<決勝>
−決勝戦− | ||
ラーグ・アンツェル | VS | デキシー・クロレッツ |
優勝候補を次々打ち破り神風を巻き起こした勇麗會代表・アンツェルと、ここまでの3戦全て自慢のウェスタン・ラリアットでPXF勢を薙ぎ倒してきた"S"Alice代表・デキシーによる決勝戦。前半は剃刀ブレーンバスター、三角絞めなどを重ね手数で上回っているアンツェルだが、デキシーもDDTやブルドッキングなど有効にダメージを与える技を返しリードはさせず。しかし6分を過ぎるとアンツェルが更に攻め込み逆一本背負い、串刺しゼロ戦キック。デキシーがDDT、ジャイアントスイングを返すもアンツェルもロープワークからゼロ戦キックを撃ち込みバタフライズスリープに連繋。これをデキシーが解くとキャメルクラッチで止めにかかるが、その後アンツェルがブロックバスターからタイガースープレックス’85でフォール。 2で返したデキシーが変形ツームストンを狙ったがアンツェルが回避し、踵落としやダイヤモンドカッター、ゼロ戦キックで再びラッシュを仕掛け火の玉ボム。ここはまだ余力が残っているデキシーが2で間に合うと、アンツェルを場外戦に誘い込んだが痛手を食う前にアンツェルが場内へ復帰。そしてカニ挟みから上空を指差すアピールを決めてバタフライズスリープへ。追い込み体勢に入ったが、デキシーがこれを耐え抜くと直後にアンツェルをリストアップで抱え上げ、逆襲の一打のフラップジャックスタナー。更に地獄バックドロップに繋ぎ、アンツェルもブロックバスターを決めるがその後デキシーが2度目のフラップジャックスタナーを決め、ロープに振ってのウェスタン・ラリアットも命中。首斬りアピールを挟んで逆転勝利に賭けるフォールに入ったが、アンツェルがなんとか2.9で逃げ切り。 すると直後アンツェルがデキシーをコーナーに寄せダイヤモンドダストで反撃。だがこれを決めた後に間が空いてしまい、回復したデキシーがここで3発目のフラップジャックスタナー。再び初代王座の獲得はアンツェルからデキシーへ傾きかけたが、攻め疲れのデキシーもここで呼吸を整える時間を作り、フォールの危機は免れたアンツェルが起き上がり後にブロックバスター。これが最後のチャンスと見たか、アンツェルがデキシーをうつ伏せに転がして王座獲得に賭けるバタフライズスリープ。この試合3度目となるこの技がガッチリと決まり、スタミナ的にも底を突いてきたデキシーが逃げ切れずここでギブアップ。決着のゴングが鳴り、最後も実力以上の何か特別な力が宿っているかのようなファイトを見せたアンツェルが、WWWWWAシングル王座・初代王者を手にした。
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−おまけ試合・3− | ||
フィエロット | VS | MARI |
日を跨いでのおまけ試合3戦目は、タイプは違えど女子選手ならではの鮮やかな技を使いこなすこの2人の対決。まだ実力は未知数のフィエロットだが、この試合の前半はMARIの技を切り返す場面が何度と見られ、有効にペースを掴んでいくと、8分に垂直落下式ブレーンバスター、浴びせ蹴りと繋げシザースキック。その後もハイジャンプフェイスバスターからのジャーマンホイップなど大技を重ね、MARIも踏み込み掌底からのサソリ固め、ダブルリストアームソルトからローリングセントーンを投下し反撃を開始。しかし直後フィエロットがMARIを捕らえリング上を高速回転する必殺技のエンドレス・ラビリンスをここで初披露。三半規管を狂わされたMARIだがフォールは2で返すのに成功。 その後も水車落としの連打などでリードを続けるフィエロットだが、MARIもまだまだ沈むことなく骨法流掌打、串刺しの浴びせ蹴りと鋭い打撃技を返し、ロープに振ってMelodyを命中。起き上がらせると再び走り込んでフライングラリアットも撃ち込むが、その後の激しいバック取り合戦はお互い譲らず、フィエロットがハイジャンプフェイスバスターに切り替えMARIがバックに回り込むもカンガルーキックで切り返し。そしてロープカウンターのスピンキックからコーナーに寄せるとアイコノクラズムを成功させ、その後もハイジャンプフェイスバスター、ジャーマンホイップ、フェイスクラッシャーなどフィエロットの猛ラッシュ。 しかしまだフィニッシュへのフォールには至らず、逆転の機会を狙っていたMARIがダブルリストアームソルトに投げると、そこからバックを取って必殺のXiao Pai Longでフォールへ。一打逆転勝利に賭けたがこれは2で持ち堪えたフィエロット、立ち上がるとすぐさまMARIに飛び乗ってウラカン・ラナで逆にフォールの体勢。これまでのダメージ蓄積が効き、MARI返すことができず決着の3カウント。初戦は目立たなかった印象のフィエロットだが、ここで結果を残し印象付けるのに成功、次回興行での活躍に期待を抱かせた。
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−おまけ試合・4− | ||
サンド | VS | ゲレーラ・ニンジャ |
