PXF

＜第３ステージ・『彩軍　ｖｓ　魅軍』＞

第１試合　「ダークネス・クロウ　　ｖｓ　　安藤　美樹」

伊智「激闘が繰り広げられました『三國無謀・猛女伝』も本日でいよいよ最終戦となります。既に優勝は華軍に決定していますが、彩軍と魅軍、気を落とさず両軍熱い試合を提供して頂きたいと思います。第１試合はクロウと安藤、序盤お互い蹴り技で間合いを取りながら牽制する展開。中盤に入るとリードを取ってきたのはクロウ、８分ロープワークから回り込みＤＤＴを放ち、水面蹴りからコーナーに登ってカンクーントルネード。２度目の回り込みＤＤＴはかわされますがその後ダブルニードロップ、ソバットコンビネーションなどを打ち込みこの日は打撃にこだわって攻めていくクロウ。安藤もハンマースローからランニングエルボーを勢い良く当てていき、バックに回り込みますがクロウも逆に回り込み、しかし安藤が暴れて阻止し、立ち上がらせてハイキック、これはクロウがガードしダメージを免れます。

そこから安藤が再びバックに回り込みますがクロウがオーバーヘッドキックで切り返すと、ここで必殺のクロウ・バイツ弐へ。これを振り解いた後安藤がブレーンバスターの体勢に行くも、クロウが同じくブレーンバスターで返していき、体をうつ伏せに転がしておいて２度目のクロウ・バイツ弐。必死に耐える安藤でしたが徐々に意識は遠のき腕に力が入らず、ここで無念のギブアップ。クロウが現ユニット最後となったこの試合で悔いを残さず全力を出し切り、自らの必殺技で幕を下ろさせました。」

ＣＥＯ「最後のクロウ・バイツ弐の絞めはねー、今まででも最も力の入った絞め具合でしたね。そこに自分の決意が感じ取れました。安藤選手も今大会、トップ選手相手に互角以上の戦い、度胸の強さというものを見せていたので大きな収穫を得られたんじゃないかと思いますね。」

○クロウ　ｖｓ　安藤×

（１３分５１秒、クロウ・バイツ弐）

【獲得武勲】

彩軍＋２００ｐｔ　（クロウ＋２００ｐｔ）

第２試合　「風間　恵　　ｖｓ　　尾伴　草恵」

＞試合結果

伊智「試合前半から華麗な動き、そして得意の脚攻めを惜しみなく繰り出し集大成の戦いを見せる風間、４分にスペースローリングエルボーから膝砕き、高速ドラスクから捻り式バックドロップと繋げ、ロープに振っての一回転ドロップキックを当てておいて足四の字固めをリングのど真ん中、綺麗に決めてまいります。その後も低空ドロップキックやフライングメイヤー→フラッシングエルボーなど得意ムーブ全開の風間ですが、尾伴もブレーンバスター、サイドバスターからスリーパーに絞め上げるなど堅実な攻めでリードを作らせず、腕ひしぎも冷静に振り解いてハンマースローからヒップアタックを当てていきます。しかし高速ドラスクに捕まり、ここから風間がコーナーに登り今大会初披露のラウンディングボディプレスで一挙勝負に。これを２で返せば尾伴も侍パワーボムで逆襲、ロープカウンターの一回転ドロップキックを当てられるもバック取りを防ぎ、尻叩きアピールから延髄斬りを命中、後頭部へノータッチヘッドバットもぶつけカバーに。

対して風間もカバーを返せば高速ドラスクに行き、意表を突いて腕ひしぎ逆十字固め。解かれればシュミット式バックブリーカーから両腕を斜めに上げるポーズを見せて足四の字固めにも持ち込み、足を引き摺った状態となる尾伴ですが、尾伴も意地で自ら走り込み喧嘩キック。しかし立ち上がれば風間がバックに回り込みジャーマンスープレックスでフィニッシュを狙うフォールへ。これは２で間に合わせた尾伴、すると起き上がって侍パワーボムを決めていき逆にフォールの体勢。２で返されると再び同じ技の体勢に持ち込み２連続目の侍パワーボムで再度カバー。これも２で耐え凌いだ風間、その後ジャンピングツームストンで１手を返し、バックに回り込みますが尾伴がエルボー、ここでまたも尻叩きアピールから延髄斬りを見舞っていき、バック取り、これも風間がエルボーで返し一回転ドロップキックで倒します。両者が立ち上がった後は尾伴が風間を場外へ投げ落としておいて呼吸回復に専念。

しかし戻ってくれば風間がシュミット式バックブリーカーに捕まえ、ギブアップに迫る足四の字固め。これも尾伴が耐え切りますが風間が攻めを続け、捻り式バックドロップ２連発からポジションを整え最後の締めに取り掛かるところ。が、起き上がった尾伴が最後の力を振り絞って強引にパワーボムの体勢に捕らえていき、この日４度目の侍パワーボムを成功させ逆転のフォール。３度目の正直ならぬ４度目の正直に風間返す気力を奪われ決着の３カウント。尾伴が最後に魅軍リーダーとしての意地を見せ、第３ステージでは２試合目となる１５分超の長期戦を制しました。」

ＣＥＯ「尾伴はやっぱりしぶといからねー。ジャガスキーとの試合で戦意喪失したかと思ったけれど、尾伴は尾伴だね。その無骨な尾伴に対して風間選手の華麗さがこの試合光りましたね。僕の好きだったオレンジタイツ時代の俊藤をほんと彷彿させました。」

×風間　ｖｓ　尾伴○

（１５分０４秒、侍パワーボム）

【獲得武勲】

魅軍＋３００ｐｔ　（尾伴＋３００ｐｔ）

第３試合　「威牙栗　秋子　　ｖｓ　　美龍（メイロン）」

＞試合結果

伊智「フェイスカット、ステップキックなど顔面へのエグい攻撃をチクチク繰り出す威牙栗と、ドラスクなどからの四の字、コブラツイストと得意のねちっこい攻めをこの試合も全開する美龍が全くの五分の戦いでまもなく１０分を経過。ジャンピングパイルドライバーから四の字を仕掛けた美龍に対し、威牙栗も大技・沈めちゃいました！！を狙いますが美龍がスモールパッケージで切り返し。しかし威牙栗が先に立ち上がってストンピングを打ち込めば引き摺り起こし、バックを取って抜いちゃいました！！成功。すると美龍も起き上がり際ドラスクを決めていき四の字固めへ移行。後半戦も凌ぎを削る両者、威牙栗がチンクラッシャーから２度目の抜いちゃいました！！を決めれば、美龍もスモールパッケージホールド２連発。しかし威牙栗が先に立ち上がって剥いじゃいました！！に持ち込みギブアップを狙うと、解かれた後ヘッドロックパンチからブルドッグアピールを行いバック取りへ、これは美龍が逆に回り込んでバックドロップを見舞います。

そして再びバックにつくと、ここで必殺のドラゴンスープレックスを炸裂。これは威牙栗が２で間に合わせますが、休む暇を与えることなく美龍がダブルアームスープレックス。フラフラで立ち上がった威牙栗のバックに回り、再びフルネルソンの体勢に捕まえると２発目のドラゴンスープレックスも成功。余力はあるかに見えた威牙栗ですが、腕のクラッチ、腰のブリッジ共に完璧な完成度を持つ美龍のこの伝家の宝刀２発目の前に、なす術なく、ここで３カウントのゴング。やはりシングルプレイヤーとしての実績は交流戦随一の美龍が前回に続き勝利を獲得し、威牙栗は現ユニット最後の試合を勝利で飾れませんでした。」

ＣＥＯ「美龍選手が紀所戦同様に自分のスタイルを貫いて勝利を決めましたね。顔面に結構技は受けてたんですが全く動揺してなかったですね。威牙栗もチクチク攻めるのは得意なんですけども、正統のレスリングで勝負となるとちょっと厳しい部分はあるかもしれないですね。」

×威牙栗　ｖｓ　美龍○

（１３分５４秒、ドラゴンスープレックス）

【獲得武勲】

魅軍＋２００ｐｔ　（美龍＋２００ｐｔ）

第４試合　「メイ・ヒギンズ　　ｖｓ　　真田　加代」

＞試合結果

伊智「こちらもＰＸＦとＦＡＷＰの戦い、序盤は慎重な立ち上がりを見せる両者ですが、ヘッドロックなど渋い技の中にダイビングエルボードロップなどもアグレッシブに仕掛けるメイ、５分終了間際ヘッドロックで倒した後バックにつくと、ここで静寂を断ち切るメイズスパイクを炸裂。真田はこれに慌てず喉笛チョップ連打からのチンロックで体勢を立て直しますが、ロープカウンターを１度防いだ後２度目のロープワークでパワースラムを浴び、メイが再びロープへ振ってジャンピングネックブリーカーも決めていき一歩リード。８分にはローリングクレイドルで３カウント間際に追い込ませ、その後のバック取りは真田が返しラリアットアタックからチンロックに絞め上げますが、メイもハンマーブローで倒しておいてダイビングエルボードロップ。

この後も真田からの反撃を抑えてペースを保持し、１０分ヘッドバットから投げっ放しジャーマン。起き上がり直後真田もジャンピングＤＤＴを見舞いチンロックに押さえますが、組み付きは振り払ったメイが観客へ指回しアピールを見せフィニッシュ予告。バックにつきますが、これは真田が河津掛け落としで脱出し、ボディスラムで倒して尻叩きアピール。宣言通りロープに振ってのヒップアタックを決めていき、ダブルニードロップ。その後メイがショートエルボーでダウンさせ再び指回しアピールからバックを取りますが、これも真田が阻止し自らバックへ、しかしメイもこれを返していき、トーキックで倒しておいてロデオクラッチに移行。これを振り解いた真田、先に立ち上がるとバックを取りますがメイが防いで両手招きから逆にバックへ、しかしこれも真田が切り返すともう一度バックにつき逆さ押さえ込みでフォール。

３はなりませんでしたが腿キックでメイを倒して３度目の尻叩きアピール、精神的に優位であることを見せ抱え式バックドロップで追撃。更なる大技でフィニッシュに向かいたいですが、メイも力尽きることなくショルダーネックブリーカーで反撃。そしてもう一度チャンスに賭けてバックにつくと、ここでこの試合２発目のメイズスパイクを成功。勝利への執念を込めたこのフォールに真田も気迫で負け、３カウント献上。メイが同団体の美龍に続き、第３ステージを２試合とも勝利で終了。彩軍と魅軍が２勝２敗で並んでいます。」

ＣＥＯ「目まぐるしいバックの取り合いが続きましたねー。どちらもバックを取ってからの必殺技を持ってますからねー、こういった展開になるのは必至ですね。メイ選手、美龍選手と同様に必殺技でフィニッシュを決めたということで、自分流スタイルの完成度に唸らされますね。」

○メイ　ｖｓ　真田×

（１４分２６秒、メイズスパイク）

【獲得武勲】

彩軍＋２００ｐｔ　（メイ＋２００ｐｔ）

第５試合　「大鳥　ヘップババーン　　ｖｓ　　ラーグ・アンツェル」

＞試合結果

伊智「投げ技が連続で決まり中盤リードを取ったアンツェルが７分、回転地獄蹴りを打ち込み大鳥を場外へ転げ落とします。そして戻ってきたところをソバットで迎撃し、コーナーへ駆け登ってローリングセントーン。ストンピングを挟んでそのままバタフライズスリープに移行し、前回同様勢いに乗った攻めで一気にフィニッシュを狙います。解かれれば今度はピラミッドドライバーでピンフォール狙い、これも肩を上げて大鳥が耐え凌ぐと対角線コーナーへ振って串刺し低空ドロップキック、もう一度コーナーへ寄せショートレンジでの串刺し低空ドロップキックも見舞っていくなど反撃を開始しますが、その後ブロックバスターからミサイルキックを浴びてしまい、アンツェルがお返しの低空ドロップキックから２度目のバタフライズスリープへ。これもギブアップせず耐え抜いた大鳥、チンクラッシャーからスタンディングクラッチに固め、その後のバック取りは返されるも取り返してコブラクラッチ。

