ミッキー谷「どうもこんばんはー、オーナーのミッキー谷です。まずはですね、前回途中で終わってしまった経営方針についてのお話を、続きからまた話したいと思います。外国人選手が多くなってきているというところまでは前回お話した通りなんですが、そこから一つの改革としまして、日本人選手も互角に闘えるようにと、現在所属の若手日本人選手5名に、強化合宿をしてもらいました。 参加した選手は前回出場した大鳥ヘップババーンと、その同期に当たるプリティ中島、プリーズ貴澄の両選手、そして五月女麗子と宝条美子です。ちなみに五月女選手と宝条選手は以前老婆の格好でやっていましたが、続けていても儲けに繋がらないので僕がやめさせました。いや、ギミックとかはいいんですよ、だって、老婆があんなに動けるわけないじゃないですか。」 伊智「今すごいシュートな発言が出ましたよー。会場のファンはあっけに取られた様子です。」 マゼス「だからこうゆう人にこういう仕事やらせちゃいけないのよー。ジャガスキーも言ってたでしょ?」 ミッキー谷「それと、それぞれの選手には新しいコスチュームをデザイナーの方から発注しました。人前に出る仕事ですから、若手だからといって安上がりで地味な服着せても売り込むことなんて出来ないんですよ。まだ名前の知られてない時だからこそ、派手な印象を残して皆さんに知ってもらわなければならないんです。じゃ、一人一人を場内のスクリーンでご紹介いたします。」 |
大鳥 ヘップババーン (おおどり へっぷばばーん) |
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新人時代から慈美や柳以上の地味さと謳われ、ひたすら脚攻めに執着するスタイルでトップ所を相手に20分超えの長丁場を連発、同期から一歩抜きん出た存在になる。トップ入り目前となった今は、技のレパートリーを増やしサブミッションにも幅を広げ、積極的に勝ちを狙う選手へと進化を遂げている。 |
プリティ 中島 (ぷりてぃー なかじま) |
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昔は絶世の美女と呼ばれたらしいが今は見る影も無く、ビジュアルにおいては宇座子・肝子に負けず劣らずトップの風格を誇る。出世争いでは大鳥に一歩出遅れてるものの、持ち前の圧力と体格に似合わぬ柔軟さから繰り出されるスープレックスで頭角を現し始め、大物食いをいつでも狙える状況まで迫っている。 |
プリーズ 貴澄 (ぷりーず きすみ) |
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スター・バイソンを敬愛し、入門当初はひたすらラリアットの当て方だけを練習、合同練習で度々存在を忘れられた過去を持つ。それだけにラリアットの迫力に関しては既に超一流、屈強な大型選手も一回転させるほど。同期の大鳥、中島との若手トリオでPXFに新しい波を巻き起こそうとしている。 |
五月女 麗子 (さおとめ れいこ) |
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珍しく容姿端麗な日本人選手が登場と思いきや、元の姿は老婆レスラー・麗式お富。ある日飲んだ若返りの薬『ミキタニンD』で今の姿になれたらしく、これまで使ってた技も見違えるようにスピード感、シャープさを増した。素直に応援しづらい部分はあるものの、今後PXFリングを華やかに彩る存在として注目される。 |
宝条 美子 (ほうじょう みこ) |
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麗子と同様に若返りの薬を飲んで往年の美貌を取り戻した元・美式お浄。得意のヒップアタックには躍動感が溢れ、自称・デカジリ美人コンテスト優勝も本当の事のように思えてきた。かつての姿がギミックであれどうであれ、乙女&お嬢コンビが日本人選手の活躍に明るい未来を灯す事をファンは望んでいるはず。 |