4戦目は仮面のルチャドーラ対決。派手な空中殺法こそまだ見られていないが、前半でグラウンドを中心にリードを取るのはニンジャ。8分にラ・エスカレーラを決めていき、9分台にもこの技を再び仕掛けると、もう一度行くと見せかけての河津掛けフェイスバスターからドラゴンカベルナリアへ。サンドのコブラツイストを解いた後も足掛け延髄から再びドラゴンカベルナリアに捕らえていき、ロープカウンターのカニ挟みからも同技に捕獲。じわじわと追い込まれるサンドもスモールパッケージやラ・マヒストラルとフォール技で返すが2カウントも入れさせないニンジャ、再びラ・エスカレーラに移行。 この後にギブアップを取れない反則技であるチョーク攻撃もあえて仕掛けるなど余裕も見せていくニンジャ、足掛け延髄からドラゴンカベルナリアも決めたがサンドにブレーンバスターで場外に投げ落とされた後、復帰してヘッドバットから再びチョーク攻撃へ。ここまでニンジャの術中にはまり思うように反撃が出来ないサンドだが、ロープに振ってのドロップキック命中後に活路を見出し、走り込んでのサンセットフリップそしてハンマースローを振り返しての人口衛星ヘッドシザース。そしてバックを狙ったが、これはニンジャが防いで力一杯首斬りのポーズからまたしてもチョーク攻撃へ。再びニンジャがペースを引きずり込み、この後踏み込み地獄突きから再び首斬りポーズ。 ここからのバック取りはサンドが取り返していくがニンジャがレッグスピンに倒し低空ドロップキック。そこからの正面飛びドロップキックはサンドがかわしているも起き上がったニンジャが河津掛けに倒しそのままラ・エスカレーラへ。ここまでサブミッションは全て耐え抜いていたサンドもここで遂に力尽きギブアップ。『U.I.』で見せた異質な存在感と同様、ルチャドーラという枠に括られない独自の世界をこの試合でも繰り広げたニンジャが最後を勝利で終えた。
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−おまけ試合・5− | ||
風間 恵 | VS | プリティ 中島 |
大会最後を締め括るおまけ試合5戦目は、比較的オーソドックスなレスリングスタイルの両者の対決。テクニックという点では風間が上回るが重さだけは負けない中島が序盤をリード。4分にカナディアンバックブリーカードロップを決め、風間も側転エルボーからリバースインディアンデスロックに繋いでいくが、対抗するように中島もペンデュラムバックブリーカーから弓矢固め。フライングボディシザースでフォールも狙うと、風間もサイクロンホイップから足四の字で捕獲。その後も足掛け膝砕きや低空ドロップキックなど脚攻めに集中するが、中島がバックについて投げっ放しジャーマンで場外まで放り投げ。 自らも場外に降りてカナディアンバックブリーカードロップをマットの敷いてない場所で決めていき、更にバックを取ってのデンジャラスな投げっ放しジャーマン。先に中島が場内へ戻り、満身創痍の体を引き摺ってリングに戻ろうとする風間を筋肉アピールで嘲笑う非情さを見せていくと、直後バックから雪崩式の体勢に捕らえ、これまた非情なる雪崩式ジャーマンを敢行。中島が本来持つ恐ろしさが存分に発揮され、ここから更にバックを取るがこれは風間が一本背負いで切り返し。その後低空ドロップキックに倒し一旦は立て直しの時間を稼いだ風間だが中島も起き上がってカナディアンバックブリーカードロップを決めていき、ここでのバック取りは風間が防いでニールキックを命中。 そしてロープに振ってのジャンピングエルボーを勢い良くヒットさせ足四の字固めへ。決まりは良かったがまだ中島の気力は削がれず、解かれると今度は中島がロープに振り、フライングボディシザースでフォール。全体重がしっかりと風間の上に乗り、両肩を上げさせずここで3カウントのゴング。テクニックには付き合わずパワーで押し通した中島が勝利を収め、大会ラストを飾った。
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<準決勝>
−第1試合− | ||
ラーグ・アンツェル | VS | メイ・ヒギンズ |
ほぼ互角な序盤戦だったが試合が動いたのは4分。アンツェルが大技のダイヤモンドダストをここで決めていき、その後メイもブルドッキングなどを返していくが、アンツェルがジャンピングツームストンからミサイルキック、更に逆一本背負いから踵落とし、タイガースープレックス’85と繋げてフォール。メイの弓矢固めに捕らえられた後にも火の玉ボムで再度フォールを狙い、回転地獄蹴りなどもヒット。リードを取られた格好となったメイもこれに焦ることなくヘッドバット、ハイアングルアトミックドロップと落ち着いて技を返し、コーナーに据え付けてカーフブランディングを狙いに出たがこれはアンツェルが場外に投げ落として回避。 この間しっかり呼吸回復に努め、戻ったメイを逆にコーナーへ寄せると雪崩式フランケンシュタイナーを敢行。セントーンを挟んでバックを狙ったが取られる前にメイがテキサスジャブを撃ち込んでスリーパーに捕獲。そこから再び対角線コーナーに振ってカーフブランディングを狙いに行くが、ここもアンツェルが投げ落として回避。戻ったメイがショルダーネックブリーカードロップ、アメリカンフックを仕掛けるがアンツェルもダイヤモンドカッターを返し、ここからバタフライズスリープへ。これは耐え凌ぐメイ、ぶっこ抜きブレーンバスターに投げバックに回り、一発逆転のメイズスパイクを狙いたかったがアンツェルがカンガルーキックで阻止。 ここでメイを場外に転げ落とし、念を入れての呼吸回復で次のフィニッシュを練る時間を作り、戻ったメイを下段蹴りで倒しジャンピングエルボードロップ。そこからジャンピングツームストンも決めるとバックを取ってこの日2発目のタイガースープレックス’85。蓄積したダメージが大きいメイ、これは返せず3カウントのゴング。大会前はノーマークながらここまで他団体・PXFの強豪を打ち破ってきたアンツェルが、最大の強敵・メイの攻略も成功し決勝戦に進出を決めた。
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−第2試合− | ||
阿峰 海奈 | VS | デキシー・クロレッツ |
