<最終日>
−第1試合・6人タッグマッチ− | ||||||||||||||
ニンジャ & 堂本 & 桃見 | VS | 柳 & 堅岩 & 大森 | ||||||||||||
これまで6人タッグを4戦全勝するなどの好成績を上げ首位で最終戦に持ち込んだ桃見。ここで200pt以上を獲得すれば優勝が確定する。対戦相手となる大森も、堂本からの勝利でリベンジを果たせばポイントで桃見と並び、優勝決定戦に持ち込める可能性を残している。戦績が物語る通りこの6人タッグマッチでも勝利への自信を感じさせる桃見が積極的に攻めていき、9分に柳へダイヤモンドカッター、シャイニングウィザードを決め羽交い締めにしておいての堂本の裏拳も2発命中。交代した大森へもシャイニングを撃ち込みその後大森は堅岩、桃見はニンジャへ交代。 ニンジャと堅岩のグラウンドによる落ち着いた攻防が展開された後、ニンジャの交代を受けた堂本がW.ドロップキックを当ててのシャープシューター。その後に交代を受けた大森から骨法流掌打、踏み込み掌底を喰らうもすぐにダブルリストアームソルトホールドを返し、混戦時には太鼓乱れ打ちからフォールに持ち込まれたがエースクラッシャーで持ち直し、ジャーマンでこちらもフォール狙い。ロープに逃れた大森は柳に試合権利を譲り、その柳が墓石落としを決めていくと堂本は無理をせずニンジャへ交代。ニンジャが柳をカニ挟みに倒すとドラゴンカベルナリアに捕獲。これを救出に来た堅岩と大森がW.ブレーンバスターに投げそこから柳がキーロックに捕らえると、今度は代わるように堂本と桃見がリングインし救出。 そして両者が同時にアピールすると、続いてニンジャも首を掻っ切るアピール。3人がピッタリ息を合わせると、まずは堂本が延髄ニールキック、続いて桃見がキラービーで追撃し、ニンジャが柳を対角線コーナーへ。そして助走をつけるとニンジャ・ラナで鮮やかに丸め込み、堂本と桃見がすかさずカットを封じ、柳が両肩を上げられず3カウントのゴング。前回も抜群の連繋を見せたニンジャと堂本、そして普段はDarknessの一員として共に組んでいる堂本と桃見、6人タッグマッチの理想的な勝ち方を実践し、ニンジャが柳に3日目のリベンジを達成でリベンジボーナスと友情ボーナスを同時に獲得。最終日を勝利で締め括った桃見は累計1000ptとし、後続の選手達の結果に委ねる。
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−第2試合・タッグマッチ− | |||||||||||
美龍(メイロン) & メイ・ヒギンズ | VS | ナズーシャ & 超・熟女怪人 モウバーサン | |||||||||
桃見との優勝決定戦に持ち込む可能性を残しているのは美龍とナズーシャ。美龍はここでの直接勝利が条件となり、ナズーシャはその美龍からリベンジを果たしての勝利が条件となっている。その事はお互い当然分かっているように序盤から一進一退でスピーディな攻防を展開し、パートナーの交代を受けた中盤戦でも再び両者が火花を散らすようなぶつかり合い。美龍がリバースドラゴンスリーパー、ドラゴンスクリューなど得意技を重ねるとナズーシャもフィッシャーマンバスターからスワンダイブニールキック。更に裏投げを続けて決めるとすかさずメルティ・ライフでフォールへ。これはメイがすぐにカットに入り、フォローを受けた美龍もニークラッシャーから四の字固めへ。逆さ押さえ込みでフォールも狙い、ナズーシャはモウバーサンへ、美龍はメイへ同時に交代。 先程とは一転、アメリカンフックの打ち合いなど荒々しい空気に変わり、メイがローリングクレイドルで固めるとナズーシャのフォローを受けたモウバーサンも監獄固めを決め、4人による混戦。ナズーシャが美龍へタイガーネックチャンスリーを決め、モウバーサンもメイへハイアングルチョークスラムを狙ったが美龍が起き上がって寸前でカット。そしてメイがぶっこ抜きブレーンバスターからバックを取ると、前々回モウバーサンを仕留めたメイズスパイクでフォールの体勢。これはロープに逃げられたがローリングクレイドルで再度フォールを狙い、モウバーサンはナズーシャへ交代。ここからナズーシャが反撃に出ていきリバースタイガードライバー、逆回し蹴りと繋げ肩車に上げると、珍しくコーナーに登ったモウバーサンがダブルインパクト式のダイビングショルダーを投下。 その後メイのぶっこ抜きブレーンバスターでナズーシャが場外に落ちたが、戻った直後モウバーサンのちょっかいに倒れていたメイをメルティ・ライフに固めフォール。これは美龍のカットに阻まれたが、続いてフィッシャーマンバスター、延髄ニールと繋げて再びメルティ・ライフ。これはロープに触れられ、その後自軍コーナーへポジションを移したメイがロデオクラッチに捕獲。ここでの混戦が終わった後ナズーシャがもう一度メルティ・ライフを試みたがこれもロープ、更にその直後にもこの技を決めたが再三ロープブレイクとなり、これまでの課題であったポジショニングの甘さがここでも露呈。メイは美龍へ交代し、美龍のパイルドライバー狙いをショルダースルーで返したナズーシャがコーナーに登ってセントーン・アトミコ。 これに美龍もドラゴンスリーパーを返し、4人の混戦が再開されモウバーサンがメイを元祖パワーボムに叩きつけたが美龍がバックを取りドラゴンスープレックス。ナズーシャへもドラゴンスクリューを決めバックを取りに行くが、取り返したナズーシャが裏投げを決め自らバック取り。しかしこれを取り返した美龍がバックドロップに投げ、合わせ鏡の様に再びバックを取るとこれをレッグスピンに切り返したナズーシャがコーナーに登り、2度目のセントーン・アトミコ。しかし美龍が女子式ボディスラムを返して両手握り拳で気合を入れると、バックについて意地のドラゴンスープレックス。これはナズーシャがロープブレイク、優勝に賭ける両者の熱い思いが生み出す死闘は最高潮を迎え、美龍がぶっこ抜きブレーンバスターからバックを狙うとナズーシャが取り返して延髄ニールキック、裏投げ。 すると美龍もすかさず立ち上がってバックに回り込み2度目のドラゴンスープレックス。これもロープに逃れ危機を脱したナズーシャ、モウバーサンから垂直落下式リバースDDTによるアシストを受け、ロープに振っての裏投げ。ここで30分が経過し、フィニッシュへのもう一発を決めたいナズーシャが美龍のブレーンバスター狙いを回り込んでバックについたが美龍が取り返し、ここで3発目のドラゴンスープレックス。決まりは完璧、カットは届くと思われる距離だったがモウバーサンが一歩出遅れそのまま決着の3カウント。ナズーシャを返り討ちにした美龍が見事優勝決定戦の切符を掴み、最終戦も相手に勝ちを譲る結果となったナズーシャ、自身に大きな課題を残す大会となった。