これを振り解いたアンツェルがもう一度バックを取りますがこれも取り返した大鳥が再びコブラクラッチに捕らえて執拗に絞め上げます。しかしまだスタミナ消耗は少なく積極的に動き回るアンツェルがダイヤモンドカッターで倒し３度目のバタフライズスリープで絞め返し。これも根性で耐え凌いだ大鳥ですがアンツェルの攻めは途切れることなく、高速ブレーンバスターからローリングセントーン。大鳥もロープカウンターの水車落としで返すも、アンツェルが場外へ投げ落とし、タイミングを見計らうと前回の試合に続いてブエロ・デ・アギラをここでも敢行。場外戦では大鳥がレッグスピンからバックを狙いますがアンツェルがカンガルーキックで凌ぎ先に場内へ。戻った大鳥にダイヤモンドカッターを決め、ここではバタフライズスリープに行かずバックを取ると、ここでこの試合まだ見せていなかったタイガースープレックス’８５を成功させフィニッシュのフォール。

グラウンドは極限まで耐えた大鳥も、大技を受け続けてのフォールは返す余力無く、ここで３カウントのゴング。前大会に続く交流戦出場で試合への慣れも感じさせたアンツェルが、第３ステージを２試合とも勝利で終え満足のいく戦績。一方の大鳥、今大会で直接勝利は果たせませんでしたがユニット解散後の躍進に期待が高まります。」

ＣＥＯ「アンツェルが自分の戦い方をしっかり見出せてるね。打撃、投げ、寝技、飛び技それぞれバランス良く出せてると思います。大鳥も勝利は掴めませんでしたけども、劣勢でももしかしたらを最後まで思わせるような粘りを見せていたんでね、ユニットから離れてまた羽ばたいて欲しいです。」

×大鳥　ｖｓ　アンツェル○

（１３分３２秒、タイガースープレックス’８５）

【獲得武勲】

魅軍＋２００ｐｔ　（アンツェル＋２００ｐｔ）

第６試合　「魔っ茶　あん　　ｖｓ　　マゼス・ミリル」

＞試合結果

伊智「大会ラストを飾る試合。そして栗あん同盟にとってもこれがユニットとして最後の試合です。一方的な展開のまま敗れた宇座子戦での屈辱を晴らしたい魔っ茶ですが、中盤は走り込んでのウラカン・ラナ、バックからの高角度前方回転エビ固めなど積極的にフォールを狙うのはマゼス。手数では魔っ茶も負けておらずその後串刺しＤＤＴを放ちますが、ロープに振られ再び回転エビ固めに持ち込まれます。ここは先に起き上がって馬乗りで頭突きを見舞うものの、マゼスのロープに振っての一回転ドロップキックに倒れ、３度目の前方回転エビ固めでまたもフォール。これを２で返し串刺しジャンピングエルボーを打ち込んだ後も、マゼスがロープに振りウラカン・ラナで立て続けにフォールを狙い、精神的に追い込まれます。しかしまだ魔っ茶は闘争心を失うことなくブレーンバスタースラムで投げ落とした後ブルドッグ跨ぎアピール、ノータッチヘッドバットで倒してダイビングヘッドバットも落としていき、ペースを引き寄せます。

マゼスの仕掛けたロープワークも体当たりで怯まず、ここからアンころボム・特盛で叩きつけていきチャンス。これはマゼスが２で返し再びロープへ振ってのリープフロッグから一回転ドロップキックを打ち込みますが、バック取りは魔っ茶が取り返し投げっ放しジャーマンで場外へ放り投げ。ここは場外戦に付き合わずリング内で待機、その魔っ茶に対し戻ったマゼスがＥＧＤを決め逆襲に出ますが、フォールを返した魔っ茶が一本足頭突き連打を喰らわせ、コーナーに登ってのダイビングショルダーアタック。マゼスもニードロップを当てますが起き上がったところをパンチに倒され、魔っ茶が足掛け膝砕きから必殺・アンくるっとホールドへ。解かれた後もロープに振ってのナックルパートからダイビングヘッドバット、肩掴み延髄と繋げノータッチヘッドバットからバック取り、これはマゼスが返し一回転ドロップキック、スピンキック、延髄ニールキックと打撃の連打で反撃に移ります。

更に走り込んでのギロチンドロップに繋げ上段後ろ回し蹴りもヒット。しかしここからのバック取りは魔っ茶がエルボーで防いで自らバックへ、これもマゼスがエルボーで凌ぎますが一回転ドロップキックはタイミングを誤り不発。これが勝負の分かれ目となり、チャンスと見た魔っ茶がここで２度目のアンくるっとホールドへ。ユニット最後の試合という気持ちもこもったこの技の絞まり具合にマゼスも抵抗出来ず、即座にギブアップ。マゼスの度重なるフォール技を冷静に返し、魔っ茶あんとしての戦い、生き様を最後に見せつけ勝利した魔っ茶、解散に悔いが全く無いとは言えないかもしれませんが、ユニットの最後を有終の美で飾りました。」

ＣＥＯ「こちらからもね、栗あん同盟には最後まで頑張ってくれてお疲れ様と言いたいね。まあもとはと言えば俺が解散させると言ったのが始まりなんだけどさ、皆まだ若いからこれをステップアップに今後もっと大きな選手に生まれ変わってくれればというのが本音なんでね。これが各選手良い方向に向かってくれることを信じてますんで、ＰＸＦの新たな展開、可能性に注目して頂きたいと思います。

というわけで今大会は更新も比較的順調に進められて、内容も充実していて良かったです。ちょっと華軍が勝ち過ぎた関係で最後優勝争いは見られませんでしたけども、魅軍と彩軍の６戦は熱いものがありました。というわけで、最後に個人ランキングの結果も見てお別れしましょう、さよなら。」

○魔っ茶　ｖｓ　マゼス×

（１５分０７秒、アンくるっとホールド）

【獲得武勲】

彩軍＋３００ｐｔ　（魔っ茶＋３００ｐｔ）

～第３ステージ終了後の各軍累計武勲～

魅軍：２６００ｐｔ　　華軍：４５００ｐｔ　　彩軍：３１００ｐｔ

～獲得武勲順位表・軍（第３ステージ終了後）～

１位	華軍	４５００ｐｔ
２位	彩軍	３１００ｐｔ
３位	魅軍	２６００ｐｔ

～獲得武勲順位表・個人（第２ステージ終了後）～

１位	大森　モトコ	１０５０ｐｔ
２位	凄井　宇座子	９００ｐｔ
３位	尾伴　草恵	８５０ｐｔ
４位	魔っ茶　あん	７５０ｐｔ
５位	ジョルジョリ・ノヴァ・リカーン	７００ｐｔ
６位	ヤハリ・ビールト・ジャガスキー	６５０ｐｔ
－	紀所　伊代	６５０ｐｔ
７位	ダークネス･クロウ	６００ｐｔ
－	風間　恵	６００ｐｔ
－	メイ・ヒギンズ	６００ｐｔ
８位	加成　肝子	５５０ｐｔ
９位	ラーグ・アンツェル	５００ｐｔ
－	美龍（メイロン）	５００ｐｔ
１０位	威牙栗　秋子	４００ｐｔ
１１位	安藤　美樹	３５０ｐｔ
１２位	マゼス・ミリル	２５０ｐｔ
１３位	真田　加代	１５０ｐｔ
－	大鳥　ヘップババーン	１５０ｐｔ

＜第３ステージ・『華軍　ｖｓ　彩軍』＞

第１試合　「大森　モトコ　　ｖｓ　　ダークネス・クロウ」

＞試合結果

伊智「華軍が優勝確定に挑む彩軍戦。現時点での各軍の獲得武勲は華軍が３７００ｐｔ、彩軍が２２００ｐｔ。この６戦を終えた時点で華軍が彩軍に１９００ｐｔ以上の差をつければ優勝が確定となります。まずは第１試合、前回の敗戦の悔しさをバネに序盤から積極的な攻めを見せる大森、骨法流掌打→踏み込み掌底の連繋を２度に渡り繰り出し７分、カナディアンバックブリーカードロップから前方回転裏膝十字。ロープに振れば回り込んでの延髄踏み込み掌底を当て、起き上がらせて２発目、更に正面からの踏み込み掌底も勢い良くぶち込み猛ラッシュ。そしてもう一度ロープに振り自ら走り込んでの踏み込み掌底はかわされるものの、すぐさまカナディアンバックブリーカードロップに叩きつけフォールへ。これはクロウが２で返したものの、ここからの反撃は既に厳しい状態か。

大森の捻り式ベリートゥベリーからのバック取りはクロウが回り込みますが大森が回転裏膝十字で切り返し、その後クロウも胴絞めスリーパーで対抗しますが再びバック取りは膝十字に切り返されます。この後もサブミッションにこだわって攻める大森とクロウ、大森がスタンディングからのストレッチプラムを決めればクロウが胴絞めスリーパー、四の字、そして再び胴絞めスリーパー。これを解いた大森が骨法流掌打から組み付いたところをクロウが回り込んでまたも胴絞めスリーパーに捕らえますが、先に起き上がった大森もストレッチプラムで決め返していき、ギブアップ寸前まで追い込めばスタンディングからトーキック、そこから必殺・玄武を炸裂し、万全の体勢でカバー。サブミッションの連打でダメージを負ってのこの一撃はさすがにクロウ返す余力無く、そのまま３カウントのゴング。大森が１００％力を出し切り前回の鬱憤を晴らす勝利、華軍が当然の如く１戦目を白星でスタートしています。」

ＣＥＯ「大森選手が打撃、投げ、寝技と全てを満遍なく駆使して勝利しましたね。クロウも寝技で対抗してはいたんですけどダメージの差を埋めるには至りませんでしたね。」

○大森　ｖｓ　クロウ×

（１３分４３秒、玄武→体固め）

【獲得武勲】

華軍＋２００ｐｔ　（大森＋２００ｐｔ）

第２試合　「ヤハリ・ビールト・ジャガスキー　　ｖｓ　　風間　恵」

＞試合結果

伊智「ライバル・大森の試合同様、前半からアグレッシブに技を重ねるジャガスキー、５分にはショートレンジラリアットから両手を挙げ挑発しておいてシャウエッセン・イキデキヘンを決めていき、風間の高速ブレーンバスターを受けた直後にも再びショートレンジラリアットから挑発を挟んでのイキデキヘン。走り込んでのクローズラインからも同技で絞め上げ、風間のハンマースローからの攻撃をロープに腕を引っ掛け阻止し、ここでサンダーファイヤーパワーボムに持ち上げフォール。この後も容赦無く大技の連打で押し進めるジャガスキー、ダイビングダブルニー、アメリカンパンチラッシュからイキデキヘンに繋げ、風間の低空ドロップキックを喰らいながらも即座にバックを取っての投げっ放しジャーマンで場外にまで放り投げ。

場外戦では風間が高速ブレーンバスターでマットに打ち付けるも、ジャガスキーがサンダーファイヤーパワーボムですぐさま倍返し、場内に両者が戻ればジャガスキーがここでもサンダーファイヤーを惜しみなく決めフィニッシュへのフォール。場外で同技を喰らった直後、そしてイキデキヘンによるスタミナへのダメージが大きかったこともあり風間これを返すことが出来ず、ここで３カウントのゴング。１０分ジャストというタイムでジャガスキーが大森に続き勝利を挙げ、優勝目前の華軍は更に勢いを増しています。」

ＣＥＯ「ジャガスキーが前回同様、完全に相手を潰す戦い方で勝利しましたね。一昔前のほんとにトップ張ってた時代を思い起こさせるような。風間選手の見せ場ももう少し作って欲しかったけど。」

