〜予選リーグ2日目・Dブロック(無差別編)〜




−第1試合−

(1141pt) ヤハリ・ビールト・ジャガスキー VS タイガー北川 (848pt)


初日では秋沢相手に苦杯を舐めたものの、別リングでのハッスルマニアでは3連勝を達成。このまま勢いに乗りたいジャガスキーがエルボースマッシュ、地獄突きといった打撃の連打で北川を押しに行きますが、顔面へのダブルニープレスを2発喰らったあたりで失速気味に。やはり移動後の疲れが残るのか、この後も場外へ投げ落とされ戻ったところをバックドロップで迎撃されたり、ベリートゥベリーから再び顔面ダブルニープレスを浴びせられるなど捕まる展開が続きます。

開始3分、延髄斬りでなんとかバック取りは脱出できたもののその直後、北川の大技リバースタイガードライバーを喰らってしまい、セントーン2連発での追い打ちにも遭うなどピンチの展開。初日での敗戦もあってかこの日、勝利に飢えた虎の如く猛烈な勢いで突っ走る北川、オリンピックスラムで更なる大技を重ねておいてビクトル膝十字固め。そしてベリートゥベリーで投げつけてからフォールへ。

カウントは2.9、形振り構わず攻め込む北川にジャガスキー対応しきれず、ハイアングルボディスラムで叩きつけたものの再びダブルアームに捕らえられ、今度はリバースタイガードライバーではなく更に上を行く危険度のタイガードライバー’91。これもジャガスキーが2で間に合わせますが、開始5分でのこの激しい大技ラッシュを受けてしまっては太刀打ち不能か。ボディスラムを再び決めワンハンドバックブリーカーに繋げるも、オリンピックスラムで倍に返されます。その後に長滞空ブレーンバスター、延髄斬りと決めていくも、再びベリートゥベリーに捕らえた北川が腕極め首固めへ。

外れるとダブルアームの体勢に持ち込み、2発目のタイガードライバー’91。これもカウントは2.9でジャガスキーが粘りましたが、リングのど真ん中であれば3カウントが決まっていてもおかしくなかった状況。この後ジャガスキーがロープワークからのクローズライン、そして背後を取っての肩車フェイスバスターから弓矢固めに繋ぐなど、意地の反撃を見せたものの後に続かず、北川がストマッククラッシャーからバックを取り、鮮やかなブリッジを描く高角度タイガースープレックス。

ポジショニングも良く今度こそ3カウントが入るかに見えましたが、これもジャガスキーが2で持ち堪えます。すると立ち上がったジャガスキーが地獄突きを見舞い、武者逝の看板、あるいは自分自身の全てを賭けてのサンダーファイヤーパワーボムで逆襲のフォール。更に攻め込んでいきたいところですが、北川がそうはさせず。ベリートゥベリーから腕極め首固めに捕らえ冷静に動きを封じると、もう一度ベリートゥベリーを決め立ち上がらせてのハイマン蹴り。予測不可能なこの変則的なハイキックの前にジャガスキーもなす術無くがっくりと崩れ落ち、KO勝利を確信した北川がすかさずフォールへ。

そのまま静かにゆっくりとカウントが進み、ジャガスキーの体は最後まで動かず、カウント3のゴング。開始3分でのハイスパートから一気にフィニッシュに持ち込み、ジャガスキー相手に10分もしないうちに勝利を収めた北川。対するジャガスキーは初日同様、早い時間帯で勝利を譲ってしまったため獲得ポイントも振るわず、予選突破は絶望。初日に終わらず2日目までも武者逝の全選手敗退という、屈辱を味わわされたオーナー、このまま黙って見届けられるのでしょうか。

×ヤハリ・ビールト・ジャガスキー  対 タイガー北川○
(9分35秒、ハイマン蹴り→背面式片エビ固め)


獲得ポイント 累計ポイント
ヤハリ・ビールト・ジャガスキー 935pt 2076pt
タイガー北川 1935pt 2783pt




−第2試合−

(2141pt) 秋沢 美緒 VS 日高 エリカ (1848pt)


序盤での闘い方は初日と全く同様、トーキックからのズッコケるを幾十にも重ね、時折腕へのショルダーパットも決めていくエリカ。対する秋沢も相手のペースには付き合いまいと、女子式ボディスラム、フライングメイヤーといったオーソドックスな技で地道に体力を削ります。中盤に入ると秋沢が順調に中技も繋ぎ、サッカーボールキック、DDT、STFなどを利用。対照的にエリカは開始10分を過ぎてもダウンさせてからのズッコケるを多用。一見何の変哲も無いヘッドドロップ風の技ながら、着実に秋沢の体力は蝕まれています。

ズッコケるを浴び続けることにより腰にダメージが溜まってしまったか、秋沢がブレーンバスターを2度とも持ち上げきれず逆にバックからジャンピングヘッドバットを浴びてしまい、ハンマースルーを振り返すもカウンター技を失敗。ダウンが続いているのを見計らいエリカがコーナーへ登ると、これまでの攻めとは一変して華麗な空中弾、スーパーダイビングヘッドバット。更にコンプリートショットへ繋ぐと両腕を大きく広げるアピールで始まる必殺妙技、エバンジル1発目を敢行。キャメルクラッチへ捕らえます。急激な猛ラッシュぶりを見せるエリカに対し動きが止まってしまった秋沢。

この後もひたすら暴走を続けるエリカが2度目のコンプリートショットから止めてー!、押し倒し(河津掛けフェイスバスター)から再度止めてー!を決めるとここから2発目のエバンジル。もはやここまで来ると止めようもないか、秋沢の狙ったブレーンバスターを抜けて背後から前蹴りで倒したエリカがコーナーへ登り、2度目のスーパーダイビングヘッドバット。そして秋沢が組みつきから技を狙おうとしたところも逆さ押さえ込みで切り返してフォールし、抵抗を許さぬままカウント3を奪ったエリカがこの試合も圧勝。最終日で悪魔がとり憑いたと言われるジャガスキーの悪魔払いに挑みますが、悪魔的な強さを誇っているのは他でもなくエリカその人でしょう。

×秋沢 美緒  対  日高 エリカ○
(14分09秒、逆さ押さえ込み)


獲得ポイント 累計ポイント
秋沢 美緒 1409pt 3550pt
日高 エリカ 2409pt 4257pt






戻る