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−第3試合・タッグマッチ− | |||||||||||
安藤 美樹 & サタナ | VS | ラーグ・アンツェル & LUNA | |||||||||
互角な展開で試合が進む中、LUNAがW.ドロップキックからのクレセントクロスで得意技を先制。その後にも再びこの技を決めローリングソバットラッシュから一回転ドロップキック、ぶっこ抜きブレーンバスターからもう一度クレセントクロスに捕らえるなど攻勢へ。安藤も混戦時にはアンツェルへタイガースープレックスを決め、LUNAにもニールキックを打ち込んでいくがLUNAがローリングソバットラッシュで倍に返し、コーナーに登って必殺のクレセントシュタイナー。サタナがカットし、同じくリングインしたアンツェルへサタナ・クラッシュを決め分断。これに応えるべく安藤も一回転ドロップキックを喰らった直後足掛け延髄を返し、クリムゾンネットでフォールの体勢。 アンツェルのカットを受けこの後LUNAもローリングソバットラッシュから2度目のクレセントシュタイナーに持ち込んだが、サタナがカットし安藤のヒールホールド。ショートエルボーからファイヤーバードスプラッシュも投下し、混戦でサタナがアンツェルを餅つきパワーボムで叩きつける間、安藤がLUNAに再びヒールホールド。流れが傾いたかに見えたがLUNAもこの後コーナー逆さ吊りでのミドルキック、ローリングソバットラッシュに倒して3度目のクレセントシュタイナー。大会ラストを飾るべく出し惜しみせず大技を繰り出していくが、これもサタナがカットに間に合い、ここでもアンツェルへのサタナ・クラッシュを決め同時に安藤もLUNAへタイガースープレックスホイップ。 更にアンツェルへツープラトン技のトータル・イリミネーションを決めるなど初タッグと思えぬ好連繋で再び流れを奪いに出たが、一回転ドロップキックで体勢を立て直すLUNA、場外戦に誘いこまれた際のサタナのパワーボムもウラカン・ラナに切り返し、安藤とバックの取り合い。これは制した安藤がタイガースープレックスを成功させるがLUNAがロープに逃れ、体勢を入れ替えてクレセントクロスへ。しかしこの時リングに入っていたサタナにカットされ、サタナが延髄ジャンピングヘッドバット、その後安藤とLUNAが再びバックを取り合い安藤が暴れて振り切ると再びバック取り。これはLUNAがエルボーで防ぎロープに走ってのデジャヴを敢行。 更にローリングソバットやダイビングエルボードロップなど重ねていくが、安藤もレッグスピンで止めると両手ガッツポーズからタイガースープレックス。惜しくもロープブレイクとなりこの時リングインしたサタナがLUNAへジャンピングヘッドバット、アンツェルは安藤へダイヤモンドカッターを決め試合権利を持つ両者がダウン。サタナがLUNAを起き上がらせWOW!WOW!アピールで煽っていくが、アンツェルも安藤へもう一度ダイヤモンドカッターを決め追撃に行かせず。その後LUNAが安藤へデジャヴ、バックドロップと重ねるが安藤がファルコンアローを返してフォール。 アンツェルがカットし、LUNAが女子式ボディスラムで立て直してフィニッシュへの連繋を狙いに出たが安藤が高速ブレーンバスターで投げ返し、相手コーナーから距離を離しておいてヒールホールドへ。最後の力を振り絞っての強烈な絞めに、LUNAがギブアップを告げ決着のゴング。リベンジを決めた前回と同様、気迫を全面に出したファイトで勝利した安藤、この試合で累計ポイントを850ptにし、桃見・美龍の1000ptに次ぐ2位という好成績で大会を終えた。
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−第4試合・シングルマッチ− | |||||||||||
フレア・ヤッシーナ | VS | ヤハリ・ビールト・ジャガスキー | |||||||||
自団体選手の優勝は無くなり、最後こそは勝利で締めておきたいジャガスキー。序盤はフレアと互角な戦いだったが徐々に手数に差をつけられはじめ、6分フレアが大技のリバーススパイラル。そこから走り込むと後頭部にボンバイエを命中させ、ラ・マヒストラルに連繋。ジャガスキーが2で返すがこの後もフレアの攻めが続き、ジャンピングエルボーからリバースDDT、スクールボーイで再びフォール。 これも2で返すものの、フレアが更にショートエルボーからミサイルキックを当てもう一度ラ・マヒストラルに押さえ、ジャガスキーが必死のカウント2.9で逃れれば休む暇を与えずフレアがリバーススパイラル。その後のカナディアンバックブリーカーがジャガスキーの決めた最後の技となり、9分フレアが必殺のクエイクに押さえて余裕の3カウント奪取。結局最後もPXFが惨敗を喫する結果に終わり、この後の他団体選手同士による優勝決定戦が大会のフィナーレを飾る。
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〜累計獲得ptランキング(最終日終了後)〜
1位 | 桃見 美香 | 1000pt |
− | 美龍(メイロン) | 1000pt |
2位 | 安藤 美樹 | 850pt |
3位 | メイ・ヒギンズ | 800pt |
4位 | 堂本 涼子 | 700pt |
− | ゲレーラ・ニンジャ | 700pt |
5位 | フレア・ヤッシーナ | 600pt |
− | サタナ | 600pt |
6位 | 大森 モトコ | 500pt |
− | ヤハリ・ビールト・ジャガスキー | 500pt |
− | ナズーシャ | 500pt |
7位 | 柳 ユウ | 450pt |
8位 | LUNA | 350pt |
9位 | 堅岩 鉄子 | 300pt |
10位 | 超・熟女怪人 モウバーサン | 200pt |
− | ラーグ・アンツェル | 200pt |
−優勝決定戦− | ||
桃見 美香 | VS | 美龍(メイロン) |