序盤は重みのある技の数々でリードしている印象のデキシー、6分にジャンピングフロントハイキックから走り込んで、今大会で猛威を振るうウェスタン・ラリアットを狙っていき、これは阿峰がなんとか回避に成功。その後は阿峰も持ち前の機動力で徐々に差を縮めていき、8分にコーナーポストからローリングセントーンを投下。RYUスペシャルなどで攻めを封じに出るが、デキシーもロープカウンターのジャンピングフロントハイキックで体勢を崩し、腰クネアピールからロープに走り込んでウェスタン・ラリアットを今度は命中。更に阿峰のハンマースルーも振り返すと2発目のウェスタン・ラリアットを打ち込んでいき更にリード。しかしこのままでは終わらない阿峰もハリケーンドライバーで反撃を開始し、ローリングソバットラッシュで倒すとスワンダイブ高速ウラカン・ラナで再びフォール。 デキシーも当然やられっぱなしではなくフライングメイヤーに投げて首斬りアピールを挟むと、テキサスクローバーホールドでギブアップ狙い。これは耐え凌いだ阿峰、ショートエルボーでデキシーを倒してから筋肉アピールを決め、バックに回ってミステリオ・ラナでもう一度フォール。これも3カウントはならなかったが、その後もカイザーポーズなど独自のパフォーマンスでペースを掴みに行き、途中ベリートゥベリーで投げられるもコーナーに据えて雪崩式の体勢へ。試合前にデキシーも警戒していた雪崩式リバースフランケンシュタイナーをここで炸裂させ、更にバックを狙うがここはデキシーがフライングメイヤーに切り返し、さっきの技は効いてないと言わんばかりの腰クネアピール。 至近距離からラリアットアタックを打ち込むと、ロープカウンターのジャンピングフロントハイキックを当てて首斬りポーズからテキサスクローバーホールド。一転してピンチに追い込まれた阿峰、ここは必死に耐えるとボディスラムからカイザーポーズを挟み、走り込んでのブシャイクへの膝蹴り命中。更に技を重ねに出たが突き倒したデキシーがここで再びテキサスクローバーホールドへ。追い込まれる阿峰、これも耐え抜いてみせたが直後待っていたのはデキシーの必殺フラップジャックスタナー。更にデキシーが立ち上がらせると自らロープに走り、駄目押しのウェスタン・ラリアットを炸裂、しかし阿峰も気力で立ち上がりここで起死回生のハリケーンドライバーでフォール。準決勝進出を決めたこの技で逆転勝利といきたかったがまだ余力を残すデキシーが2で返すのに成功。 そしてフライングメイヤーで阿峰を投げつけると、ここでも余裕っぷりを観客に見せ付ける腰クネポーズ。背後から延髄ラリアットを当て、ベリートゥベリーに投げるとここで再び谷底へ突き落とすようなテキサスクローバーホールド。もう阿峰もここまでかと思われる中で耐え抜いたものの、もう意識はほとんど無い状況か。この後デキシーのキックに力無く倒れ込み、デキシー勝ち名乗りのテキサスロングホーン。そこからロープに振らせると、自らも走り込んでのウェスタン・ラリアットを完璧な形でぶち込んで、腰クネアピールを挟みつつ勝利を確信するカバー。阿峰に返す余力は全く無く3カウントが決まり、これまでの試合全てをこのラリアットで勝利したデキシーが決勝戦に進出。阿峰の野望はここで打ち砕かれる結果となった。
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−おまけ試合・1− | ||
サタナ | VS | マスク・ド・オレンジ |
惜しくも1戦で敗退となってしまった選手10名(シード権も含む)によって構成されたスペシャルシングルマッチを今回は2試合お届け。まず最初はFAWPのサタナと"S"Aliceのオレンジによるパワー対決。序盤戦で若干リードを取っていたサタナ、4分台で早くもサタナ・クラッシュを炸裂。更にブラックボルトもこの時間帯で決め、オレンジもキチンシンクを返していくがサタナがフロントスープレックスホイップで場外に放り投げ。この日を待っていたんだとばかりに有り余る力を解放させこの後も暴れ回るサタナ、2発目のブラックボルトからのフォールを返されればすぐさまベアハッグに捕らえ、もう一度ロープへ振ってのブラックボルト。 このフォールも2で粘るオレンジだがサタナのラッシュは止められず、その後パワーボムホイップから後頭部ジャンピングヘッドバット、正面からのジャンピングヘッドバットと繋げ再びブラックボルト。ここからのバック取りはオレンジがフライングメイヤーで防いだが、サタナが力でもってロープに振らせ、ブラックボルトをもう一度決めフィニッシュのフォール。大木を薙ぎ倒すような計5発ものこの技を喰らったオレンジ、ここで力尽き3カウントのゴング。剛よく剛を制す、力こそ全ての豪快なファイトでサタナが圧勝し、最後に強烈な印象を残した。
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−おまけ試合・2− | ||
宇働 光 | VS | ファナ・ティーク・ライシズ |
おまけ2試合目は打撃・サブミッションにおいて通じる部分を感じさせるこの2人の対決。序盤戦ではやはりエルボーの打ち合いなど打撃中心の攻めを見せる両者、その中でも熟練されたグラウンドテクニックを織り交ぜているのは宇働、脇固めなどを挟んで6分フェイスクラッシャーから延髄斬り。7分にもガッツポーズから延髄を当て、高速ブレーンバスターからヒールホールド。ここで実力差を見せ付けられた感のあるライシズも、この後ジャンピングブレーンバスターやジャンピングニー、延髄ニールキックと反撃していくが再び高速ブレーンバスターからのヒールホールドに捕らえられ、更に畳み掛ける宇働が足掛け延髄から正調の延髄斬り。 ライシズもその後同じく延髄斬りを返していこうとするも不発に終わり、宇働がタイガースピンからバックを取りライトニングタイガーをリングのど真ん中で成功。このフォールを2カウントで凌ぎ、ライシズがロープカウンターのフランケンシュタイナーをすぐさま決めていったが余裕をもって2で返す宇働、ライシズの浴びせ蹴りも落ち着いてかわしバックに回って2発目のライトニングタイガーでフォール。宇働の代名詞であるこの必殺技2発目はライシズ返すことができず、1・2・3としっかり入り決着のゴング。前身時代からの"S"Alice代表的選手である宇働が最後を堂々の勝利で締め括った。
