<最終日・第5〜第8試合>
−第5試合− | |||||||||||
D・P・デブラ & G・H・ガリッシュ | VS | 熟女破壊神 シヴァバァ & 熟女理容神 バーバヴァ | |||||||||
前半リードで迎えたのはデブラ・ガリッシュ組。シヴァバァに対しサンドイッチラリアット、W.バックドロップを続けて決め、その後デブラがリバースタイガードライバー。代わったバーバヴァが持ち直したかに見えたが、同じく交代したガリッシュも積極的に攻めていきアックスボーンバーからホネホネ・ロックpart.2。串刺しDDTなどで更にダメージを追加していくが、バーバヴァも負けじとジャンピングツームストン、シャイニングウィザードで反撃。しかしガリッシュがデブラにタッチした直後アックスボーンバーを当ててのホネホネ・ロックpart.2、その後デブラとシヴァバァの局面へ。ここからはバーバヴァが取られたペースを取り返すべくシヴァバァが奮闘、途中ダイビングボディプレスで圧殺されるも、垂直落下式ブレーンバスターから逆エビ反り固めを繰り出し混戦でバーバヴァのフォローを受けた場面でも逆エビ。 しかしデブラもネックハンギングボムで一手を返し、ガリッシュの大外ガリによるアシストを受けた後にダイビングボディプレス。そして腿キックから尻叩きアピールを見せると再びダイビングボディプレスを見せるなど、普段切り札的にしか出さないダイブ技を連発。ここでカットに入ったバーバヴァがガリッシュをターボ・ドロップUで分断させたが、デブラはシヴァバァへの攻めを続行しこの後4度目のダイビングボディプレス。腹部、腰へのダメージは尋常じゃないと思われるシヴァバァだが、骨法流掌打から高角度抱え式バックドロップを見舞い、雄叫びガッツポーズを上げ気合いは全開、投げっ放しジャーマンでデブラの巨体を場外に放り投げ、ここで4人が場内と場外に分かれての戦い。 場外ではバーバヴァがデブラを鉄柵に打ち付けたが、場内ではガリッシュがシヴァバァを捕まえホネホネ・ロックpart.3。その後part.2も決めていったところで場外戦終了。この時呼吸を乱しているデブラだが袈裟斬りチョップラッシュ、大回転ジャーマンと確実に技を繋いでいき、コーナーに登ってこの日5度目となるダイビングボディプレス。自軍コーナー付近の好ポジションでカバーに入ったが、シヴァバァの手がロープに触れブレイク。この危機を脱出したシヴァバァも逆方向の対角線コーナーへ振って有利な位置に引き入れると、ここから雪崩式に持ち込んでのフロントスープレックス。フラフラで立ち上がったデブラにジャンピングハイキックを重ねに行くが、これはデブラが屈んでかわし、ガリッシュに交代。 終盤戦で勝利を託されたガリッシュが、ハンマースローから勢い良く走り込んでの体当たり、両手握り拳アピールから再び走り込んでニードロップで追い打ちすると、シヴァバァを自軍コーナーへ振って激突させ、再び両手握り拳。既に勝利は確信していたか、ここから狙い澄ますようにホネホネ・ロックpart.2に固めていき、もう耐え抜く力が残っていなかったシヴァバァが即座にギブアップ。大会では優勝戦線に後一歩及ばなかったデブラ・ガリッシュ組だが最終戦ではきっちりと勝利を挙げて勝ち越し。後半戦での連勝で勢いに乗っていた“友情?タッグ”シヴァバァ・バーバヴァ組は惜しくも最後で敗れ、3連勝勝ち越しはならなかった。
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−第6試合− | |||||||||||
竹城 あき & 原出 てるよ | VS | ニック・マンダ & ピザァ・マンダ | |||||||||
最終戦での悲願の初勝利に燃えるニック・ピザァ組だが、相手はここまでまずまずの結果を残し一筋縄では行かない竹城・原出組。すると序盤戦から早くもニック・ピザァ組にピンチが訪れ、相手2人のサンドイッチラリアット、原出のラリアット連打に攻め込まれたピザァが5分台でメタボリックシンドロックに固められ、シングルマッチでも例を見ない早さでの短期決着の危機。ニックのカットも届かない距離で決められたがここはなんとか自力で2で脱出し、その後ラリアット、風車式バックブリーカー、ラリアットと立て続けに決められながらもなんとかタッチに成功。この時ピザァは原出の振り抜きストレートに倒れたがニックもマッケンローなどである程度持ち直していき、原出は竹城に交代。 するとここからピンチに再び追い込ませる竹城、ペディグリーを2連発で決めジャパニーズレッグロールクラッチ。ポジション的にもピンフォールが危ぶまれたがピザァが素早くリングインしてカット成立、しかし竹城の攻めは止められず必殺のすっとこ・どっこいしょ炸裂。そこからのバック取りはニックが暴れて返したが、竹城がグラウンドコブラでフォールも狙い、その後ニックも逆エビ、スリーパーといった地道な技の繋ぎで流れを掴みに行ったものの元祖スイングDDTで断ち切られ、竹城がここから更に飛びつきジャンピングDDTで連繋。しかし直後ニックもジャンピングパワーボムで逆襲、ここまで追い込まれながらも僅かな勝利へのチャンスを見出し、加勢に入ったピザァもカイザーボム。 そしてニックが雪崩式フランケンシュタイナーも決めて竹城を原出に交代させ、ニックもピザァに交代。勢いを持続し逆転勝利に賭けるピザァ、ここから叩きつけブレーンバスターで投げておいてスパイラルボムでフォール。決まり具合は良かったがまだ余力があった原出が2で逃げ切り。するともうチャンスは与え終わったとばかり一転して攻めのラッシュに出た原出、ロープに振ってのラリアット、再びロープに振り風車式バックブリーカー、そしてラリアットアタックに倒してのメタボリックシンドロックに持ち込み最後の希望をどん底に突き落とすカバー。これが難なく3カウントを奪い、竹城・原出組が大会勝ち越しを達成。最後も勝利への執念を見せたニック・ピザァ組だったが力及ばず、結局は全敗という結末に。内容は充実していただけに、次大会で出るチャンスがあればこの悔しさをバネに、結果も残す活躍を期待したい。
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−第7試合− | |||||||||||
ラーグ・アンツェル & F・T・ライシズ | VS | Y・B・ジャガスキー & ムサック・ルシィーワ | |||||||||
ここまで期待に比べるとあまりいい結果は残せなかった両チーム同士の対戦。前半若干の優勢で進めるのはアンツェル・ライシズ組、アンツェルがジャガスキーに対しロープワークからの打撃を積極的に叩き込み、ダイヤモンドカッターから前転キャメルクラッチへ。2発目のダイヤモンドカッターも決まり、代わったルシィーワには机の破片で殴られるなどペースを乱されかけたが逆一本背負いで返した後ライシズに交代。そのライシズがこの試合で本来持つ力を存分に発揮し、ジャーマンホイップからキャプチュード、そしてニースタンプを挟んでのアンクルホールドへ。 ファイヤーサンダーに持ち上げたところはジャガスキーの机攻撃に潰されたが、ジャンピングバックドロップで持ち直していき更にリバース水車落としからペイニー・ゴーラウンドへ。テンポの速い攻めでルシィーワを追い込んでいき勝利まで後一歩に迫る勢いだったが、この危機を助けるジャガスキーがW.ブレーンバスターでアシストし、ルシィーワが走り込んでのギロチンドロップを落としてから場外に放り投げ。ルシィーワが場外戦に持ち込み、この間場内ではアンツェルがジャガスキーを逆一本背負い、続くライシズもルシィーワへドラゴンスクリュー、延髄斬りと決めていくがその直後、ジャガスキーがアンツェルへサンダーファイヤーパワーボム、同時にルシィーワもライシズへジャイアントチョークスラムを決め形勢逆転。 ここでルシィーワが先に場内へ戻り、ジャガスキーとのW.ブレーンバスターをアンツェルに決めた後、戻ってきたライシズを再び場外に放り投げ。試合権利が無いアンツェルへ更に襲い掛かろうとするルシィーワだったがこれが裏目に出たか、エプロン越しにアンツェルに捕まえられ、ライシズの浴びせ蹴りがヒット。そこからアンクルホールドに繋げていき、これはロープに触れられたが続いてハンマースローで振ってのフランケンシュタイナーでフォール。ここはジャガスキーがカットしたがアンツェルがダイヤモンドカッターで迎撃し、ルシィーワに対してもバタフライズスリープ。このアシストを受け攻めを続行させるライシズが、観客の声援を受けての振り上げ招きアピールから稲妻レッグラリアートをヒットさせ、バック取りへ。 しかしここは切り返したルシィーワが投げっ放しジャーマンでラッシュを止め、交代したアンツェルに対してもジャイアントチョークスラム。終盤戦でキャリアの差、懐の深さを見せ付けるルシィーワがここから攻め込み、そのままアイアンクローに捕らえるとその後もショルダーバスターからダイビングニーアタックに繋げて2度目のアイアンクロー。先程の状況から一変して追い込まれる立場となったアンツェルだが、ポジションは幸いにも自軍コーナー付近、ここからダイヤモンドカッターで反撃の一手に転じリングインしたジャガスキーが狙うサンダーファイヤーパワーボムもウラカン・ラナで切り返し。その後ルシィーワにバックブリーカースラムで倒され机の破片による殴打も受けてしまったが、これに怒りを燃やしたパートナーのライシズが机を奪い取ってエプロン越しにルシィーワを捕獲。 勝機と見たアンツェルがすぐさまジャンピングハイキックをヒットさせセカンドロープからのローリングセントーンに繋げると、そのままバタフライズスリープに押さえ込んでフィニッシュへ。自分の悪事が相手の怒りに触れ結果、自分の敗北を招くに至ったルシィーワ、ここでギブアップを告げて決着のゴング。これまで先輩選手達に押され自分の思い通りの攻めが出来なかったアンツェル・ライシズ組が、最終戦で理想的な戦い方を見せ初日ぶりの勝利を獲得。逆に本来トップ戦線に居座るべき存在のジャガスキー・ルシィーワ組はハードコアファイトが空回りする結果となり、1勝4敗と振るわずに終わった。
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−第8試合− | |||||||||||
プリティ 中島 & プリーズ 貴澄 | VS | G・T・フケテンネン & イノカヨ・インダッテェ | |||||||||
大会を締め括る優勝決定戦の前のセミファイナルとなるこの試合は、顔合わせ的に前座の第1試合という印象を拭えないが、最後の盛り上げに一役買いたいところ。前半特に大きな動きは見られないと思いきや11分、事態を急変させたのはフケテンネンが中島に決めた雪崩式タイガースープレックス。ここは貴澄への交代で難を逃れた中島、するとこの後貴澄が頭掴みラブりあっとをフケテンネンにぶち込み、フケテンネンもフライングクロスチョップを見舞っていくが貴澄がロープに振ってカウンター式のラブりあっと。しかしこれは突き倒して阻止したフケテンネンが馬乗りになって掌底連打。4人がリングに入り乱れ荒れ模様となったリング上、ここで貴澄がフケテンネンを再びロープに振ると今度はラブりあっと成功、中島がインダッテェを分断しておいて貴澄がカバーの体勢。 これはフケテンネンが2で返したが、貴澄が更に攻め込みブルドッキングヘッドロックから走り込んでのラブりあっと。オクラホマスタンピートからロープに振れば3度目のラブりあっとも成功させ満を持してカバー。ここはカットに間に合わせたインダッテェ、リングに入った中島をコーナーに寄せ雪崩式水車落としで投げつけていったが、一方の貴澄はフケテンネンへハーフネルソンスープレックス。その後フケテンネンがインダッテェに交代し、そのインダッテェがハヤテ式サンダーファイヤーでフォールを狙ったが、貴澄も2で返した後に頭掴みラブりあっとで倒してフォール。これを2で凌ぐと今度はインダッテェが雪崩式に持ち込んだが体勢を入れ替えてパワーボムに叩きつけた貴澄、サポーターを直すアピールからバックを取ってハーフネルソンスープレックスへ。 更にDDTから走り込んでラブりあっとを放とうとすると、これをかわしたインダッテェが踵落としラッシュで逆襲。逆さ押さえ込みでフォールし、中島がカット、4人による混戦では貴澄がインダッテェをジャーマンホイップで投げつけてオクラホマスタンピート。そしてバックに取るがこれをエルボーで返したインダッテェ、逆に自らバックにつくと必殺のジャーパンスープレックスへ。中島のカットはフケテンネンが防ぎ一瞬にして勝利を奪うチャンス。しかしここは2.9で粘った貴澄、その後ハヤテ式サンダーファイヤーパワーボムで再び窮地に追い込まれるも中島がカットに成功、混戦では貴澄がフケテンネンへワイルドボムホイップを決めていき、その後インダッテェにギロチンドロップを落とされたがフィニッシュへ持ち込ませずオクラホマスタンピートを繰り出しておいて中島に交代。 ムードを作るべく敬礼ポーズで笑い声を上げる中島だがインダッテェからハヤテ式サンダーファイヤー、ストラングルホールドγを決められるなどピンチの状態が続き、混戦ではフケテンネンのフライングクロスチョップでパートナーの貴澄が場外に勢い良く転落。その時インダッテェへストレッチバスターを決めた中島だが追撃を狙うバック取りは返され、踵落としから上空を指差すアピールで勝利を確信するインダッテェ、ストラングルホールドγに絞め上げ最後の追い込み。しかしここは貴澄のカットを受けるまでに耐え抜いた中島、すると貴澄がフケテンネンをワイルドボムホイップで分断していた間、インダッテェのバックを掴みジャーマンスープレックスでフォールの体勢。カウントが進む中、貴澄はフケテンネンへ2発目のワイルドボムホイップを決めており勝利は万全。そのままインダッテェへカウント3を入れさせ、若くないが若さ溢れるガッツと気迫を見せて最後に勝利を呼び込ませた中島が、交流戦自らの初勝利をここで達成した。
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〜ランキング(最終日終了後)〜
累計獲得pt | 勝 | 負 | ||
1位 | 後藤 由美子 & ストーム 慶子 | 1000pt | 4 | 1 |
− | 奥井 まりあ & 田中 愛子 | 1000pt | 5 | 0 |
2位 | 凄井 宇座子 & でぶぃ夫人 | 800pt | 3 | 2 |
− | 美龍(メイロン) & LUNA | 800pt | 3 | 2 |
3位 | 超・熟女怪人 モウバーサン & アーン・マンダ | 700pt | 3 | 2 |
− | 大森 モトコ & 堂本 涼子 | 700pt | 3 | 2 |
4位 | 小倉 あん & 白越 あん | 600pt | 3 | 2 |
− | D・P・デブラ & G・H・ガリッシュ | 600pt | 3 | 2 |
− | 竹城 あき & 原出 てるよ | 600pt | 3 | 2 |
5位 | メイ・ヒギンズ & ジューン・ヒギンズ | 500pt | 2 | 3 |
6位 | プリティ 中島 & プリーズ 貴澄 | 400pt | 2 | 3 |
− | ラーグ・アンツェル & F・T・ライシズ | 400pt | 2 | 3 |
− | 熟女破壊神 シヴァバァ & 熟女理容神 バーバヴァ | 400pt | 2 | 3 |
7位 | Y・B・ジャガスキー & ムサック・ルシィーワ | 200pt | 1 | 4 |
− | G・T・フケテンネン & イノカヨ・インダッテェ | 200pt | 1 | 4 |
8位 | ニック・マンダ & ピザァ・マンダ | 0pt | 0 | 5 |
同率1位の「後藤由美子・ストーム慶子組」と「奥井まりあ・田中愛子組」が優勝決定戦を行う。
−優勝決定戦− | ||
奥井 まりあ & 田中 愛子 | VS | 後藤 由美子 & ストーム 慶子 |