6人タッグでの活躍が光り後半戦を首位で走り続けた桃見。対する美龍も3日目以降の4試合全てを直接勝利という文句無しの成績で、最終戦首位に並び優勝決定戦の漕ぎ着けに成功。ただならぬ熱気と緊張の中ゴングが鳴り、両者連戦の疲れを感じさせず快調な動きを見せ試合は中盤戦へ。美龍の串刺し正面飛びドロップキックをかわした桃見が隙を突いてコーナーからトペ・アトミコ。逆エビで絞め上げると美龍もニークラッシャーから四の字への連繋で返し、ぶっこ抜きブレーンバスターから再度四の字。 その後もジャンピングパイルドライバー、ダブルアームスープレックスからも四の字で執拗に脚を攻めていき、美龍がここで一歩リード。桃見もこの後極楽固め、逆エビなどで対抗していくが美龍も所々バックドロップなどを返しリードを渡さず、ロープに振ってドラゴンスリーパーへ。これを振り解くと桃見も極楽固めでお返し、“オラ!”と何度も自らの力を震え上がらせるように声を上げストンピング連打、低空ドロップキックから逆エビ。しかし美龍がこれを耐えた後ジャンピングパイルドライバーに倒し、桃見とは正反対に静かな闘志を燃やす手首チェックの動作から2度目のドラゴンスリーパー。 すると桃見がこれを振り解いてもう一度極楽固めに持ち込み、低空ドロップキックに倒して今度は逆エビへ。意地の張り合いを展開しその後シャイニングウィザードからランニングギロチンドロップ、コーナー逆さ吊りでのミドルキック連打。美龍もドラゴンスクリューを決めコーナーに登るが、ダイビングエルボードロップは桃見がかわし観客へ中指を立てるアピールからキラービーを2発。ロープに振っての一回転ドロップキックを当てバックを取ると、美龍のお株を奪うようなドラゴンスープレックスホイップ。これにすぐさま反応する美龍、自らバックに回り込むとこれが本家と言わんばかりのドラゴンスープレックス。 2で返されたがジャンピングパイルドライバーを重ね両手を叩いて観客にアピール、しかしダブルアームは桃見が切り返しギロチンドロップを落としてコーナー串刺しジャンピングエルボー。中指を立てておいてのストンピングを2度に渡り繰り出し美龍を応援するファンを挑発してみせると、バックを取って2度目のドラゴンスープレックスホイップ。これに美龍も反撃しバックドロップから足四の字。これを桃見が耐え切るとフロントスープレックスホイップ、スイングネックブリーカードロップ、一回転ドロップキックと繋げペースを奪いに出たが、美龍がフロントヘッドロックからエルボーを落とし、包み込むように相手の身動きを封じるリバースドラゴンスリーパーの体勢へ。 これまでの脚攻め、首攻めが効いていたか、両方を極めるこの複合技に20分間のスタミナを消費している桃見がこらえられずギブアップ。首位の桃見を追い続け最後で同じ舞台に立ち、勝利をもぎ取った美龍が、2006年開催の『m&a’s』以来となる大会制覇を果たした。最後で惜しくも敗れた桃見も、大会のフィナーレを飾るに相応しい熱い試合内容を見せてくれたことに、感謝と敬意を表したい。
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<5日目>
−第1試合・6人タッグマッチ− | ||||||||||||||
フレア & メイ & 桃見 | VS | モウバーサン & LUNA & アンツェル | ||||||||||||
大会も大詰め間近となる5日目、この6人タッグでは全ての選手に友情ボーナス獲得の権利を持っている。試合は前半優勢なのは青コーナーチーム。4日目で単独首位に立ち絶好調の桃見と、前回モウバーサン・アンツェル組から圧勝したフレアとメイそれぞれペースを止めることなく攻めていき、桃見がモウバーサンへキラービー、ミサイルキック、LUNAに対してもスクリューハイキックを命中。この時試合権利があるのはアンツェルだが、モウバーサンへシャイニングウィザードを撃ち込むなど縦横無尽に駆け回り、その後はメイとLUNAの局面へ。 お互い手数では五分だが精神的に有利なのはメイ。18分にパートナーのアシストを受けた後でメイズスパイクを決め、混戦が終わった後にロデオクラッチ。この時リングインしていたフレアと桃見も合体ダイヤモンドカッターでアンツェルを分断し、更にフレアがボンバイエを炸裂。この後メイからタッチを受けた後にもLUNAへボンバイエを決めていき、LUNAはモウバーサンへ交代。ここまでチームワークはさほど悪くなかったものの、有効打がなかなか出ず3人とも大ダメージを負った状態の赤コーナーチーム。 それに対しそろそろフィニッシュに取り掛かろうという状況のフレア、モウバーサンをクエイクに叩きつけフォールの体勢。これはLUNAがカットに間に合ったが、その後フレアがカットに行かせない自軍コーナー付近へ誘い出し、両手中指立てアピールからトラースキックを当て、ストンピングを挟んでの三角絞めへ。ガッチリと決まり、モウバーサンは成す術無くギブアップ。まさに三位一体のチームワークで快勝を挙げたフレア、メイ、桃見が友情ボーナスを獲得し、首位の桃見が2位以下を引き離す累計900ptに到達した。
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−第2試合・タッグマッチ− | |||||||||||
大森 モトコ & Y・B・ジャガスキー | VS | 堂本 涼子 & ゲレーラ・ニンジャ | |||||||||
前回に続きタッグを組む大森とジャガスキー。ジャガスキーとニンジャの対決はこれが通算4度目となる。中盤、堂本がシングルで下している大森に対しラッシュを仕掛けていき、10分にエースクラッシャーから裏膝十字。その後ダブルアームDDTを2発、シャープシューターも決め何度もジャガスキーの介入に遭うも気にせずに攻め込み、ジャガスキーへタッチした直後の大森にも3発目のダブルアームDDT、更にRDBも炸裂。この暴走をなんとか止めようとジャガスキーが串刺しカナディアンバックブリーカーに捕らえ、これに堂本はニンジャへ交代。 今度こそ自らの手で決着を付けるべく、ジャガスキー・ニンジャ両者が寝技で交互に絞め上げる展開が続き、19分にニンジャがドラゴンカベルナリア。カットに入った大森へもこれを決めていくが、ジャガスキーが担ぎ上げてTFパワーボムでフォール。これは堂本がカットするとニンジャがチョーク攻撃に捕らえ、その後ラ・エスカレーラ。更に堂本のRDBによるアシストを受けると再度チョーク攻撃に持ち込み、リングに入る大森に対し堂本がバックを取り返してのドラゴン・ブレス、一方ではジャガスキーがニンジャへイキデキヘン。 耐え凌がれるとシュミット式バックブリーカーから再度これに移行し、これを解かれれば3度目に持ち込んだが、これもニンジャが耐えるとラ・エスカレーラに捕獲し、一方では堂本が大森へ再びドラゴン・ブレスを決め分断。