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<準々決勝>
−第1試合− | ||
ラーグ・アンツェル | VS | 加成 肝子 |
前半はベアハッグ、キャメルクラッチなどパワーを活かした絞め技で肝子が攻めていくが、アンツェルも串刺しゼロ戦キックやジャンピングハイキックなど機動力を利かした蹴り技で徐々にペースを作り、7分ブロックバスターからダイビング延髄ニーそして必殺のバタフライズスリープに連繋。逆一本背負いなども決めていくが、肝子もコーナーを背にした攻防からターンバックルに叩きつけるパワーボムで反撃。その後アンツェルもカニ挟みからバタフライズスリープを再度決めたが、肝子がベアハッグに捕まえた後デブ5。ニードロップを挟んでヒップドロップに押さえ、アンツェルはなんとかカウント2で脱出。 更にもう一度肝子がデブ5を狙ったがこれはアンツェルが回避しジャンピングハイキックを命中。そのままバタフライズスリープに連繋し、これもギブアップはならなかったがならばと抱え上げての火の玉ボムでフォール。決まりは完璧だったが2.9で粘る肝子。この後もアンツェルが攻め疲れを見せずにラッシュを仕掛け、ジャーマンホイップ、ゼロ戦キック、ダイヤモンドカッターと重ね再びゼロ戦キック。回転地獄蹴りに倒すとバックを取って、タイガースープレックス’85で満を持してのフィニッシュ。これは肝子も返すことができず3カウントのゴングで決着。大会前は予想だにしなかった圧倒的な勢いを見せるアンツェルが、肝子から金星を獲得し準決勝進出を果たした。
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−第2試合− | ||
奥井 まりあ | VS | メイ・ヒギンズ |
昨年の『ECW’09』でもシングルで当たっている両者の対決。その時はロデオクラッチで奥井を下しているメイ、自信の感じられるファイトを見せ、カーフブランディングを2度に渡り決め7分にはジャンピングネックブリーカーからメイズスパイクを炸裂。劣勢となった奥井もその後高速ドラゴンスクリュー、ステップオーバーアームブリーカーなどで止めにかかるがブルドッキングに倒され、ここからメイがロデオクラッチ。これを耐えた奥井が再び高速ドラスクからアームブリーカーに繋いでいくも、メイがコーナーにぶつけて倒し再びロデオクラッチへ。 その後にも3度目のロデオクラッチを決め奥井を後一歩まで追い詰めていき、再びステップオーバーアームブリーカーを意地で決める奥井だったがテキサスジャブにダウン、そこからメイがジャンピングネックブリーカーで追撃。後はフィニッシュの一打を加えるだけか、メイが余裕を持って攻めていき、ブルドッキングヘッドロックの後に高速ドラゴンスクリューを返されるも、バックを取り返してスレッジハンマー。更に念を入れてもう一度スレッジハンマーを振り下ろすと、もう一度バックを取りメイズスパイクを万全の体勢で決めフォール。これを奥井が返せず3カウントが入り、前回に続き勝利したメイが準決勝進出を決めた。
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−第3試合− | ||
美龍(メイロン) | VS | 阿峰 海奈 |
昨年行われた『U.I.』優勝の美龍と『ECW’09』優勝の阿峰による優勝者対決。『ECW’09』で行われた両者の対決では阿峰が勝利している。序盤はお互い様子を伺うように慎重な戦い方を見せ、10分経過というところで徐々に両者の攻防が激化。美龍がドラスク→四の字の連繋を見せると阿峰もグラウンド卍で絞め返し、これを解く美龍がカニ挟みからレッグロールクラッチでフォール。更にバックドロップから四の字も決め、阿峰もコーナーに寄せての胸張り手連打、ローリングセントーンを返すと、美龍がジャンピングパイルドライバーからダイビングエルボードロップ。するとすぐさま阿峰もブシャイクへの膝蹴りラッシュで手を返していき、そのままコーナーに登ってアホの逆さを敢行。更にロープへ振り返してのブシャイクへの膝蹴りも決め、ここからバックを取ったが美龍が取り返してドラゴンスープレックス。 目まぐるしく両者の攻防が入れ替わり会場がヒートアップする中、美龍がショルダータックルからリバースドラゴンスリーパー。これを耐え抜いた阿峰がこの後ブレーンバスターを回避してのリバースフランケンを決めていき、もう一度背後から飛び乗るとミステリオ・ラナでフィニッシュを狙うフォール。決まりは良かったが美龍が2で粘り、阿峰のニールキックもかわすとバックドロップ。ここからバックに取って2度目のドラゴンスープレックスに行ったが、読んでいた阿峰が振り解いて阻止し、ローリングセントーンを投下。そして腿キックで美龍を倒すとコーナーに登り、ここで2度目のアホの逆さを決めて勝利を確信するカバー。しかしこれを美龍が2で返してみせ、信じられないといった表情の阿峰、この後美龍をコーナー逆さ吊りにして蹴るなど冷静さを無くし、これを突いた美龍が逆さ押さえ込みで逆転狙いのフォール。 これは2で返すのに間に合った阿峰、美龍を場外に投げ落とすと自らコーナーに登り、筋肉アピールで不敵な笑いを見せての場外ダイブ前方回転ミサイルキック。大舞台でも滅多に見せないレア技を決め、興奮を抑えられず場外で側転アピールも披露。そして両者が場内に戻った直後に再び美龍を場外に投げ落とし、筋肉アピール、カイザーポーズを続けて決め、複雑な表情を浮かべてリング内に戻る美龍を即座に担ぎ上げるとハリケーンドライバーでフィニッシュのフォール。スピード、体重をしっかり乗っけて決まりここで3カウントのゴング。アホアホパワーとでも名付ける珍妙なアピールの連打で自らの勝利を引き込ませた阿峰、優勝の実績は伊達ではないことを証明し準決勝進出を決めた。