大会ラストを飾る優勝決定戦は、ここまでほぼ敵無しと言っていい強さを見せた"S"(Alice)所属の両チームによる決戦。ここまで唯一無敗を守ってきたのは奥井・田中組だが、後半戦での圧倒的な勢いには目を見張るものがある後藤・慶子組。この試合でも前半から飛ばしていくのは後藤と慶子、まずは慶子が田中に対し叩きつけラリアットアタック、ストラングルホールドγとプレッシャーをかけていき、バック取りをブルドッキングで返しておいてランニングの叩きつけラリアット。代わった奥井に対してもこのラリアットを放っていったがこれは冷静に回避する奥井。しかしこの後交代した後藤の各種蹴りに苦しめられる展開が続き、ハイキック、爆殺ミドルキック、延髄ニールキック、踵落としなどが次々とヒット。 交代を受けた田中もこの流れに飲み込まれ、その後も後藤が飛び膝蹴りラッシュや踵落とし、延髄ニールキック、更には必殺のユミコ・ラッシュも惜しみなく繰り出す猛ラッシュ。カバーこそはロープに逃れている田中だが得意のグラウンドには付き合わせてくれず、サンドバックのようにひたすら蹴りを打ち込まれる展開。2度目のユミコ・ラッシュを浴びた後なんとか奥井に交代し、その奥井も後藤の蹴りを何度と喰らわされるが剃刀ブレーンバスター、低空ドロップキックなどで手を返して反撃のきっかけを掴もうとし、踵落としに倒れたところをダイビングギロチンに狙われるも素早く起き上がって回避。しかしブレーンバスターで投げつけようとしたところは逆に投げ返され場外に転落。慶子が場外戦に誘い込もうとしたが、ここは一足早く場内に戻り、後藤のバック取りを振り払いニースタンプからステップオーバーアームブリーカー。 これは余裕を持って技を解いた後藤、慶子にスイッチすると、奥井がその後藤へ組み付きに行ったが蹴りで突き倒され、頭をマットへ強烈に打ち付けてダウン。ここで後藤との同時アピールを見せる慶子、すると奥井のこの予想外のダメージで勝機と見るや、すかさず背面式片エビ固めに持ち込みフォールの体勢へ。打ち所が悪かったのか、カウントが進んでいく中でも肩を上げる動作を見せない奥井、場内が不安で静まり返る中、そのまま後藤・慶子組の大会制覇を告げる3カウントのゴング。最後は思わぬアクシデントで幕を閉じる結末となったが、無敗の奥井・田中組相手でも終始力で圧倒し最終戦で黒星を付けさせるに至った後藤・慶子組。他の追随を許さぬが如く強烈な存在感を最後に見せ付け大会の幕を下ろした。
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<最終日・第1〜第4試合>
−第1試合− | |||||||||||
奥井 まりあ & 田中 愛子 | VS | 超・熟女怪人 モウバーサン & アーン・マンダ | |||||||||
最終戦の第1試合はここまで負け知らずで首位に居座る奥井・田中組と、それを100pt差で追いかけ最後での逆転を狙うモウバーサン・アーン組。前半戦はこれまでの試合同様に有効な技の繋ぎでペースを作るアーンがまずはリード。7分に奥井をパワーボムでフォールし、9分にもジャックナイフパワーボム。奥井もこの後反撃に移るとハイキックをヒットさせ、アーンがモウバーサンへタッチした直後にも必殺の青龍刀を炸裂。それに対しアーンも場外へ放り投げての分断戦を展開し、場内ではモウバーサンが田中に頭掴みラリアットをぶち込んでいったが、場外では再び奥井が青龍刀をアーンに見舞っていき、そこからリングに戻ると距離の離れたモウバーサンに対し挑発の尻叩きアピール。 腕攻め、脚攻めを交互に織り交ぜた戦い方でリードを取りに行くが、モウバーサンも頭掴みラリアットでリズムを崩していき、奥井を場外に投げ落として場外戦突入。アーンも加わりツープラトンを狙うがこれは奥井が阻止、田中もここに参加し4人が入り乱れる激しい混戦となった後、4人がほぼ同時にリングに戻り奥井の背後を取ったモウバーサンが垂直落下式リバースDDT。クレイジーファッキンを間に挟みリストホイップで高く投げつけていったが、奥井も青龍刀をここで決めて流れを断ち切り、サンセットフリップを重ねて田中に交代。その田中に対して早速ノータッチヘッドバットで倒してからカバーに行くモウバーサン、リストアップスラムやアメリカンフックも繋ぎペースを握り続けようとしたが、バック取りをレッグスピンで切り返した田中が自らバックを取ってチキンウィングスープレックス。 しかしモウバーサンが起き上がり際アメリカンフックで倒していき、クレイジーファッキンを再び見せてのアメリカンフック、背後からのニーリフト、串刺しDDTと繋げてもう一度アメリカンフックで殴りつけるなどラフな攻めで強引にペースを引き戻し、田中のバック取りを凌いだところでアーンに交代。そのアーンが田中のバックに回るがレッグスピンに切り返され、田中が飛びつき裏膝十字に移行。これがガッチリと入り、スタンディングに戻るとバックに回り込んで高角度抱え式バックドロップも決め必殺のスパイダーネットU。これまでの劣勢から攻勢へと転じ始めた田中、この時リングに入った奥井はアーンのパワーボムに倒れたが、そのアーンが狙ったバック取りは再び田中がレッグスピンに倒し、両手叩きアピール。 ここからのバック取りを今度はアーンがエルボーに切り返してロープに振るも、浴びせ倒しラリアットは田中がかわしていき2度目のスパイダーネットUへ。相手コーナー付近だったためすぐモウバーサンにカットされたが、既に失神状態に近いほど技を完全に入れられていたアーン、このまま起きられず、これを勝機と見た田中がそのまま両手押さえフォールの体勢。リングインしている奥井は腕取り逆回し蹴りでモウバーサンをしっかり分断させ、目の前でレフェリーのカウントを見届けると、ここで3が数えられてゴング。攻め込まれる場面を作られながらも与えられたチャンスをしっかりものにしスマートに勝ちを収めた奥井・田中組が、見事5戦を全勝で終了。累計1000ptを獲得し、続く第2試合での各チームの成績が優勝チーム、あるいは優勝決定戦進出チームを決める。
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−第2試合− | |||||||||||
後藤 由美子 & ストーム 慶子 | VS | 美龍(メイロン) & LUNA | |||||||||
第1試合での結果により、以降の試合でまだ優勝の可能性を残しているのはこの2チームのみ。後藤・慶子組は300ptを獲得すれば奥井・田中組を追い抜くため優勝が確定。一方の美龍・LUNA組はここでの300pt獲得が優勝決定戦進出の条件。精神的に有利な状況である後藤・慶子組が序盤をリード、慶子がストラングルホールドγ、βを使い分け相手2人のダメージを削っていくが、最後に賭ける美龍・LUNA組も気迫では負けず、7分にはボーナスポイント獲得技のバックドロップ+ネックブリーカードロップを成功させ優勝決定戦進出の第1ステップに到達。ここで後藤・慶子組も負けじと同じくコーナーツープラトンを狙っていくが、LUNAが蹴り倒して回避。しかし直後のW.ドロップキックは成功させ、交代を受けた後藤がここから蹴り技のラッシュで一気に攻め込み。 爆殺ミドルキック、上段蹴りなどでLUNAを薙ぎ倒し、対するLUNAはピースクラッシャーで一手を返した後美龍に交代。その美龍へも延髄ニールキック、爆殺ミドルキックなど変わらぬ強烈な蹴り技の連打で厳しい攻めを見せる後藤、更に延髄ハイキック、踵落とし、ランニング飛び膝蹴りも連続で入り、もう一度延髄ハイキックで倒しておいてフォール。ここはロープに逃れた美龍、リングインしたLUNAのピースクラッシャーでアシストを受けドラゴンスクリューからフォールに行くが、すぐに慶子がカットし後藤はLUNAへユミコ・ラッシュを炸裂。その後藤をすかさず美龍が飛びつき前方回転エビ固めでフォールするものの再び慶子が即座に入ってカット、相手コーナー付近で2対1の厳しい戦いを強いられる美龍、対して2人同時アピールも見せるなど余裕を持った戦いで勝利に向かい突き進む後藤と慶子。 後藤が慶子にスイッチした直後踵落とし、ユミコ・ラッシュも決めていき慶子がここからギブアップに迫るストラングルホールドβ。絶体絶命のピンチに立たされた美龍だがこれは耐え凌ぎLUNAのカットで救助に成功。4人の混戦となり美龍は後藤をダブルアームスープレックスで投げつけていったが、すかさず慶子も美龍を捕まえスクリューボムに叩きつけて素早いモーションでのフォール。この時LUNAは先程の混戦から自軍コーナーへ戻るタイミングだったため、カットに間に合わせることができず美龍もここで余力を使い果たして3カウントのゴング。最終戦もアグレッシブなファイトを前面に押し出し快勝を決めた後藤・慶子組が優勝決定戦進出の切符を掴み、優勝を決める最後の試合は奥井・田中組との"S"(Alice)同門対決となった。優勝決定戦は第8試合終了後に実施される。
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−第3試合− | |||||||||||
小倉 あん & 白越 あん | VS | 凄井 宇座子 & でぶぃ夫人 | |||||||||
既に優勝の可能性は消えてしまった両チームだが、それぞれリラックスした状態で試合に打ち込めている印象。前半は宇座子・でぶぃが主導権を握り、小倉の一本足頭突きに出血しながらもハイペースで攻め込むでぶぃが12分、アメイズインパクトからダイビングラリアット。しかし小倉も立ち上がってすぐさまアンころボム・特盛に持ち込み形勢逆転、白越に交代し、タッチ直後の小倉をアメイズインパクトで投げつけるでぶぃだが白越もカニ挟みに倒しておいての餡石落とし。そこから未完アンくるっとホールド(開き直り)に繋ぎ、その後でぶぃが宇座子に交代。ここから宇座子がキチンシンク、ステップオーバーアームブリーカーの連打で白越の動きを止めにかかったが、白越も未完アンころボムできっちりお返し。未完アンくるっとホールドも決め、対する宇座子も腰クネダンスからフック掌底に倒しての逆さ押さえ込みでフォールの体勢。 カウント2.9にまで追い詰めたが、ここでの混戦では小倉がでぶぃを肩掴み延髄斬りで倒しておいて白越が未完アンくるっと。宇座子も小倉へキャプチュードを決めていったが白越が脚を捕らえておいて宇座子に対しても未完アンくるっとホールド。ピンチを受けながらも自分の得意技を積極的に出していき健闘を見せる白越。その後には餡石落としから小倉がアンくるっとに繋げるコンビネーションも見せ、更に流れを掴みにかかるとヘッドバットからダイビングヘッドバット、そして低空ドロップキックから未完アンくるっとホールドに持ち込んで宇座子から金星を奪う絶好のチャンス。ここは意地で耐え抜いた宇座子だがこの後もあんガールズのコンビネーションが決まり、小倉の肩掴み延髄から白越の餡石落とし、もう一度バックを狙うがこれは宇座子が返し腰クネアピール。 そしてフック掌底に倒していくともう一度腰クネアピールを見せランニングヒップドロップ。追い込まれた状況ながらも先輩としての意地、余裕を見せつけたかったのか、パートナーの救援の無いロンリーファイトを続けながらもペースを握っていく宇座子、キャプチュードに投げつけていきフォールへ。ここでまだ体力が回復しないでぶぃは分断に行けず、小倉がカットに成功すると宇座子へアンくるっとホールド。この後白越から交代を受け試合権利を持ったが、宇座子がキャプチュードに投げていき、白越に対しても尻を叩いてからこんぴら山ジャーマンを炸裂。終盤戦ながらスタミナ切れを感じさせず相手2人を圧倒する宇座子、この後小倉にアンころボム・特盛を浴びせられたがロープに逃れ、決定打には行かせずでぶぃへ交代を成功。 長い時間コーナーで休み先輩のファイトを見守っていたでぶぃがここから爆発し、アメイズインパクトからリバースフェイスバスター、そして前転キャメルクラッチに連繋。これはロープブレイクとなったが続けて小倉をロープに振ってローリングエルボー、雄叫びを上げてもう一度ロープに振ると叩きつけラリアットを狙うがこれはかわした小倉、すかさず回り込むとアンぱにっしゅドライバーに持ち込んで逆襲。カットが届かない好ポジションでフォールに入ったがでぶぃが2で間に合わせるのに成功、ここで宇座子は白越を自軍コーナーに据え付けたが、一方の小倉が続けてアンころボム・特盛に決めて再度フォールに入り、決まったポジションは相手コーナーから更に遠く離れた絶好の位置。これでピンフォールと思われたがでぶぃがこれも2で粘ってまだ決着ならず。 するとここから再び攻めに転じるでぶぃ、宇座子の串刺しボディスプラッシュによるアシストから小倉をコーナーポストに登らせ、体脂肪率100%のでぶっ腹をタプタプ揺らしながら雪崩式腰振りフランケンシュタイナー敢行。リバースフェイスバスターを重ね、ここからのローリングエルボーは空を切ったが延髄踵落としで持ち直し、コーナーに登っての250゜スプラッシュ。そのままフィニッシュの前転キャメルクラッチに繋げていき、ロープを目の前にしても腕を伸ばせない体勢の小倉、成す術無くギブアップを告げ決着のゴング。劣るチームワークは個人技でやや強引気味にカバーし勝利をもぎ取った宇座子・でぶぃ組、最終戦を勝利で飾り大会勝ち越しを達成。終わってみれば成績もまずまず、次期エース候補・でぶぃの健闘も充分及第点を取れる内容であった。
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−第4試合− | |||||||||||
大森 モトコ & 堂本 涼子 | VS | メイ・ヒギンズ & ジューン・ヒギンズ | |||||||||
第2試合に続いての"S"(Alice)とFAWPによる対戦。中盤戦でリードを取るのは堂本、相手2人に対してピースクラッシャーを3度に渡り成功させ、11分ジューンに場外戦に誘いこまれるも戻ったところでメイへRDB。裏拳で倒していくと、そこからダブルリストアームソルトホールドでフォールの体勢へ。ここは2で間に合わせたメイだが、堂本から代わった大森も更に激しい攻めのラッシュを見せ、走り込んでの踏み込み掌底からジェットプール。これはジューンがカットしたが構わずメイを攻め込み続ける大森、捻り式ペリートゥベリーから踏み込み掌底を当て、踏み込み掌底2連発目も狙うがこれはメイがかわして交代に成功。しかしリングインしたジューンを早速踏み込み掌底で倒していく大森、ここからアキレス腱固めに捕らえ、ロープブレイク後のスタンディングで再び踏み込み掌底をヒットさせるとジェットプールへ。 フォールでカウント2.9に追い詰め、この後ジューンに足掛け腕固めに捕らえられるも振り解いて前方回転裏膝十字。ここをカットしたメイがジューンとW.バックドロップで息を合わせ、続いてジューンが腕への攻めを展開していくが、大森が元祖STOに倒しストレッチプラム。再びカットに入ったメイが弓矢固めに捕らえて対抗すると、ジューンがぶっこ抜きブレーンバスターで大森を場外に投げ落とし。ここで4人による場外戦が始まり、ジューンのバック取りを大森が裏膝十字に切り返し。そして堂本もRDBも喰らわしバックから延髄ニールキック。場外戦が終わると大森がジューンを玄武の体勢、これはジューンがショルダースルーに切り返しメイに交代。 ここまでの劣勢から反撃に転じたいメイ、ブルドッキングヘッドロックに倒してバックを狙うが、大森がエルボーで返し片腕入魂アピールで気合いを込めての踏み込み掌底。メイのショルダータックルを受けた後にもゴールデンレフトを打ち込んでいき、そのままカバー。レフェリーのカウントがすぐに始まり、堂本がしっかり相手のカットを封じて絶好のチャンス、これはなんとかメイが2カウントで粘ったが、ここから大森・堂本の分断攻撃が有効に決まり、堂本がメイへピースクラッシャー、続けて大森が踏み込み掌底、そしてジューンに対しても堂本がシャープシューター。混戦が終わると満身創痍のメイも必死の反撃にかかり、大森へショルダーネックブリーカードロップからスレッジハンマー。 そしてアメリカンフック、パンチで倒すとスパイク雄叫びを上げ、走り込んでのショルダータックルで勢い良く倒してからうつ伏せに転がしロデオクラッチ。決まりは良かったが堂本のカットに阻まれ、ここからフォローを受けた大森が再び攻めに転じ延髄踏み込み掌底。堂本もジャーマンスープレックスに繋ぐと、このまま大森が流れるように体固めに押さえ込んでフォール。カットに入られる心配の無い万全なポジション、そしてカバーの形も崩れず綺麗に決まり、ここで3カウントを奪取。チームワーク、個人技両方においてハイレベルな戦いを見せた大森・堂本組が2勝2敗対決を制して大会勝ち越し、優勝決定戦に進んだ同門の2チーム同様の勝負強さを最後に印象付けた。