シャープシューターも繰り出し、この後ニンジャから交代を受けてジャガスキーへ裏膝十字。抜群のコンビネーションで前回組んだ大森・ジャガスキーを上回ってみせる堂本・ニンジャ組がこの後も優位に立ち、堂本がランニングエルボーからピープルズエルボー。ジャガスキーもバック取りは阻止してアメリカンフック2連発、逆さ吊りでのトーキック、アメリカンパンチラッシュと重ねてイキデキヘンで逆襲に出たが、クロスアームTFは切り返され、場外に転落。 これを追ったニンジャがフェイスクラッシャーで倒し、同時にリング内では堂本が大森にRDB。ここでも完全に分断し、混戦終了後堂本がジャガスキーにイキデキヘンに捕らえられるが、自軍コーナーに近かったためニンジャがすぐに救出成功。そしてバックドロップでアシストすると、ここから堂本がフォールの体勢。すぐにカウントが進み、先程のダメージが大きい大森はカットに行けず、ジャガスキーは返す余力が無く3のゴング。複雑に絡む因縁、遺恨を自らの力に換えた堂本・ニンジャ組が、獲得したポイント以上に意味のある一勝を手にした。
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−第3試合・タッグマッチ− | |||||||||||
サタナ & 美龍(メイロン) | VS | ナズーシャ & 堅岩 鉄子 | |||||||||
“FAWP対PXF”の図式となったこのタッグマッチ、先に攻め込むのはPXFチーム。堅岩が相手2人にドロップキック、ラリアットアタックなど打撃を積極的に打ち込み、8分に美龍へエクスプロイダー。代わったナズーシャも11分にレッグスピンから早くもメルティ・ライフで固めていき、場外に落とすと堅岩が場外マットで鉄鉱石落とし。これに美龍はドラゴンスクリューを返し、場内ではサタナがナズーシャへアメリカンパンチラッシュ。そして戻った美龍もナズーシャの蹴りを捕らえドラゴンスクリュー。流れを変えに出ていくが、ナズーシャもタイガーネックチャンスリー、回り込みDDTと決め代わったサタナへも裏投げからメルティ・ライフ。 再び主導権を握り返すかに思われたがサタナもパワーボムホイップで大技には大技。しかしここで交代した堅岩も大技で攻めていき、振り抜きストレート、エルボーバットなどを当ててエクスプロイダー。フォールに行くが、カットに入った美龍がドラゴンスープレックスでアシスト、ここからサタナがお返しにフォールすると、ナズーシャが入って堅岩とのサンドイッチ延髄斬りを命中。再び流れを作り、ここから堅岩がスピアー、鉄鉱石落とし、ファイナルローリングエルボーと立て続けに決めカバーの体勢。これは相手コーナー目の前のためカウント入らず、この間美龍がナズーシャへジャンピングパイルドライバーを決めサタナも堅岩へパワーボムホイップ。 攻防が目まぐるしく入れ替わる中、サタナが肩車に担ぎ上げると美龍がコーナーに登りスカイハイ・ミサイルキック命中。そのままサタナがフォールに入り、カウント2.9。これで勝負の行方は分からなくなり、再びこの後堅岩が攻めに転じパイルドライバーから鉄鉱石落とし。カバーに行くも、これは相手コーナー付近でのロープブレイク。この隙を突いて再びサタナが反撃に入りアメリカンパンチラッシュ、そして美龍にタッチすると、フラフラで立ち上がる堅岩のバックを取りドラゴンスープレックスでフォールの体勢。絶好のタイミング、ポジションで決まったが足早にリングインしたナズーシャのカットが成功。そして堅岩とのW.バックドロップを決め、ここからの堅岩のフォールはカウント2。 凌いだ美龍がダブルアームスープレックスに投げると、バックを取り再びドラゴンスープレックスで投げつけたがこれはロープ。その後ナズーシャが交代を受けメルティ・ライフを決めるもロープブレイク、直後美龍がスモールパッケージに固め、これは2カウントでナズーシャが逃げ切り。いつ3が入るかわからない緊迫した攻防が続き、ナズーシャがローリングソバットラッシュからダイビングニールキック、リバースDDTと続けて繰り出していくが美龍がドラゴンスクリューでリズムを止め、その後決めたリバースドラゴンスリーパーはロープブレイク。ナズーシャがリバースタイガードライバーを決めると美龍もロープワークからの正面飛びドロップキックで返し、バック取り合戦は美龍が上回りバックドロップ。 この後ナズーシャがレッグスピンからアピールを挟んでメルティ・ライフに持ち込むも、これもロープに阻まれる結果となり勝利のチャンスを活かせず。ナズーシャの組み付きを倒した美龍もリバースドラゴンスリーパーに捕らえるがこれも同じくロープブレイク。お互いフィニッシュホールドを繰り出し合う展開ながらもロープに嫌われ、なかなか決着に持ち込めない状況が続いているが、ツープラトン技を防いだナズーシャに対し美龍がすかさず組み付いてロープとは逆方向に体を流し、そのまま逆さ押さえ込みの体勢へ。前々回も見せた一瞬の早業にナズーシャも意表を突かれ、堅岩のカットも届かない距離で決まり決着の3カウントのゴング。今回もレスリングの奥深さを体現するようなファイトで我々を魅了した美龍が、3日連続で直接勝利を決めて首位・桃見に次ぐ累計800ptで5日目を終えた。
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−第4試合・シングルマッチ− | |||||||||||
柳 ユウ | VS | 安藤 美樹 | |||||||||
5日目のシングルは前回と全く一緒のカード。安藤が柳からリベンジを果たせば高ポイント獲得で一気に上位浮上のチャンスを秘めている。そのチャンスを絶対掴むんだいう気迫からか、序盤から積極的に打撃技を当て好調な滑り出しの安藤。7分にはダイヤモンドカッター、10分にファルコアンアローを2発決めるなど大技でリードを取り、レッグスピンから必殺のタイガースープレックス。これは2で返した柳がショルダーアームブリーカーで倒してコーナーに登るが、隙が大きすぎる拝みダイビングヘッドバットを自爆し、ここで安藤にクリムゾンネットで固められピンフォールの危機。これはなんとか2.9で間に合わせたが、この後も安藤のラッシュは止まらず2度目のタイガースープレックス。 これも柳が2で粘ると墓石落としで逆襲し、逆さ押さえ込み1発目はカウントが入らず、続けて2発目はカウント2。ここで安藤が足掛け延髄斬りを当て、バックを取ると今度はタイガースープレックスホイップで投げ捨て。既に勝利は確信か、安藤が両手ガッツポーズで声を上げ、場外に落とすと場外でもタイガースープレックス。これで柳の戦闘意欲は奪われたか、場内に戻った直後に安藤のローリングソバットを喰らって力なく場外に吹っ飛び。そして再び場内に戻ったところを安藤がロープカウンターからサイクロンホイップに投げ、最後に暖めていたヒールホールドでギブアップを奪取。安藤が見事柳からリベンジを達成し、5日目にして大会初となるリベンジボーナス獲得を果たした。