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−第4試合− | ||
デキシー・クロレッツ | VS | クリスティ・マクリーラ |
この試合でも持ち前のパワー、一発一発の技の重みで有利に攻めるデキシー。ダイビングギロチンドロップを2度に渡り決め、クリスティもジャンピングバックドロップからスクリューハイキックなどスピードのある攻めで対抗するが、デキシーがラリアットアタックに倒してテキサスクローバーホールド。その後11分にフラップジャックスタナーからフォールを狙うと、負けじとクリスティもショートエルボーからコーナーに登りライムレイン・フォールで必殺技返し。これは余裕を持って2カウントで返すデキシー、クリスティを場外に落とすとテキサスロングホーンのアピールを見せてから場外に降りるが、クリスティがダブルアームDDTで迎撃。 しかし場外戦に戻るとデキシーが延髄ラリアットの2連打ですぐにペースを奪い、DDTから2度目のフラップジャックスタナー。ここからのバック取りはクリスティが防いだがバックの取り返しはブルドッキングヘッドロックに切り返されて失敗。だが両者が立ち上がった後でSOTを決めていき、ここで再度バックを取るとローリングジャーマンを成功させ逆襲のフォール。まだ返す余力を残しているデキシーが2で逃げ切り、すぐさまクリスティをロープに振るとジャンピングフロントハイキックをぶち込んでテキサスクローバーホールド。苦痛に顔を歪めるクリスティ、これはなんとか耐え切りスイングネックブリーカーで立て直すと走り込んで顔面低空ドロップキック。 デキシーに対角線コーナーへ振られるもシュミット式バックブリーカーで倒していき、ここからコーナーに登ってワインレッド・セレナーデを投下。これでフィニッシュといきたかったがデキシーが2カウントで両肩を上げ、先に立ち上がるとクリスティを起き上がらせてラリアットアタック。サッカーボールキックで追い打ちし、もう一度起き上がらせると自らロープへ走り込み、勢いを充分につけてのウェスタン・ラリアットをクリーンヒットさせてフォール。一撃必殺の破壊力にクリスティが撃沈し3カウントのゴング。この日もそのパワーと本場のラリアットの説得力を思う存分見せ付けたデキシーが勝ち上がり、"S"Alice代表として準決勝進出を決めた。
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<予選2回戦>
−第1試合− | ||
ラーグ・アンツェル | VS | MARI |
シード権の8選手が登場となる2回戦。初戦を突破したアンツェルと優勝候補の一角と言えるMARIがテンポの良い一進一退な攻防を繰り広げる中7分、アンツェルがダイヤモンドカッターからバタフライズスリープ。更にブロックバスターからミサイルキック、ゼロ戦キック2連発と繋げリードを広げると、その後もバタフライズスリープを2度に渡り決めMARIを追い込み体勢。苦しい状況を迎えたMARIもバック取りを防いでローリングソバットを当てると、自らバックに回り必殺のXiao Pai Longで逆襲。更に反撃技を繰り出したかったがそうはさせじとアンツェルが逆一本背負い2連発で止め、その後ジャーマンスープレックスホイップからバタフライズスリープに押さえ込みギブアップ奪取。他団体選手との2連戦を勝利し勢いに乗るアンツェルが準々決勝に駒を進めた。
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−第2試合− | ||
ブラッド・ジャガー | VS | 加成 肝子 |
シングル興行では初出場となる肝子、そのパワーに同じくパワーで対抗してみせるジャガーだが、ベアハッグ、デブ5と先に肝子が得意技を浴びせ6分に人間雑巾絞りからフォール。これを2で返したジャガーもすぐさま反撃を仕掛けバックブリーカースラムからタイガースープレックスホイップ。切り返しのフライングメイヤーからGSIに押さえ込むが肝子もその後ベアハッグを2度に渡り決め、腹太鼓を打ち鳴らしていくとジャガーもすぐに体勢を戻しパンチラッシュからタイガーSPホイップ。ゴッチ式パイルドライバーから直下式バックドロップも決めペースを作るが肝子が餅つきパワーボムでこれを崩し、フォールを2で返すジャガーも対抗するように必殺技のサンダーファイヤージャガーボムで逆にフォール。 2で肝子に返されたが攻め手を止めずダイビングダブルニードロップ、パンチラッシュからの直下式バックドロップと重ね再び主導権を握ったかと思いきや肝子も反撃のデブ5。リストホイップ2連発でパワーも誇示し、ジャガーに場外戦へ誘われるも場外でのデブ5を敢行。致命傷を負わせ場内に復帰するとセイバーアタックで勢い良くジャガーを突き倒し、勝利を確信する腹太鼓アピールからヒップドロップを降ろしてカバーへ。ダメージの大きいジャガーはこれを返せず3カウントのゴング。激しい大技合戦を己のパワーのみで制した肝子が血鬼軍代表のジャガーを下し準々決勝に進出した。
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−第3試合− | ||
スカーレット・クロウ | VS | 奥井 まりあ |
