〜予選リーグ初日・Dブロック(無差別編)〜






伊智「Dブロック第1試合の模様をお伝えするその前に、オーナーがVTRを
作ってきたようですので、そちらをご覧頂きましょう。」













オーナーのナレーション:
「バレンタインデーからちょっと経ったある日、僕宛てにこんな件名のメールが届いた。


『“ S ”秋沢美緒より遅ればせながらバレンタインのプレゼントです。』


今大会に出場する“S”の秋沢選手からである。主催者オーナーへバレンタインプレゼントとは、
随分気の利いた選手だ。僕は興味深く、そのメールの本文の内容を読んでいった。」


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イチヒロオーナー様

こんばんわ、秋沢美緒です。
今回、イチヒロさんにメールを差し上げたく
sardineさんのメーラーをお借りしてメールさせて頂いている次第です。


まずは、この度はパロXの興行「エックソシスト ディレクターカップ」
かなりキワどいファイトスタイルながら、出場させて頂きまして本当にありがとうございます。


さて、この出場させて頂きました御礼という訳ではありませんが
遅ればせながら、バレンタインのプレゼントを私なりに用意してみましたので
宜しければ受け取ってください。

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オーナーのナレーション:
「私なりのプレゼント・・・、一体どんな内容なんだろう。これまで特別秋沢選手を意識したことは
なかったけれど、バレンタインでこんな経験をしたことのない僕は、渡す日となっている
予選リーグ初日戦に早くならないかとドキドキして、その夜は眠れやしなかった・・・。」






伊智「オーナーにこんなことがあったんですねー・・・。
上映が終わると、早速秋沢選手が入場してまいりました。」








伊智「ジャガスキーも入場を終えると、秋沢がマイクを手にしました。」









秋沢:
「私はこの大会・・・何がなんでも優勝する!ジャガスキーも宇座子も他のみんなもぶったたいてやる!
まず、この初日ジャガスキー・・・と、まくし立てるところなんだけど
ちょっとこの頃、気になる人がいて・・・私のココロにもオトメ心は残っているみたいなの・・・。
イチヒロオーナー、、ちょっと出てきて・・・。」






伊智「オーナーを招き入れます。この声を聞いたオーナーが
早速花道から登場してまいりました。」












秋沢:
「このチョコレート色のコスチューム・・・実はバレンタイン仕様なの。
ちょっと遅いバレンタインだけど、私の気持ち・・・う・け・とっ・て。」








伊智「おっとまさか!?そのチョコレート色のコスチュームの中へ、オーナーを、
オーナーを巻き込み、いや、押し込み・・・・・・・いい表現が思いつきません!」








オーナーの心の声:
「こんなところで、こんなことやっちゃうのは会場のお客さんに申し訳ないけれど、
これも秋沢選手の愛情の表現手段。行かせて頂きます、イカせて・・・・・・」








伊智「オーナーがタックルに行った!それをがぶりに捕らえる秋沢!
もはやこういう言い方しかできません!言われるがままのオーナー!」
























!?








伊智「なんてことだーー!?串刺し式のDDTーー!!こんな結末が待っていたとは!
秋沢の真の目的とは一体何だったのでしょうか。今再びマイクを手にしました。」





秋沢:
「悪いけど、これは別にチョコレートをイメージした訳じゃないの・・・ごめんね。
ちょっとムシャクシャしたから、気を晴らさせてもらったわ。
まぁ、私の張り詰めすぎた気持ちを晴らさせてもらったという意味では良かったけど。

――私がパロXに出場させてもらったのは、ライジングサン、F−5に続いて3度目よ!
大会数が多くなって管理が大変と思うけれども、自分の興行への出場回数を口に出すからには
ちゃんと確認してから言いなさい!」





伊智「なんと!?選手紹介の際にオーナーが秋沢選手の出場回数を誤って
言っていたことが判明しました!!華王第3章で私が大空選手の名前を間違え
懲りたかに見えたパロジェクトXが、またしてもsardineオーナーの選手に対し、
醜態を晒してしまいました!

まるで某横綱力士がサム・ポップにKOされた時のような倒れた方をしている
オーナーを見て、愉快そうに笑うリング上のジャガスキー。
そして秋沢がジャガスキーの方へおもむろに振り返るとー?」








秋沢:
「さて、ジャガスキー・・・ハッスルマニアと両方で大変でしょうけど
私の評価Ptを上げるためにも長い間マットの上にいる事を祈るわ。さぁ、始めましょ。」













オーナーの心の声:
「ああっ、またやっちまったよ・・・。F−5の時のを計算に入れてなかった。
あの時はメットを被って・・・、いやメット被ってないよ!」

アングル提供:sardine氏


※秋沢選手が指摘している誤字部分は訂正させて頂きました。
秋沢選手&sardineオーナー及びページを見て下さった全ての方々に深くお詫び申し上げます。










−第1試合−

(0pt) ヤハリ・ビールト・ジャガスキー VS 秋沢 美緒 (0pt)


試合前のハプニングも手伝い、一際重々しい空気を漂わせるこの試合。2人の選手の間に不気味なオーラが立ち込め、腕四つの組み合いが何度も行われるも、互いに打撃は加えず慎重に組む手を離していきます。開始2分、秋沢がしなるようなサッカーボールキックを打ち込むと、ジャガスキーがロープへ振って背面エルボー。リストアップスラムで投げつけますが、秋沢も再度サッカーボールキック。一発一発に重みのある打撃戦を展開する中、開始4分に秋沢が不意を打つ振り抜きストレート。