○ジャガスキー　ｖｓ　風間×

（１０分００秒、サンダーファイヤーパワーボム）

【獲得武勲】

華軍＋２００ｐｔ　（ジャガスキー＋２００ｐｔ）

第３試合　「紀所　伊代　　ｖｓ　　威牙栗　秋子」

＞試合結果

伊智「これ以上の黒星は絶対に避けたい、避けなければならない彩軍。かつてこの威牙栗はデビュー当初紀所を師事しており、この試合は師弟対決という隠れた意味も込めています。それを意識しているのかしてないのか、紀所が格の違いを見せ付けるように前半から圧倒的ペース。美龍戦での脚のダメージを全く感じさせることなく空中殺法を展開し６分ジャンピングツームストンからドラゴンスープレックス。鶴の舞ポーズを見せて再度のバック取りは防がれるも、威牙栗のドロップキックをかわしておいてコーナーに登りムーンサルトプレス。更にココナッツクラッシュからもう一度コーナーに登れば両手中指を立てておいてムーンサルトアタック。

まだラッシュは終わらず今度は蟷螂乱舞に倒しておいてコーナー方向へ走って行くと、駆け登り式のムーンサルトアタックでフォールへ。いつものエグい攻めを見せる余裕も無く、このムーンサルト３連撃をただ受けているしかない威牙栗、結局ここで肩を上げられず早くも３カウントで決着のゴング。土をつけないまま早々と逃げ切っての優勝を企てる華軍、３試合目も思惑通り紀所が圧勝を収め、無敵の３連勝です。」

ＣＥＯ「こんなに圧倒的な差を見せて勝利するとはねー。威牙栗だって決して弱い選手ではなくてトップ級の選手なんでねー、これはほんともう、華軍の面々本気度ハンパ無いですよ。」

○紀所　ｖｓ　威牙栗×

（８分１３秒、ムーンサルトアタック）

【獲得武勲】

華軍＋１００ｐｔ　（紀所＋１００ｐｔ）

第４試合　「加成　肝子　　ｖｓ　　メイ・ヒギンズ」

＞試合結果

伊智「華軍無敗で進む中の４戦目は、パワーとパワーのぶつかり合いが期待されるこのカード。やはりこの試合も前半から押していく格好となった華軍、６分に肝子がパワーボムホイップからストレッチマフラーホールド、メイもハンマーブロー連打から弓矢固めに行きますが解けば肝子がベアハッグで絞めます。しかし反撃を確実に決めるメイ、ヘッドバットで倒しておいてコーナーに登り、ここでダイビングネックブリーカードロップ。対して肝子も先に起き上がってキャメルクラッチに捕らえ、その後餅つきパワーボムでフォール。２で返されればストマッククラッシャーから腹太鼓アピールを挟みバック取り、これはメイがエルボーで返しフットボールタックル、サイドバスターと繋げます。そして肝子を場外に投げ落とすとメイがロープへ走り込み、普段見せることの無い場外ダイブ技のプランチャー敢行。これで会場ムードも一気に変わり彩軍の初勝利を期待させますが、肝子もすぐさま場外マットでワンハンドチョークスラムに叩きつけ、メイもサイドバスターで返したところで場外戦は終了。

そして場内に戻った直後、肝子がメイをロープに振って高ーく持ち上げるリストホイップ。そこからバックを狙いますがこれはメイが逆に取り返しアトミックホイップ。更にもう一度バックを取ると、ここで必殺のメイズスパイクを解禁。初勝利に迫るこのフォールは惜しくもカウント２．９で返されますが、肝子の組み付きはメイがエルボースタンプでさばき、再びバックを取ってサイドバスター。勝利のチャンスは今ここしかないとばかり更にもう一度バックを狙うメイ、ここから２度目のメイズスパイクも見事成功させ、今度こそはと執念のカバー。すると肝子、２発目の必殺技は返す気力無く、撃沈の３カウントでゴング。これまでの負けムードを一掃し彩軍の初勝利に導いたメイ、自らの直接勝利もここで初めて獲得し、彩軍逆襲の一歩を踏み出しました。」

ＣＥＯ「劇的な勝利でしたねー。肝子がパワーボムを決めた場面でやっぱり華軍がこのまま勝ち逃げしちゃうのかなーと思ったんですが、メイ選手のガッツがそれを止めさせてくれましたね。」

×肝子　ｖｓ　メイ○

（１１分３３秒、メイズスパイク）

【獲得武勲】

彩軍＋２００ｐｔ　（メイ＋２００ｐｔ）

第５試合　「ジョルジョリ・ノヴァ・リカーン　　ｖｓ　　大鳥　ヘップババーン」

＞試合結果

伊智「メイの勝利で風を吹かせた彩軍、ここも勝利しまずはポイントで並びたいところ。その彩軍の大鳥がジョルジョリと脚攻め合戦を展開しますが、中盤になればジョルジョリの手数の多さが目立ち、ロープに振っての前方回転エビ固め、ジャンピングツームストンなども決まります。２度目のツームストンは大鳥が同技で切り返したものの、立ち上がったジョルジョリが必殺のメモワール・メガマワールに持ち込み一気にリード。フォールを返されれば即座にシャイニングウィザードを打ち込み、スワンダイブミサイルキックで追撃。更にその後もジャンピングツームストンからムーンサルトフットスタンプを投下し、間髪入れずクロスアームスープレックスでフォール。これも大鳥が２で凌いだものの、再び会場は華軍の圧勝ムード。それでもなんとか勝利だけは渡すまいと抵抗を続ける大鳥、この後の飛びつき前方回転エビ固めも２で間に合わせ、ツームストンは喰らったもののバック取りは阻止し足掛け膝砕き連打。

ジョルジョリも高速ドラスク、一回転ドロップキックで仕切り直しを取りますが、大鳥も水車落としから走り込んでのダブルニードロップなど技を重ね、河津掛けフェイスバスターで叩きつけてのスピアー。しかしその後ジョルジョリのグルグール・モナムールを喰らい反撃もここまでと思われますが、低空ドロップキックを当てていき、これにジョルジョリも同じく低空ドロップキック。足掛け膝砕きから起き上がらせれば、ここで大鳥が体勢を入れ替え２度目の河津掛けフェイスバスターに持ち込み、ギブアップを狙うほんの一捻りへ。予想を超える大鳥の奮闘ぶりにジョルジョリも困惑の表情を浮かべましたが、その後ロープに振っての元祖フランケンシュタイナーできっちり技を返しペースを握らせず。そこからスクールボーイに丸め込むと大鳥カウントに間に合わせることができず、ここで決着の３カウントのゴング。前回惨敗に終わったジョルジョリがこの試合で実力を遺憾無く発揮し大鳥に貫禄勝ち、彩軍に傾きかけた流れを断ち切りました。」

ＣＥＯ「大鳥終盤の反撃は良かったんだけどねー、一歩及ばなかったね。やっぱりファイトスタイルの幅の広さで大きな差が出たね。今後もっと成長してもらいたいな。」

○ジョルジョリ　ｖｓ　大鳥×

（１２分３５秒、スクールボーイ）

【獲得武勲】

華軍＋２００ｐｔ　（ジョルジョリ＋２００ｐｔ）

第６試合　「凄井　宇座子　　ｖｓ　　魔っ茶　あん」

＞試合結果

伊智「両軍の運命が決まる最終戦です。現時点での獲得武勲は華軍が４４００ｐｔ、彩軍が２４００ｐｔ。この試合で魔っ茶が勝利し２００ｐｔ以上を獲得しなければ華軍の優勝が決まり、栗あん同盟のユニット解散が決定します。仮に２００ｐｔここで獲得した場合も、次の魅軍との６戦で全て３００ｐｔを獲得する勝利を決めなければ優勝への道はありません。もはや完全に後は無い状況、己の全てを賭けてこの試合に臨む魔っ茶、しかしそこにそびえ立つ巨大な壁・宇座子は勝利を譲る気などあるはずもなく。４分魔っ茶がコーナーからの馬乗りナックルアロー連打を打ち込めばその怒りに触れ、宇座子がリング中央に引き寄せてのステップオーバーアームブリーカーで鬼神の表情。更にモンゴリアンチョップからランニングのヒップドロップでフォールを狙い、フック掌底は不発も対角線コーナーに振っての串刺しボディスプラッシュからバックを取り、ここで早くも漬物石落とし一発目を炸裂。

フォールはカウント２、宇座子が逆方向の対角線に振りタランチュラで絞めていった後、キャプチュードで投げつけて再びカバー。これも２で魔っ茶が返しますが宇座子の攻めは全く止まらず、２度目のキャプチュードも決め後頭部へフック掌底、更にバックを取って２度目の漬物石落としも繰り出していき魔っ茶が起き上がればまたもキャプチュード。そして先程の場面と同じように後頭部へフック掌底を打ち込みショルダーアームブリーカーで倒しておいて尻叩きアピール。そこから３発目の漬物石落としも難なく決めていき、起き上がらせれば４発目まで炸裂。もはや同じ人間とは思えない非情さ、恐ろしさ、全く容赦の無い猛ラッシュに会場も凍りつき悲鳴すら聞こえず。これが本当の武者逝の強さなのか、もはや意識も無いであろう魔っ茶がフラフラで立ちながらパイルドライバーを決め、そこからバックを取りますが回り込んだ宇座子、狙い済ましたようにこの日５発目の漬物石落としを決め、フォールに入って大会の優勝、そして栗あん同盟の終焉を告げる３カウントのゴング。

やはり最後まで華軍は華軍、次代を担う若手選手達に格の違い、力量の差、存在感を強烈に焼き付けまだまだ時代は渡しませんでした。これで大会の優勝チームは決まりましたが残すのは彩軍・魅軍の最終対決、個人獲得ランキングの動向も合わせ熱戦に最後まで注目しましょう。」

ＣＥＯ「いやーここまでやるとはねー。こんな強い宇座子を見たのはねー、勝利至上主義だった武者逝結成当時以来かもしんないねー。最近精彩を欠いてると思ってたけど、やっぱりお尻に火が付けば本気出すのが武者逝とかジャガスキーなんだよね。まあ、この先何年でも彼女らはああだこうだ言いながらトップ張り続けるんだろうねー。悲しい事だけど。」

○宇座子　ｖｓ　魔っ茶×

（８分３９秒、漬物石落とし→片エビ固め）

【獲得武勲】

華軍＋１００ｐｔ　（宇座子＋１００ｐｔ）

＜第３ステージ・『魅軍　ｖｓ　華軍』＞

第１試合　「安藤　美樹　　ｖｓ　　大森　モトコ」

＞試合結果

伊智「第３ステージに入りました。魅軍にとって、これが華軍の獲得武勲に追いつく最後のチャンス。第１試合は"S"の若手とトップによる対決、前半から勢いで突っ走る安藤がニールキック、スピニングレッグロックを中心に試合を組み立て５分に両手叩きアピールからニールキック、そしてハイキック、足掛け延髄２連発。更に起き上がらせてもう一度ニールキックをヒットさせます。足掛け延髄を再び当てるとバック取り、ここは大森が回転裏膝十字に切り返しますがロープへ振ってのバック取りは安藤が阻止、倒れた大森の脚を掴んでヒールホールドに捕らえます。これを解いた後もハンマースローからドロップキックを当ててスピニングレッグロックからヒールホールド、その後大森がコーナーへ押し込んだ場面でもショートエルボーで突き返してヒールホールドを決めてかかります。

スタミナ消費を気にすることなく尚も猛ラッシュを仕掛けていく安藤、大森を場外に落とし背後からニールキックをヒット、この後大森がボディスラムで投げ先にリングに戻り、骨法流掌打からの踏み込み掌底で反撃の機会を得ますが直後に安藤がピースクラッシャー。そこからすかさずバックを取り必殺技のタイガースープレックスでフィニッシュのフォール。これは大森がなんとか２．９で粘り、立ち上がってストレート掌底を当てていくも、安藤がブレーンバスターの体勢に持ち上げそこからファルコンアローで再びフォール。タフな大森であれどこの安藤の驚異的なハイスパートに完全に飲み込まれ、ここで３カウント献上。"S"の若手筆頭・安藤が見事先輩・大森から完璧なピンフォールを奪取し、魅軍がシングル６戦を白星スタートです。」