初戦に続き"S"Aliceのトップ選手と対決となったクロウ、ソバットコンビネーションやリバースタイガードライバー、逆回し蹴りと繋いでのクロウ・バイツ弐と先に大技を決めていくが、串刺しフライングニールキックの3連発目は奥井がかわしローリングセントーン投下。その後自分のリズムを作っていきスワンダイブミサイルキックはかわされるも剃刀ブレーンバスターからムエタイハイキックに倒しフォール。更に剃刀ブレーンバスター、ロープに振っての飛びつきジャンピングDDTとそれぞれフォールを狙いプレッシャーをかけていき、その後クロウ・バイツ弐に捕らえられるもすぐさま剃刀ブレーンバスターに投げフォール。これも2で返されればロープワークからキチンシンクに倒し、ラ・マヒストラル。 この連続フォールでクロウも攻め手が減り、腕取り逆回し蹴りとフライングニールキックを打ち込むも再び剃刀ブレーンバスターに投げられ、ここからのフォールはカウント2.9。確実に自分の流れに持ち込んだ奥井がここで必殺・青龍刀を抜き、更に立ち上がらせてのムエタイハイキックも2連発で当て、満を持してのカバー。強烈なキックの3連打にKO状態のクロウは肩を上げられず3カウントのゴング。前身時代を含めてのPXF交流戦最古参である奥井がその経験を見せ付け、前半の劣勢を見事に覆す逆転勝利で準々決勝に進出を決めた。
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−第4試合− | ||
威牙栗 秋子 | VS | メイ・ヒギンズ |
初戦での勢いとは裏腹に、2回戦で先に2人が脱落となっている血鬼軍。最後の1人・威牙栗も持ち前の顔面攻めが前半あまり見られず、メイにパワーで押されている状況。その後もメイが順調に攻めていき6分にローリングクレイドル、8分にテキサスジャブ。苛立ちからか威牙栗が場外に降りた際に机の破片を持ち込む暴挙に出たが、簡単に蹴り落とされ不発。この後も技は決めているものの有効打が出ずメイがジャンピングネックブリーカー、ロデオクラッチなど得意技を重ねて確実に追い込み、最後は必殺のメイズスパイク1発で3カウントに沈めて快勝。これにより血鬼軍のメンバー全てが2回戦で姿を消す結果となった。
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−第5試合− | ||
藤田 さつき | VS | 美龍(メイロン) |
前大会での優勝もあってベルト獲得の期待が大きい美龍、序盤は藤田からの打撃技を浴びるもペースは作らせず、中盤に入って正面飛びドロップキック、ダブルアームスープレックス、リバースドラゴンスリーパーを軸に攻め込んでいきスモールパッケージでフォール。徐々に追い込まれている藤田もサソリ固めや踵落としなど返していくが、9分終了間際に美龍が手首をチェックする動作からバックを取り、ここで必殺ドラゴンスープレックスを炸裂。リングのほぼ中央で完璧な形で決まり、余力は残っていたと思われる藤田もクラッチを外すことが出来ず決着の3カウント。美龍が貫禄溢れる勝利を決め盟友のメイと共に準々決勝進出を果たした。
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−第6試合− | ||
尾伴 草恵 | VS | 阿峰 海奈 |
ECW’09優勝の実績に加えてもう一花咲かせたい阿峰、万全の立ち上がりを見せ姉貴分の尾伴と互角に戦う中9分、ブシャイクへの膝蹴りラッシュを打ち込みその後も走り込んでのブシャイクの膝蹴り。更に背後から雪崩式の体勢に持ち込むと禁断の雪崩式リバースフランケンシュタイナーを敢行。これに尾伴もすぐさまラリアットで反撃するタフさを見せ11分にはバックフリップからオバンデスを命中。その後2発目も当てていくが阿峰がハリケーンドライバーでフィニッシュへのフォール。 これは2で逃れた尾伴、場外に落とされた間阿峰から挑発的なアピールを決められるが復帰後にココナッツクラッシュからオバンデス。しかし2連発目は空振りこの隙を突く阿峰がジャンピングツームストンで倒し、コーナーに登っての高速ウラカン・ラナでフォール。このテクニカルな丸め込みには尾伴が対応できず、決着の3カウントのゴング。まずは2回戦突破で面子を保った阿峰、次の準々決勝ではECW’09でも対戦している美龍との決戦に挑む。
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−第7試合− | ||
堅岩 鉄子 | VS | デキシー・クロレッツ |
2回戦も"S"Aliceの強豪と戦う堅岩、各種エルボーも出ておりデキシーと互角に渡り合っているが、8分にウェスタン・ラリアットを浴びダウン。エクスプロイダーを返していくが串刺しエルボーを狙おうという場面で逆にデキシーに持ち上げられ、必殺のフラップジャックスタナーが炸裂。更にデキシーが2発目のウェスタン・ラリアットに倒し、勝ち名乗りを上げるテキサスロングホーンアピールから片エビでフォール。ここをカウント2で凌いだ堅岩だがその後変形ツームストンに倒れ、デキシーがラリアットアタックからテキサスクローバーホールドで今度はギブアップ狙い。これも堅岩が耐え抜いたもののデキシーの攻めは続き、ブルドッキングヘッドロックから走り込んで3発目のウェスタン・ラリアットをぶち込み勝利を確信するフォール。 これも2カウントで返す粘りを見せた堅岩だが、場外に落とされたところでデキシーが追い打ちのプランチャ。逃げ場の無い場外でのテキサスクローバーホールドも決め、先に場内に復帰した堅岩が両手突き上げポーズで気合を入れるも、デキシーがハンマースローから4発目のウェスタン・ラリアットに倒し、腰クネアピールを挟む余裕も見せてフォール。ここまで耐えた堅岩もこの1発で遂に沈み3カウントのゴング。技の豊富さとパワーで格の違いを見せたデキシーが奥井に続く"S"Alice2人目の準々決勝進出を決めた。