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<4日目>
−第1試合・6人タッグマッチ− | ||||||||||||||
桃見 & 美龍 & サタナ | VS | 堅岩 & LUNA & 堂本 | ||||||||||||
五分五分で進む中14分、最初に大技を決めたのはサタナ。サタナ・クラッシュを堅岩に決めていき、その後代わった堂本に対しても美龍との合体パワーボムから再度サタナ・クラッシュ。すると堂本も直後上段後ろ回し蹴り2連発からRDBを決め、フォールを返されるとシャープシューターでギブアップ狙い。これはサタナがロープに逃れ桃見にスイッチするも、その桃見へ堂本がピープルズエルボー、RDBと繋げ有利を保持し堅岩へ交代。この試合、堅岩へ2度目のリベンジ挑戦となる桃見がここからラッシュを見せ、スクリューハイキックを撃ち込みコーナー逆さ吊りでミドルキック連打。 更にダイヤモンドカッター、バックドロップと繋げ雪崩式を狙うが、これは堅岩がエルボーで凌ぎダイビングショルダーを投下。しかしその後バック取りを切り返し桃見がシャイニングウィザード。バックドロップも決めたところで堅岩が自軍コーナーに戻りLUNAへタッチ。ここから流れを変えるべく、LUNAがぶっこ抜きブレーンバスター、デジャブと繋げるが桃見がロープカウンターのトラースキックを命中、そして中指を立てるアピールからコーナーに登りマッドスプラッシュを落としてカバー。カウント2.9に追い込んだが、LUNAも一回転ドロップキック、ローリングソバットラッシュで逆襲。 桃見が美龍に交代し、FAWP同士で最終局面を迎えると、再びLUNAが一回転ドロップキック、ローリングソバットラッシュと連繋してもう一度ドロップキックも撃ち込んだが、直後に美龍がボディスラムに倒して足四の字固めへ。カットに入れる距離ではあったが完璧な決まり具合に、思わずLUNAが耐え切れずギブアップ。一瞬のピンフォールを決めた前回に続いて一瞬のギブアップ奪取を決めた美龍が、2試合連続で直接勝利を獲得。前回組んだ桃見とサタナも友情ボーナスを手にした。
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−第2試合・タッグマッチ− | |||||||||||
メイ・ヒギンズ & フレア・ヤッシーナ | VS | ラーグ・アンツェル & 超・熟女怪人 モウバーサン | |||||||||
腕攻めやSTFなどで序盤有利に攻めるフレアが9分、アンツェルへクエイク。その後もメイと合体ダイヤモンドカッター、W.バックドロップを続けて決めるなど息の合ったチームワークも見せ圧倒、大会初披露となるボンバイエも炸裂し、反撃を見出せないアンツェルはモウバーサンへ交代、同時にフレアもメイに交代。このペースをそのまま保持するメイがローリングクレイドル、ジャンピングネックブリーカードロップなど得意技でモウバーサンを押し込み14分、ヘッドバット、アメリカンフックで倒しておいてのメイズスパイクでフォール。 まだ余力は残っていると判断したか、アンツェルのカットが出遅れカウントが進み、モウバーサンここで肩を上げられず早くも3が入り決着のゴング。普段敵同士であることが災いし全くチームとして機能出来なかったアンツェル・モウバーサン組が惨敗。初タッグながら普段組んでるかと錯覚するぐらい自然なチームプレーを見せたメイ・フレア組、今後もまた見てみたいコンビとなった。
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−第3試合・タッグマッチ− | |||||||||||
Y・B・ジャガスキー & 大森 モトコ | VS | ナズーシャ & ゲレーラ・ニンジャ | |||||||||
交流戦では激突する機会が多いジャガスキーと大森、今回はこれまででも珍しいタッグを結成。一方のナズーシャ・ニンジャ組はタイプは違えどコスチュームカラーで統一感が出ており、侮れない異色コンビ。中盤戦からジャガスキーを攻め込むナズーシャ、リバースタイガードライバー、回り込みDDTなど繋げ、ここは一旦ジャガスキーが退陣し大森へ交代。ここから大森が串刺し踏み込み掌底、スタンディングのストレッチプラムなどで流れを作っていき、途中回り込みDDTを喰らったが元祖STOで叩きつけ、その後ベリートゥバックなども決めナズーシャはニンジャへ交代。ここから流れは再び変わり、シングル戦でのリベンジを密かに狙うニンジャが河津掛けフェイスバスター、首を掻っ切るアピールからバックドロップを決めヘッドロックは同じバックドロップに投げ返されるも、コーナーへ振ってのニンジャ・ラナでフォール。 大森が2で返し、ここでの混戦でジャガスキーがナズーシャをイキデキヘンに捕らえたが、ニンジャの攻めは続き足掛け延髄からドラゴンカベルナリア。これはカットに入ったジャガスキーが肩車フェイスバスターでアシスト、大森が裏アキレス腱固め、更に玄武も決めておいてジャガスキーに交代。ここでW.ブレーンバスターを繰り出した後ジャガスキーが垂直落下式バックドロップ。ダイビングダブルニードロップや投げっ放しジャーマンも決まり再び青コーナーチームに主導権が渡ったかと思いきや、場外戦ではニンジャが大森へ河津掛けフェイスバスター、フェイスクラッシャー。場内でもナズーシャがジャガスキーへ裏投げ、リバースDDTを決めすかさず場内に戻ったニンジャがバックドロップ。 フェイスクラッシャー2連発も決まり、対するジャガスキーもイキデキヘン、これにニンジャもドラゴンカベルナリアを返すなど、これまで何度も試合で当たっている両者ならではの接戦。その後ニンジャの交代を受けたナズーシャ、フランケンはパワーボムに潰されたがジャガスキーのTFパワーボムをラナで切り返し。