ＣＥＯ「安藤選手の勢いが止まりませんでしたねー。ニールキック、足掛け延髄を絡めたラッシュは圧巻でした。終盤に強い大森選手のペースを作らせる前に仕留めておいた形ですね。」

○安藤　ｖｓ　大森×

（９分４８秒、ファルコンアロー）

【獲得武勲】

魅軍＋１００ｐｔ　（安藤＋１００ｐｔ）

第２試合　「尾伴　草恵　　ｖｓ　　ヤハリ・ビールト・ジャガスキー」

＞試合結果

伊智「続いてはＰＸＦ各軍代表同士の対決です。試合は各種腰攻めを駆使するジャガスキーが若干のリードという状況、コーナーへ寄せておいての組みは尾伴に拷問コブラツイストで切り返されるものの、振り解いてバックにつくと垂直落下式バックドロップで投げつけていき、その後にもコーナー串刺しからカナディアンバックブリーカーで反対コーナーへ走り込み突き刺します。そこから２度目の垂直落下式バックドロップも見舞い尾伴のブレーンバスターも切り返し。そしてバックに取っての投げっ放しジャーマンでリング下に放り投げ、場外ではシュミット式バックブリーカーからストンピング３連発。一気にリードを取られた尾伴もバックフリップで場外マットに叩きつけ、場内戦に戻った直後再びバックフリップを決めていきますがスリーパーを解いたジャガスキーがコーナーへ振り、雪崩式の体勢へ。

そしてここから雪崩式サンダーファイヤーパワーボムを成功させ、勝利に迫るフォール。ここを尾伴が２で返しますが、立ち上がればジャガスキーが再び対角線コーナーへ振り再び雪崩式狙いへ。２度目は喰らってなるかと尾伴が即座にコーナーから離れるものの、ならばと今度はジャガスキーが反対側のコーナーへハンマースロー。この日はやけに雪崩式にこだわるジャガスキー、ここでもう一度尾伴を後ろ向きにコーナーポストへ座らせ、そのまま２度目の雪崩式サンダーファイヤーパワーボムも成功。１度目のダメージが大きかったか、ほぼ無抵抗のままこの技でフォールに持ち込まれた尾伴、返す余力も無く３カウントのゴング。タッグ戦では接戦の末尾伴に敗れたジャガスキー、今回はそのうるさい尾伴を完全に捻じ伏せるファイトを見せてリベンジに成功です。」

ＣＥＯ「さすがに雪崩式２連発は返せなかったかー。もう少し尾伴のしぶとい反撃を見たかったんだけどねー、今回は珍しく大人しいまんま終わっちゃったねー。」

×尾伴　ｖｓ　ジャガスキー○

（１０分５４秒、雪崩式サンダーファイヤーパワーボム）

【獲得武勲】

華軍＋２００ｐｔ　（ジャガスキー＋２００ｐｔ）

第３試合　「美龍（メイロン）　　ｖｓ　　紀所　伊代」

＞試合結果

伊智「１勝１敗イーブンで迎えた３試合目。この２人はこれまでの交流戦でも何度か対戦していますが、シングルでは前回エクストリームカップ’０７で美龍が勝利しています。その美龍、中盤戦は得意の四の字を絡めた脚攻めを展開し好調なペース、紀所も軽快なフットワークで切り返し技を効果的に使い、９分美龍のリバースドラゴンスリーパーに捕まった後はココナッツクラッシュを意識的に多用し攻め込みます。しかし美龍のドラスク→四の字を喰らった後に脚を引き摺るような素振りを見せ持ち前のスピードが半減、１２分にはドラゴンスリーパーで絞め上げられ、その後ココナッツクラッシュからのスクリューハイ、チョーク攻撃で反撃するも再びドラスクから四の字に固められ悲痛の表情を見せます。この後もグラウンドを中心に自分流の試合を組み立てていく美龍、ジャンピングパイルドライバーから２度目のリバースドラゴンスリーパーへ、しかし紀所もコーナーへ寄せられたところでノーザンライトボムを決め逆襲、蟷螂乱舞からムーンサルトアタックで宙を舞い流れを掴みに行きます。

が、その直後美龍がダブルアームスープレックスで投げつけるとバックを取り、ここで伝家の宝刀・ドラゴンスープレックスを繰り出してフォール。これは２で間に合わせた紀所、走り込んでのスクリューハイキック２連発で再び反撃に出ますが美龍もロープへ振ってのショルダータックルで倒し両手握り拳。気合を入れてのドラゴンスリーパーでギブアップに迫り、これを耐え凌いだ紀所は美龍を場外に放り投げて一時休憩のマグナムダンス。場内に戻った美龍へ蟷螂乱舞を打ち込むとバック取り、これは防がれるも美龍のバック取りはカンガルーキックで阻止、しかし起き上がった直後美龍がスモールパッケージで電光石火のフォール、これは３ならないもののダブルアームスープレックスで投げドラゴン狙いのバック取りへ。するとこれを紀所が回り込んで自らのバック取りへ、先程のお返しと取れるドラゴンスープレックスホイップで投げつけていき、起き上がらせて再びバックへ。

２度目とはいかず、ここは美龍がエルボーで返し正面飛びドロップキックを命中。そしてポジションを整えておいて足四の字に持ち込み、紀所がまだギブアップしないものの脚のダメージは限界を突破、技は解かれるもその苦痛に顔を歪めリング内で転げ回ります。もう自力で起き上がれない紀所を前にし両手を叩いてフィニッシュ宣言する美龍、そのままジャパニーズレッグロールクラッチに丸め込んで勝利を確信するフォール。当然これを跳ね除けるほどの気力は残っていない紀所が３カウントを許し決着。２０分に迫る長丁場を演じ持てる力を存分に発揮した美龍、脚はおろか心さえも折る紀所の完全攻略に成功しています。」

ＣＥＯ「美龍ワールド全開でしたねー。大技を所々受けても自分の戦い方を最後まで貫いて貫き通して作り上げた試合といいますか、まさにアートと呼べる内容だったですね。」

○美龍　ｖｓ　紀所×

（１９分５２秒、ジャパニーズレッグロールクラッチ）

【獲得武勲】

魅軍＋３００ｐｔ　（美龍＋３００ｐｔ）

第４試合　「真田　加代　　ｖｓ　　加成　肝子」

＞試合結果

伊智「こちらはＰＸＦの中堅・真田が越えられなかった壁・肝子に立ち向かう試合です。互角な流れに見えつつもやはり先に大技を出したのは肝子、５分ベアハッグから体勢を入れ替えて餅つきパワーボムに持ち込み、フォールを返されれば放り投げリストアップスラムから低空抱え式バックドロップそしてキモキモ・ロックへ。チンクラッシャーから逆エビで一旦は真田が動きを封じるも直後にワンハンドチョークスラムを浴びてしまい、肝子が走り込んで超肉弾プレスでフォール。その後再び逆エビなど真田が地道な技の繋ぎを見せるもののまたもワンハンドチョークスラムを受けヒップドロップで危うく３カウント寸前。パワーボムホイップからも同技でフォールに迫られ、２で返せてはいるものの防戦一方のまま、尚も肝子のラッシュは続いていきます。セイバーアタックからの人間雑巾絞り、そしてストマッククラッシャーから２度目の雑巾絞り、ここからのバック取りは真田が凌いで逆さ押さえ込みを決めるものの、敗北も時間の問題か。

更に肝子がワンハンドチョークスラムからコーナーに登り、勝ち名乗りを上げる両手挑発アピールからダイビングヒップアタック。しかし真田が立ち上がると肝子の腕を畳み込んで逆襲の魔神風車固めへ。まだ戦う気力は残っていたのか、更にジャンピングＤＤＴも決めドロップキックはかわされるもロープに振ってジャンピングヒップアタック。その後も串刺し背面エルボーからラリアットアタック、ジャンピングダブルニープレスと繋ぎ喉笛チョップ連打で倒した後見せ場のカニ歩きアピール。そこからバックを取って、劇的逆転勝利に賭ける入魂の垂れバストジャーマンへ。先輩越えを果たすその瞬間を見届けたい場面でしたが、惜しくもカウントは２。両者が立ち上がれば、相手の見せ場は全て出してやったよとばかり肝子がすぐさまパワーボムの体勢に移り、餅つき式で３発目まで完璧に出し切ってフォール。先程のジャーマンでまさに燃え尽きてしまった真田、これを返すことができず３カウントであえなく撃沈。これまでの中堅タッグ屋というイメージを払拭する成長ぶりを見せた真田ですが、やはりトップの壁は厚く、この日先輩越えは果たせませんでした。」

ＣＥＯ「いいところまで行ったんだけどねー、やっぱり肝子のパワーは押さえ切れなかったねー。でも後一歩のところまで来てるんでね、気落ちせずまた何度でも挑戦してもらいたいね。」

×真田　ｖｓ　肝子○

（１３分３８秒、餅つきパワーボム）

【獲得武勲】

華軍＋２００ｐｔ　（肝子＋２００ｐｔ）

第５試合　「ラーグ・アンツェル　　ｖｓ　　ジョルジョリ・ノヴァ・リカーン」

＞試合結果

第６試合　「マゼス・ミリル　　ｖｓ　　凄井　宇座子」

＞試合結果

伊智「魅軍３勝、華軍２勝で迎えた６試合目。前回負けリードだった魅軍が勝ち越すのか、華軍がイーブンに持ち込みポイント差を保つのか。先に大技を仕掛ける宇座子、５分に逆さ押さえ込みでフォールした後キャプチュードに投げつけ再度フォール。２度目の逆さ押さえ込みも決めた後６分台にもキャプチュードから逆さ押さえ込みを繰り出し、マゼスの組み付きを強引に蹴り倒して片エビに持ち込むなど、この試合宇座子が執拗にフォール技を連発しプレッシャーを与えます。そしてショルダーアームブリーカーからバックを取りますがこれはマゼスがエルボーで防ぎ一回転ドロップキック、宇座子が先に立ち上がって踏みつけるとふてぶてしく腰クネアピールを見せますが、ここからのバック取りもマゼスが防いで延髄斬りを命中。しかしこの後宇座子がキャプチュードに捕らえフォール。マゼスが２で耐え、宇座子がスレッジハンマーからバックを取るも、ここもマゼスがエルボーで凌いで延髄斬りへ。

ですが宇座子がマゼスをコーナーへ叩きつけて倒すと、腰クネアピールから屈辱的なフォールの体勢。これは間一髪マゼスが２で間に合わせると、自らコーナーへ乗ってスイングＤＤＴ。ロメロチンロックで固めた後コーナーへ登ってのローリングギロチンドロップも投下し、反撃のチャンスを掴みにかかりますがショルダーアームブリーカーに倒れ宇座子がバック取り、これはマゼスがエルボーで返し逆にバックを取りますが宇座子もエルボーで返してフック掌底を命中、そこからバックを取り今度は防がれることなく漬物石落としを成功。その後胸張り手から再びバックを狙いますが、これはマゼスが回り込んで逆さ押さえ込みでフォール。だが２で宇座子が返せば一瞬にして自らバックを取り２度目の漬物石落とし。引き起こしてフック掌底も当てますが、ここで起き上がったマゼスがジャンピングツームストンに落とし、コーナーに登り起死回生のラナ・ラプソディー。

体力は底を尽いた状態ながら鮮やかな逆転劇に出るマゼス、宇座子のフック掌底をかわし逆さ押さえ込みで再度フォールへ、しかしこれも２で返せば宇座子が脳天エルボーからこの試合見せていなかったウザガルト・クラウジョンを炸裂させ、自らがフォール。マゼスもこの一撃で完全に力尽き、決着の３カウント。バックの取り合いが要となる激闘の末、宇座子が勝利を収め華軍が魅軍とイーブンに持ち込んで６戦終了。次回クライマックスの彩軍戦で天下統一を決める戦いに挑みます。」