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−第8試合− | ||
クリスティ・マクリーラ | VS | プリティ 中島 |
団体ではまだ若手・中堅のポジションながらエクセル・スーパー・タッグ準優勝の実績でシード権を与えられた中島。しばらくはクリスティと互角な攻防を続けていたが、6分ドルフィンスペシャル1号でクリスティが大技を先制。その後7分にもダブルアームDDTからローリングジャーマンでフォールし、ヘッドロックをバックドロップに返したところでも再びローリングジャーマン。まだ10分に満たないながら合計6発ものジャーマンを受けた中島、2で返しはしたもののもう虫の息か、そのままクリスティが攻め込んでいきショートエルボーからコーナーに登り大会初披露の必殺・ライムレイン・フォールでカバー。リングのど真ん中でしっかり決まり中島成す術無く3カウント献上。クリスティが速攻で中島を仕留め早々と準々決勝に進んだ。
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<予選1回戦>
−第1試合− | ||
サタナ | VS | ラーグ・アンツェル |
ダイヤモンドカッター、タイガースープレックス’85など大技で先手を取ったアンツェル。その後もゼロ戦キック2連発や2度目のタイガーSP’85など重ねていくが、サタナもブラックボルトで反撃を始め、これの2発目更に餅つきパワーボムホイップ、サタナ・クラッシュと続けて決め逆転勝ちを狙うフォール。これを2で返したアンツェル、この後ベアハッグに捕らえられるも低空ドロップキックからのバタフライズスリープで返し、解かれればダイヤモンドカッターから3度目のタイガーSP’85に繋げ、ここで3カウント奪取。勇麗會唯一の選出となったアンツェルがまずは初戦を突破した。
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−第2試合− | ||
ブラッド・ジャガー | VS | マスク・ド・オレンジ |
スタートダッシュに出たジャガーが4分経過というタイミングで早くもサンダーファイヤージャガーボムを炸裂。その後もタイガースープレックスホイップやGSIなどでひたすら攻め込むが、オレンジも地道にステップオーバーフェイスロックなどでスタミナを削りにいき、GSIを解いた直後これまで狙っていたツイスターを成功。更にロープへ振ってオレンジラリアットも命中させたが、ジャガーがフライングメイヤーで一旦体勢を戻し、その後アメリカンパンチラッシュからGSIに移行しギブアップを奪取。血鬼軍リーダー・ジャガーがパワー対決を制し先陣を切った。
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−第3試合− | ||
宇働 光 | VS | スカーレット・クロウ |
ジャガーの勝利による勢いに乗り、積極的に攻めに出るクロウ。カンクーントルネード、クロウ・ファングを仕掛け7分にカニ挟みからのクロウ・バイツ弐を2連発。その後もスパイダージャーマンからダイビングニールキックなど様々な技を混ぜクロウ・バイツ弐で追い詰めていくが、宇働も気持ちでは負けず11分に延髄斬りをヒット。リバースタイガードライバーなどからバックを取られるもオーバーヘッドキックで返し起死回生のチャンスを狙うが、ソバットに倒れそこからクロウがフライングニールキック、クロウ・バイツ弐と繋げギブアップを奪取。スタイル変更での迷いを全く感じさせなかったクロウが快調なスタートを切り、血鬼軍が連勝を決めた。
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−第4試合− | ||
威牙栗 秋子 | VS | フィエロット |
オンライン初登場となるフィエロットが序盤、優勢かと思われたが中盤から威牙栗の顔面攻めが激しくなり、8分に威牙栗沈めちゃいました!!、リバースフェイスバスターからのレッグロールクラッチと決めてリード。更に元祖スイングDDTや剥いじゃいました!!、ペディ栗から抜いちゃいました!!も決めるなど圧倒し、最後は沈めちゃいました!!から剥いじゃいました!!に繋げ難なくギブアップ奪取。勢いが止まらない血鬼軍、出場の3人が全て勝利し2回戦に駒を進めた。
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−第5試合− | ||
ファナ・ティーク・ライシズ | VS | 藤田 さつき |
スタイル的に似ている若い2人の対決、まずは藤田が得意技のシザースキックを振り落とし、コーナーに登りダイビングボディアタック。更に必殺のF5も2度に渡り決め、いずれもフォールは返されるもシザースキック、足掛け延髄からの浴びせ蹴りと得意のキックで攻め続け勝利まで後一歩。ここでのフォールをギリギリで返したライシズも浴びせ蹴りを同じく決め、途中ハイキックに倒れるもクアラッシュを2度打ち込みアンクルホールドで反撃。前半は動きが硬かった印象だがここから積極的に仕掛けショートエルボーからペイニー・ゴーラウンド。ファイヤーサンダーも決め、藤田も足掛け延髄や骨法流掌打を返したがライシズが浴びせ蹴りから2度目のペイニー・ゴーラウンド。 これも耐え凌いだ藤田、ライシズの蹴りはドラスクに返しバックの取り合いを制してのハンマースローは両者が激突しダウン。そこから先に立ち上がったライシズが再びペイニー・ゴーラウンドに行くが、これも藤田が根性で耐え抜きギブアップならず。ならばと今度はライシズがファイヤーサンダーからスワンダイブニールキックを打ち込み、その後4度目のペイニー・ゴーラウンドを決めるがこれも決着ならず。気力を振り絞り藤田が浴びせ蹴りを当て、ライシズもショートエルボーから稲妻レッグラリアート。意地をぶつけ合うような蹴り技合戦が展開され、その後藤田がロープに振ってのニールキックを鋭角に命中。そこからジャーマンで投げつけリング中央でガッチリとブリッジすると、これはライシズが返せず決着の3カウント。スタイルの近い両者ならではの接戦を制した藤田が2回戦進出を決めた。