そのままSTFに捕らえ、会場の空気を一変させます。ジャガスキーが対角線コーナーへ振るのも振り返し、串刺しニーリフト。腕ひしぎ逆十字に移行します。これを脱出したジャガスキーがバックブリーカーを狙うもスモールパッケージで丸め込む秋沢。その後再び腕ひしぎに捕らえ、ジャガスキーのパワー殺法を封じます。その後は中技での展開が続く中盤戦。秋沢が7分台にフックをヒットさせたのに対し、ジャガスキーがリストアップスラムで場外へ投げ落とし。

場外戦に出ますが掴みはエルボーで返され、秋沢が片腕入魂アピールから腕ひしぎ逆十字固め。ここでも腕攻めを意識した闘いを見せます。場内に移るとジャガスキーがワンハンドバックブリーカーから腰へのダブルニードロップ2連発。こちらは腰への攻めに重点を絞りますが、立ち上がる秋沢も串刺しDDTから後頭部を狙っての踵落とし。そのままジャパニーズレッグロールクラッチで押さえ込み、カウント3を狙います。

これを2で返し先に立ち上がったジャガスキー、再び腰へダブルニードロップを見舞っていき、9分台で旋回式垂直落下ブレーンバスター。初めての大技を繰り出し、その後アメリカンフック、リストアップスラムと繋ぎますが、串刺しDDTで反撃は止まり、秋沢がフィッシュストレッチスリーパーでギブアップも狙いに行きます。これは外れると、即座に裏投げを決めてのジャパニーズレッグロールクラッチ。機転を利かせたこの攻めに、ジャガスキーもピンチに追い込まれます。

そして秋沢が雪崩式の体勢へ。これはジャガスキーがパワーボムの体勢に入れ替えると、得意のサンダーファイヤーパワーボムで逆転のフォールへ。まだまだ余力を残す秋沢は2で返し、まだ立ち上がれないジャガスキーの両足を引きずってポジションを整えると、2度目のフィッシュストレッチスリーパーへ。ひたすら落とす勢いで絞め上げていき、その後振り解かれるも立ち上がったところを裏投げに捕らえ、今度はフォール技のジャパニーズレッグロールクラッチ。

フォールとサブミッションを交互に織り交ぜた秋沢の巧みな戦術に、とうとうジャガスキーもお手上げか、ここで3カウントを許してしまい、秋沢が快勝。勝ち負けのポイント差が最も激しいこのブロックにおいて、難敵ジャガスキーを仕留めて今後への弾みをつけました。ハッスルマニアとの掛け持ちで疲れがあるのか、この試合思うように攻め切れなかったジャガスキー。初日の武者逝は全ての選手が敗退という、散々な結末に終わりました。

×ヤハリ・ビールト・ジャガスキー  対 秋沢 美緒○
(11分41秒、ジャパニーズレッグロールクラッチ)


獲得ポイント 累計ポイント
ヤハリ・ビールト・ジャガスキー 1141pt 1141pt
秋沢 美緒 2141pt 2141pt




−第2試合−

(0pt) タイガー北川 VS 日高 エリカ (0pt)


開始早々、ロープワークからのジャンピングニーで勢い良くスタートした北川でしたが、腕へのショルダーパットとトーキックからのズッコケる(ヘッドドロップ各種)の連打で、手数を重ねるエリカがその後を支配。ジャンピングヘッドバットを何度も決め、ダウンを奪えばズッコケるで確実に追い打ちします。これに北川が顔面へのダブルニードロップで対抗しますが、再びズッコケるの罠に度々引っ掛かってしまい、体力の消耗を感じ取ったエリカが4分台にコーナーへ乗せ、大技のアイコノクラズムを敢行。

そのまま止めてー!(スピアー)に繋げます。先手を奪われた北川、なんとかペースを崩そうとジャンピングニーパットを決めダブルニードロップで追い打ちしますが、続くハンマースルーは振り返され、目が回る〜(ドルフィンバックブリーカー)に捕らえられます。ここでエリカがコーナーへ登り、飛距離充分のスーパーダイビングヘッドバット。

おはようダンス(ゴーストダンス)を踊り勝利を確信、ここから必殺「エバンジル(ワーム)」を炸裂します。更にエリカの猛攻は続き、2発目の止めてー!と寄り倒し(ラックボトム)から2度目のエバンジルへ。そのまま逆エビ固めでギブアップに迫ります。これは北川が耐え凌ぐも、ペースは譲らないエリカ、目が回る〜から3度目のエバンジルも決め、背後から黒猫パンチ(ロシアンフック)を見舞ってのキャメルクラッチ。

これも必死に北川が耐えますが、活路は見出せず。自由奔放なファイトを展開するエリカがおはようダンスを再び踊り、駆け登り式のダイビングボディプレス。そのまま逆エビに捕らえると、北川がギブアップを告げエリカ圧勝。試合時間は8分台と短めながらも勝者が1000ptを獲得できるこのブロックで、エリカが秋沢を追う格好で2位に着いています。

×タイガー北川  対  日高 エリカ○
(8分48秒、逆エビ固め)


獲得ポイント 累計ポイント
タイガー北川 848pt 848pt
日高 エリカ 1848pt 1848pt






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