決勝トーナメント



−準決勝第1試合−

×ジャガスキー 肝子 vs 慈美 オゲレッツ○

(21分53秒、カミカゼボム) 

ノーマークだったチームの準決勝進出という勢いに乗り、この試合も前半から積極的に技を仕掛けていく地味チーム。10分が経過した後、ジャガスキーにイキデキヘン、投げっ放しジャーマンなどを決められ慈美が苦しい展開を迎えるが、要所ではきっちりと丸め込み技などで反撃を決め、ドロップキックをカウンターでヒットさせオゲレッツへ交代。

そのオゲレッツがここから奮闘。ジャガスキーにカミカゼボムを決め交代させると、肝子にはスピニングトーホールド、旋回式ボディプレスなどでじわじわと追い込み、ダイビングボディプレスでフィニッシュのチャンス。ここは2で耐える肝子、ここからはジャガスキーのアシストに救われ、その後サンドイッチラリアットから人間雑巾絞りを決めジャガスキーに交代。ここまでほぼ互角な展開となっているが、ファンの声援が後押しするのはこれまで充実した内容で奇跡的に勝ち上がってきた地味チーム。

これを味方につけ、オゲレッツがニークラッシャーなど渋い技を絡めて四の字固めでギブアップ狙いへ。2度に渡りロープへ逃げられるが、場外へ落とし込めば慈美が場外戦での古典式原爆でアシスト、場内に入る肝子もオゲレッツがセントーンなどでしっかりと抑え込み、そのまま場内に戻ったジャガスキーにカミカゼボムを炸裂させれば見事3カウントを奪取。元オーナー派最後の砦が新オーナー派本隊チームを撃破し、遂に決勝戦まで登り詰めた。



−準決勝第2試合−

○秋沢 大森 vs 紀所 マゼス×

(15分35秒、チキンウイングフェイスロック)

この試合前半を支配するのはThe BPG。秋沢がハイマン蹴り、フックを紀所の顔面に容赦なくクリーンヒットさせれば、交代した大森が大技の元祖STO、玄武と一気に決めて早くもフィニッシュ体勢。マゼスのカットも難なくさばき、更に元祖STO、ベリートゥバックからストレッチプラムでギブアップを狙っていく。思わぬ大ダメージを負った紀所、この後なんとかマゼスに交代、そのマゼスが足掛け延髄などで必死に反撃を伺うがこれには大森付き合わず、体力を温存した状態で秋沢に権利を譲る。

コンビネーションも狂うことなくここでWブレーンバスターを成功させるBPG、12分台には秋沢の必殺・ヴァーミリオンスパローも炸裂し更にリードを固めていく。ここまで来れば秋沢の独壇場か、その後も裏投げ、2度目のヴァーミリオン、突き放しハイキックと大技ラッシュに持ち込み、チキンウイングフェイスロックへ。ここで混戦となるが既に瀕死状態の紀所は思うようにサポートできず、再びマゼスが裏投げ、フィッシュストレッチスリーパーと重ねられギブアップに迫られる。

その後のエルボー、足掛け延髄といった抵抗も空しく、秋沢が突き放しハイキックからのチキンウイングフェイスロックでタップアウトさせ完勝。準決勝という舞台でこれまで以上にその存在感と圧倒的な実力を見せつけたBPG、万全のコンディションでファイナルラウンド・決勝のリングへと上がる。



−決勝戦−

×慈美 オゲレッツ vs 秋沢 大森○

(21分33秒、延髄踏み込み掌底→体固め)

この試合もBPGが無駄のないタッチワーク、二人の連携でスムーズに試合を進めていき、8分大森が元祖STO。膝十字、アキレス腱で足へのダメージを蓄積させ秋沢に交代。合体パワーボムを決め秋沢がチキンウイングフェイスロック。この後の混戦で地味チームが流れを変えたかに見えたが秋沢が叩きつけラリアット、裏投げ、ヴァーミリオンスパローをオゲレッツに決めてすぐにペースをものにし、更にリードを広げる。劣勢のオゲレッツもスピニングトーホールドなどグラウンドを中心に技を仕掛けるものの、秋沢の大技ラッシュは抑え切れず。