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<4日目・第5〜第8試合>
−第5試合− | |||||||||||
ラーグ・アンツェル & F・T・ライシズ | VS | 凄井 宇座子 & でぶぃ夫人 | |||||||||
既に2敗を喫しながらポイントではまだ最後の望みを残している宇座子・でぶぃ組、前半はほぼ互角で迎え、10分宇座子がフック掌底でアンツェルを倒し、その後11分にもこんぴら山ジャーマンでフォール。その後代わったライシズにはフライングニールキックなど打ち込まれたが、でぶぃとの交代時にサンドイッチラリアットを当て、自らはクアラッシュに倒れるもでぶぃがアメイズインパクトから前転キャメルクラッチに連繋。ライシズのブレーンバスターはでぶぃが投げ返し場外に落とすと、追った宇座子が卍固め。その時場内ではでぶぃがアンツェルを前転キャメルクラッチに捕獲。ライシズは宇座子にキャプチュードを決めて場内に戻ったが、でぶぃが組みを突き倒していきコーナーに登って250゜スプラッシュ投下。 ライシズも手は返しているが劣勢が続き、ブレーンバスターを再び返されて場外へ。ここも場外戦へ参加の宇座子が漬物石落としを見舞っていき、その時場内ではアンツェルがでぶぃにジャンピングツームストン、剃刀ブレーンバスターを決めていたが、混戦が終わればライシズを再び攻めるでぶぃ。ココナッツクラッシュで倒すと両手振り上げアピールでフィニッシュを宣言し、ニースタンプでうつ伏せ状態に誘っての前転キャメルクラッチ。場外での漬物石落としが効いていたのもあり耐え抜く気力の無かったライシズ、ここでギブアップ。相手には無いパワーと重みで終始ペースを握っていた宇座子・でぶぃ組が快勝し、最終戦に望みを繋ぐ200ptを獲得。他団体勢に押された現PXF軍唯一優勝の可能性を残すチームとして、最後の奇跡を期待したい。
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−第6試合− | |||||||||||
竹城 あき & 原出 てるよ | VS | Y・B・ジャガスキー & ムサック・ルシィーワ | |||||||||
前回の試合で吹っ切れた感のあるジャガスキー、この日も序盤から積極的な攻めを見せていったが、前半リードを取るのは竹城・原出組。8分竹城がルシィーワにすっとこ・どっこいしょを決めていき、代わったジャガスキーに対してもオーソドックスな小技、中技の連繋でリード。11分にペディグリーを繰り出し、その後ジャガスキーの拷問キャメルクラッチに捕まった場面でも原出がカットしてから飛びつき後方回転エビ固めでフォール狙い。対してリングに入ったルシィーワも原出をリストアップスラムで場外に落とし、続いて竹城もジャガスキーとの合体ブレーンバスターで合わせて場外に落としていったが、追ったところは竹城がジャンピングDDTで迎撃。毒霧を浴びせられたものの場内戦に戻れば権利を持つジャガスキーを攻め込み、元祖スイングDDT、ジャンピングDDTと立て続けに脳天をマットに突き刺し、タッチを受けたルシィーワへも対角線コーナーに振ってモンキーフリップ。 バック取りはブルドッキングに返されアイアンクローに捕らえられたが、自軍コーナー付近のため原出がすぐにカットで救助。その後交代を受けた原出が首極め腕卍でルシィーワを捕らえ、リングに入るジャガスキーを竹城がペディグリーで分断。混戦が終わるところで原出がルシィーワにジャックハマーを狙われるもブレーンバスターに返して、メタボリックシンドロックでフォール。自軍コーナー付近で固めカウント2.9に追い込ませ、介入するジャガスキーへも贅肉バスター。その後ルシィーワもハイアングルアトミックドロップやティルトスラムで反撃し、場外戦時に持ち出していた蛍光灯で殴りにかかるが空振り、逆に原出にDDTからメタボリックシンドロックに持ち込まれ危うくロープに脱出。 この時ジャガスキーからサンダーファイヤーパワーボムでアシストを受け、アイアンクローに繋げてチャンスを作ったが反撃が続かず、再びペースを取り戻す原出が風車式バックブリーカー、ハイアングルアトミックドロップと繋げてもう一度メタボリックシンドロック。これもロープに逃れたルシィーワ、なんとか勝機を掴もうと凶器を拾いに行く仕草やコーナーに登る場面も見せたが、どこか躊躇している状態。ジャンピングニー2発を打ち込み投げっ放しジャーマンも成功させると流れが変わったかにも見えたが、相手コーナー側に押し付けて狙ったヨセテ・アゲテ・バーストは失敗。原出がボディスラムに倒して原人雄叫びアピールを決めると、そのままメタボリックシンドロックに固めてロープに触れさせないギリギリの位置でフォール。完璧にパートナーのカットを阻んだ形で3カウントを入れさせ、竹城・原出が2勝2敗のイーブンに持ち込み。ペースを掴みきれずに終わったジャガスキー・ルシィーワ組はここで大会負け越しが決まった。
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−第7試合− | |||||||||||
熟女破壊神 シヴァバァ & 熟女理容神 バーバヴァ | VS | プリティ 中島 & プリーズ 貴澄 | |||||||||
ここ最近でチームの結束が高まった感のあるシヴァバァ・バーバヴァ組だが、この日は格下相手に攻め込まれてる感があり、8分貴澄がバーバヴァへハーフネルソンスープレックス。バーバヴァもここから攻め手を増やしていき、フェイスカットで何度も踏みつけた後コーナーに登りダイビングフットスタンプ。代わった中島へも攻め込んでいくが、ストレッチバスターに止められ、ブレーンバスターを返され場外に転落。その場外では降りた貴澄がワイルドボムホイップに叩きつけていき、一方の場内でも中島がシヴァバァをフロントスープレックスに投げつけプリティクラッチへ。場内、場外での戦いはまだまだ続き、場外で貴澄がハーフネルソンに投げるとバーバヴァもシャイニングウィザード。場内では中島が捻り式ペリートゥベリーから再度プリティクラッチに持ち込み、ここで混戦が終了。 バーバヴァが拷問逆片エビ固めで押し込んでいくが、貴澄のサポートを受けた後中島がフルネルソンバスター、ジャーマンと決めフォール。バーバヴァも2で返すとジャンピングツームストン、フェイスカット、ダイビングフットスタンプと繋げ逆襲し、中島のリバースパイルドライバーを回避してのスクールボーイ。ここはロープブレイクとなり中島は貴澄、バーバヴァはシヴァバァへとそれぞれ交代。局面が変わると早速ラッシュを見せるのは貴澄、オクラホマスタンピートに叩きつけた後サポーターを直して予告アピールし、ロープに振ってのラブりあっと炸裂。ここは2で間に合わせたシヴァバァだがリングに入った中島からプリティクラッチも決められ2対1の状況。するとここで火がついたのか、自軍コーナーに戻る中島を強引に掴んでエプロンサイドでのジャーマン。しかしここからの場外戦は貴澄に攻め込まれる結果となりワイルドボムホイップ、ハーフネルソンと立て続けに喰らう大ダメージに。 場内に戻るとダンスで観客の注目を引こうとするが、貴澄をロープに振ったところは攻撃のタイミングが合わず自ら激突でダウン。ここで貴澄が再び予告アピールし、予告通りのラブりあっとをここでも命中。シヴァバァもフォールはロープに逃れると逆に貴澄をロープに振って踏み込み掌底を狙ったが突き倒されて不発に終わり、押せ押せムードに余裕っぷりを見せる貴澄、テキサスロングホーンから再度ロープに振ってラブりあっと。ジャーマンホイップに繋げ、ブルドッキングヘッドロックで自軍コーナー側へポジションを移すとバック取り。ここは切り返したシヴァバァがリバースパワーボムに倒し、ジャンピングハイキックに繋ごうとするがこれは空振り。スタンディングでの攻防を繰り広げた後シヴァバァがロープに振るとここからの踏み込み掌底はようやく成功。 すかさず逆エビ反り固めに持ち込み逆襲に出ると、リングインするバーバヴァが同じくリングインした中島をジャンピングツームストンで分断。そしてシヴァバァも貴澄へ2発目の踏み込み掌底をヒットさせ、もう一度逆エビ反り固め。これまで長く続いた劣勢を終盤で崩しにかかったシヴァバァ、ここでのギブアップは奪えなかったが確実に相手の体力と気力を限界まで削ぎ、バーバヴァと息を合わせてW.ドロップキックをヒット。友情パワーとも言えるタイミングバッチリの入り具合に手応えを感じたか、ここでシヴァバァが全神経を両手に集中させて渾身のフォール。するとコーナー待機の中島はここでカットする余裕は無く、このままカウントが3まで入って勝利のゴング。チームワークの向上が確実に結果に繋がっているシヴァバァ・バーバヴァ組、連敗から連勝を掴み取って最終戦での勝ち越しを狙いに出る。
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−第8試合− | |||||||||||
G・T・フケテンネン & イノカヨ・インダッテェ | VS | ニック・マンダ & ピザァ・マンダ | |||||||||
ここまで内容こそ悪くないが勝利を一度も挙げられていない両チームの対決。最弱決定戦とも言える屈辱的な舞台に立った4人、前半戦はチームワークでニック・ピザァ組が上回っている感があったが経験、実績で一人抜きん出ているフケテンネンが個人技でリードへ。11分ニックへフロッグ・スプラッシュを投下し、代わったピザァからはカイザーボムを受けるなど一時ピンチの場面もあったがフライングクロスチョップでリズムを掴み、14分にマジィーデ・イタイッテーノ。ニックがカットし、4人の混戦ではそのニックがインダッテェをジャンピングパワーボムに捕らえるが、混戦終了後フケテンネンが高角度タイガースープレックスでピザァをフォール。ピザァが2で間に合い、リングに入ったインダッテェをテキサスジャブに倒した後ニックへ交代したが、そのニックをラックボトムに叩きつけるフケテンネン、スパインバスターに繋げるとそこからもう一度ラックボトム。 スワンダイブ式のボディアタックも決めていき、その後ニックの元祖フランケンシュタイナーに倒れたがニック・マーンサルトプレスは寸前で回避。高角度タイガースープレックスに持ち込み、混戦となったところではピザァをインダッテェとのW.バックドロップで分断。完全にペースを掴んだフケテンネン、この後も攻める展開が続きスパインバスターから浴びせ蹴り、フロッグ・スプラッシュ、フライングクロスチョップと連続で成功。交代を受けたピザァに対しても攻め手を緩まずストマッククラッシャー、シザースキックと繋ぎバック取り。これはピザァが切り返しジャーマンホイップに投げていったがもう一手を打てず、フケテンネンがインダッテェに勝利を託して交代。そしてタッチした直後インダッテェがコーナーに登りダイビングギロチンを落としていき、ピザァに場外へ放り投げられるがフケテンネンがリング復帰までをフォロー。 そして戻ったインダッテェがドルフィンアピールから飛びつきDDT、起き上がるとピザァも対角線コーナーに振っての雪崩式からデリバリー・ベキバキボキーで大逆転勝利に賭けたが、エルボーで打ち落としたインダッテェがコーナーでドルフィンアピールを決めた後ハヤテ式サンダーファイヤーパワーボム。ニックがカットし4人での混戦、ピザァがインダッテェのバックに回るもインダッテェが取り返して必殺のジャーパンスープレックスを炸裂。その間ニックはフケテンネンを分断に出ていたが、味方がフォールされている場面と自らニック・マーンサルトを投下するタイミングが重なってしまい、ここで無情にも3カウントのゴング。フケテンネン・インダッテェ組が4日目でようやく初勝利を手にし、ニック・ピザァ組は白星付かず4敗目。なんとしても欲しい1勝は最終戦に託すのみとなった。
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<4日目・第1〜第4試合>
−第1試合− | |||||||||||
奥井 まりあ & 田中 愛子 | VS | 美龍(メイロン) & LUNA | |||||||||
3連勝無敗で迎えた両チームの一騎打ち。更なる連勝がかかってるだけにどちらも序盤、中盤はグラウンドにこだわる慎重な攻め。その中でリング全体を使ったアクロバティックな動きを見せるLUNAが、奥井へスイングDDT、サマーソルトキックなどを命中。これに奥井は付き合わず、腕へ的を絞った攻撃を続け田中へ交代直後にジャンピングアームブリーカー、そして田中が腹固めへ移行。この連繋をもう一度決めていき、田中が更にグラウンド卍固めへ。一転集中の厳しい攻めにLUNAの腕も垂れ下がり、田中がハイジャンプフェイスバスターで倒せば今度は飛びついての裏膝十字固め。この後LUNAは美龍に交代したが、ひたすらねちっこいグラウンド中心の攻めを貫く田中、派手な大技は狙わぬまま試合時間20分を経過。 グラウンドにはグラウンドで対抗する美龍もドラゴンスクリューからリバースドラゴンスリーパーに捕らえたが、田中もこの後STFでガッチリと固めていき、ここでの混戦ではLUNAに腹固めを決め、奥井はその間美龍へ河津掛けフェイスバスター。混戦が終わった後に美龍がバックドロップ、正面飛びドロップキックと繋げ田中を奥井に交代させたが、W.ドロップキックを浴びせられ田中がここでアキレス腱固め。去り際もしっかりダメージを負わせておいて、奥井も後頭部へのハイキックをヒット。スクールボーイでフォールに迫り、ここでリングインしたLUNAへ青龍刀も狙っていくが、これは美龍が阻止。そしてその後のスワンダイブミサイルキックも美龍がかわしていきSTF。これはロープに逃げられ奥井の低空ドロップキックにダウンしたが、ドラゴンスクリューでやり返していきここで足四の字固め。 ヘッドロックからSTFも繋ぎ、今度は美龍がグラウンドで攻める展開に持ち込ませたが、余力という点で上回る奥井がバック取り合戦を制して走り込んでのブレイジングチョップ。ここからのフォールはLUNAがカットし、コブラツイスト、ニークラッシャーと繋いで美龍がバックドロップで更に投げると、再び足四の字固めへ。コンビネーションを活かした脚攻めに対し田中も救助に向かい、4人が入り乱れる中で美龍がLUNAに交代。そのLUNAがすぐさまピースクラッシャーで奥井を倒していくと、再び掴んだところは突き返されたが美龍がロープ越しに奥井を捕まえフォローし、LUNAが飛びつき前方回転エビ固め。ポジションは文句無かったが、試合開始30分を過ぎてなおまだ余裕を持って2カウントで返す奥井。 するとここでリングに入った田中がLUNAにハイジャンプフェイスバスターを決めていき、奥井はコーナーへ。そして田中がLUNAを起き上がらせたところで飛びつきスイングDDTを絶妙なタイミングで繰り出し、更にハイキックを正面からクリーンヒット。そこから間髪入れずロープに振っての飛びつきジャンピングDDTに持ち込み、勝機と見た奥井がここでフォール。これまでの両チームの戦い方からは一変して速攻に転じた奥井の戦術が功を奏し、美龍のカットがギリギリ届かない絶妙な位置でLUNAから3カウントを入れさせ、チームの無敗を死守。これまでとはガラリと違う戦い方を見せながらも本来持つ実力、経験から生まれる判断力を発揮したW.A.チームが実質の頂上対決を制した。
