフォール勝利を納めました。


○美式 お浄  対  アッチ×
(11分53秒、急降下バックドロップ→エビ固め)




−第3試合−
アントニコ 小川 VS モモミ・サクラ


序盤優勢に進めるアントニコ。闘魂ビンタやナックルアローを数発決め、ツームストンパイルドライバーも2発成功させます。3分台には卍固めも入り、ガッツポーズ。反撃を許さないままダイビングニードロップ、カナディアンロッキーバスター、延髄斬りと大技が火を吹きます。厳しい展開となったサクラもコーナーへ押し込んでのショルダーアタック、前後での間接蹴りから逆エビ固めに入るなど打開策を見出します。

しかしこの後アントニコからキャプチュードを喰らい、2度目のロッキーバスターと再び大技で攻め込まれます。チャンスに漕ぎ着けないサクラ、更にロッキーバスターを2度浴びキャプチュードも決められるなどその差は開いていきます。間接蹴りからの腕固め、再度間接蹴りを決めての逆エビとサクラが必死に抵抗しますが、勝利を確信するアントニコが落ち着いて卍固めに持ち込みギブアップを迫ります。

これはサクラが耐え凌ぎ、バックドロップをエルボーでブロック、腕固めに移行しその後ロープへ振ってボディスプラッシュ。サクラが起死回生の大技を狙いバックを取りますがこれはアントニコがエルボーで阻止、挑発ポーズを決めてランニングからフロントハイキック。そしてコーナーへ激突させたところでフォールへ。余力が尽きたサクラ、これを返せず3カウント。最後まで相手にペースを渡さなかったアントニコが勝利を決めました。

○アントニコ 小川  対  モモミ・サクラ×
(11分52秒、片エビ固め)




−第4試合−
真田 加代 VS ポップ・サップ


今大会の参加者の中でも一際注目を浴びているポップ・サップ。予想どおり序盤から大暴れし、開始1分過ぎに頭掴みラリアットからの超肉弾プレス、さらにはワームを思わせるダンスからフィストドロップを相手のいないマットへぶち込みリング全体を揺らしてしまうという強烈なパフォーマンスを見せ場内を圧倒します。

パロX出場選手の中で最も優勝に近いと言われている真田でさえも、野獣の前には歯が立たず。この後サップがジャイアントスイングを2発決め、3分終了間際には垂直落下式リバースDDT。そして大回転ジャーマンで真田を場外にまで投げ飛ばします。

場内に移れば念仏パワーボム2連発。完全に真田を食い尽くすサップ、この後もクレイジーサイクロンからアルゼンチンアピールを挟んでラリアットアタック。リストアップスラムも3度決めて勝利の秒読み体勢。真田はアイーンチョップが最後の抵抗となり、ハンマーブロー1発でがっくり倒れ込んだところをサップがフォールし、3カウント。我々の予想していた以上に恐ろしい存在であることを知らしめたサップ、このまま大会ごと飲み込んでしまうのでしょうか。

×真田 加代  対  ポップ・サップ○
(7分37秒、片エビ固め)



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