ゆきドラβ2発、カウンター裏投げ、背後からフック&ハイマン蹴りという秋沢の集中砲火を浴びせられたところでようやくオゲレッツが交代し難を逃れる。しかし難を逃れたとは言いがたい地味チーム、秋沢のペースは落ちることなく慈美に突き放しハイキック、ゆきドラβと炸裂、ここまでくれば勝利は時間の問題か。それでも勝利は諦めてないのか、この後慈美がジャパニーズレッグロールクラッチでフォール。これは秋沢が2で難なく返し串刺し式シャイニングウィザード投下。立ち上がると慈美が最後のチャンスとばかりスモールパッケージに持ち込むも、混戦に入るとオゲレッツが大森に捕まり、慈美もバック取りを切り返される。ここで秋沢が無理をせず大森へ交代。

その大森がバックを取ると、虫の息の慈美が前方回転エビで切り返したが、当然目の前にいる秋沢がカット。そして大森が最後の追い込みにかかるストレッチプラム、これでタップはならなかったものの元祖STOですぐに倒し、フィニッシュ宣言ととれる片腕入魂アピールからの延髄踏み込み掌底でカバーへ。そして大会の終幕を告げる3カウントのゴングが鳴った。PXFの軍団抗争をよそに“S”代表としてその安定した強さを最後の試合まで見せつけたThe BPG。16チームの頂点に立ち、最強タッグチームの名を刻んだ。



−3位決定戦−

ジャガスキー ×肝子 vs 紀所 マゼス○

(20分37秒、ウラカン・ラナ)

3位決定戦は新オーナー派同士による対決。準決勝戦で思うような動きを見せられなかったルチャチームが中盤、悔しさを晴らすとばかりにWドロップキックを連続ヒット、そのまま紀所が駆け登りムーンサルトでフォールに行く。その後肝子が交代したのもお構いなしに、その肝子に対しノーザンライトボムを放っていく紀所。先手を取ったのはルチャチームだが、この後はジャガスキーが試合を支配し、垂直落下式バックドロップ、肩車フェイスバスター、投げっ放しジャーマンなどバックからの大技を次々成功させていき、TFパワーボムでカバー。

ここは2で返されコーナーに押し込まれるが、ツイスターで形勢を立て直し肝子に交代。そして肝子が紀所を肩車すると、コーナーに登ったジャガスキーがダブルインパクト敢行。肝子がすぐさまキモキモ・ロックに持ち込みギブアップ奪取のチャンス。万事休すと思われた紀所だが、なんとか耐え凌ぎマゼスのサポートに救われタッチを成功。すると、ここから逆襲に出るルチャチーム。まずは先程の紀所が殺鬼身取りを決めていくと、続けざまマゼスがダイビングローリングギロチンドロップ。

更にスピンキック、足掛け延髄と連続でヒットさせてフラフラの肝子を見計らい、ロープへ走ってのウラカン・ラナで丸め込み。電光石火の早業に意表を突かれた形となった肝子、このクラッチを逃れることができず、3カウントを入れさせた。今大会の栄冠は他団体チームに譲る形となったが、この試合で健闘を称え合う両チーム4人が手を繋ぎ、両手を上げ観客の声援に応えた。新オーナー初めての興行が成功したのを祝し、大会の幕が下りた。





ETW〜エキサイティング・タッグ・ウォー〜


優勝:The BPG・秋沢&大森組(“S”)、準優勝:慈美&オゲレッツ組(元オーナー派)、3位入賞:紀所&マゼス組(新オーナー派)






トーナメント準々決勝



−第1試合−

ジャガスキー ○肝子 vs デブラ× チャラポヤ

(23分00秒、キモキモ・ロック) 

前回やや動きに堅さのあったジャガスキーチームだが、この試合では息の合ったコンビネーションを見せ、合体技もスムーズに決まり快調に前半を進めていく。ここまで五分に闘うデブラチームも動きとしては悪くないものの、二人がタッグマッチに慣れてないのもあってかチームワークで劣る印象。中盤過ぎにはチャラポヤがジャガスキーにシャウエッセン・イキデキヘンを連続で決められピンチの状態に。その後雪崩式トップブレーンバスターで持ち直しデブラに交代するが、デブラもイキデキヘン、TFパワーボム、ツイスターと立て続けに決められ苦しい展開。