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−第2試合− | |||||||||||
大森 モトコ & 堂本 涼子 | VS | 超・熟女怪人 モウバーサン & アーン・マンダ | |||||||||
第1試合とは対照的にこちらは序盤からテンポの速い攻めを見せる大森・堂本組。開幕早々、大森がモウバーサンへ串刺し踏み込み掌底を見舞っていけば、続く堂本もアーンへピースクラッシャー。対するヴァ・バーサーカーズも合体パワーボムを決めて以降はほぼ五分の展開に持ち込んでいき、アーンが大森へ浴びせ倒しラリアットからジャーマンホイップ。そこからパワーボムでフォールし、混戦終了後にも極楽固め。ここで再び入った堂本をモウバーサンが串刺しDDTで迎撃し、アーンは大森のチョークスリーパーに捕まっているが、振り解いてストマッククラッシャーに落とすと走り込んで2発目の浴びせ倒しラリアット。これまで同様、自らチームを引っ張る活躍を見せるアーンが一気にリードを広げ、交代を受けた堂本へも抱え式バックドロップ。 ショートレンジラリアットからピープルズエルボーも繋げ、堂本に雪崩式を狙われるも逆にパワーボムの体勢に持ち上げていき、そのまま自らの必殺技であるアーン・イヤーン・ボカーンを炸裂。勝利の絶好のチャンスに持ち込んだが、気力で2で肩を上げる堂本。するとこの後RDBで逆襲を仕掛けていったが、次の手には行かせないアーン、代わったモウバーサンも垂直落下式リバースDDTからカバーを狙い、堂本のダイビングエルボードロップをかわした場面でも2度目の垂直落下式リバースDDT。フォールに持ち込みカウントが入るが、大森がカットに間に合いモウバーサンを場外に投げ落として分断狙い。しかしモウバーサンは足早にリング内に戻り、アーンは堂本を自軍コーナーに捕獲。そしてエプロン越しに掴んだところをモウバーサンがアメリカンフックに倒し、大ブーイングのクレイジーファッキンアピール。 リストホイップ、羽交い締めにしてのアーンのフットボールタックル、そこからコーナーツープラトンと持ち込んだがこれは堂本が蹴り倒して阻止、2人をダウンさせたところで首斬りアピールを見せると、まずはアーンの背後に回って久々のドラゴン・ブレス敢行。更に立ち上がったモウバーサンへもRDBを決めていき、そのまま膝十字固めへ。土壇場での大逆襲をここで見せた堂本、キチンシンクからもう一度バックを狙うがこれはモウバーサンがエルボーで防ぎ、フックで倒した後3度目の垂直落下式リバースDDT。しかし立ち上がれば堂本がスルリと体勢を入れ替えてビクトル膝十字に持ち込み、再びギブアップに迫る反撃。ここで混戦に入り大森はアーンへベリートゥバック、ジェットプール。 その間モウバーサンは味方のピンチなど知らずクレイジーファッキンを決めていたが、アーンは堂本からのドラゴン・ブレスも喰らってしまい、大ダメージ状態で自軍コーナーへ。それでもふてぶてしいまでの余裕っぷりを見せるモウバーサンが堂本にハイアングルチョークスラムを決めていくが、バック取りは堂本が切り返してジャーマンスープレックス。着実に逆転勝利への糸口を掴み始めた堂本、自軍コーナー付近での戦いを誘い、モウバーサンに唐突にフォールを仕掛けられるも大森がカットし、ストレッチプラム。更にW.ブレーンバスターで投げつけると、フィニッシュホールドの一つシャープシューターへ。ガッチリ決めていったがしぶとく耐え抜くモウバーサン、リング内では大森がアーンを捻り式ベリートゥベリー、ストレッチプラムに捕らえ完全に分断させたが、一方のモウバーサンが堂本にSSDを炸裂。 ここからのフォールはロープに逃れた堂本、ダブルリストアームソルトで投げ逆にフォールに行くがこれもロープブレイク。この後堂本が自軍コーナー付近での戦いを続け有利な体勢を保っていたが、モウバーサンがチクチク打撃で倒してはアピールでおちょくりまくりフィニッシュ技を入れさせず。ピースクラッシャーは成功させた堂本だが、バック取りはモウバーサンが防いで逆にバックを取るとこの日5発目となる垂直落下式リバースDDTに持ち込み、フォールへ。大森がカットに入ったが、ほんの数十センチ僅かに足が届かず、決着の3カウントのゴング。意外や意外、予想に反してここまでで3勝1敗の好成績を挙げたモウバーサン・アーン組が、最終戦の優勝候補の一角に食い込んだ。
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−第3試合− | |||||||||||
後藤 由美子 & ストーム 慶子 | VS | メイ・ヒギンズ & ジューン・ヒギンズ | |||||||||
優勝戦線に残るため負けられない両チーム。まず序盤リードを狙う後藤・慶子組が3分に合体ブルドッキングヘッドロックを決めていき早くもボーナスポイント獲得。その後はほぼ互角な展開のまま中盤戦が続いていくが、慶子の叩きつけラリアットアタック、ストラングルホールドγがピンポイントで決まるなど相手に与えるダメージでは後藤・慶子組がやや上回っているか。そしてメイとジューンのコーナーツープラトンを阻止した後藤がジューンに爆殺ミドルキックを撃ち込み筋肉アピールを見せると、背後から延髄ハイキックに倒してカバーの体勢。ここはメイがカットに行き、ジューンがクロスボディで一手を返してから交代に成功。代わったメイも後藤の蹴りに苦しめられるが、串刺し背面エルボーからのダイビングエルボードロップ、スリーパーや逆エビなどを繋いで確実にダメージを蓄積させていき、15分には投げっ放しジャーマンで場外に放り投げ。 流れを変えに出たが、交代を受けた慶子が流れを引き戻すべくラッシュを仕掛け、垂直落下式バックドロップ、逆一本背負いからストラングルホールドγ。この混戦で後藤はジューンに飛び膝蹴りラッシュ、しかしメイもその後藤をローリングクレイドルに回していき、慶子はその回る中心でジューンを掴んで垂直落下式バックドロップ。混戦が終わりメイが弓矢固めで慶子を捕らえていくが、解いた後慶子が頭掴みラリアットをぶち込み叩きつけラリアットアタックから垂直落下式バックドロップ。メイをノックアウトさせ、代わったジューンへも切り返しのブルドッキングヘッドロックからストラングルホールドγ。一度爆発すれば止まることを知らない慶子の猛ラッシュ、叩きつけラリアットアタックから再度ストラングルホールドγに固め、スタンディングに戻ると頭掴みラリアット。 ここからのバックはジューンが切り返して足掛け腕固めに捕らえたが、振り解いて慶子が再度バックを掴んでの裏投げ。ジューンの狙ったブルドッキングもバックドロップに返し、ここからのバック取りは再びジューンが足掛け腕固めに返していったが、解いて先に起き上がった慶子がハンマーパンチからノーザンライトボム。シングルであれば完全にピンフォールが決まっていたこの場面はメイがカットに間に合わせたが、慶子の攻め手はここで止めることなく、ジューンのバック取りを相手の得意技でもあるブルドッキングヘッドロックに切り返してフォールに持ち込み、カットを入れさせないポジショニングでそのままカウント3に押さえて勝利。最後の優勝を決める戦いに向け万全の体勢を作った後藤・慶子組が、全勝の奥井・田中組にポイントで並んで同率首位に立った。
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−第4試合− | |||||||||||
D・P・デブラ & G・H・ガリッシュ | VS | 小倉 あん & 白越 あん | |||||||||
2日目から調子を上げての連勝で優勝への望みを残している両チーム。五分五分のまま中盤戦を迎える中、10分小倉がデブラを持ち上げ最初の大技アンぱにっしゅドライバー。更に正面飛びドロップキックからアンくるっとホールドに持ち込んで勢いに乗り、代わったガリッシュに対しても一本足頭突きなど打撃を繋いでアンころボム・特盛を成功。早々とガリッシュを退陣させたが、リングインしたデブラがすぐさま大回転ジャーマンに投げつけ、ワンハンドバックブリーカー。しかし小倉が白越にタッチすれば流れを再び戻し、白越がフィッシャーマンバスターから小倉のフォローを受けての未完アンくるっとホールド(開き直り)。小倉がリングに入った場面でもW.ブレーンバスターで呼吸を合わせ、小倉も負けじとばかりアンくるっとホールド。白越も叩きつけブレーンバスター、餡石落としと続き更なるリードを広げたが、この後デブラのチョン蹴りに流血。序盤白越の馬乗り頭突きでガリッシュが流血したことへのお返しとなり、尚もフェイスバスターからチョン蹴り2連発。 このエグい攻めに対し白越も屈することなくフライングショルダーから餡石落とし、しかし混戦となった場面ではガリッシュが小倉をアメリカンパンチラッシュで倒してる間、デブラのネックハンギングツリーに捕まり、交代を受けたガリッシュからもホネホネ・ロックpart.3に持ち込まれピンチ。ここでリングインした小倉はデブラのネックハンギングツリーに捕らえられたが、掴みを外してアンぱにっしゅドライバー敢行。しかし白越はガリッシュに劣勢を強いられ、コーナー逆さ吊りで蹴りを打ち込まれた後、パンチラッシュからホネホネ・ロックpart.2に持ち込まれ苦しい表情。小倉の加勢もガリッシュが阻んで、白越を大外ガリで倒してバック取り。ここはレッグスピンに切り返した白越、すると未完アンくるっとに移行しピンチから一転のチャンスに。しかしそう甘くなく、デブラのカットに阻まれればガリッシュが再度ホネホネ・ロックpart.2に。小倉がカットに行けず非常に厳しい体勢だったが、根性で耐え凌ぎタッチに成功。 だが余力が僅かなのは小倉も同様、力なく対角線コーナーに振られカーフブランディングに叩きつけられ、ガリッシュのホネホネ・ロックpart.3。デブラとのツープラトンこそは小倉が必死に防いだものの、ガリッシュがパンチラッシュに倒して起き上がり際ダイビングラリアット投下。相手コーナー目の前での戦いが続き絶望的な状況の小倉だが、まだ勝利は諦めてないのか肩掴み延髄斬りに倒すと意地のアンくるっとホールド。デブラが見守る目の前で決めたため当然すぐさまカットに入られるが、デブラがエプロンに戻った後、再びガリッシュを頭突きで倒してのアンくるっとホールドへ。これも相手コーナー付近であるに変わり無いが、決まりようではカットを入れさせる前にギブアップを言わせるのも可能と見たか、デブラの足に踏みつけられる寸前まで必死の形相で絞め上げていき、起き上がり後ガリッシュに串刺しDDTを決められるもバックを取り返してローリングバックドロップ。 どちらがフィニッシュを決めるのかわからない展開の中、今度はガリッシュがオクラホマスタンピートに倒しての叩きつけラリアットアタック。バックを狙ったが小倉がエルボーで返して一旦距離を取ってから振りかぶってのノータッチヘッドバット。ガツンと強烈なのが入りガリッシュ失神状態か、ここから小倉がバックを取るとこの試合まだ見せていなかったジャーあんスープレックスでフォールに入り、一足相手より先にリングに入った白越がデブラのカットをしっかり防いで、ここで決着の3カウントのゴング。前回ジャガスキーを破ったことでの自信が更なる力を呼び込んだか、かつての前座要員、お笑いコンビというイメージを完全に消した“あんガールズ”小倉・白越組が上位の強豪に追い付く3勝目を挙げ、大会勝ち越し。最終戦での優勝決定戦進出の可能性もギリギリ残されている。
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<お知らせ>最終戦の対戦組み合わせ方法に関して・・・ 気になる最終戦での優勝争いですが、対戦の組み合わせ方法をこれまでと同様の“勝敗が同じもしくは近く、先に試合したチームから順番に組み合わせる方法”でいきますと、第1試合は『奥井・田中組』と『美龍・LUNA組』が再戦、そして第8試合も『フケテンネン・インダッテェ組』と『ニック・ピザァ組』による再戦となってしまいます。 こちらのルールの練りの甘さが引き起こしてしまった事態なんですが、最終戦はこれまでやったことの無いカードで全試合を行いたいという気持ちが強いため、組み合わせ方法を急遽変えて“累計ポイントの高い順>勝敗が近い順>先に試合したチーム順、なおかつこれまで一度も顔を合わせたことの無いチーム同士優先で組み合わせる方法”でやってみようかと検討しています。 大会中にルールを変えるのは避けたかったのですが、出場選手の多いタッグ興行の祭典として見て、こちらがより多くのバリエーションで試合を楽しめて、最終戦を飾るに適しているのではないかと思っています。これに関して御意見、異論、反論、Objectionございましたらお聞かせ下さい。 |
<3日目・第5〜第8試合>
−第5試合− | |||||||||||
竹城 あき & 原出 てるよ | VS | D・P・デブラ & G・H・ガリッシュ | |||||||||
開始10分、竹城が交代に行った直後のデブラへ初めて大技のペディグリーを決めたが、前回に続いて好調のガリッシュがここからリードし串刺しDDTからホネホネ・ロックpart.3。大外ガリは竹城と代わった原出両方に繰り出し、有利な状況のまま後半戦。相手チームに場内、場外と分断されての攻撃を受けたものの、その後に原出へ拳突き上げアピールからホネホネ・ロックpart.2。ここでの混戦ではデブラが竹城のペディグリーに捕まるが、ガリッシュもすかさず竹城をオクラホマスタンピート、そして原出へも大外ガリ。1人で2人を分断させてみせたが、その後原出も贅肉バスターで反撃に持ち込み、そこからメタボリックシンドロック。竹城がデブラのカットを防いだが、ガリッシュが2.9で返し、この混戦で原出がデブラに首極め腕卍を決めていたところをガリッシュが蹴り倒してホネホネ・ロックpart.3へ。 これを耐え凌いだ原出が竹城へ交代したが、その竹城へも早速ペンデュラムバックブリーカーから同じ技で固めていき、ガリッシュの独壇場。しかしこのままやられてるだけではなかった竹城も、ジャンピングDDTから元祖スイングDDTに連繋し、グラウンドコブラツイストで逆襲のフォール。これはカットされたが構わず攻め込みペディグリーから飛びつき後方回転エビ固めで再度フォール。これも即座にリングインしカットで阻んだデブラ、この後ガリッシュがカーフブランディングを決めた後に交代を受け、竹城とお互い譲らずの激しいバック取りを展開。その中でフライングメイヤーに切り返した竹城がカイザーポーズからコーナーに登ってトペ・アトミコを投下し、ハワイアンクラッシャーからバック取りへ。 しかしデブラが暴れて強引に振り解き、尻叩きアピールから自らバックを取りコーナーへ打ち付けての張り手一閃。更にもう一度バックを取ってから大回転ジャーマンで場外に放り投げ、デブラと原出が場内、ガリッシュと竹城が場外で交戦。場外ではガリッシュがホネホネ・ロックpart.3、オクラホマスタンピートと竹城に決めていったが一方の場内では原出がデブラに対し自称ハリウッドスタープレスを大会初披露。試合権利を持つ両者が大ダメージを負った後で場内戦に戻ると、互いがリングを旋回しながら間合いを詰めていき、デブラの両手が竹城の喉元を食い込んだと思えばそのままネックハンギングツリーの体勢へ。一瞬にして呼吸を完全に奪われた竹城は吊り上げられた状態のまま成す術無くギブアップを告げ、決着のゴング。後半での上位進出を狙う1勝1敗同士の対決は接戦の末アメリカ代表チームが勝利を掴み、連勝を決めた。