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−第6試合− | ||
サンド | VS | 尾伴 草恵 |
速いペースで攻め込む尾伴、3分にオバイェを繰り出し4分にもオバーンコールドスタナー、そして5分に2発目のオバイェを命中。1分刻みでの大技はこの後も続き6分ココナッツクラッシュからオバンデス。ここまで劣勢のサンドもブレーンバスター、バックドロップなどオーソドックスな投げを落ち着いて決め、その後2度オバンデスを喰らうものの河津掛けフェイスバスターからキジMAXホールドに連繋。飛びついての前方回転エビ固めでフォールも狙い、12分ダイビングボディプレスを投下。バック取りを切り返してのアームホイップから再び前方回転エビ固めに捕らえたが、その後尾伴が必殺の大根ひと刺しを炸裂し、ここからのカバーで3カウントのゴング。大会久々登場の尾伴が、ブランクを感じさせないファイトを見せて1回戦を突破した。
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−第7試合− | ||
堅岩 鉄子 | VS | 風間 恵 |
レスラーとしての先輩格を見せ付ける風間、高速ドラスク、足四の字などで攻め9分、ジャンピングエルボーからラウンディングボディプレスを投下。堅岩がフォールを返すとすぐさま馬乗りエルボーを荒々しく打ち込むが、風間がロープに振って一回転ドロップキックに倒し四の字固めで捕獲。その後バックに回り込んでのジャーマンも決めるが、堅岩がロープカウンターのローリングエルボーを当て、更にエルボーバット、ファイナルローリングエルボーを2連発と自慢の肘鉄ラッシュ。そこから鉄鉱石落としも決め起き上がらせて再びエルボーに倒すが、風間も打撃を切り返してコーナーに登り2度目のラウンディングボディプレス。 腰を強打させてフォールしたが、これを2で粘る堅岩がロープに振ってスピアーに倒し、そのままフォールに押さえこれもカウントは2。風間が反対側のコーナーに振らせ雪崩式を狙うが堅岩がファイナルローリングエルボーをぶち込み腕を振り回してのエルボーバット。更にスピアーも決めたが逆に風間がショートエルボーに倒し、すかさずコーナーに登り3度目のラウンディングボディプレス。これは寸前で堅岩がかわす動作をしたが風間もバク転の要領で着地に成功。堅岩がパイルドライバー、延髄ラリアット、カウンターのローリングエルボーと繋げるが風間が切り返しの胴絞めスリーパーでリズムを崩し、そこからロープに振りフランケンシュタイナーでフィニッシュの体勢へ。決まったかに思われたが堅岩が2.9で逃げ切るのに成功。 その後堅岩が再びローリングエルボーを打ち込むと、風間もヘッドロックをバックドロップに投げつけて足四の字固め。これも決着ならず、堅岩が2発目の鉄鉱石落としを決めたが息切れでフォールに持ち込めず。隙を突いて風間が高速ドラスクを繰り出すと、風間もここで呼吸を回復、そしてバックを取るが堅岩が暴れて脱出。逆にバックを取りに行くも風間が一本背負いで切り返し。しかし先に立ち上がった堅岩がそのまま風間を片エビ固めに押さえつけ、最後の力を振り絞るようにフォールすると、長期戦での疲れはピークだったがここで風間の両肩が上がらず決着の3カウント。フィニッシュは不恰好だったが激しい消耗戦を戦い抜いた堅岩が"S"Aliceの強豪を破って2回戦に進出した。
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−第8試合− | ||
クリスティ・マクリーラ | VS | ゲレーラ・ニンジャ |
対角線コーナー振りをサマーソルトで回避し、ロープカウンターのカニ挟みもスライディングで抜けるなど、ルチャ流のトリッキーな動きでクリスティを翻弄するニンジャ。高角度前方回転エビ固めでフォールも狙い、飛び技のダイビングセントーンを2度に渡り命中。負けじとクリスティも人工衛星ヘッドシザースで鮮やかに回転してみせるがニンジャがヌド・インベルティダに押さえ、2度目も決めるとラ・エスカレーラも披露。ペースを引き寄せチョーク攻撃も見せていくと、クリスティも四の字やロメロスペシャルなどグラウンドにはグラウンドで対抗。ダブルアームDDTを決め徐々に攻めが激しくなり、12分にスイングDDTからローリングジャーマンでフォール。 これを返すとニンジャも直後バックドロップを2連発で決め、クリスティがステップ延髄ニールキックを打てばニンジャが切り返しのブルドッキング、フェイスクラッシャー、足掛け延髄と繋げドラゴンカベルナリアへ。解かれるとヘッドロックからダイビングセントーンを落としたが、クリスティもフライングメイヤーに投げアピールを挟んでのドルフィンスペシャル1号。これを2で返されるとすぐさまステップ延髄ニールに倒し、再びバックを取ってローリングジャーマンでフォールへ。実質4連発となるこのジャーマンでニンジャが力尽き、3カウントのゴング。改名後初登場となるクリスティが予選1回戦の最後を勝利で締め括り、好調のPXF勢7名が2回戦に進出となった。
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