ＣＥＯ「最初は宇座子が圧勝かに見えたんですけども、そこからマゼスが追い上げて目まぐるしい攻守戦を展開してくれましたね。ポイントじゃ魅軍は他に劣りますけど、この６戦で勝敗を超えた熱い戦いを見せてくれたんでね、最後も悔いなくこの軍で良かったと思える内容で終えられると思います。」

×マゼス　ｖｓ　宇座子○

（１３分１２秒、ウザガルト・クラウジョン→片エビ固め）

【獲得武勲】

華軍＋２００ｐｔ　（宇座子＋２００ｐｔ）

＜第２ステージ・『彩軍　ｖｓ　魅軍』＞

第１試合　「魔っ茶　あん　＆　大鳥　ヘップババーン　　ｖｓ　　マゼス・ミリル　＆　尾伴　草恵」

＞試合結果

伊智「第２ステージ最終日です。華軍を追う魅軍と彩軍の対決、どちらも負けは１戦でも避けたいところ。各種頭突きでマゼスを攻め込む魔っ茶が８分、後向きでコーナーへ登らせるとここで超大技の雪崩式ジャーマンスープレックス。アピールも挟んでアトミックドロップからアンくるっとホールドに持ち込み、早くも勝利への一歩手前まで追い詰めます。マゼスが尾伴へ交代するも魔っ茶の猛攻は終わらず、一本足頭突き連打、後頭部へのジャンピングエルボーと繋いで再びアンくるっと。この後は尾伴も小技・中技で反撃し、カーフブランディングを決めたところで魔っ茶を大鳥へスイッチさせますが、逆に合体パワーボムを浴びせられてしまい、更に彩軍チームがＷ．バックドロップで追撃。この日はコンビネーションが悪いマゼス・尾伴、再び代わったマゼスも大鳥のコブラクラッチ、河津掛けフェイスバスター→裏アキレス腱固めなど得意技を決められ苦しい展開が続きます。

更にその後マゼスが河津掛けフェイスバスターからのコブラクラッチに捕らえられますが、１７分ＥＧＤで反撃の一打。ロープワークからのバック取りは回り込まれるも、これを阻止してもう一度バックに回り込み高角度前方回転エビ固め。カットに入った魔っ茶にアンくるっとで邪魔されるも、再び回り込んでの回転エビ固めでフォール、しかしポジションは相手コーナーの目の前、大鳥が魔っ茶のフォローからローマの悶絶に絞め上げ金星のチャンス。これはマゼスが耐え凌ぎ大鳥は魔っ茶へ交代、ここで仕切り直しを得たマゼスが延髄斬り、水面蹴り、延髄ニールキックと蹴り技３連打でペースを掴みかけますが、魔っ茶もすぐさまジャンピングエルボー、ローリングバックドロップで返し茶霧噴射。しかしこれはマゼスが屈んでかわしスピンキック命中、そしてコーナーに登りラナ・ラプソディーへ。

技の決まりは良いものの、これもポジションに嫌われカウント入らず。起き上がれば魔っ茶が串刺しＤＤＴに倒し余裕を見せつけるＸポーズ、ここから足掛け膝砕きを挟んでアンくるっとホールドに移行し、最高のポジショニングで難なくギブアップ奪取。やはり相性は悪かったのか、この日タッグチームとしての動きがほとんど見られなかったマゼス・尾伴組が惨敗に終わり、魅軍更に挽回のチャンスを遠ざけています。」

ＣＥＯ「前回チームワークは悪くなかったんだけど良いってわけでもなかったのかねー。魅軍やばいね。やっぱり選手の相性とか考えて人選すれば良かったかなー。でもまあ後でシングルもあるんでね、他団体の選手達もいますからまだ優勝は諦めてませんよ。」

○魔っ茶　大鳥　ｖｓ　マゼス×　尾伴

（２２分４１秒、アンくるっとホールド）

【獲得武勲】

彩軍＋４００ｐｔ　（魔っ茶＋２５０ｐｔ　大鳥＋１５０ｐｔ）

第２試合　「風間　恵　＆　メイ・ヒギンズ　　ｖｓ　　安藤　美樹　＆　真田　加代」

＞試合結果

伊智「４選手いずれも勝利に飢えた者同士、風間・メイ組は前回の鬱憤を晴らしたいところ、そして安藤・真田組はここで大会初勝利を掴みたいところ。風間が中盤戦を鮮やかに彩りロープに振っての一回転ドロップキックから走り込んでのフラッシングエルボー、そして腕殺しコンビネーションを見せておいて得意の足四の字へ。その後バックへ回ってのジャーマンでフォールしますが、安藤も真田のサポートを受け合体技のバワーボム＋ネックブリーカードロップ。メイと真田の局面に移った後の混戦では風間が真田に対し場外マットでジャーマン、一方のリング内でもメイが安藤をパワースラム、ペースを掴みに行く彩軍ですが混戦終了後は真田がねちっこいグラウンドで相手の攻めを沈静化。フォローに入った安藤も風間へ足掛け延髄、メイへファルコンアローと連続で仕掛けます。しかし再び場内・場外を含む混戦になると、風間が場外で真田に捻り式バックドロップ。が、今度はやられっぱなしとはいかず真田も魔神風車で返し、リング内ではメイが安藤にジャンピングネックブリーカーを決めましたが死角からバックを取った真田、そのまま垂れバストジャーマンでフォール。

これは風間にカットされますがペースを持続する真田、この後もジャンピングＤＤＴからラリアットアタックを打ち込み魔神風車固めで再度フォール。ロープに逃げられますがジャンピングＤＤＴをもう一度決め、代わった風間に対してもタッチ成立直後に魔神風車でフォール。これまでバイプレイヤーに徹した間のある真田が積極的に自ら勝利を狙い、チンクラッシャーからカニ歩きアピール、途中風間の四の字に捕まるもカットに来た安藤と連続アピールし、安藤がヒールホールド。風間もこれに負けじと高速ドラスクから捻り式バックドロップに投げ再び四の字へ。ここで混戦となり、安藤と真田がメイをＷ．ドロップキックで迎撃、そして真田がチンクラッシャーから安藤に権利を交代。その安藤を風間が早速ロープに振ると、６人タッグで安藤を破った技であるフランケンシュタイナーでフォールへ、これは安藤がロープに逃れ、逆に風間を対角コーナーに振り串刺しニールキック。バックを取ると、ここで必殺タイガースープレックス敢行、これもロープブレイクとなりメイがリングインした間、風間はロープ越しの真田を掴んでエプロンから危険なドラゴンスクリュー。

場外でそのまま腕ひしぎに捕らえ、その間場内では安藤がメイをヒールホールド。風間が真田に高速ドラスクから再び腕ひしぎを決めた後リングインし混戦は終了、風間が安藤をロープに振り自らも走りますが逆に自ら体当たりで倒れ、安藤ガッツポーズ。そこから起き上がらせてハイキックをクリーンヒットさせ、安藤がフィニッシュへのヒールホールドへ。真田への脚攻めを徹底していた風間自身も脚へのダメージが多く、ここは耐え切れずギブアップ。これまで善戦しながら勝利を経験していなかった安藤・真田組が嬉しい初勝利を収め、彩軍との戦績をイーブンにしました。」

ＣＥＯ「熱い戦いでしたねー。いやー魅軍に嬉しい勝利でした。安藤選手、これは大きなステップになると思いますね、そして真田も今回やる気を見せてくれたんで第３ステージでも勝利を量産してもらいたいですね。風間選手とメイ選手もシングルでの暴れっぷりが楽しみです。」

×風間　メイ　ｖｓ　安藤○　真田

（２３分０１秒、ヒールホールド）

【獲得武勲】

魅軍＋４００ｐｔ　（安藤＋２５０ｐｔ　真田＋１５０ｐｔ）

第３試合　「ダークネス・クロウ　＆　威牙栗　秋子　　ｖｓ　　美龍（メイロン）　＆　ラーグ・アンツェル」

＞試合結果

＜第２ステージ・『華軍　ｖｓ　彩軍』＞

第１試合　「大森　モトコ　＆　Ｙ・Ｂ・ジャガスキー　　ｖｓ　　魔っ茶　あん　＆　大鳥　ヘップババーン」

＞試合結果

伊智「三國無謀中盤戦に突入です。華軍の独走状態を、彩軍が止めることができるか。この試合はどちらも安定したコンビネーションを見せ、１１分場内と場外で混戦の中大森が魔っ茶へ捻り式ベリートゥベリー、ストレッチプラム。一方の大鳥はジャガスキーに各種脚殺しを仕掛けますが、混戦終了後サンダーファイヤーパワーボムで反撃を喰います。そして大森へ交代した際ジャガスキーがパンチラッシュで倒し、大森もボディスラムからストレッチプラム。バック取りも回転裏膝十字で切り返し、カナディアンの体勢をショルダースローで返し再度ストレッチプラムに持ち込むなど、大森が一歩先を読んで優位を保ちます。大鳥を場外へ投げ落とすと、リングインした魔っ茶に対し踏み込み掌底を浴びせジャガスキーと同時アピール。ここでリングに戻った大鳥も元祖ＳＴＯで倒していき、バック取り。これは大鳥が逆に回りこんでコブラクラッチに捕らえ、魔っ茶へ交代。

そして魔っ茶がジャガスキーをパイルドライバーに落とし、大鳥はロープ越しに大森を捕まえますが、振り解いた大森が魔っ茶を蹴り上げて必殺の玄武。このフォールはカウント２．９、ジャガスキーのＤＤＴからストレッチプラムも決めていき、魔っ茶も大鳥の串刺し低空ドロップキックによる援護から一時反撃を見出すも元祖ＳＴＯに倒れ、再びストレッチプラムで絞められ苦しい展開。ジャガスキーもしっかり大森の援護に入り、前回以上のチームワークを発揮。その後魔っ茶にアトミックドロップからアンくるっとホールドに捕らえられますが、耐え凌げばストレッチプラムで逆に大森が追い込ませ、これはロープに逃れた魔っ茶、ジャガスキーを一本足頭突き連打で倒すと相手チーム２人とも場外に落とします。これを勝機を掴むきっかけにしたかったか、しかし思ったように試合は動かず、場外に降りた魔っ茶がジャガスキーのイキデキヘンをもらう形となり、場内で大鳥が大森を裏アキレスに固めているのが救いとなります。

それでもなんとか逆襲に漕ぎ着けたい魔っ茶、リングに戻れば大森を攻め込み、アトミックドロップから起き上がらせて茶霧噴射、そしてそこからアンころボム・特盛で叩きつけ執念のフォールに行きますが、ポジションは悪く相手コーナー目の前でロープブレイク。起き上がるとすぐに大森がボディスラムで倒し、フィニッシュ宣言の両手クロスガッツポーズ。そのままストレッチプラムに行き、先程の攻撃で疲れ切ってしまった魔っ茶、なす術無くカットを待たずしてギブアップ。やはり２戦目ということもあり意思疎通がしっかり取れていた感のある大森・ジャガスキー、これといった危うい場面を作らせず勝利し、華軍に更なる勢いをつけています。」

ＣＥＯ「大森選手はやっぱり勝負どころになると強いですねー。今回大森選手が主役を務めた感じでジャガスキーは脇に回った内容でしたけど、タッグチームとしてしっかりそれぞれの役割が出来ていたと思います。まだ華軍の有利は続きそうですね。」