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−第6試合− | |||||||||||
Y・B・ジャガスキー & ムサック・ルシィーワ | VS | 小倉 あん & 白越 あん | |||||||||
この日はこれまでと違い、序盤から積極的な攻めを見せるジャガスキー、10分には小倉にシュミット式バックブリーカーからイキデキヘンに持ち込み、続く白越に対してもアメリカンパンチラッシュを2度に渡り撃ち込んだ後垂直落下式バックドロップ。白越もこれに応戦し、餡石落としから未完アンころボムに繋いでフォール。カニ挟みからの未完アンくるっとホールド(開き直り)も繰り出しペースを奪いにかかると、カットに入ったルシィーワがアイアンクローに捕らえ、ジャガスキーも試合権利を譲った直後にイキデキヘン。そこからルシィーワがジャックハマーでフォールに固め、好ポジションでフィニッシュを狙ったが白越が2.9でクリアー。ここでの混戦ではジャガスキーが小倉をパンチラッシュで分断し、ルシィーワが白越へジャイアントチョークスラム。 しかしバック取りは防いだ白越も低空ドロップキックから餡石落とし固めで逆襲のフォール、頭突きで倒して姉に交代を成功させると、姉の小倉も早速アンころボム・特盛でフォールの体勢。これはジャガスキーがカットすると小倉に迎撃を受けるが、ルシィーワがジャイアントチョークスラムで再び流れを引き戻しアイアンクローへ。これは耐え凌ぐ小倉、この後ジャンピングパイルドライバーから再度アイアンクローに捕らえられたが気力で脱出し、立ち上がれば形勢逆転のアンぱにっしゅドライバー。ジャガスキーのカットが遅れルシィーワにピンチが訪れたがカウント2で逃げ切り。ここで行われた混戦ではジャガスキーが白越にサンダーファイヤー、小倉がルシィーワにローリングバックドロップ。そしてジャガスキーが自軍コーナーに戻る白越に気を取られている間、小倉がルシィーワにフィニッシュを狙うジャーあんスープレックス。 良いタイミングで決まり3カウントが入っておかしくなかったがこれもカウントは2。すると起き上がればルシィーワが三度のジャイアントチョークスラムに叩きつけ、ジャガスキーのフォローを受けてバック取り、しかし小倉が防ぐと再びバックに回って2度目のジャーあん。これはロープブレイクとなり、続くルシィーワもショルダーバスターからアイアンクローに入ったがこれもロープ。勝利を争う激しい攻防はまだまだ続き、小倉が肩掴み延髄、ノータッチヘッドバットと繋いで3度目のジャーあんに固めたがジャガスキーがカット。リングに入った白越へイキデキヘンを決め、小倉が蹴散らしたがルシィーワも白越へアイアンクロー。その後ルシィーワがジャガスキーに交代し、フラフラ状態の小倉の背後をジャガスキーが捕らえて投げっ放しジャーマン。場外に崩れ落ちた小倉が自ら場内に復帰するが、すぐさまルシィーワがロープ越しに掴んでジャガスキーの延髄斬り。 そこから両者が激しいバックの取り合いを展開した後、小倉が肩掴み延髄2連発からアンくるっとホールドへ。決まりは良かったがジャガスキーが気力で持ち堪え、再び接戦を演じた後決まった小倉のジャーあんスープレックスはロープブレイク。ここで小倉と白越が狙ったツープラトンはジャガスキーが蹴って防ぎ、小倉へ投げっ放しジャーマンで再び場外に投げ落とし。4人が場外戦に参加し、ルシィーワが小倉にジャックハマー、白越がジャガスキーに未完アンころボム。ここもお互い譲らずの熱闘を繰り広げ、更にルシィーワが小倉を場外で攻め込む中、場内では椅子を持ち出したジャガスキーが白越目掛け振り回し。命中こそ無かったが、この後再び場外に降りると竹刀も持ち出し、ルシィーワも有刺鉄線バットを拾い出す大乱戦。先程までルシィーワに苦しめられた小倉もアンくるっとホールドで仕返し、場内では白越がジャガスキーにフィッシャーマンバスター。 過激を極めた大混戦はここでようやく終了し、小倉のバック取りをジャガスキーが取り返して垂直落下式バックドロップ。いつの間にか置かれてあった木製バットを持ち出し頭部へ振り下ろすがかわした小倉、ジャガスキーを持ち上げてアンころボム・特盛。これは惜しくもロープブレイク、この後決めたジャーあんスープレックスもロープに阻まれたがフィニッシュへの流れを作った間のある小倉、直後ロープに振られてクローズラインを打ち込まれたがバック取りを切り返し、ノータッチヘッドバットを正面から食らわして気合を入れる両手拡げ叫びアピール。うつ伏せに転がし満を持してアンくるっとホールドに持ち込み、場所は相手コーナー付近だったが耐える余力の尽きたジャガスキーがすぐに降参のタップをし、激戦に終止符。これまでの反PXF不振のイメージを払拭させる納得の内容を見せた両チーム、戦績では他団体に遅れを取ったが後半での追い上げに期待を抱かせる。
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−第7試合− | |||||||||||
熟女破壊神 シヴァバァ & 熟女理容神 バーバヴァ | VS | G・T・フケテンネン & イノカヨ・インダッテェ | |||||||||
後一歩の戦いが続き、ここでなんとしても1勝を挙げたい両チーム。まずは12分、シヴァバァがフケテンネンに垂直落下式ブレーンバスターを決めていくが、チームワークで流れを引き戻すイタリアチーム。フケテンネンのジャンピングアームブリーカーからインダッテェがダイビングギロチンに繋ぎ、走り込んでの飛びつきDDTから必殺ジャーパンスープレックス。しばらく有利な展開となるが代わったバーバヴァもヴァリカーン・ジョリジョリを決めて五分の展開に。しかし混戦ではフケテンネンがシヴァバァにマジィーデ・イタイッテーノ、続いてインダッテェとのW.バックドロップも決め再びチームワークから流れを戻すと、インダッテェが高角度前方回転エビ固め。 これは余裕を持って2で返したバーバヴァだったが、リングに入ったフケテンネンからオリンピックスラムを食らい、そこからインダッテェが後ろ回し蹴りで倒してのダイビングギロチン。ストラングルホールドγに繋ぎ、勝利への絶好のチャンスに持ち込んだがバーバヴァが耐え切りギブアップならず。そこから狙ったツープラトンも蹴倒して防いだバーバヴァがインダッテェと掴み合うと、低空ドロップキックで倒してのシャイニングウィザード一閃。ここでインダッテェがフケテンネンに交代し、再びツープラトンを狙うがこれもバーバヴァが回避。しかし場外から戻ってきたフケテンネンがバーバヴァの死角に浴びせ蹴りを撃ち込み、スパインバスター、抱え式バックドロップと連繋。 そしてマジィーデ・イタイッテーノの体勢に入ったが、エルボーで掴む腕を払ったバーバヴァがストマッククラッシャー。フライングラリアットなどを繋いでバックからのスクールボーイへ。これはインダッテェがカットし4人での混戦が繰り広げられた後、フケテンネンがピープルズエルボーを落としていったが立ち上がったバーバヴァがヴァリカーン・ジョリジョリ。相手のカットが届かない位置で決まり3カウントなるかと思われたがフケテンネンが2.9で逃げ切り。勝機を悟ったか、ここからこれまであまり見せていなかったコンビネーションをシヴァバァ・バーバヴァ組が披露し、シヴァバァがインダッテェに直下式ブレーンバスターを決めた直後、バーバヴァがフケテンネンへクロスアームスープレックス。ここはロープブレイクとなったがその間シヴァバァはインダッテェに逆エビ反り固めできっちりアシスト。 この後コーナー逆さ吊りからのキック連打などフケテンネンにペースを奪われそうになるバーバヴァだったが反対側コーナーに振られたところをシャイニングウィザードで迎撃。フライングクロスチョップを受けた後組み付きは逆さ押さえ込みで切り返し、フケテンネンもこれに手を止めることなく張り手など感情の入り乱れる激しい攻め。そしてバーバヴァが自軍対角線コーナーへ寄せて雪崩式を狙ったところをフケテンネンが片手で喉元を掴んでマジィーデ・イタイッテーノの体勢。2度目は決めたかったが、これも読んでいたバーバヴァが再びエルボーで切り返して即座に丸め込んでのミトクラッチ。電光石火の早業にフケテンネンも対応しきれずインダッテェのカットも遠く届かず3カウントのゴング。チームワークでは押されながら終盤戦での冷静な判断力で上回ってみせたシヴァバァ・バーバヴァ組が初勝利をもぎ取った。
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−第8試合− | |||||||||||
ニック・マンダ & ピザァ・マンダ | VS | プリティ 中島 & プリーズ 貴澄 | |||||||||
試合は3日目の最後ながら、若手の前座試合のような雰囲気で伸び伸びと戦う4人。12分、ニックが中島にランニングパワーボムを決めると、立ち上がった中島も危険技のリバースパイルドライバーを炸裂。両者がパートナーに交代し、4人の混戦では貴澄がニックにジャーマンホイップ、ピザァはその間中島へピープルズエルボー。その後はピザァが貴澄を攻め込んでいきカイザーボムでフォール。叩きつけブレーンバスターで場外に投げ落とすと、追ったニックが鉄柵に打ちつけて、貴澄もジャーマンホイップで返すが救援に加わったピザァが場外マットでのカイザーボム。場内戦に戻るとそのままペースを掴むピザァがブルドッキングから肩車の体勢へ。前回屈辱の自爆に終わったダブルインパクトを今回こそは成功させるぞと再び仕掛けに行き、ニックがコーナーポストへ。そしてスカイハイ・ミサイルキックを命中と思われたその瞬間・・・・・なんとまたしても目測を誤り大失敗。 慣れないことをやってるからなのか、それとも大舞台での極度の緊張によるものなのか。この失態を必死にカバーしようとジャンピングエルボードロップを3連発で打ち落とすピザァ、テキサスジャブからバックを取りに行くが貴澄がブルドッキングで切り返し。その後貴澄もバックを取るがピザァが暴れて阻んで肩車フェイスバスター。その後貴澄がブルドッキング、ピザァがテキサスジャブと意地でやり返すとピザァが羽交い締めにしておいてニックのフットボールタックル。この連繋はしっかりと決めたが続いて狙ったツープラトンは失敗、そしてバックも取り返され貴澄がハーフネルソンスープレックス。ここからのカバーはロープブレイク、するとニックとピザァが場内、場外での分断で活路を見出し、場内ではピザァが中島にピープルズエルボー、場外ではニックが貴澄にランニングパワーボム。 しかしこれに負けじと中島もジャーマン、貴澄もオクラホマスタンピートでやられた分をやり返し応戦、ペースを掴んだまま場内戦で貴澄がピザァへオクラホマスタンピートからハーフネルソン。ここからのカバー、そしてその後の頭掴みラブリあっとからのカバーいずれもロープに阻まれ、前回の攻勢からの敗戦が頭をよぎったが、このまま相手の反撃には行かさない貴澄。もう一度オクラホマスタンピートに倒しリングのポジショニングを調節すると、ロープに振ってのカウンターラブリあっとへ。これは読んでいたピザァが突き倒して阻止したが、バック取りを貴澄がエルボーで返すとそのまま一直線にロープに走り込み、勢いを充分につけてのラブリあっと命中。この一撃で手応えを感じ、そのままカバーに入るとノックダウン状態のピザァは肩を上げられず3カウントのゴング。貴澄がここで初めて自らの十八番でピンフォールを奪うのに成功し、課題のチームワークが今後の躍進の鍵となる。
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<3日目・第1〜第4試合>
−第1試合− | |||||||||||
大森 モトコ & 堂本 涼子 | VS | 奥井 まりあ & 田中 愛子 | |||||||||
連勝を決め絶好調の"S"所属チーム同士による一戦は、序盤4者ともグラウンド技中心の展開。その中でも一歩分がある田中が変幻自在にジャべを使い分けて大森を攻め、12分大技のエアブラストキャノン。更にトラースキックに倒してのスパイダーネットUも決めていき、堂本の介入を振り払っておいて大森に2度目のエアブラストキャノンからフォール。必死に2で返す大森だがこの後も苦しい展開が続き、田中がハイジャンプフェイスバスターからチキンウィングスープレックス。このフォールはなんとか大森がロープに逃げ堂本へ交代を成功、合わせて田中も奥井に交代。 戦う選手は変われどペースを握るのは俄然、奥井・田中組。奥井がブレイジングチョップ、アッパー掌底など打撃で倒していき、こちらもフォールに押さえ相手を追い詰めていくと、河津掛けフェイスバスターからラ・マヒストラルへの連繋。大森が救出に向かうが合体技は不発に終わり、奥井がこの後も流れを渡さず河津掛けフェイスバスターから走り込んでブレイジングチョップ。これまで大逆転劇を繰り広げた堂本、この試合はまだその爆発が見られないがまずは反撃のきっかけを掴もうと、奥井を自軍付近コーナーへ押し付け顔面ウォッシュ。 しかし立ち上がったところを高速ブレーンバスターに投げられフォールに持ち込まれ、これは大森がカットに間に合うが4人での混戦で堂本と共にダウンしてしまい、仕上げに取り掛かろうとする奥井と田中が同時アピール。そして堂本を起き上がらせた奥井が後頭部へ強烈なムエタイハイキックを見舞い、そのままラ・マヒストラルでフィニッシュへのフォール。大森が自軍へ戻っていく瞬間を捕らえ、見事相手のカットを阻止するタイミングで決まり3カウント奪取。終始相手にペースを握らせなかった奥井・田中組がこれで"S"唯一無敗の3連勝を決め、まずは大会中盤のトップに先に躍り出た。
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−第2試合− | |||||||||||
美龍(メイロン) & LUNA | VS | 超・熟女怪人 モウバーサン & アーン・マンダ | |||||||||
対照的な試合内容を演じた連勝同士の一戦は、中盤アーンが美龍から若干リードを取っていたが、現在最も勢いのある選手・LUNAがタッチを受けてからテンポの速い攻めで一気に流れを変えることに成功。モウバーサンのハンマースローを2度に渡り振り返すと風車式バックブリーカーに捕らえ、両手握り拳からクレセントクロス。カットに入ったアーンに対しても切り返しのバックドロップで迎撃すると、コーナーに登ってシューティングスタープレス。試合権利を持つモウバーサンへはフランケンホイップから一回転ドロップキック、更にジャーマンでフォールに持ち込むなどこの日も試合の主役を務める活躍。2度目のクレセントクロスで再び追い詰め、風車式バックブリーカーからスイングDDTへも連繋。 そこからクレセントクロスへ持ち込み、相手のカットが入らなければギブアップが決まってもおかしくない状況へ。LUNAの勢いに押されっぱなしのヴァ・バーサーカーズもこの後なんとか現状をチームプレイで打破しようと、モウバーサンがSSDを決め直後に交代したアーンもパワーボムも狙っていったがこれはLUNAがウラカン・ラナで阻止。美龍に権利を譲ると、こちらもチームプレイを見せLUNAがバックを取り返してのジャーマンから美龍がリバースドラゴンスリーパーへ。ここでの混戦後、アーンがパワーボムでフォールしていったがLUNAが素早くカットに入り、同じくリングインしたモウバーサンを追い払うと、美龍もこれに応えてアーンをバック取りからドラゴンスープレックスへ。これは間一髪ロープに逃れたアーン、自軍付近にポジションを寄せるとジャックナイフパワーボムで反撃に出たがこれもロープブレイク。 LUNAの活躍に負けまいとここから存在感を見せる美龍が、モウバーサンをコーナー逆さ吊りに捕らえておいてアーンへダブルアームスープレックス。そしてコーナーに戻ったモウバーサンをロープ越しに掴んでいくと、自ら場外へ滑り込んでの断崖ドラゴンスクリュー。そこからの場外戦では美龍がモウバーサンに鉄柵へ振られ、場内ではLUNAがアーンにボディスラムで投げ捨てられたが、美龍が戻ればアーンへバックドロップを決め、起き上がらせて再びバックを取ってのドラゴンスリーパーへ。リングの中央でがっちりと決まり、耐える猶予を全く与えずしてアーンからギブアップ奪取。LUNAのこれまで同様の活躍に加え、美龍の貫禄溢れる正統派レスリングスタイルで試合を締めたFAWPチームが、奥井・田中組に並ぶ3連勝を挙げポイントで単独首位に立った。