クリスティ「まあっ、フレッシュな顔ぶれだことー。私達も負けてられませんねー。」 マゼス「随分派手なコスチューム着させちゃってー。宇座子やジャガスキーは最初にもらった一着をずーっと何年も着てるのよー?見てるだけで汗臭くてたまんないわよ。そういう人達にこそ服を頼んであげるべきじゃないのー?」 伊智「(あの二人は加齢臭の問題だからなー。)PXF新時代を担う若手5人が紹介されました。さて、次に今大会の出場選手が発表されます。この中からも候補選手がいるのでしょうか。」 ミッキー谷「では今大会出場選手の紹介にまいりたいと思います。今回、我が団体から選出されるのは2名ということで、トップクラスと若手クラスで各1名ずつ出てもらう形を取りました。選抜の内容は各8名ずつで行われるバトルロイヤルです。前回出場した選手は除いて、“人気のある選手”、“これまで出る機会の少なかった選手”、“これから株上昇を予感させる選手”など、自分なりの基準で選んだ16名に闘ってもらいました。結果はこちらです。」 |
ミッキー谷「それぞれを勝ち抜いた大舞慈美選手、プリーズ貴澄選手が今大会出場となります。」 |
大舞 慈美 (だいぶ じみ) |
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その名の通り本人自身もファイトスタイルも非常に地味で、試合後のコメントも無愛想この上ないが、古き良きレスリングの貴重な継承者であり団体内での信頼も厚い。オゲレッツとのタッグは玄人ファンに隠れた人気を持つ。 |
プリーズ 貴澄 (ぷりーず きすみ) |
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スター・バイソンを敬愛し、入門当初はひたすらラリアットの当て方だけを練習、合同練習で度々存在を忘れられた過去を持つ。それだけにラリアットの迫力に関しては既に超一流、屈強な大型選手も一回転させるほど。同期の大鳥、中島との若手トリオでPXFに新しい波を巻き起こそうとしている。 |
マゼス「順当といえば順当ね。華は無いけど。それなりに、二人には期待してるわよ。」 クリスティ「バトルロイヤルの模様は私も見ていたのですが、慈美選手には並々ならぬものを感じましたよー。3人を必殺のジャーマンで仕留めていますから。貴澄選手の方も、最後はピンチを凌いでのラブリあっとで出場を決めています。これは大きな期待をしていいと思いますわー。」 伊智「そうですねー。枠数としてはこれまでのPXF勢より少ないのですが、いつも以上の存在感を、二人には見せて欲しいところであります。さて最後に初日の試合の組み合わせが発表されます。」 ミッキー谷「初日の試合の組み合わせの方も、同じくバトルロイヤルで決めさせてもらいます。各団体1名〜2名ずつ、二手に分かれて8人で闘いまして、脱落したタイムが早かった選手から順番に第1試合、第2試合と配属されていきます。結果はこのようになりました。」 |
第1試合 「真央 & メイ & 中町 vs 慈美 & 美龍 & シェーラ」 第2試合 「ブラッディ・エミィー & イブ vs FE101=アレビン & アルティア」 第3試合 「デキシー・クロレッツ & プリーズ 貴澄 vs ケンドー・美姫 & 宇働 光」 第4試合 「ロサ・マリア・マルティネス vs 無我川 静香」 |
伊智「組み合わせが発表されました。やはりどれを見ても新鮮なカード。今大会は個人での争いとなるため、チームで闘う時も自分の決め所を考えねばならないということになるんですねー。」 マゼス「見た限り株とはあんまり関係なさそうね。前にやってた三國なんとかと一緒じゃないの?」 クリスティ「感じは似てるけれど、これは個人の闘いだから試合の様子はだいぶ違ってくると思うわー。あと株価を見立ててるから負けるとポイントが下がってしまうんですわよね。失う怖さが常に潜んでいるわけです。でもやっぱりこの興行で一番魅力的なのは、優勝した時に貰える金額ですね。あぁ〜私にも出る機会を与えて欲しかった。」 マゼス「結局あなたも金なのね。」 伊智「株とプロレスの融合をテーマにしたこの大会で、1億ドルの夢を掴むのは果たして誰なのでしょうか。実況はわたくし伊智宏武、ゲストにマゼス選手、クリスティー選手をお迎えしてお伝えしました。では開催の日まで、さようなら。(次はクリスティーさんだけでの出演でお願いね・・・。)」 |