○大森　ジャガスキー　ｖｓ　魔っ茶×　大鳥

（２３分４２秒、ストレッチプラム）

【獲得武勲】

華軍＋４００ｐｔ　（大森＋２５０ｐｔ　ジャガスキー＋１５０ｐｔ）

第２試合　「凄井　宇座子　＆　ジョルジョリ・Ｎ・Ｒ　　ｖｓ　　風間　恵　＆　メイ・ヒギンズ」

＞試合結果

伊智「６人タッグマッチでは混成チームとは思えない好連繋を見せまだ負けを経験していない風間とメイ。４人タッグでも脅威の存在になると予想されますが、そんな話題を打ち消すごとくこの日絶好調な攻めを見せるのは宇座子・ジョルジョリ組。１０分、宇座子が風間にフック掌底をかわされながらもキャプチュードに投げつけ、そこからヒップドロップ。カットに入ったメイへもフック掌底を命中、その後風間にジャンピングエルボーからニールキック、高速ドラスクと繋げられるもバック取りを阻止、尻を叩いて逆にバックへ回ってこんぴら山ジャーマンを繰り出します。メイがカットに入り風間とのＷ．ドロップキックを当てますが、お互いパートナーへ交代した局面、宇座子が腰クネダンスを見せつけておいて風間へフック掌底２連発、ジョルジョリも場内へ戻った直後のメイを必殺・メモワール・メガマワールに持ち込んで更なる有利な体勢へ。場外へ落とし込むと、追った宇座子がフック掌底、しかしメイもパワーボムホイップで返していき、場内ではジョルジョリが風間へジャンピングツームストン。

試合を五分に戻した形で混戦が終わり、メイがぶっこ抜きブレーンバスターからフットボールタックルを狙ったところをジョルジョリがかわしミトクラッチ。リングに入った風間は宇座子がキャプチュードで迎撃し、ジョルジョリもメイをジャンピングツームストンに叩きつけてコーナーへ。ここからフェニックスプラッシュを敢行しフィニッシュへのフォール。ダメージの大きい風間ここはカットに行けず、既に気力の尽いたメイ両肩を上げられず３カウントのゴング。タイプは違えどタッグマッチには強い宇座子・ジョルジョリがぴったり息を合わせたコンビネーションを見せ、１５分２４秒というこれまでの最短時間で決着をつけて他団体コンビ一蹴。これで第２ステージは華軍が２戦とも勝ち越しを決め、独走状態は更に確実なものとしています。」

ＣＥＯ「あっという間に決めちゃったねー。風間選手とメイ選手、６人タッグであれだけ強烈なインパクトを見せていたんですがそれすら帳消しにしてしまうような華軍の攻勢、武者逝らトップ選手の土壇場での意地というものをこれでもかと見せつけられましたねー。」

宇座子　○ジョルジョリ　ｖｓ　風間　メイ×

（１５分２４秒、フェニックススプラッシュ）

【獲得武勲】

華軍＋４００ｐｔ　（宇座子＋１５０ｐｔ　ジョルジョリ＋２５０ｐｔ）

第３試合　「紀所　伊代　＆　加成　肝子　　ｖｓ　　ダークネス・クロウ　＆　威牙栗　秋子」

＞試合結果

伊智「立場的にももう後が無いクロウ・威牙栗組。武者逝という厚い壁をなんとか打破したいこの試合ですが、その決意が感じ取れるように序盤は好調なペース。細かい蹴りを打ち込むクロウ、肝子へ仕掛けたジャンピングブレーンバスターは２度とも返されダイビングフットスタンプを落とされるも大技は出させず、チョークスラムを巻き投げに切り返して威牙栗へ交代。しかし肝子が隙を突いてコーナー待機のクロウを掴むと、戦慄の奈落パワーボム敢行、ムードが一変し威牙栗がコブラクローで絞め上げるもカットに入った紀所も威牙栗へコブラクロー、その後交代を受けジャンピングツームストンからレッグスピンを連発し再度コブラクローに持ち込みます。この展開から、この試合もやはり華軍に分があるか、威牙栗もぺディグリーできっちり反撃しているもののリングに入った肝子にベアハッグで抱きかかえられ、技を解いたらすぐさま紀所が踵落とし、恒例のマグナムダンスを披露して流れるように駆け登りムーンサルトプレス。

これに対し威牙栗も威牙栗沈めちゃいました！！を繰り出しクロウとの同時アピールを見せますが、紀所がジャンピングツームストンを即座に決め肝子へスイッチ。しかしまだリングに残る紀所を威牙栗がぺディグリーで打ちつけ、肝子に場外戦へ誘い込まれるもクロウとのサンドイッチ延髄斬りで迎撃。同じく場外に降りた紀所もエプロンに打ちつけリング内へ。その後肝子にキモキモ・ロックに捕らえられ一時ピンチとなりますが混戦では追撃を喰うことなく有利な体勢でクロウへタッチ。そのクロウが肝子相手に大技のラッシュを仕掛け、雪崩式フィッシャーマンバスターからロープへ振って回り込みＤＤＴ。更にタイガーネックチャンスリーからジャーマンホイップ、もう一度タイガーネックチャンスリーで投げつけ途中、肝子のリストアップスラムを浴びるもすぐに攻めを再開しカニ挟みから逆回し蹴り。

ロープへ振ってのカウンターから再度カニ挟みで倒し逆回し蹴りでうつ伏せに倒すと、ここで満を持して必殺・クロウ・バイツ弐へ。ポジションはロープに触れるギリギリながら、腕をしっかりロックされた肝子ここを逃げることができず、一連のラッシュによるダメージで技を振り解く余力も無くギブアップ。ＥＴＷⅢ以降、負け癖のついていたクロウ・威牙栗がここでようやく勝利を決め、華軍独走を食い止める逆襲の第一歩を掴もうとしています。」

ＣＥＯ「負けのイメージがなかなか離れなかったクロウと威牙栗なんですけどもようやくスランプを打開できましたね。これで気持ちを切り替えてこの後の試合、どんどん勝利を重ねて華軍にポイントで追いつきたいですね。っていっても魅軍負かせるわけにはいかないんだけどさ。」

紀所　×肝子　ｖｓ　クロウ○　威牙栗

（２５分０６秒、クロウ・バイツ弐）

【獲得武勲】

彩軍＋４００ｐｔ　（クロウ＋２５０ｐｔ　威牙栗＋１５０ｐｔ）

＜第２ステージ・『魅軍　ｖｓ　華軍』＞

第１試合　「マゼス・ミリル　＆　尾伴　草恵　　ｖｓ　　大森　モトコ　＆　Ｙ・Ｂ・ジャガスキー」

＞試合結果

伊智「第２ステージ突入です。ここで話題の大森＆ジャガスキーコンビが遂に実現となりました。相手は第１ステージでもタッグを組んでいるマゼスと尾伴のチーム、華軍にポイントで差をつけられている魅軍がここで追いつきたいところです。試合中盤までまだお互い派手な合体技が見られませんが、徐々にラッシュを仕掛けてきているマゼスが１１分、ジャガスキーをスピンキックで倒してコーナーポストから必殺のラナ・ラプソディー。その後も再度スピンキックからこの技を決めていき、混戦では尾伴から延髄斬りも喰らうなどジャガスキーがピンチ。しかしサンダーファイヤーパワーボム、シャウエッセン・イキデキヘンで逆襲を開始、ここでの混戦で大森は尾伴へ元祖ＳＴＯ、ジャガスキーはマゼスに延髄斬りを浴びせチームとしての形が出来ていきます。

マゼスは尾伴へ、ジャガスキーは大森へ権利を譲れば、ジャガスキーが尾伴をパンチラッシュで倒した後大森がベリートゥバックで追撃。そのままストレッチプラムに移行し、ここで魅軍の２人もＷ．ブレーンバスターで連繋を仕掛けますが、尾伴のバック取りは大森が前方回転裏膝十字で切り返し。そして尾伴を自軍コーナー付近に誘い込むとジャガスキーがロープ越しに押さえ込んで、大森が再び回転裏膝十字へ。この間ジャガスキーがマゼスをイキデキヘンに捕獲しますが、一方の尾伴もヘッドバットなどで大森に反撃し、延髄斬りを命中。大森がジャガスキーへ交代した後も尾伴の攻めが続いていき、シャイニングケンカキックからここでも延髄斬り。アピールで気合を入れれば２発目もヒットさせ、ペースを奪いつつある魅軍。尾伴の監獄固めで大森がカット、ここでジャガスキーがイキデキヘンに捕らえますがリング内にいるマゼスが技を解かせこちらもギブアップならず。

お互いあと一つ大技が決まれば勝負をつけられるという状況の中、尾伴が必殺・大根一刺しをここで炸裂させ勝利へのフォール。しかし相手コーナー付近のためすぐにカットに阻まれ、４人が入り乱れる中今度はジャガスキーがイキデキヘンへ。絶好のチャンスでしたがまだ尾伴はタップせず、スタンディングの体勢に戻ると再び尾伴が攻撃を開始し、この日２発目の大根一刺しから渾身のフォール。決まったポジションはほぼリングの中央、体力的に余裕の無い大森ここはカットに行けず、力尽きたジャガスキーがピンフォールを許し決着のゴング。両チーム普段は敵同士として戦っているコンビながら、この試合で一進一退の攻防を展開し、トップレベルの実力を見せつけました。まずは魅軍が反撃の一打です。」

ＣＥＯ「なかなか熱い戦いでしたね。合体技はそんなに多く見られなかったんですけども落ち着いた大人のチームワークといいますか、変に介入しない自然な流れで各選手が役割をこなしてた感じですね。両チームとも次回またいい連繋を見せてくれると思います。」

マゼス　○尾伴　ｖｓ　大森　ジャガスキー×

（２２分４５秒、大根一刺し→片エビ固め）

【獲得武勲】

魅軍＋４００ｐｔ　（マゼス＋１５０ｐｔ　尾伴＋２５０ｐｔ）

第２試合　「安藤　美樹　＆　真田　加代　　ｖｓ　　凄井　宇座子　＆　ジョルジョリ・Ｎ・Ｒ」

＞試合結果

伊智「若手・安藤、中堅・真田がＰＸＦトップ勢に挑む形となるこの試合、安藤が宇座子の威圧感に怯むことなく攻撃を仕掛け、１０分バックソバットからダイビングエルボードロップ。代わったジョルジョリに対しても積極果敢にニールキック等打撃を浴びせていき、途中宇座子に捕らえられたところをフロントハイキックに倒れますが、コーナーからのジョルジョリのフェニックススプラッシュは寸前でかわし、脇固め。その後ミトクラッチに固められるも真田のジャンピングＤＤＴでアシストを受け、ジョルジョリの雪崩式を凌いだ場面ではファイヤーバードスプラッシュを投下しフォールへ。カウント２．９にまで追い込ませ、羽交い締めにして真田のドロップキックで援護を得るなどタッグチームとしての機能もしっかりと発揮します。しかし交代を受けた宇座子がプロレスの厳しさを教え込ませるようにフック掌底で倒しヒップドロップ、真田へのタッチを確認後もキャプチュードで追撃し、組みに行く真田を相手にすることなく安藤に対してこんぴら山ジャーマン。

この後は冷静を取り戻させるように真田がキャメルクラッチ、逆エビなど地道にスタミナを奪う攻めに出て、リングインしたジョルジョリも喉笛チョップ連打で倒すと挑発の尻叩きアピール。立ち上がった宇座子もトーキックで倒せばお馴染みのカニ歩きアピールを見せつけ完全に自分のリズムへ。しかしその後、場内・場外で混戦に入ると場内では宇座子が安藤へウザガルト・クラウジョン、場外ではジョルジョリが真田にシャイニングウィザードを浴びせ空気一変。が、追撃は阻止して真田が魔神風車、一方の安藤もほぼ同時に宇座子へファイヤーバードスプラッシュを決めて混戦終了、再び流れを引き寄せます。リングイン後早速離れた距離で真田が宇座子を尻叩きで挑発すれば、向かったところをチンクラッシャーで迎撃し、ランニングのセントーン。更に打撃技を重ねていきますがキャプチュードで投げつけられ、ここから宇座子が形勢逆転の漬物石落とし。