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−第3試合− | |||||||||||
後藤 由美子 & ストーム 慶子 | VS | ラーグ・アンツェル & F・T・ライシズ | |||||||||
この試合でまず爆発力を見せたのは慶子、開始10分にアンツェルへスクリューボムを決めていけば、対角線コーナーに振り返されたところをノーザンライトボムに持ち上げ叩きつけてのフォール。ライシズの介入を受けた後にもアンツェルへカナディアンロッキーバスターからのストラングルホールドγで追い込んでいき、代わったライシズに対しても雪崩式トップロープブレーンバスターを敢行。そこからラリアットに繋ぐべく走り込んだところでレフェリーに激突するというアクシデントが発生したが、構うことなく場外戦に誘い、後藤がライシズに上段蹴りをクリーンヒット。4人が場外で入り乱れる中、ライシズが慶子にキャプチュード、慶子も頭掴みラリアットで対抗すると、アンツェルは後藤にダイヤモンドカッター。 混沌とした4人での場外戦を終えた直後、慶子がライシズへノーザンライトボムを放って叩きつけラリアットアタックからストラングルホールドγに繋ぐフルコース。これをライシズが根性で耐え凌いだが、助けに入ったアンツェルは後藤の爆殺ミドルキックに倒れて望みを絶ち、そのままフィニッシュに向かう慶子がカナディアンロッキーバスターからライシズをフォール。この時アンツェルはフラフラになりながら立ち上がっていたが、意識が朦朧としパートナーがフォールされているのにも気付かなかったか、自軍コーナーへと戻りその間に3カウントのゴング。ボルケーノと称される圧倒的な爆発力を全開させた慶子が大会最短タイムで決着を付け、先に試合を行った上位のライバルチーム達にきっちりと肩を並べた。
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−第4試合− | |||||||||||
凄井 宇座子 & でぶぃ夫人 | VS | メイ・ヒギンズ & ジューン・ヒギンズ | |||||||||
中盤は場外戦で活路を見出そうとする宇座子・でぶぃ、ジューンをサンドイッチラリアットに挟み撃ち、追ったメイも宇座子をブルドッキングに倒したが、場内に戻って直後に宇座子が再びジューンを場外に落とし、自らは降りずに腰クネダンス。でぶぃが場外に降りたがジューンにぶっこ抜きブレーンバスターで投げつけられ、場内戦に戻った後宇座子もジューンの人工衛星ヘッドシザース、ランニングの一回転ドロップキックなどに押される展開。打撃戦後にはキャプチュードを決めていったがぶっこ抜きブレーンバスターで場外に落とされ、三度場外戦と思われたがでぶぃがジューンを場内に投げ入れてクリーンに終了。 すると混戦が終わったところで宇座子がジューンのバックにつきこんぴら山ジャーマン。メイがカットし、この後ジューンとの同時アピールでムードを変えに出たが、宇座子も断ち切るようにウザガルト・クラウジョン投下。しかし両者起き上がったところでスルッと宇座子の背後についたジューンが肩車に担ぎ上げて、阿吽の呼吸でメイがコーナーに登ってのダブルインパクト式スレッジハンマー。思わぬ場面でボーナスポイント獲得技を決め姉妹のチームワークを見せ、その後ジューンがブルドッキングを決めたところでメイに交代。やや戦う時間が長過ぎた間のある宇座子もここででぶぃに交代し、でぶぃとメイがコーナーでの攻撃を奪い合う中でぶぃがメイをポストに上げ、雪崩式腰振りフランケンシュタイナー成功。 ここからのフォールはジューンがカット、姉妹2人を相手にするでぶぃがまずはジューンをリバースフェイスバスターに倒すと、メイへ必殺の垂直落下式体落とし固め。これはメイがカウント2で間に合わせると、リングに入った宇座子をブルドッキングで迎撃、そしてでぶぃへもローリングクレイドルで逆襲を開始。その後展開は五分にもつれ込み、メイがトーキックで倒してスパイク雄叫びを上げるとロデオクラッチへ。混戦に入るとジューンがでぶぃにローリングクレイドルを仕掛け、その間メイは宇座子を投げっ放しジャーマンで場外に放り投げ。リング内をフリーにしたところででぶぃをパンチで倒し、指回しアピールから再びロデオクラッチ。 これもでぶぃが耐え抜いたが、ここから姉妹タッグの真骨頂を見せるメイとジューン。ジューンが宇座子をショートエルボーで倒し両手叩きアピールを見せると、意思疎通してメイが場外に落ちたでぶぃめがけて走り込んでのプランチャー敢行。そして合わせるようにジューンが場内で宇座子にスーパーアームバー、続いてメイもでぶぃにロデオクラッチ。まさに姉妹だからこそ出来る最高のシンクロプレーを見せ会場の熱気は最高潮、もはやこれで完全に試合を食った格好となり、相手コーナー付近で孤立状態のまま戦うでぶぃ、宇座子のサポートも得ることがなく勝機を喪失。メイがローリングクレイドルできっちりフォールを取って3カウントを入れさせ、この勝利で他チーム3組と同率の3位に付いた。
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<2日目・第5〜第8試合>
−第5試合− | |||||||||||
竹城 あき & 原出 てるよ | VS | 熟女破壊神 シヴァバァ & 熟女理容神 バーバヴァ | |||||||||
互角な展開がしばらく続いた後、試合が動いたのは13分。バーバヴァが竹城へストマッククラッシャーからムーンサルトフットスタンプを投下すると、立ち上がった竹城もペディグリー。そしてグラウンドコブラツイストに持ち込み、これはロープブレイクとなったが続けざま2度目のペディグリーからニードロップを挟んでジャパニーズレッグロールクラッチ。カウント2.9に追い込み、原出とコーナーツープラトンも狙うがこれはバーバヴァが必死に蹴倒して脱出。しかし竹城のラッシュはまだまだ続き、ロープカウンターの飛びつきジャンピングDDTから必殺のすっとこ・どっこいしょ。そのままジャパニーズレッグロールに押さえ、絶好のタイミングでフィニッシュに持ち込んだがこれはバーバヴァがロープブレイク。 パートナーに交代させじとこの後も自軍コーナー付近での戦いを持続し決着を狙う竹城、引き倒しラリアットから2度目のすっとこ・どっこいしょ、ロープに振って飛びつきジャンピングDDT。虫の息と思われるバーバヴァだが、竹城を持ち上げると逆襲のヴァリカーン・ジョリジョリ敢行。しかしカバーした位置は相手コーナーの目の前。ロープに逃げられれば再び自らのピンチを招き、竹城にリバースフェイスバスターを決められ交代した原出にも贅肉バスターで叩きつけられ場外転落。だがここで流れを変えるきっかけを掴み、場内に戻ったバーバヴァが自軍コーナーへとポジションを移すと原出にクロスアームスープレックス。シヴァバァへの交代が成立し、その待ちかねたシヴァバァが原出にすぐさま垂直落下式ブレーンバスター。 ロープに振って自らも走り込むがここはタイミングが合わなかったか、両者の体がぶつかった格好。そしてシヴァバァが掴みにかかるも原出が突き倒して、両手上げ挑発アピールからメタボリックシンドロックへ。これは間一髪シヴァバァがロープに触れたが、再び相手チーム側にポジションが移り、ペースを戻し始めた竹城・原出組。アニマルポーズから攻めに転じようとするシヴァバァを竹城がロープ越しに捕獲して原出のラリアットアタック、更にコーナー逆さ吊りでキックを連打し、精神的に揺さぶるとDDTから2度目のメタボリックシンドロック。これはロープにギリギリ触れない位置で決まり、クラッチも完璧に入ってシヴァバァ抜け出せず3カウントのゴング。初日の敗因であったチームワークの欠如を反省し、今回の勝利に結び付けた竹城・原出組が2日目で白星を挙げた。
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−第6試合− | |||||||||||
G・T・フケテンネン & イノカヨ・インダッテェ | VS | D・P・デブラ & G・H・ガリッシュ | |||||||||
イタリア代表とアメリカ代表の対決となったこの試合は、中盤ガリッシュがフケテンネンを攻め込んでいき串刺しDDTからホネホネ・ロックpart.3。ここは救出に入ったインダッテェとの合体ダイヤモンドカッターで難を逃れ、その後インダッテェとデブラの局面。デブラのキャメルクラッチ、ネックハンギングツリーに苦しい表情を見せるインダッテェだったがフケテンネンの好アシストが光り、チームワークで流れを引き寄せたのはイタリアチーム、インダッテェがハヤテ式パワーボムでデブラを叩きつけて、混戦の最中でも必殺のジャーパンスープレックスが炸裂。惜しくも2で返されたが、インダッテェの攻めはまだまだ続き、踵落としラッシュで倒した後ガリッシュに捕らえられるも、コーナーへ戻ったのを見計らいデブラへジャンピングDDTと走り込んでの飛びつきDDT。 そして代わったガリッシュにも場外戦へ誘い込んだがオクラホマスタンピートに倒れ、戻った場内でもホネホネ・ロックpart.1、チキンウィングアームロック、ホネホネ・ロックpart.2に決められるなどグラウンドで苦戦を強いられる展開に。フケテンネンとのW.ブレーンバスターで一旦は流れを取り戻したかに見えたが再びホネホネ・ロックpart.2、更にpart.3も決められこれで完全にガリッシュペース。フケテンネンが交代を受けると、これを取り返すべく高角度タイガースープレックス、フロッグ・スプラッシュと得意技のラッシュを仕掛けポジションも自軍コーナー付近に寄せたが、その後思わぬ誤算。リングに入ったデブラをコーナー待機のインダッテェが捕獲したものの、その間フケテンネンはガリッシュにホネホネ・ロックpart.3を決められており味方の救出を得ることできず。 味を占めたガリッシュ、フケテンネンをロープに振って返ってくるのを待つ間に観客へアピールする余裕も見せ、スパインバスターへ。再びホネホネ・ロックpart.3に持ち込み、カットに入ったインダッテェはデブラがネックハンギングボムで分断。このダメージによりインダッテェはノックアウト状態でコーナー待機。味方のカットが無くなり孤立するフケテンネンをこの後もガリッシュがフィニッシュへ向けて攻め続け、再三のホネホネ・ロックpart.3、そしてリバースDDT、ニードロップと繋いでのpart.2、更に腕の骨をギシギシ震わせるアピールからpart.1に持ち込んで、フケテンネンがここで力尽きギブアップ。戦局が様々に変わる中でグラウンド一本にこだわり継続が勝利を呼び込んだガリッシュ、存在感を見せて交流戦1勝目を決めた。
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−第7試合− | |||||||||||
ニック・マンダ & ピザァ・マンダ | VS | Y・B・ジャガスキー & ムサック・ルシィーワ | |||||||||
この日も序盤は積極的な動きを見せないジャガスキー、格下の相手にやや押されるような展開。しかし場外戦に移ったところで変化があり、ルシィーワがエプロン下から木製バットを持ち出すと、ピザァへ殴打。ジャガスキーもそれに合わせて机の破片を持ち出してルシィーワと二人がかりでニックを襲撃。PXF在籍時には無かった凶器攻撃をここで解禁し、やりたい放題。これで流れを掴み、場内に戻ってアメリカンパンチラッシュからサソリ固め。しかしピザァもニックへ交代した直後肩車フェイスバスターを決めていき、そのままニックがコーナーに登ってニック・マーンサルトで連繋。その後はニックとルシィーワの攻防が続き、ルシィーワのジャンピングパイルドライバーに対してニックがピープルズエルボー、ルシィーワがジャンピングニーからアイアンクローに持ち込んだ後も、混戦でニックがジャガスキーへピープルズエルボー、ピザァがルシィーワへカイザーボムを同時に敢行。 脱・格下を図るニック・ピザァ組が互角の戦いを見せ、交代を受けたピザァもカイザーボムでルシィーワを後一歩に追い詰め、続けてスパイラルボム。代わったジャガスキーにシャウエッセン・イキデキヘンに持ち込まれたが気力で耐え凌ぎ、ロープに振って勢いよく飛び込んでのフライングラリアット。その後再びイキデキヘンに捕らえられるがロープに逃れ、更にクロスアームサンダーファイヤーも決められるもカウント2.9で逃げ切り。そして対角線コーナーに振ると、ここで起死回生のデリバリー・ベキバキボキーを狙いに行ったが惜しくも切り返され、ジャガスキーが羽交い締めにしておいてルシィーワが毒霧噴射。ジャックハマーも続けて決めるとそこからジャガスキーが駄目押しのクロスアームサンダーファイヤーでフォール。非常に厳しい体勢となったがロープに片手が振れピザァが九死に一生。 するとリング内にまだいるルシィーワをカイザーボムに持ち上げ叩きつけていき、起き上がったジャガスキーもマッケンローに倒すとまだまだ戦えるぞと言わんばかりの地団駄アピール。肩車フェイスバスターに繋ぎ、再び狙ったバック取りは回り込まれるも暴れて阻止。しかしポジションは相手チーム側に移り、そろそろ本気で決めてかかろうという意思が感じられるジャガスキーがDDTから垂直落下式バックドロップ。ここは無理して応戦せず自軍に帰ったピザァがニックに交代し、そのニックがすかさずハイジャンプフェイスバスターで倒しておいてフットボールタックル。そしてバックに付くと肩車に担ぎ上げて、ピザァがコーナーへ。やはりこの日は勝つんだという気迫に燃えている二人、ピザァが描くダイビングラリアットの放物線は大金星への架け橋だ・・・と会場がこの時大盛上がりとなったが、憶測を誤ったかジャガスキーが一瞬でかわしたのか、ここでピザァ痛恨の空振りで不発。 ボーナスポイントと共に大金星も泡に消えてしまったか、この後はニックがジャガスキーのショートレンジラリアット、延髄斬りに倒れ、バックの取り合いはエルボーで凌いで地団駄アピールを決めていったが、自らのバック取りもフライングメイヤーに切り返されてしまい、ジャガスキーがとどめのイキデキヘンへ。ぐっとこらえるニックであったが、次第に精魂尽き果てピザァがこれからリングインという寸前でギブアップ。ダブルインパクトの失敗がやはり大きな敗因となったか、ニック・ピザァ組が善戦空しく敗北に終わったものの、もしかしたらを予感させこれまでの格下イメージを払い除ける大健闘。思わぬ苦戦を強いられたジャガスキーも、終盤戦でようやく本来のらしさを発揮しまずは1勝目を挙げた。
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−第8試合− | |||||||||||
小倉 あん & 白越 あん | VS | プリティ 中島 & プリーズ 貴澄 | |||||||||