カウント2.9でヒヤッとさせたがリングに入った大森が元祖STOでアシスト、そこからジャガスキーが直下式バックドロップに繋いだがナズーシャもロープに振っての裏投げ、更にリバースタイガードライバーから延髄ニールキック2連発、もう一度裏投げも決めてのメルティ・ライフで万全のフォールへ。しかし大森がカットに間に合い決着はお預け、この時も大森が玄武で好アシストを見せたが混戦が終われば再びナズーシャのラッシュ。 フィッシャーマンバスターからスワンダイブニールキック、そしてローリングソバットラッシュからコーナーに登ってのダイビングニール。ここは場外に投げ捨てて呼吸を取るジャガスキー、リングインしたニンジャにイキデキヘンを決めるが戻ったナズーシャが裏投げ。試合は30分が経過したがまだまだスタミナは尽きることなく猛攻を展開するナズーシャ、もう一度裏投げに叩きつけ逆回し蹴りからメルティ・ライフ。これは命辛々ロープに逃れたジャガスキー、DDTに倒すとイキデキヘンへ。決まり具合は良かったがまだナズーシャの気力は奪い切れず。大森とのW.ブレーンバスターで場外に落としていったが、場外でのツープラトンはナズーシャが阻止しジャガスキーへ裏投げ。ジャガスキーも意地のイキデキヘンを決めていき同時にリングへ戻って混戦終了。 ここからナズーシャが回り込みDDT、裏投げと繋ぎ水車落としからロープカウンターの裏投げ。即座にメルティ・ライフに丸め込み、これが最後の仕上げといきたかったがまたもロープに嫌われ勝利の女神は微笑まず。完全に追い込まれながらも運が味方しているジャガスキー、フライングメイヤーからダブルニープレスを落とし、立ち上がったところをアメリカンパンチラッシュで余力を振り絞って殴り倒し、そこから最後に賭ける渾身のイキデキヘン。全てを出し尽くし耐える気力は使い果たしたか、カットを待つことなくナズーシャがギブアップを告げ、大会最長の死闘に決着のゴング。これでもかと苦しめられながらライバル・大森のアシストと勝運でジャガスキーが乗り切り、この日大森、美龍、メイらと同ポイントの500ptで並んだ。
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−第4試合・シングルマッチ− | |||||||||||
柳 ユウ | VS | 安藤 美樹 | |||||||||
大森のバトルロイヤル連勝記録を止めシングル戦に足を踏み入れた柳、好調な滑り出しを見せ6分に逆さ押さえ込み2連発。その後墓石落としを3度に渡って決めるなどリードし、11分に昇幽結怪。安藤もまだまだ粘りフィニッシュには行かせず、足掛け腕固めやストレートアームバーといったグラウンド、ニールキックからのヒールホールドと反撃を決めていくが、その後墓石落としを再び浴びせられ、ここから柳が2度目の昇幽結怪に持ち込んでギブアップ奪取。前回の直接勝利から不気味に勢いに乗っている柳が連勝で4日目を終えた。
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<3日目>
−第1試合・6人タッグマッチ− | ||||||||||||||
堅岩 & ナズーシャ & 安藤 | VS | メイ & 桃見 & サタナ | ||||||||||||
3日連続でのタッグを組むメイと桃見、そしてナズーシャへのリベンジに挑むサタナで構成された赤コーナーチーム。それに対し中盤から合体技で攻勢をかけるのは青コーナーチーム。安藤がメイを肩車に担ぎ上げると堅岩がコーナーに登りダイビングショルダー。その後にも試合権利を持つナズーシャが再び肩車に上げ、今度は安藤がコーナーに登りスカイハイ・ミサイルキック敢行。そこからナズーシャがメルティ・ライフに固めカウント2.9。その後レッグスピンから同技を再び決めたがメイがギリギリで返し、サタナへ交代。 その後はジャンピングヘッドバット、パワーボムホイップなどでサタナが徐々に持ち直していき、途中安藤にヒールホールドを決められるもタッチした桃見がスクリューハイキック、ミステリオ・ラナなど繋げ後輩の安藤を圧倒。安藤が堅岩に試合を託すと、リングインした直後堅岩が桃見を肩車に上げ、ナズーシャがダイビングニールキックを命中。1試合3度目となる肩車からのダイブ技を成功させ、堅岩が振り抜きストレートで桃見を倒すと、起き上がった桃見もスクリューハイキックでお返し。堅岩へのリベンジを狙う桃見が前回の試合を再現するが如く激しい攻防を続けていき、ローリングソバット、一回転ドロップキックといった打撃技を的確に命中。 場内・場外に分かれての混戦では場外でサタナが堅岩へサタナ・クラッシュ、場内では安藤が桃見をヒールホールド。これに桃見もミステリオ・ラナなどを返し混戦終了。堅岩はナズーシャにタッチしたが、そのナズーシャを桃見がコーナー逆さ吊りにしミドルキック5連発。直後ナズーシャが裏投げからメルティ・ライフに持ち込むもロープブレイク、桃見がタイガーネックチャンスリーに投げるとバックを取ってミステリオ・ラナでフォール。リングの中央で決まり、すかさず安藤がカットに行くもメイ、サタナが体を張ってこれを阻止し決着の3カウント。激しい終盤戦を制した桃見がメイとの友情ボーナスを獲得し、サタナもこの3日目で初勝利を決めた。
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−第2試合・タッグマッチ− | |||||||||||
ラーグ・アンツェル & 堂本 涼子 | VS | 美龍(メイロン) & フレア・ヤッシーナ | |||||||||
まずは火の玉ボムで最初に大技を決めたのは青コーナー・アンツェルだが、赤コーナー・美龍はペースを崩すことなくSTF、四の字といった寝技でじわじわ攻める展開へ。これを崩すべくアンツェルもダイヤモンドカッター、リングインしたフレアへも火の玉ボムを決めると続けて美龍へジャンピングツームストン、捻り式バックドロップと連繋。堂本へタッチし場内、場外で分断しての攻めを狙うが、逆にアンツェルがフレアにリバーススパイラル、クエイクを決められ、場外では堂本と美龍がバックを取り合った末、一枚上回った美龍がドラゴンスープレックスを炸裂。混戦が終わり流れが傾いたところで美龍が堂本へリバースドラゴンスリーパー。 混戦に入ると、ここで堂本もフレアへダブルアームDDT、アンツェルも美龍へバタフライズスリープを決めていき、その後堂本が美龍にドラゴンスリーパーで固められるも、カットに入ったアンツェルとのツープラトンで再びリズムを作っていきW.ドロップキックからシャープシューター。これはロープに逃れた美龍、まだリング内にいるアンツェルをダブルアームスープレックスで投げると、倒れている間堂本を電光石火の逆さ押さえ込みに捕らえフォールの体勢。このまさかのタイミングにアンツェルカットできず、堂本もこれは予想していなかったか肩を上げられず、ここで3カウントのゴング。技ありの試合を見せた美龍が2勝目を上げ、パートナー・フレアに初勝利を呼び込んだ。