更にイキデキヘンでギブアップを狙い優位に立つジャガスキー。肝子の合体パワーボム、人間雑巾絞りという心強いアシストも付け万全の構え。これに対しバック取りをがむしゃらに防ぎ場外へ落として流れを変えに行くデブラが、交代した肝子にチャラポヤとの二人がかりで攻撃するもののイマイチ噛み合わず、狙いに行った必殺・桃尻ドンブラコも当てずじまい。結局この後肝子がキモキモ・ロックでギブアップを奪い、ジャガスキーチームが貫禄の勝利で準決勝に進出した。



−第2試合−

×イブ シェーラ vs 慈美○ オゲレッツ

(18分45秒、スモールパッケージホールド)

派手な大技を駆使し現代プロレスらしいスタイルを持つZPXチームと、古典的なレスリングにこだわる地味チームという対照的な2チームの対決。前半はお互い自分のスタイルを崩すことなく技を繋げていき互角な展開。一発一発の重みがあるのはZPXチームか、まずは10分、シェーラがローリングエルボーをオゲレッツに炸裂。イブとのWブレーンバスターで追撃を加えるが、この後オゲレッツもカミカゼボムを敢行、意外にも大技で対抗を仕掛ける。その後は4人での混戦が幾度と繰り広げられ、イブが権利のない慈美に対しスーパーフリーク、トライアングルランサー。

シェーラが高角度ジャーマンでオゲレッツをフォールすれば、イブも高角度ジャーマンで慈美を捕獲。派手かつ華やかなコンビネーションでリングを彩る。この後シェーラとオゲレッツの凌ぎ合いが続き、オゲレッツが2度目のカミカゼボムを決めればシェーラがロープへ振っての元祖フランケンシュタイナー。更にSDSを決めておいてイブに交代。そしてイブがファイヤーバーストからフィニッシュを狙うフォール。ポジションも良かったが、惜しくもこれは2.9。その後も着々と勝利へ向かうZPXチームだが、オゲレッツがなんとか逃げ切り慈美へ交代。

すると慈美がイブをコーナーポストへ登らせ、切り札技の雪崩式後方回転エビ固めへ。ここはイブが落ち着いて2カウントで返し、リングインしたシェーラとWブレーンバスターを狙うがキックで凌ぐ慈美。ペンデュラムバックブリーカーをシェーラに決めると、ここで慈美が試合権利を持つイブをとっさで丸め込むスモールパッケージホールド。フラフラで立ち上がるシェーラはオゲレッツが捕獲すると、そのまま慈美が3カウントのゴングを鳴らした。大会前は一切注目されてなかった地味チームが、最も優勝に近いと言われたZPXチームからまさかの金星を勝ち取り、準決勝でジャガスキーと激突する予想外な展開となった。



−第3試合−

秋沢 ○大森 vs チェリー 馬賀×

(19分46秒、ストレッチプラム)

比較的静かな攻防が続く中13分、秋沢にタッチしたところで大森が、沈黙を破る必殺・玄武を敢行。この流れに乗り秋沢もジャーマンスープレックス、裏投げといった大技を決め、突き放しハイキック、踵落としといった打撃技を容赦なく顔面にヒット、リードを広げに行く。対するニューフェイスチーム馬賀も、地道に小技中技を繋げていきマシンガン逆水平からバカヤロー!と叫んでのアピール。流れを変えようとするが、この後も安定したチームワークで反撃を抑えて危機的状況を作り出さないThe BPG、ペースを保持する。

この後交代した大森が場外戦に捕まるも、場内に戻れば玄武で即座に体勢を戻し、踏み込み掌底→骨法流掌打→元祖STOという怒涛の連携から前回の勝利技・ストレッチプラムへ。そしてチェリーのカットを待たずして馬賀がタップを告げ決着。The BPGがこの試合も遺憾なく実力を発揮し快勝。ベスト4へ駒を進めて、優勝も見えてきた。




−第4試合−

×TOMY 怜ヴェン vs 紀所 マゼス○

(22分16秒、EGD(エレガント・ゴシック・ドライバー))