比較的オーソドックスなレスリングスタイルを持つ4者の攻防がじっくりと続いていく中、9分小倉が中島へ前回1度も成功できなかったアンころボム・特盛をここで成功。肩掴み延髄斬りで倒せばアンくるっとホールドも決め、混戦では白越も中島に対して未完アンくるっとホールド・開き直り。あんガールズがペースを握り、代わった貴澄に対しても小倉がアンころボム・特盛。混戦では妹・白越がしっかりフォローし相手チームの2人を分断。しかし混戦が終わったところで貴澄が小倉に頭掴みラブりあっとを打ち込んでいきテキサスロングホーンのアピール。ワイルドボムホイップも決めていき、代わった白越に対しても自軍コーナー付近で有利に戦い、ほぼリングのど真ん中で走り込んでのラブりあっと命中。 しかし白越もこのままやられっぱなしではおらず、切り返しのスモールパッケージで押さえた後に未完アンころボム。これを2で返した貴澄もすぐさまブルドッキングで反撃し、ロープに振って再びラブりあっと。ここからのフォールはロープに阻まれたが、出し惜しみすることなくもう一度ロープに振って白越へ3発目のラブりあっと。更にテキサスロングホーンからハーフネルソンスープレックスも決めていき、この技をこの後も成功させ押せ押せムード。ポジショニングも良くフォールさえ出来れば即勝利というポイントまで来たが、ここからなかなか思うように行かず、白越が反撃の未完アンころボム。 中島のカットがすぐに入り、リングインした小倉へも合体パワーボムを決め分断、更に貴澄が白越を雪崩式トップロープブレーンバスターで投げつけバック取りへ、しかし白越にレッグスピンで切り返され、サイドバスターからの餡石落としも決められ勝負に暗雲。それでも勝利は手の中にあるんだとすぐにブルドッキングで倒してロープに振ってのラブりあっと。ここでフォールに持ち込んだが位置は相手コーナー付近でロープが目の前にあるという、自らピンチを招くようなポジショニング。カットインした小倉は頭掴みラブりあっとで迎撃したが、白越に場外へ落とされリズムを乱される展開。この間白越は小倉に交代し、勝利を託された小倉が両手拡げ挑発アピールで気合入魂。しかしここでも貴澄の頭掴みラブりあっとが火を吹き、そのまま体固めでフォール。 白越がカットに行く余裕は無くそのままカウントが進んだが、小倉がなんとか2で肩を上げ脱出。この時貴澄のフォローに入った中島は小倉がアンぱにっしゅドライバーで迎撃すると、続いて組みに行った貴澄も体勢を入れ替えてアンぱにっしゅドライバーに持ち込みそのままフォール。リング内は2人だけのフリーな空間となり、意表を突かれた感のある貴澄、このフォールを返すことができず3カウントのゴング。攻める場面が多いながらそのチャンスを活かせなかった中島・貴澄組が2敗、絶好調とまではいかないながらも要所で有効的な攻め、チームワークを見せた小倉・白越組が先に1勝を挙げた。
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<2日目・第1〜第4試合>
−第1試合− | |||||||||||
後藤 由美子 & ストーム 慶子 | VS | 大森 モトコ & 堂本 涼子 | |||||||||
同門ということでお互い手の内を知り尽くしている4人、前半は大技を狙わず堅実な攻めで両チームとも安定したペース。その中で最初にラッシュを仕掛けたのは“PowerDream”慶子、大森にDDTなどを重ねダメージを蓄積させた後、叩きつけラリアットアタックからストラングルホールドγ。カットに入った堂本も一蹴し、更に大森へ垂直落下式バックドロップ、走り込んでの叩きつけラリアット、叩きつけラリアットタック、ストラングルホールドγと絶え間ない得意技の波状攻撃。ここはなんとか耐え凌いだ大森、堂本に交代すると肩車に担ぎ上げて合体ブルドッキングヘッドロック成功。ボーナスポイント獲得技で一打逆転を狙う“Darkness”だが、慶子の勢いはまだ止まらず、堂本へも頭掴みラリアットから叩きつけラリアットアタック。 堂本が裏膝十字で一旦はラッシュを止めるも、慶子の延髄ラリアット、救出に来た後藤のハイキックと連続で喰らい、ここで慶子が後藤にタッチすると先程のお返しに合体ブルドッキングヘッドロックをこちらも成功。ここからのフォールはなんとか大森のカットで堂本が難を逃れたが、後藤の厳しい蹴り技が襲いいつ決められてもおかしくない状況。しかし気力はまだまだ健在か、後藤を精神的に揺さぶる顔面ウォッシュに捕らえていき、裏拳も命中。ダブルアームの体勢は逆さ押さえ込みに切り返されたが、4人の混戦では大森が慶子に玄武を炸裂。更に後藤へもゴールデンレフトを撃ち込みこのフォローを受けた堂本が慶子にバック取り。しかしブルドッキングに切り返されてしまい後藤がすぐさまコーナーに登ってダイビングギロチンドロップによる連繋。 再び流れは“PowerDream”チームに傾きかけたと思われたが、初日で驚異的な逆襲のラッシュを繰り広げた堂本がここでも爆発、レッグスピンからドラゴン・ブレスに持ち込んでカバーへ。これは慶子のカットが間に合ったが、大森がその慶子をベリートゥバックで投げつけ。しかしその大森を後藤がユミコ・ラッシュで蹴り倒していき、更に堂本はその後藤を裏拳で場外へ殴り落とし。目まぐるしく敵味方4人の攻防が入れ替わり、舞台を場外に移すと大森が後藤にストレッチプラム、慶子もその大森をスクリューボムで叩きつければ、堂本は後藤に対してRDB。この時場内に戻った大森は同じく戻った慶子へストレッチプラムを決めていき、後藤と堂本もリングに帰還してタッグ戦でも稀に見る大混戦が終了。 後藤と堂本による1対1の戦いが再開し、まずは後藤が足を掛けて倒してから筋肉アピールを挟みバック取り、これはエルボーで防がれたが爆殺ミドルキックで倒して仕切り直し。もう一度バックを取りに行くが、これを今度はバックに回り込んだ堂本、ここで逆転劇の代名詞的必殺技ドラゴン・ブレスを再び炸裂させ、勝利を確信する両手振り上げアピールから満を持してカバーへ。相手パートナーの介入ガード、ポジション良好の完璧な体勢で見事3カウントを奪取。何度と危うい場面がありながら終盤戦での強い集中力、確実に相手を仕留める必殺技の決定力をこの日も存分に発揮した堂本と、陰で逆転劇を支えた大森。同門対決を死闘の末制し連勝を決めた。
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−第2試合− | |||||||||||
奥井 まりあ & 田中 愛子 | VS | ラーグ・アンツェル & F・T・ライシズ | |||||||||
この試合も序盤は穏やかな立ち上がりだったが、12分田中がアンツェルへ初日のフィニッシュホールド・ディバインエクスフォースを炸裂させ腹固めに捕らえた後にハイジャンプフェイスバスター。交代を受けたライシズもこれに対抗するように積極的に技を仕掛け、混戦時にクアラッシュ。アンツェルのジャンピングハイキックと同時に放ったフライングニールキック、その後組み付いてのツープラトンといずれも田中にかわされるが、キャプチュードは成功させジャンピングニードロップで追い打ち。しかし立ち上がったところをエアブラストキャノンに捕らえられ、相手の好ポジションでカバーされて自らピンチ。これはなんとか2で返したが、リングに入ったアンツェルは奥井の必殺技・ブレードキック改め青龍刀に倒れ救援に向かえず。 それでも自力で勝機を掴みたいライシズがファイヤーサンダーから必殺のペイニー・ゴーラウンドに固めるが、相手コーナー付近のためすぐにカットを許し依然不利の体勢。奥井がハイマン蹴りで倒しておいて田中が高角度抱え式バックドロップ2連発。そこからフィニッシュのスパイダーネットUに繋げ、絶体絶命の状況に陥るライシズだが根性で振り解きギブアップは阻止。この時アンツェルは奥井にピラミッドドライバーを仕掛け、ライシズもこのフォローに応えたかったが流れは田中が変えさせず。フェイスバスターで再びライシズをうつ伏せに倒すと、そのままスムーズに2度目のスパイダーネットUに移行し、力尽きたライシズここでギブアップ。交流戦で長い経験と実績を持つ奥井・田中組が交流戦の新米2人に勝負の厳しさを教え込ませ、大森・堂本組に続く連勝を挙げた。
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−第3試合− | |||||||||||
美龍(メイロン) & LUNA | VS | 凄井 宇座子 & でぶぃ夫人 | |||||||||
序盤はスピードに乗り若さ溢れる攻めを展開するLUNAと、ベテランらしくそれらの技を落ち着いて受け止める宇座子の構図。中盤戦で再び両者があいまみえると、LUNAの攻めがヒートアップ。フランケンホイップからコーナーに登りシューティングスタープレスを投下し、宇座子はここを退却しでぶぃに交代。するとこちらもバックドロップ+ネックブリーカードロップによるボーナスポイント技で対抗、でぶぃがダブルアームホイップからフォールも狙い、フック掌底などを当てた後LUNAは美龍にタッチ。その美龍に対しても攻め込むでぶぃ、叩きつけラリアットからボディプレス、その後にも叩きつけラリアットを打ち込んでから前転キャメルクラッチに捕らえ、所々美龍のグラウンドに捕まるもペースは渡さず、ローリングエルボーから250゜スプラッシュを成功。 退陣させると、代わったLUNAへもリングイン直後に垂直落下式体落とし固めを炸裂。LUNAが2で返すとダイビングエルボードロップで体勢を直し、でぶぃを場外に落として二手に分かれる混戦へ。場外では美龍がでぶぃにドラゴンスリーパー、その間場内ではLUNAが再び宇座子に食らいつき、ジャーマンスープレックスとピースクラッシャー。場内に戻ったでぶぃがそのLUNAをベリートゥバック2連発で投げつければ2発目の250゜スプラッシュを投下、有利な状況を作り出していったが若さゆえの回復力、スタミナを持つLUNAが巨体を勢いよく放り投げるぶっこ抜きブレーンバスターを繰り出してスワンダイブミサイルキック。でぶぃの狙ったアメイズインパクトもサイクロンホイップに切り返し、すかさずバックドロップ。更にDDTからミサイルキックへの連繋も決まり、流れるようにコーナーへ寄せてのスイングDDTも成功。 そして両手握り拳からのクレセントクロスへ固める全く無駄の無い連繋。時間帯的には選手のスタミナが切れ動きが落ちる頃だが、LUNAは落ちるどころが更にスピードを増すばかり。もはややられるがままとなったでぶぃ、宇座子に交代をしたが、その宇座子にこの日一際闘志を燃やしているLUNA、早速ピースクラッシャーで迎撃。やられっぱなしにはいかない宇座子もこの後卍固めでがっちりと絞め上げ、リングインした美龍へ漬物石落とし。そしてLUNAにこんぴら山ジャーマンも決めていったがロープに逃れたLUNAが女子式ボディスラムで倒してのクレセントクロスへ。これは宇座子が耐えたがすぐにLUNAがDDT、バックドロップと繋いで再びこの技に持ち込む執念。これもギブアップこそならなかったが確実に勝利に向かっているのは美龍・LUNAチーム。 その後宇座子からフック掌底2連発を浴びても自軍コーナーにたぐり寄せたLUNA、美龍がロープ越しに宇座子を捕まえるという珍しいフォローを見せるとそこからLUNAがフィニッシュに持ち込む前方回転エビ固め。でぶぃのカットは美龍が阻み、遂に勝利なるかと思われたが宇座子がカウント2.9で逃げ切り。これに気を落とすことなく攻めを再開するLUNA、ピースクラッシャー、DDTからミサイルキックを放ち場外へ放り投げ。すると美龍が場外の宇座子を追って固いマットの上でドラゴンスープレックス。負けじと宇座子も腰を振っておいて美龍を漬物石落としに投げつけたが、自分の相手は場内のLUNA。サイクロンホイップに投げつけられ、ここからLUNAが肩車に担ぎ上げると美龍がスカイハイ・ミサイルキックを炸裂させ、こちらもボーナスポイント獲得。 そこからお互い激しいバックの取り合いを繰り広げ、ここは勝った宇座子が漬物石落としに投げつけポジションを自軍コーナー付近に。ここはLUNAが宇座子を場外に落とし冷静に体勢の立て直し。しかし場内ではでぶぃからアメイズインパクトを決められ戻った宇座子にもフック掌底。卍固めに捕らえられポジション的に味方のカットは厳しい状態だが間一髪ロープブレイク。このピンチを逃れると今度はチャンスを掴んだLUNA、反対側の自軍対角線コーナーへ振って、宇座子をコーナーポストへ。そして雪崩式フランケンシュタイナーを華麗に決め、勝利への準備を確実なものにし満を持してクレセントクロス。しぶとい宇座子も長時間技を受けた肉体はボロボロの状態、ここで苦渋のギブアップを告げ、LUNAがPXFのトップを完全に打ち破る大勝利。交流戦初登場からの一つの到達点となる大きな結果を残したLUNA、この日も30分近くのロングマッチを自らの手で制し、チームを連勝に導いた。
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−第4試合− | |||||||||||
メイ・ヒギンズ & ジューン・ヒギンズ | VS | 超・熟女怪人 モウバーサン & アーン・マンダ | |||||||||
こちらも美龍・LUNAに続き連勝を狙いたいヒギンズ姉妹だが、序盤攻勢なのはヴァ・バーサーカーズ。初日同様アーンが試合を作る展開となり、モウバーサンとも好連繋で結束力の強さをアピール。11分にはサンドイッチラリアットからクレイジーファッキンで下劣に挑発を浴びせるモウバーサン、ジューンを持ち上げるとコーナーに登るアーンに託し、ボーナスポイント獲得技の雪崩式オクラホマスタンピート成功。そのままアーンが両手ピースアピールからピープルズエルボーに連繋し、尚も試合を支配するヴァ・バーサーカーズ。ヒギンズ姉妹もチームワークは問題無いが、この後もアーンの術中にはまりなかなか反撃の起点となる大きな一打を見せられず。 メイの頭突き連打でアーンが一時場外での休憩を強いられるも、場内に戻ればモウバーサンの加勢を受けタッチをかわしての合体パワーボム。そのままモウバーサンがペースを握り、高角度抱え式バックドロップ、ロープに振ってのリフトホイップ、ハイアングルチョークスラムと続けて決めフォール。ジューンのカットはアーンが押さえ込んで3カウントを入れさせ、ヴァ・バーサーカーズが終始全くペースを乱すことなく余力を残したまま勝利。試合内容はあっさりとしていたが、反PXF唯一白星を挙げたチームとしての面子を保った。次回は最も合計決着タイムが長い美龍・LUNA組と最も短いヴァ・バーサーカーズによる異色対決となる。
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<初日・第5〜第8試合>
−第5試合− | |||||||||||
美龍(メイロン) & LUNA | VS | ニック・マンダ & ピザァ・マンダ | |||||||||