そこから約１０秒後というところで再度キャプチュード→漬物石落としの連繋を決め、真田が命辛々安藤に交代。その安藤も串刺しのボディスプラッシュに倒れますが、一瞬の隙を突いて真田が宇座子をロープ越しに捕獲、勝機と見た安藤がニールキックで倒し、この日３度目のファイヤーバードスプラッシュに繋いで勝利への大チャンス。完全にカットを防ぐポジションでフォールしましたが、ここは惜しくもカウント２．９。これに気を落とすことなく、真田へタランチュラを決めた直後の宇座子をファルコンアローで叩きつけますが、ロープブレイク。この後宇座子から漬物石落としを喰らってしまったものの、まだ力尽きることを知らない安藤、レッグスピンに引っ掛けて両手叩きアピール、ここからこれまで見せていない得意技であるクリムゾンネットに持ち込み再び勝利を呼び込むフォール。

しかし相手コーナー付近のためカットを許し、ジョルジョリにバックを取られますがこれは暴れて阻止、が、ここで死角を突いた宇座子が電光石火で逆さ押さえ込みを仕掛け、自軍コーナー目の前という絶好のポジションでフォール。これにはさすがに対応出来なかった安藤、惜しくも３カウントが入って決着。若手の勢いに飲まれかけながらも最後は姑息な手段で勝利を譲らなかった宇座子、これで再び華軍が魅軍を引き離しました。」

ＣＥＯ「安藤選手ほんと後一歩でしたねー。最後にまた宇座子が憎いことしてくれるわ。若手とベテランの戦いらしい、各選手の感情が伝わってくる試合でしたね。安藤選手、この悔しさをバネにまた次激しい戦いを見せて欲しいですね。真田も同様。」

×安藤　真田　ｖｓ　宇座子○　ジョルジョリ

（２４分１４秒、逆さ押さえ込み）

【獲得武勲】

華軍＋４００ｐｔ　（宇座子＋２５０ｐｔ　ジョルジョリ＋１５０ｐｔ）

第３試合　「美龍（メイロン）　＆　ラーグ・アンツェル　ｖｓ　紀所　伊代　＆　加成　肝子」

＞試合結果

伊智「ここで更に引き離されるのは避けたい魅軍、相手は今回久々にタッグを組む試練の強豪、紀所・肝子組。序盤は慎重な攻防と思いきや、突然状況が一変した９分、紀所が美龍をコーナーポストに上げ、雪崩式のドラゴンスープレックス。その後ノーザンライトボムからトライアングルスコーピオンに持ち込み早くも勝負をかける紀所、ここは美龍がアンツェルとのＷ．ドロップキック２連発で凌いで交代、アンツェルと肝子の局面に移り一旦試合は静けさを戻します。４人の中で唯一交流戦経験の浅いアンツェル、スピードを活かした攻撃で肝子相手に互角以上の戦いを見せますが串刺しボディプレスに倒れ、ここでスーパーヘビー・ダイビングボディプレスも浴びせられます。

このフォールは美龍がカットし、足四の字でアシスト、アンツェルが再び串刺しボディプレスを狙われたところも今度はかわし、自らコーナーに登ってトペ・アトミコ。肝子は紀所へ交代、その後の場外戦で肝子のキモキモ・ロックなどを仕掛けられたアンツェルですが、場内に戻れば紀所に攻勢、ジャンピングツームストンからドロップキック、逆一本背負いも２連発で決めジャンピングハイキック。トライアングルスコーピオンに捕らえられたところもロープに逃げ切り、カニ挟みから指回しアピールを決めバタフライズスリープへ。これはギブアップなりませんでしたが先輩への大金星まで目前に迫ったアンツェル、合体技も阻止して踵落としから捻り式バックドロップ、更に追撃を狙いますがこれは紀所が蹴り倒してバックを取りドラゴンスープレックスホイップ。

ここで大先輩の意地を見せる紀所、踵落としをカウンター気味にヒットさせると狙い済ましたようにマグナムダンス。当たり所が悪かったかまだ立ち上がらないアンツェルの体を紀所がコーナー付近に引きずり、体勢を整えるとフィニッシュへのムーンサルトプレス。美龍のカットは先早にリングインした肝子がきっちり防ぎ、ここで３カウントのゴング。第２試合同様、後輩相手に危うい場面を作られつつも最後は落ち着いた試合運びで勝利を決めた華軍のベテランコンビ。第２ステージにおいても魅軍の新勢力相手に圧倒した華軍、更にポイントで突き放し天下統一へ向け走り続けます。」

ＣＥＯ「途中まではアンツェルが先輩相手にリードを取ってるように見えたんだけどねー、やっぱり最終的には経験の差が現れるんですよねー。２試合目とこの試合で、改めて武者逝の恐ろしさを思い知らされました。ああ魅軍次こそ挽回したいねー。」

美龍　×アンツェル　ｖｓ　紀所○　肝子

（２０分１０秒、ムーンサルトプレス）

【獲得武勲】

華軍＋４００ｐｔ　（紀所＋２５０ｐｔ　肝子＋１５０ｐｔ）

＜第１ステージ・『彩軍　ｖｓ　魅軍』＞

第１試合　「大鳥　＆　威牙栗　＆　クロウ　ｖｓ　マゼス　＆　アンツェル　＆　尾伴」

＞試合結果

伊智「第１ステージ最終戦は彩軍と魅軍の対決。ここで初勝利を挙げたい魅軍ですが、彩軍の栗あん三人衆も前回の屈辱を晴らしたいところ。両軍安定したペースで五分の展開の中１０分、マゼスが高角度前方回転エビで威牙栗をフォール。交代したアンツェルもラッシュを仕掛け、ダイヤモンドダストからタイガースープレックス’８５。更に回転地獄蹴りからジャーマンホイップも決めていきます。これに対し彩軍・大鳥も取られた分を取り返すべく脚攻めを絡めた反撃を展開し、バックを取って必殺・ローマの悶絶。しかし味方の援護を得ればアンツェルが再び攻撃に移り、逆一本背負いから再びタイガースープレックス’８５。ここで彩軍のカットが一歩出遅れてしまい、大鳥が２．９で辛うじて返すも危うく前回の二の舞になりかけます。

華軍戦での自らの敗北からこの日勝利に燃えているアンツェル、リングインしたクロウもダイヤモンドカッターで蹴散らし、大鳥へ走り込んでのジャンピングエルボードロップから必殺・バタフライズスリープ。ここはカットされますがこの間マゼスも威牙栗へＥＧＤを決め、アンツェルが指を回すアピールからロープへ走りゼロ戦キック。この後は彩軍が交代したクロウのフィッシャーマンバスター、スワンダイブニールキックで一旦体勢を立て直しますが、現Ｐ２Ｐのマゼス・アンツェルによるＷ．ドロップキックを浴び、現在試合権利を持つマゼスが必殺のラナ・ラプソディーへ。自軍付近のためすぐに彩軍がカットに間に合わせますが、アンツェルと尾伴のＷ．ドロップキックも飛び出すなどまだまだ主導権を握る魅軍。マゼスがＥＧＤで再度フォールを狙い、混戦時のＷ．ブレーンバスターで場外に落ちるも場外戦に誘い込まれる前にリングイン。

そして尾伴に権利を譲り、マゼスのロープワークからの回り込みをジャーマンホイップで返したクロウに対し、延髄斬りをヒット。ここからのバック取りはクロウがオーバーヘッドキックで返しラ・マヒストラルに固めますが、アンツェルがすぐにカット、ここで入った威牙栗にぺディグリーを狙われるも尾伴がノータッチヘッドバットで防ぎます。そして準備を整えたところで尾伴がクロウを持ち上げ、侍パワーボムでフォール。この間の威牙栗は自軍コーナーへ戻る最中、残った大鳥がリングに入るも、まさに今足が伸びるというすんでのところでアンツェルが組みついたためカットならず、非情の３カウントのゴング。これで魅軍が初白星、栗あん三人衆またしてもカットを後一歩で阻まれるという、悔しい負け方を喫し第１ステージを終えました。」

ＣＥＯ「栗あんこれはほんと悔しい負け方だねー。カットさえ間に合えばこの後逆襲のチャンスもあっただろうからねー。魅軍の３人は割りと今回チームワーク良かったし、アンツェルの攻めが凄まじかったね。だけど尾伴が最後おいしいとこ持ってくと。」

大鳥　威牙栗　×クロウ　ｖｓ　マゼス　アンツェル　尾伴○

（２０分２９秒、侍パワーボム）

【獲得武勲】

魅軍＋５００ｐｔ　（マゼス＋１００ｐｔ　アンツェル＋１００ｐｔ　尾伴＋３００ｐｔ）

第２試合　「メイ　＆　風間　＆　魔っ茶　ｖｓ　美龍　＆　真田　＆　安藤」

＞試合結果

＜第１ステージ・『華軍　ｖｓ　彩軍』＞

第１試合　「肝子　＆　宇座子　＆　大森　　ｖｓ　　大鳥　＆　威牙栗　＆　クロウ」

＞試合結果

伊智「あけましておめでとうございます！今年もＰＸＦ交流戦をどうぞよろしくお願いします。というわけで第１ステージ激闘が続いておりますが今回は華軍と彩軍の戦いです。まず攻め込むのは華軍大森、開始６分大鳥にカナディアンバックブリーカードロップから延髄踏み込み掌底で倒しフォール。宇座子ともＷ．ブレーンバスターで息を合わせますが、交代した威牙栗がこの後、自力で相手３人それぞれタッチさせるまで攻め続け中盤を支配。これを受けてクロウが、威牙栗へキャプチュードを見舞った直後の宇座子をクロウ・バイツ弐に捕獲。チームメイトとの連携も冴え自軍コーナー付近を保ち、この後も延髄ニールキックやドラゴンスープレックスホイップなどから３度に渡りクロウ・バイツ弐で宇座子を後一歩まで追い詰めます。

プライドからかここまで意地でも交代せず技を受け続けた宇座子も、限界を感じたか大森に交代、この２人が意外な好連繋を見せ盛り返し、宇座子の漬物石落としと大森のジェットプールが競演。更に宇座子がクロウをキャプチュードで投げつけた直後、大森がストレッチプラムに捕らえギブアップのチャンス。ここはカットされますがその後自軍付近で再びこの技で絞め上げ、ウザ・キモはこの間合体パワーボムを威牙栗に喰らわせ援護。完全にペースをものにし、大森が正面・背後と連続で踏み込み掌底を浴びせフォール。ポジショニングは彩軍・栗あん同盟側ながらクロウの受ける展開を変えられず、大森が片腕入魂アピールで力を込めて再び正面・背後と踏み込み掌底を決め、フィニッシュのフォール。

威牙栗のカットと思いきや、踏みつけた足はリングインした宇座子に当たり、カット不成立で無念の３カウントゴング。２戦目ということもあり個々の実力に加えチームとしての強さも感じさせたウザ・キモ＆大森組が、栗あん３人衆を寄せ付けず無敵の連勝です。」

ＣＥＯ「チームワークでは栗あんが圧倒すると思ってたんだけどねー、後半になってウザ・キモと大森選手の強力な連繋が爆発しましたねー。３人で組むのはこれが最後ですけども、第２ステージで是非コンビで組んでもらいたいですね。」

宇座子　肝子　○大森　ｖｓ　大鳥　威牙栗　クロウ×

（２３分２１秒、延髄踏み込み掌底→体固め）

【獲得武勲】

華軍＋５００ｐｔ　（宇座子＋１００ｐｔ　肝子＋１００ｐｔ　大森＋３００ｐｔ）

第２試合　「紀所　＆　ジャガスキー　＆　ジョルジョリ　　ｖｓ　　メイ　＆　風間　＆　魔っ茶」

＞試合結果

伊智「華軍がこれで初日から３連勝、この試合でも勝つとなればこれ以降、圧倒的優位な立場となります。序盤は早いタッチワークで熟練の戦い方を見せる華軍３人ですが、彩軍の３団体混成トリオも若き荒武者の如く積極果敢な攻めを展開。開始２分メイと風間が合体ブルドッキングを見せ７分、風間が紀所に四の字固め、更にジャンピングツームストンからニールキックで追撃。ジョルジョリに高速ドラスクで株を奪われるも動じず、メイへの交代時にはジャガスキーにもＷ．ドロップキックから四の字へ。そしてメイが一気にラッシュを仕掛け、投げっ放しジャーマンから雄叫びを上げて荒馬を駆る如くロデオクラッチ。３人がかりでの襲撃にも屈しずドロップキックを浴びながらパワーボムホイップに落とし、２度目の投げっ放しジャーマンから再度ロデオクラッチへ。試合時間は１３分、早くも決着をつける勢いで彩軍が突進し、６人の混戦で魔っ茶、風間がジョルジョリへＷ．ドロップキック。