前半リードを取るのはPXFルチャチーム。苦手意識とする相手のラフ殺法にややぎこちなさを見せるマゼスも、スイングDDT、ジャンピングツームストンといった大技を成功させ交代した紀所が殺鬼身取りを敢行。先手を取られたnWQチームのTOMYも、場外で竹刀を持ち出しハードコアファイトに持ち込ませようとするが、紀所が機敏な動きでかわしヒットさせず。その後蟷螂乱舞、ムーンサルトプレスと着々と追い込みマゼスに勝利を託す。そのマゼスがこの後、バックから決め技を狙うがTOMYに防がれ、逆に凶器攻撃を許す展開に。

これに屈しず次々技を仕掛けるマゼスだが決め手に欠け、味を占めたTOMYがジャイアントDDT、噛みつき、自慢の広いおでこを利用したヘッドバットなど随所で決め反撃を見せていく。そしてフラフラで立ち上がったところを竹刀がクリーンヒット、精神的ダメージを負わせたが、怒りを見せるマゼスがこの後EGD(エレガント・ゴシック・ドライバー)を炸裂させ、そのままフォールへ。これに一歩対応が遅れてしまった怜ヴェン、カットに行くも間に合わずTOMYが3カウントを許した。これにより新オーナー派のチームが2組とも準決勝に進出、お互いが次の試合で勝利すれば完全に軍団抗争を制したこととなる。







トーナメント予選



−第1試合−

ジャガスキー ○肝子 vs 砂田× 奥井

(22分20秒、キモキモ・ロック) 

パワーvsスピードという、スタイルがくっきり分かれたチームによるこの対戦は、まずは砂田・奥井が同時に駆け上りダイブ技(ムーンサルト&ローリングセントーン)を見せるなど、華麗なアピールで一歩リード。対するジャガスキーも垂直落下式バックドロップを3連発で見舞い反撃を見せるが、奥井に飛びつきジャンピングDDT、ブレイジングチョップなどから間髪入れずフォールに押さえ込まれピンチが続く。

しかしその後、交代した肝子が持ち前のパワーで奮闘。自軍ポジションに引き入れつつ攻めて五分の体勢に持ち込ませ、最後は人間雑巾絞りを絡めてのキモキモ・ロックで砂田をタップアウト。新オーナーチーム本隊が苦戦の末、予選突破に成功した。



−第2試合−

デブラ ○チャラポヤ vs ルシィーワ× 天栗

(17分51秒、スクールボーイ)

注目のニューフェイスチーム、中盤デブラがルシィーワからジャンピングパイルドライバーを連続で喰らい一旦ペースを奪われるも、チャラポヤに権利を譲れば叩きつけラリアットやチョークスラムで攻め込み一気にリードへ。その後もチャラポヤの攻勢は続き、17分にスクールボーイで丸め込んで天栗がカットに加わるも、デブラに行く手を塞がれ救出に一歩出遅れて、惜しくも3カウントのゴング。元オーナー派の一翼が準々決勝で、新オーナー派の本隊チームに挑む形となる。



−第3試合−

イブ ○シェーラ vs 宇座子× 柳

(24分26秒、ラ・マヒストラル)

意外と息の合ったプレーを見せる宇座子チームだったが、中盤は柳が長い時間捕まり、宇座子もシェーラにうまく分断されてアシスト出来ず、孤軍奮闘状態に。この間イブがブリティッシュフォール、スーパーフリークなど惜しみなく技を繰り出していき、シェーラへ交代すると柳もようやく宇座子へ交代。その後は宇座子がゴッチ式パイルドライバーなどで反撃を開始。柳もクビクビしめしめを決めていき、腰クネダンスで攻勢ムードへと一変させる宇座子であったが、フォールは決められず。

4人が入り乱れたところでイブが柳を分断し、このタイミングを見計らいシェーラが必殺SDSを炸裂。更にローリングエルボー、ラ・マヒストラルと畳み込んで宇座子からフォールを奪い、逆転のピンフォール勝利。前回の優勝団体チームが意地を見せ予選突破を果たした。




−第4試合−

フケテンネン ×ジョルジョリ vs 慈美○ オゲレッツ

(24分34秒、ジャパニーズレッグロールクラッチ)

話題性のあるチームが集まる中で実力派対決となったこの試合は、前半をヨーロピアンチームがリード。フケテンネンのタイガースープレックスホイップ2連発やジョルジョリのグルグール・モナムールも決まり、フィニッシュへ着々と足場を整えつつあったが対する地味チームも地味に反撃を伺う。そして終盤戦に入ると、地味チームの慈美が古典式原爆固めや各種丸め込み技を見せていき、徐々にペースを奪う展開へ。