出場チームの中では格下に位置するニック・ピザァ、予想を覆し前半FAWPチームを圧倒。ニックが攻め込み相手二人を次々タッチさせた後、ピザァがLUNAへ肩車フェイスバスター。代わった美龍がドラスク、四の字で流れを変えに出るも、四の字を解いたピザァが先に立ち上がってピープルズエルボーを炸裂。その後ニックもニック・マーンサルトを決めていき、更にシュミット式バックブリーカーから2度目、混戦時に3度目も成功。美龍を後一歩まで追い詰めた後、交代を受けたLUNAに対してもランニングパワーボムで積極的に勝負に出るが、LUNAも土壇場での逆襲を狙い、ピースクラッシャーで反撃。 ピザァから必殺デリバリー・ベキバキボギーに持ち込まれる絶望的な状況もボディを浴びせて耐え凌ぎ、ロープへ振ってのリープフロッグから風車式バックブリーカー、ダイビングエルボードロップと繋ぐなど、まだまだ余力を残しているのをアピール。クレセントクロスに持ち込み、美龍のフォローを受けた後スピニングレッグロックから両手を振り上げて観客の声援に応えるパフォーマンス。相手二人からW.ドロップキックを2連発で喰らうも代わったニックにピースクラッシャーからジャーマンでフォール。確実に反撃ムードを作り出し、ニックのニック・マーンサルト自爆を誘ってバックドロップからクレセントクロス。更に混戦時にもジャーマンで3カウント寸前に追い込んでいき、前半とは一転、焦りが見え始めたチューカ・マンダースチーム。 この後ニックがランニングパワーボムで押さえるも美龍がカット、再びLUNAにクレセントクロスに持ち込まれ、これは耐えてジャーマンホイップを返すもLUNAがピースクラッシャーですぐに形勢を戻しジャーマンへ。ピザァがなんとかカットに間に合い、ここで入った美龍へピザァ、ニックが連続ピープルズエルボーを浴びせていったがLUNAのピースクラッシャーにダウン。前半での圧倒でトップ獲りへの野望は確かに感じさせたニック・ピザァ組だが、以前から課題となっていた終盤での決定力の甘さがここで目立ち始め、攻撃こそしてるものの勝敗を決するには至らず。元祖フランケンからのニック・マーンサルトはロープブレイク、続けて決めたランニングパワーボムもLUNAにロープに逃げられ、再び試みたニック・マーンサルトがまたもロープブレイク。 絶好のチャンスを逃した結果となり試合時間は30分超の長丁場へ。ニックとLUNAの攻防は尚も続いていき、この時点で優勢に進めているのはニックだったが、追い込まれても一発逆転の機会を伺っていたLUNA、一瞬の隙を突いてリバース水車落としからクレセントクロス。これがガッチリと決まり攻め疲れのニック、味方のカットを待てず屈辱のギブアップ。いつ勝負を決められてもおかしくない状況においても心は折れず、チャンスで確実に反撃を決めていたLUNAが劇的な大逆転勝利を果たし、この試合も勝ち星を譲る結果に終わった反PXFチーム、前半の4戦を合わせて5連敗という大失態に陥った。
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−第6試合− | |||||||||||
凄井 宇座子 & でぶぃ夫人 | VS | Y・B・ジャガスキー & ムサック・ルシィーワ | |||||||||
初日で実現となった宇座子とジャガスキーによる旧PXF2大トップ対決。まず攻勢に出たのは宇座子チーム、開始10分というところで宇座子がジャガスキーに漬物石落とし、更にキャプチュードで追撃しフォールへ。その後ジャガスキーのこれといった反撃は無かったが、代わったルシィーワがジャンピングパイルドライバーからアイアンクロー、しかしその後宇座子もキャプチュードで返していき、逆さ押さえ込みでフォール。試合は早くも終盤戦の様相を呈していき、混戦ではルシィーワが宇座子へジャイアントチョークスラム、一方のでぶぃはジャガスキーにダブルアームホイップを同時に敢行。 宇座子の交代を受けると早速前転キャメルクラッチでルシィーワを追い込んでいき、リングに入ったジャガスキーに対して垂直落下式体落としを炸裂。先輩を相手に互角以上のファイトを展開し成長ぶりを見せるでぶぃ、ファイナルアンサー?から雪崩式腰振りフランケンシュタイナーも決めローリングエルボー。思わぬ苦戦を強いられたルシィーワもジャイアントチョークスラム、高角度抱え式バックドロップと繋ぎ逆襲に出たが相手コーナー付近での戦いが続き劣勢変わらず。ジャンピングニーで一旦リング中央にポジションを寄せた後も、バック取りを切り返されてのローリングエルボーに倒れ、再び相手コーナー付近へ。 この勝機を見逃さないでぶぃ、ルシィーワを肩車に担ぎ上げると、珍しく宇座子がコーナーポストへ。そして今大会初めてとなるダイビングショルダーによるダブルインパクト技を成功させ、ボーナスポイント獲得。すかさずでぶぃが前転キャメルクラッチでフィニッシュに持ち込むと、ここでルシィーワがギブアップ。宇座子とジャガスキーによる勝負はお互いのパートナー同士が試合を決する思わぬ結末となり、でぶぃが先輩に揉まれず主役級の活躍、ジャガスキーは本来の激しい攻めを見せぬまま試合を終えた。これで反PXF、6連敗。
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−第7試合− | |||||||||||
メイ・ヒギンズ & ジューン・ヒギンズ | VS | 小倉 あん & 白越 あん | |||||||||
注目の姉妹タッグ対決、前半は両チームとも無理せず的確なタイミングでタッチをしペースを乱さず。その中でも初登場のジューンが好調な動きを見せ、ぶっこ抜きブレーンバスター、ブルドッキングヘッドロックなどを軸にテンポの良い攻め。白越に雪崩式トップロープブレーンバスターも決めていき、ぶっこ抜きブレーンバスターからスーパーアームバーへ。ブルドッキングから2度目も決まり、いずれもロープに逃れた白越がこの後餡石落としで投げていったが先にジューンが立ち上がってお返しのジャーマン。交代した小倉へもブルドッキングを決め、途中アンぱにっしゅドライバーを喰らうも続くアンころボムはウラカン・ラナで切り返し。 W.ブレーンバスターで姉ともぴったりと息を合わせ、メイの投げっ放しジャーマンから小倉のハンマースローを振り返してスパインバスター。雪崩式を狙っていったところは小倉の2発目のアンぱにっしゅドライバーに持ち込まれ、形勢不利となるがカウント2で肩が上がり脱出。混戦時にはメイが白越にローリングクレイドルを掛けていき、ジューンがブルドッキングを決めたところでメイにタッチ。二人が同時アピールをし勝利ムード、メイが小倉を投げっ放しジャーマンで場外に放り投げ、場外では追ったジューンが小倉のジャーあんスープレックスなどで迎撃される格好となったが、有利な状況は変わらず。 その後は小倉も自軍コーナー付近での戦いを保ちなんとか逆転に結び付けようとしているが、アンころボムはリバーススープレックスに返され勝機を見出せず。混戦時にジューンへ掛けたアンころボムもラナに切り返されてしまい、その後メイがパンチで倒してのロデオクラッチに持ち込んで余裕のギブアップ奪取。姉妹対決はヒギンズ姉妹が快勝を収め、呪縛から逃れられない反PXF勝ち知らずの7連敗。団体を見放したツケはどこまで回り続けるのか。
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−第8試合− | |||||||||||
プリティ 中島 & プリーズ 貴澄 | VS | 超・熟女怪人 モウバーサン & アーン・マンダ | |||||||||
もはや勝利へ向かって一直線のPXF&提携他団体チーム、しかし試合運びという点でやはり勝っているのはヴァ・バーサーカーズ、アーンが無駄の無い技の繋ぎで試合を作り、7分台で早くも超必殺技のアーン・イヤーン・ボカーンを炸裂。この時点で相手の一人をノックアウト状態に陥れ、その後代わった貴澄がペースを持ち直した感もあったが、モウバーサンが何度も決める逆エビ反り固めに苦しい表情。混戦時にはモウバーサンをスリーパーに捕らえたが、それをあえてアーンが手を出さずして、目の前で中島へピープルズエルボーを決める余裕っぷり。これには怒りに触れたか、混戦終了後貴澄がモウバーサンをロープに振ってラブりあっとを命中。 フットボールタックルからフォールに行くが、モウバーサンが2で返し、リングインしたアーンとの同時アピールに再び屈辱を味わう結果に。モウバーサンが垂直落下式リバースDDTからアーンにタッチし、合体パワーボム。続くアーンも極楽固めでギブアップまで後一歩に追い込み、ローンファイトを強いられる貴澄も余力を振り絞ってオクラホマスタンピート、ブルドッキングなど必死の反撃。しかしブルドッキングを決めた後、スタミナの消費から先に相手に立ち上がられるのを許してしまい、アーンに極楽固めに持ち込まれて無念のギブアップ。ヴァ・バーサーカーズの首脳2人が元チームメイトを軽く蹴散らし、初日の最速決着タイムで圧勝。反PXFチームの全敗はなんとかここで免れ、2日目での挽回に賭ける。
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<初日・第1〜第4試合>
−第1試合− | |||||||||||
後藤 由美子 & ストーム 慶子 | VS | 竹城 あき & 原出 てるよ | |||||||||
開幕初戦を戦う両チーム、その緊張は感じさせず落ち着いたタッチワークで中盤戦へ。慶子が叩きつけラリアット、ストラングルホールドγなど大技を決めていった後、負けじと原出も贅肉バスターで反撃。しかし場外戦では慶子が竹城へノーザンライトボム、直下式バックドロップを決めていき、試合の権利は後藤へ。その後藤に対し原出がメタボリックシンドロックに固めるも、すぐにカットされ後藤が飛び膝ラッシュ⇒走り込んでの飛び膝蹴りですぐに手を返し、2度目のメタボリックシンドロックに持ち込まれた後も延髄ハイキック、ユミコ・ラッシュを成功させ優勢へ。 パートナー慶子のサポートも光り、自軍付近のポジションを保ちながらひたすら各種蹴りが冴え渡る後藤。長時間捕まり劣勢の原出も贅肉バスター、首極め腕卍で必死に抵抗した後竹城に交代し、その竹城が後方回転エビ固めなど技を重ね流れを変えたと思いきや、ユミコ・ラッシュ一閃を喰らい、そこからのフォールがそのまま3カウント許して決着のゴング。後藤・慶子組が前評判通りタッグマッチの巧さを見せ、白星スタート。チームワーク面の不安が的中した竹城・原出組は悔いの残る負け方で初戦を終えた。
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−第2試合− | |||||||||||
大森 モトコ & 堂本 涼子 | VS | 熟女破壊神 シヴァバァ & 熟女理容神 バーバヴァ | |||||||||
序盤は大森が相手2人を圧倒と思われたが中盤に入るとシヴァバァも堂本へ突っ張り電車道などシバき技の連打、その勢いに乗り代わったバーバヴァもクロスアームスープレックス2連発で大森を追い込み、再び権利を移した堂本に対しても、シヴァバァがオシバイ・オシマイを決めておいてバーバヴァのクロスアームスープレックス。これは間一髪大森がカットに間に合うも、続けてバーバヴァがシャイニングウィザードから逆さ押さえ込み。位置的にも良かったがこれもカットで窮地を救った大森、すると堂本もこれに応えるように、混戦際決められたミトクラッチをカウント2.9で逃げ切り、バック取りを防いで裏拳からフォール。 ここから確実に流れを引き寄せ始めたDarknessチーム、混戦では大森がシヴァバァへ玄武を決め、その後堂本がRDBからシャープシューターへ。バーバヴァを追い込む立場へと変わり、途中超危険技の雪崩式ツームストンを喰らうもペースを渡さず、代わったシヴァバァへ必殺のドラゴン・ブレスを炸裂させフォール。バック取りを切り返した時にも再度この技を決めシャープシューターに繋ぎ、大森の玄武によるフォローから3度目のドラゴン・ブレスも成功、ここはバーバヴァがカットしクロスアームスープレックスも決めるとシヴァバァから交代を受けたが、奪われた流れはなかなか戻せず逆さ押さえ込みはロープブレイク。 堂本のシャープシューターに持ち込まれ、混戦では堂本がシヴァバァへドラゴン・ブレスからシャープシューター。これでもかと必殺パターンを繰り出し主導権を握る堂本、この時場外ではバーバヴァが大森へ断崖ドラスクを決めていったものの、逆に大森に場外戦へ付き合わされることとなりスタミナ消耗の誤算。戻っての場内戦ではバックを取り返した堂本が延髄ニールキックを当て、再度バックに取ってのドラゴン・ブレスからフォールに入り、ここで3カウントのゴング。脅威の粘りと勝負強さで大森・堂本組が逆転勝利を呼び込み"S"勢連勝。シヴァバァ・バーバヴァ組は途中まで勝利ムードを漂わせていたにも関わらず、終盤での大失速でチャンスを取りこぼした。
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−第3試合− | |||||||||||
奥井 まりあ & 田中 愛子 | VS | G・T・フケテンネン & イノカヨ・インダッテェ | |||||||||
比較的慎重な攻防が続いた後、まずはフケテンネンが奥井へ最初の大技・マジィーデ・イタイッテーノを成功。奥井もこれを返すとハイキックでダウンさせていくが、張り手でやり返したフケテンネンがコーナーに登りフロッグ・スプラッシュ。ここで混戦に加わったインダッテェもハヤテ式TFパワーボムで追い撃ちし、リードを引き離しに狙ったが、場内、場外での分断を試みたW.Aチーム、奥井がインダッテェに対して断崖ドラスクを決めていった後場外マットでも高速ドラスクを決め、場内では田中がフック掌底でフケテンネンをダウン。混戦終了後田中にタッチが渡り、奥井がフケテンネンに徹底した腕殺しを田中も続け、ジャンピングアームブリーカーからチキンウィングスープレックス。 ここまででダメージを負ってる側はW.Aチームだが、田中のグラウンドを中心とした着実な技の繋ぎがじわじわ相手チームのペースを阻み始め、代わったインダッテェに対しては自軍コーナー付近での戦いを持続。ストラングルホールドγに固められたところもすぐに奥井がカットに向かい、リングインしたフケテンネンを腕取り逆回し蹴りで迎撃。その間田中はインダッテェにエアブラストキャノンを喰らわせ、絶好のポジションでフォール。これはインダッテェが2で返したが、間髪入れず田中が今度はディバインエクスフォースに持ち込んで、再びフォール。するとこれが3カウントとなり、この試合も"S"所属チームが土壇場での逆転勝利を達成。開幕3連戦を全て勝利で終えた"S"勢、タッグマッチでの勝利の鉄則をここに知らしめた。
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−第4試合− | |||||||||||
ラーグ・アンツェル & F・T・ライシズ | VS | D・P・デブラ & G・H・ガリッシュ | |||||||||
初参戦に注目が集まるライシズとガリッシュ。まずライシズは、巨体デブラに全く怯むことなく打撃を打ち込んでいき、中盤戦にはファイヤーサンダーを成功。ここで代わったガリッシュも対抗するようにホネホネ・ロックpart.2、part.3、串刺しDDTからpart.1も披露するなど初登場に充分過ぎるアピールで一気に攻勢。このリングでは先輩のアンツェルも譲ってなるものかと反撃を開始し、ライシズのロープ越し捕まえからジャンピングハイキックを当てバタフライズスリープ。ここでデブラがカットに入ると、デブガリコンビのチームワークも発揮され、デブラが対角線コーナーへ振っておいてガリッシュが串刺し背面エルボーからホネホネ・ロックpart3、逆対角線コーナーに振ると待ち構えたデブラがコーナーヒップドロップに持ち込み、ガリッシュも大外ガリを炸裂。 互いに決定打を狙うアンツェルとガリッシュの一進一退の攻防が続いた後、代わったデブラをアンツェルがコーナーに登らせて雪崩式フランケンシュタイナー。裏返してのバタフライズスリープに移行し、リングイン後捕らわれたライシズを救った場面でも再度バタフライズスリープが決まり、ギブアップ寸前に追い込ませたが、4人での混戦時にうつ伏せ状態でデブラの桃尻ドンブラコを喰らってしまい大ダメージ。しかし起き上がればすぐさま反撃に移るタフさを見せ、バックを取ってのタイガースープレックス’85。カットに入ったガリッシュにホネホネ・ロックpart.3を決められるもののデブラを自軍コーナーに持ち込ませ有利な体勢で攻撃を続行し、リバースタイガードライバーを切り返して2度目のタイガースープレックス’85。 捻り式バックドロップを挟んだ後、ダイヤモンドカッターから即座にバタフライズスリープに持ち込みここでギブアップを告げさせ、見事米No.1タッグチームの攻略に成功。これまで先輩とのユニットで交流戦の実績を得ていたアンツェルが、自ら後輩を率いる立場に変わっても自信満ち溢れる堂々の戦いを見せ、自らリードしての勝利で幸先の良いスタートを切った。
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