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−第3試合・タッグマッチ− | |||||||||||
ゲレーラ・ニンジャ & 超・熟女怪人 モウバーサン | VS | 柳 ユウ & Y・B・ジャガスキー | |||||||||
ヒールという点ではお互いやり易いと思われるニンジャ、モウバーサン組が前半をリード。ニンジャがヌド・インベルティダ、ラ・エスカレーラといった得意のストレッチ技で試合を作り、モウバーサンとのバックドロップ+ダイビングネックブリーカーも成功。モウバーサンが試合権利を持っている場面でもドラゴンカベルナリアでアシスト。その後PXFの軍団代表同士であるモウバーサンとジャガスキーの戦いが続いていき、モウバーサンがスリーパースープレックスで投げた後ジャガスキーもバック取りを切り返してイキデキヘン。更にTFパワーボムも決めていきモウバーサンがニンジャへ交代。前回も接戦を展開したニンジャとジャガスキーが一進一退の攻防を続けた後ジャガスキーは柳に交代。 早速ニンジャがラ・エスカレーラに固めていくが、その後柳も低空ドロップキックをかわしておいて昇幽結怪へ。混戦が行われた後ニンジャがドラゴンカベルナリアに持ち込むがジャガスキーがカットしておいてイキデキヘン。柳も念仏アピールから飛びつき腕ひしぎ逆十字で絞めていき、これはギブアップならなかったが自軍ポジションを保持しフィニッシュまで後一歩の体勢。ジャガスキーがモウバーサンをTFパワーボムで分断させ、その後柳が走り込んでニンジャの背後をスルッと取りに行くと、逆さ押さえ込みでフォールへ。きっちりとクラッチが入りそのまま3カウントのゴング。チームワークで押された柳・ジャガスキーが最後は個人技で押し切り勝ち取ってみせた。
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−第4試合・シングルマッチ− | |||||||||||
LUNA | VS | 大森 モトコ | |||||||||
バトルロイヤル未だ無敗という敵無しの強さを誇る大森、3戦目のシングルマッチの相手はLUNA。スピードを駆使した攻めで互角に勝負するLUNAだが、フェイスバスターや元祖STOなど1発に重みのある技でダメージを与える大森、駆け登りのローリングセントーンを喰らった直後に玄武を決めていき、前方回転裏膝十字固め。更に元祖STO2連発やバックを取り返しのベリートゥバックと繋げリードを取ると、LUNAもバックドロップからスピニングレッグロック、ムーンサルトフォールと繋げていくが間を取ったところで大森が大外刈りに倒し、ストレッチプラム。 その後も飛びつき裏膝十字による脚攻めを絡めてLUNAの反撃を封じ、自らのリードを広げていく大森が、河津掛け落とし2連発からジェットプールに叩きつけフォールに行き、ここで3カウントを奪取。この勝利で大森がランキング2位に浮上、首位は桃見とナズーシャ、LUNAは3位に入って3日目を終えた。
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<2日目>
−第1試合・6人タッグマッチ− | ||||||||||||||
モウバーサン & ナズーシャ & LUNA | VS | フレア & サタナ & 柳 | ||||||||||||
LUNAのクレセントクロスなどでまずは青コーナーチームが攻めに出たが、その後赤コーナーチーム・フレアもリバーススパイラルで一手返し、前回組んだ柳が逆さ押さえ込みで2度に渡りフォールするなど有利な体勢へ。その後のナズーシャとサタナの局面ではサタナがパワーボムを狙ったところをナズーシャがウラカン・ラナで切り返し。バックの取り合いを展開した場面でも裏投げを2連発で決めメルティ・ライフへ。 これはロープブレイクとなったが混戦後、逆回し蹴りからもう一度メルティ・ライフに丸め込むと、自軍コーナー付近であった柳、フレアが早速カットに入ったが、そのままカウントは進み3のゴング。この結果には納得のいかない赤コーナーチームだが、柳がカットした脚はナズーシャの体に僅か数cm届いていなかったとの判定。結果モウバーサンら3名が前回に続く連勝。前回組んだナズーシャとLUNAが友情ボーナスを獲得した。
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−第2試合・タッグマッチ− | |||||||||||
Y・B・ジャガスキー & 美龍(メイロン) | VS | 安藤 美樹 & ゲレーラ・ニンジャ | |||||||||
前回快勝を収めたジャガスキー・美龍組だがこの試合は序盤戦、若干ペースを握られた展開。中盤にはジャガスキーが安藤からファルコンアロー、美龍がニンジャから毒霧、ヌド・インベルティダなどを決められ、これに美龍も四の字で返し代わったジャガスキーがイキデキヘンで絞めていくが、リズムを作りきれず。混戦時には安藤が美龍へタイガースープレックス、ニンジャも巧みにバックを取ってのニークラッシャー、バックドロップで掻き回していき、途中TFパワーボムなどを喰らうもドラゴンカベルナリアで反撃。 その後もジャガスキーのイキデキヘン、ニンジャのドラゴンカベルナリアが何度も交錯するが決着つかず、激しい消耗戦。ジャガスキーの切り札・雪崩式TFパワーボムもカットに阻まれ、安藤がダイヤモンドカッターでニンジャを援護。ここから交代を受けた安藤が再びダイヤモンドカッターを決めニールキックも繋げると、一度パンチラッシュに倒れるもファルコンアローに叩きつけてフォールへ。美龍がカットに入るも、カウント3にコンマ数秒出遅れ惜しくも決着のゴング。ジャガスキーとの連勝はならず、この試合抜群の試合運びを見せた安藤・ニンジャ組が初勝利を手にした。
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−第3試合・タッグマッチ− | |||||||||||
桃見 美香 & メイ・ヒギンズ | VS | ラーグ・アンツェル & 堅岩 鉄子 | |||||||||