その間なぜか紀所は一人ノンキにマグナムダンスで踊り狂いますが、ジャガスキーは既に焦りの表情。その後交代したジョルジョリもダイビングエルボードロップを浴び、クロスアームスープレックスで反撃のきっかけを掴みますが魔っ茶への交代を許しリズムを奪われます。魔っ茶の馬乗り頭突き連打に対し拷問逆片エビ固めでやり返すもののすぐに肩掴み延髄→アンくるっとホールドで窮地に立たされ、これはロープに逃れますがリングインしたジャガスキーはメイ＆風間のＷ．ドロップキック、風間の四の字に阻まれアシスト出来ず。その後タッチした紀所が魔っ茶へ鶴の舞を見せてのドラゴンスープレックスホイップなどで反撃に移るかに見えましたが、風間に代わられた後は相手コーナー付近でやられる展開が目立ち、ますます勢いをつける彩軍。初めて組む３人とは思えないほど不思議な一体感を見せ、メイの雄叫びに合わせ風間が一回転ドロップキック、そのまま魔っ茶がアンくるっとホールド。

試合権利を持つ風間がそこから捻り式バックドロップ、一回転ドロップキックと繋ぎ直後紀所が場外へ投げ込むも、リングに入った魔っ茶に串刺しＤＤＴで襲撃され、メイが魔っ茶とアピールを合わせてのロデオクラッチ。リングに戻った風間がすかさず肩車の体勢に持ち込むと、魔っ茶がコーナー最上段に登りスカイハイミサイルキックを命中、休む暇を与えることなく風間が紀所をフォールし、相手がカット出来る範囲外のポジションで押さえ込んでカウント３。この時リングに入っていたジャガスキーも魔っ茶、メイが合体パワーボムで捕らえておりこれ以上無い完璧なチームワーク。気が付けばＰＸＦトップ勢を圧勝で沈めていた彩軍混成トリオ、華軍の連勝を止め今大会、また新たな話題を提供してくれました。」

ＣＥＯ「いやぁ～オ・ド・ロ・キましたね～。こういった展開は誰が予想できたでしょう。彩軍の３人、団体の違う３人ですけども見据える先に同じものがあるんでしょうねー。風間選手、交流戦初出場ながら堂々としたファイトでした。次の試合も楽しみだー。」

×紀所　ジャガスキー　ジョルジョリ　ｖｓ　メイ　風間○　魔っ茶

（２０分２１秒、魔っ茶のスカイハイミサイルキック→両手押さえフォール）

【獲得武勲】

彩軍＋５００ｐｔ　（メイ＋１００ｐｔ　風間＋３００ｐｔ　魔っ茶＋１００ｐｔ）

＜第１ステージ・『魅軍　ｖｓ　華軍』＞

第１試合　「マゼス　＆　アンツェル　＆　尾伴　　ｖｓ　　肝子　＆　宇座子　＆　大森」

＞試合結果

伊智「開幕初戦から豪華なカードになりました。Ｐ２Ｐの２人と前大会優勝者によるトリオと、今回初合体のウザ・キモ、大森によるトリオの対決です。普段組まないチーム同士だけあってか序盤はお互い、連繋技を見せませんでしたが１０分、肝子がアンツェルに餅つきパワーボムを決めていき様相が変わります。その後１分しないうちに２度目も繰り出し、尾伴と宇座子の局面へ。宇座子がフック掌底、代わった大森もストレッチプラムで尾伴を追い込んでいき、魅軍が２人がかりでカット。これまでチームプレイが噛み合わない印象の魅軍ですが、ここからマゼス・アンツェルのＷ．ドロップキック２連発、尾伴のフォローを借りてのマゼスのラナ・ラプソディーが決まるなど、いい流れで反撃に移ります。

局面はマゼスと肝子。肝子のパワーを遮りスピードで翻弄するマゼスが逆さ押さえ込みでフォール。しかしカット後肝子の人間雑巾絞りを喰らい、その後高角度前方回転エビ固めで再びフォールしたもののここでも相手チームのカットに抵抗できず、宇座子のこんぴら山ジャーマンを浴びます。しかし混戦が終われば再びペースを掴むマゼス、先程の宇座子に借りを返すべく攻め込みＥＧＤでカバー。だが受ける側の宇座子は混戦中に腰クネダンスを見せる余裕っぷり、これも経験がなせる業か、リングインした尾伴を漬物石落としで投げつければマゼスへもこの技を決め形勢逆転。その後も有利に試合を運び、場外も入り乱れての混戦では大森が尾伴へ雪崩式タイガードライバー。対して魅軍もマゼスが宇座子へジャンピングツームストン、アンツェルが肝子へジャーマンホイップを見舞い、混戦後もニューフェイス・アンツェルがベテラン・宇座子を相手に奮闘。

ブロックバスターからピラミッドドライバーに繋ぎ勝利のチャンス。しかしベテランを倒すのは甘くなく、フック掌底、キモキモ・ロックと３人がかりの襲撃を浴び、交代直後の宇座子へダイヤモンドカッターを決めたものの大森の元祖ＳＴＯに倒れます。バック取りは凌いでゼロ戦キックを当てるアンツェルですが、立ち上がれば大森が必殺の玄武を炸裂させカバー。ここはカットに救われ尾伴が延髄斬りを命中させるも、アンツェルが肝子に気を取られた隙、大森が捻り式ベリートゥベリーで投げつけそのままストレッチプラムへ。即座に宇座子・肝子がリングインしカットを阻止、ここをアンツェルが耐え切れずギブアップのゴング。魅軍の新勢力健闘も、やはりウザ・キモ、大森の熟練の芸当には敵わず。まずは初戦を華軍が勝利です。」

ＣＥＯ「うんやっぱりウザ・キモ、大森組は強かったねー。必殺技もしっかり決めていたし。Ｐ２Ｐと尾伴はさすがに相性が悪かったかもねー。それでもそれなりにチームとしては動けていたんで、次やる試合で更にいい動きを見せて欲しいね。」

マゼス　×アンツェル　尾伴　ｖｓ　宇座子　肝子　大森○

（２６分１７秒、ストレッチプラム）

【獲得武勲】

華軍＋５００ｐｔ　（宇座子＋１００ｐｔ　肝子＋１００ｐｔ　大森＋３００ｐｔ）

第２試合　「美龍　＆　真田　＆　安藤　　ｖｓ　　紀所　＆　ジャガスキー　＆　ジョルジョリ」

＞試合結果

伊智「こちらは３団体の混成ユニットとＰＸＦトップクラスの３人が激突します。開始８分、パフォーマンスを見せるのは魅軍、真田と美龍がパワーボム＋ネックブリーカーを紀所に決めていき真田がカニ歩き、そして美龍がスピニングレッグロックを両手叩きで観客とリズムを取りながら連発、そして四の字に固めます。ここで紀所がタッチに行くも構わずドラゴンスープレックスを決めていき、ジャガスキーをぶっこ抜きブレーンバスターで場外に落とせばリングインした紀所、ジョルジョリに一人で応戦、場外のジャガスキーを追った安藤もヒールホールド。思わぬ劣勢を迎えた華軍、ジャガスキーが腰攻めに行くも美龍のジャンピングパイルドライバーを浴び、混戦の最中安藤がジョルジョリへタイガースープレックスホイップ。そしてリング内が再び２人になったところで美龍がバックドロップからドラゴンスリーパーに繋ぎジャガスキーをギブアップに迫ります。

これはカットされるものの２度目のドラゴンスープレックスも決めるなど攻めを止めない美龍。その後混戦で安藤に交代、その安藤がジャガスキーのフォローによるジョルジョリの雪崩式オクラホマスタンピートを浴び、キャメルクラッチに美龍と真田がカット、この混戦でジャガスキーが真田へイキデキヘンを決めるなど華軍がペースを奪う展開かと思われますが、安藤がそのジャガスキーへファイヤーバードスプラッシュ投下、更にジョルジョリへファルコンアローを落とし逆襲。捕まった真田をハイキックで救出するとフェイスクラッシャー２連発、場外に落とした間、リング内でジャガスキーへヒールホールド。ジュニアチャンプという自信からか全く怯まない度胸を見せ、混戦終了後フェイスクラッシャーからのヒールホールドでジョルジョリを追い詰めます。ここはカットに救われたジョルジョリ、その援護に駆けつけた紀所へ交代し、２人がかりで安藤を襲いますがジョルジョリが再びフェイスクラッシャーを浴びせられます。

しかしその間紀所はコーナーへ登りムーンサルトプレス、ここで安藤が交代し、権利を得た美龍が早速逆さ押さえ込みで紀所をフォール。ジャガスキーのカットが僅かに遅れ、紀所は命辛々２．９で自力で肩を上げます。この間リングインした真田はジャガスキーに再びイキデキヘンで絞められ、なぜかこの試合隅っこでやられてる展開が多い真田ですが、一方の美龍はジャンピングパイルドライバーで紀所を捕獲、自軍コーナーへ戻ったジョルジョリに断崖ドラゴンスクリューも決めるなど闘志満々の活躍ぶり。ドラスク→四の字を紀所に繰り出しロープに逃げられればスモールパッケージでフォール。ここまで追い込まれてる感の強い華軍の３人ですが至って冷静の構え、ジャガスキーのアシストを受けた紀所がジャンピングツームストンからムーンサルトでカバーへ。６人が入り乱れるも遠慮なくコブラクローでラフに徹し、ジャガスキーは安藤のヒールホールドに捕まっていますが紀所は美龍に蟷螂乱舞を打ち込みトライアングルスコーピオンへ。

しかしここを凌げば美龍が再びペースを戻し、安藤とも息を合わせバックドロップからジャパニーズレッグロールクラッチ。これもロープにブレイクした紀所が一旦攻め手を返したものの場外に放り込まれれば美龍のプランチャー。６人が再び激しく場内、場外で凌ぎを削り、場内の安藤はジャガスキーへファルコンアロー、すると先に立ち上がったジャガスキーもイキデキヘン。その時紀所と美龍もリングに戻り混戦終了、そして紀所がココナッツクラッシュで美龍を倒すと、ロープに触れないギリギリのポジションでトライアングルスコーピオンへ。これまで攻勢だった美龍も場内、場外と激戦を演じて疲れが限界に溜まったか、カットを待ち切れずここで燃え尽きてギブアップ。若手の勢いに押され思わぬ苦戦となった華軍３人でしたが、経験の差と背負っているものの重みの違いを見せ辛くも勝利しました。これで魅軍相手に華軍が連勝、プロレス廃業の危機を一歩遠ざけました。」

ＣＥＯ「魅軍がずっとペース握ってたかに見えたんだけどねー、やっぱり負けられないんだっていう気持ちが華軍を突き動かしたんでしょうねー。魅軍が２つとも負けちゃいましたけども、この試合は安藤選手の頑張りも印象に残りましたし次に繋がる一戦だったと思います。」

×美龍　真田　安藤　ｖｓ　紀所○　ジャガスキー　ジョルジョリ

（２５分２７秒、トライアングルスコーピオン）

【獲得武勲】

華軍＋５００ｐｔ　（紀所＋３００ｐｔ　ジャガスキー＋１００ｐｔ　ジョルジョリ＋１００ｐｔ）