次第に無我ワールドへと引き込まれるヨーロピアンチーム。最後はオゲレッツに気を取られたジョルジョリが死角から慈美にレッグロールクラッチで丸め込まれると、不覚の3カウント献上。ノーマークとされた地味チームが優勝候補ZPXチームとの決戦へと持ち込んだ。



−第5試合−

秋沢 ○大森 vs ロサ× メイ

(23分55秒、ストレッチプラム)

他団体でもタッグチームとしての実績があるThe BPGが終盤にかけてまでリードを続ける。秋沢がゆきぐにドライバーβ、レッグロールクラッチ、ヴァーミリオンスパロー(朱雀)などでメイを後一歩まで追い込んでいき、その後ロサの懸命なカットによりメイがタッチを成功させるが、秋沢が代わったロサに対してもヴァーミリオンスパローを炸裂。まだまだリードを渡さない。その後は大森とロサの局面へ。するとここから反撃に移るロサ、走りこんでのウラカン・ラナやラ・マヒストラルなどでフォールを積極的に狙い、先ほど追い込まれていたメイも直下式ブレーンバスター、テキサスバックブリーカーなどで好アシスト。

展開を五分に持ち込みつつあったが、大森がその後強烈な元祖STOでロサをマットに叩きつけて、執念で絞め上げるストレッチプラム。混戦時にダメージを受けていたメイはカットに行けず、耐え切れないロサがたまらずタップアウト。The BPGが期待通りの実力を見せて予選を突破した。



−第6試合−

 小倉 ×白越 vs チェリー○ 馬賀

(15分26秒、スマイリードロップ→両手押さえフォール)

ニューフェイスチームに押され気味の状態が続くあんガールズ。合体技もことごとく防がれてしまい、白越がチェリーからさくらんぼむ(もう1回)、黒毛和牛焼印押し680円といった得意技を次々と決められていく。そしてチェリーがスマイリードロップからカバーへ。ここで小倉がカットに間に合ったかと思いきや、レフェリーが3カウントを先に数えて痛恨のゴングが鳴る。グダグダになりながら抗議を唱えるあんガールズだったが覆るはずもなく。ニューフェイスチームが早々と予選突破を決めた。



−第7試合−

○TOMY 怜ヴェン vs お富× お浄

(19分41秒、ズルフォール)

好調な滑り出しのnWQチーム、TOMYがジャイアントDDTを決めていけば怜ヴェンも串刺しDDTで何度もマットに突き刺していき、リードを広げる。対しこれといった良い動きを見せられない老婆チーム。終盤にお浄がジャーマンホイップ、お富がコンプリートショットを決めようやく反撃に出ると思われたが、TOMYに必殺のズルフォールに押さえ込まれると、お富がここで3カウントを許してしまいあえなく撃沈。nWQの誇るハードコアチーム、まずはTOMY・怜ヴェン組が予選突破を決めた。



−第8試合−

 ○紀所 マゼス vs ミーシャ Tajima×

(17分46秒、スイングフランケンシュタイナー)

前半を優勢に進めるnWQチーム。合体パワーボム、W延髄斬りを重ねて成功させるなどチームワークで一歩上回り、ミーシャが必殺のカクタス・ジャックナイフ、叩きつけラリアット、パイルドライバーと大技を次々成功させる。追い込まれるマゼスもこの後持ち前のロープワークから高角度前方回転エビを決めるがまだ一歩及ばず、nWQチームが両者の同時アピールからミーシャのフィストドロップ2連発→Tajimaのダイビングギロチンドロップ→卍固めという流れるような好連繋を見せていく。

これを見て闘争心に火をつけたか、カットに入った紀所が1回転ドロップキックをマゼスの上段後ろ回し蹴りとの挟み撃ちでヒット。交代を受けて、ノーザンライトボム、フェイスクラッシャー、トライアングルスコーピオンを隙あらば重ねていく猛反撃。この間椅子を持ち出していたTajimaであったが勢いに乗せられ活用できず。タッチを乞うも塞がれてしまい、スイングフランケンシュタイナーで3カウントを取られ決着。PXFルチャチームがnWQ2チームの同時突破を阻止した。