桃見へのリベンジがかかったアンツェルだが、まずはメイに対し食ってかかるのは堅岩。前回出し足りなかった分のエルボーを打ち込みローリングエルボー、鉄鉱石落としも炸裂。しかし代わった桃見が速いテンポでの攻めで一気にリードを奪い、キラービー、シャイニングウィザード等でこの時試合権利のあったアンツェルを完封。堅岩に権利が渡るとここから逆襲に出ていき、ファイナルローリングエルボー、スピアーと繋いでフォール。これに桃見もミステリオ・ラナで返し、メイも混戦時にアンツェルへメイズスパイク。 そして桃見が2度目のミステリオ・ラナを決めカウントは2.9。これで試合は分からなくなり、この後もお互いが持てる得意技全てを出し切る勢いで繰り出していくがロープ、カットに阻まれ勝負つかず。緊迫した攻防が繰り広げられる中28分、桃見の顔面を拳で振り抜いた堅岩がロープに振ると、ここからカウンターのローリングエルボーを打ち込み最後に賭けるフォール。即座にカウントが入り、メイのカットを寸前で入れさせず決着のゴング。リベンジボーナスはならなかったが前回6人タッグで負けた借りを返したアンツェル、堅岩が友情ボーナスを加え初勝利を決めた。
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−第4試合・シングルマッチ− | |||||||||||
大森 モトコ | VS | 堂本 涼子 | |||||||||
前回に続きシングルマッチに挑む大森の相手はDarknessチームメイトの堂本。序盤は脚を取り合うグラウンド戦が展開された後、延髄踏み込み掌底、元祖STOなど繋げ中盤リードを取った大森。ストレッチプラムで絞め上げていくがその後反撃に出た堂本、大森の串刺し踏み込み掌底もかわし上段後ろ回し蹴りをヒットさせエースクラッシャーへ。が、直後大森が必殺の玄武を炸裂、ここからのフォールは辛うじて2.9で返した堂本もすぐさまお返しにエースクラッシャーを再度決めバック取り。これは大森が前転裏膝十字に切り返し、目まぐるしく入れ替わる攻防はこの後も展開。 至近距離での踏み込み掌底をかわした堂本がRDBに持ち込みシャープシューターへ連繋。これを耐えた大森もすぐさまストレッチプラムに捕らえ、解くとコーナーに寄せエプロンに誘い込んでの危険技・奈落喉輪落としを敢行。これでもう戦う余力は残ってないだろうと思われた堂本だったが、リングに戻った後決められた前転裏膝十字を耐え切ると、ピープルズエルボーから必殺のドラゴン・ブレスを決めフォール。逆転勝利を呼び込み、これは2で返されるも続けざまエースクラッシャーを決め裏拳に連繋。その後アピールを挟んで再びバックにつくと、2度目のドラゴン・ブレスを成功させ満を持してフォール。これで大森から3カウントを奪取し、驚異的な猛反撃を見せた堂本が初勝利を手にした。
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<初日>
−第1試合・6人タッグマッチ− | |||||||||||
モウバーサン & 桃見 & メイ | VS | アンツェル & 堅岩 & 安藤 | |||||||||
中盤場外戦への誘い込みでペースを握る青コーナーチーム。モウバーサンがアンツェルへ奈落喉輪落とし、その後メイも場外へのロデオクラッチなどでアシストを展開。モウバーサンがアックスボンバーサンで堅岩を追い詰めていき、メイと桃見も巧みに相手チームを分断させ混成タッグとは思えぬチームワークで圧倒。タッチを受けた桃見がアンツェルにシャイニングウィザードを撃ち込み、その後必殺のミステリオ・ラナを自軍コーナー付近で決めるとそのまま3カウントを奪取した。
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−第2試合・タッグマッチ− | |||||||||||
LUNA & ナズーシャ | VS | サタナ & 堂本 涼子 | |||||||||
序盤はスピードに乗った攻撃で若干リードを取ったLUNA・ナズーシャ組。LUNAがクレセントクロスで堂本を捕らえたが、代わったサタナが雪崩式フロントスープレックスを決めたあたりで状況は一変。パートナー堂本がジャーマン、ドラゴン・ブレスなどのアシストにより反撃を促し自ら交代を受けるとシャープシューターを2度3度と決めLUNAを追い込み。これに代わったナズーシャが裏投げ→メルティ・ライフで勝利を呼び込むがカウント2.9。その後リバースタイガードライバーからの同技もロープに逃げられたが、続く切り返しの逆さ押さえ込みでもう一度フォールに行き3カウントを奪った。
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−第3試合・タッグマッチ− | |||||||||||
柳 ユウ & フレア・ヤッシーナ | VS | 美龍(メイロン) & Y・B・ジャガスキー | |||||||||
Alice Cup 51thでの惨敗から怒りに燃えるジャガスキーがこの試合、中盤までを圧倒。これに美龍も乗って13分、柳へドラゴンスープレックス。しかし初登場のフレアが交代を受けると必殺のクエイクを炸裂させるなど逆襲。だが代わったジャガスキーもそれ以上は行かせずシャウエッセン・イキデキヘンや垂直落下式バックドロップの連打など厳しい攻めで後一歩まで追い込み。窮地に陥った中でフレアもクエイクを決め、柳と不思議と息の合ったアピールを見せ再度逆襲と思われたが、直後ジャガスキーにイキデキヘンに持ち込まれギブアップを許した。
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−第4試合・シングルマッチ− | |||||||||||
大森 モトコ | VS | ゲレーラ・ニンジャ | |||||||||
ジャンピングブレーンバスターが連続で決まり中盤からリードを取る大森、ロープに振っての踏み込み掌底をヒットさせバックについてジェットプール。その後元祖STOから再度ジェットプールに叩きつけ、延髄踏み込み掌底でフォールを狙い短期決着の勢い。ニンジャも飛びついて高角度前方回転エビ固めを狙うが2度とも切り返され、逆に自らカウントを取られる危機。その後大森が再びジェットプール、延髄踏み込み掌底を繋げフォールに持ち込むと、ここで3カウントのゴングが鳴った。
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