(口論が激しさを増しているジャガスキーと宇座子)

ジャガスキー「ブサイクはアンタだけでいいの!!何度言ったらわかる!ブギャービゲードリッヒバルシュタインコロニーオトシワナダレシキリバースフランケンシュタイナー!!!」

宇座子「日本には性格ブスって言葉もあるの!それをアンタがわかってないもんだから、もうドイツ語じゃあなにがなんだか・・・」

伊智「さてイチヒロCEOが、リングに上がりました。では話の内容を聞いてみましょう。(収録前に二人止めておけよスタッフ・・・)」












CEO「やあ、由緒あるファイプラーの諸君。この度CEOに就任したイチヒロだ。実況席にいる二人のブサイク熟女、改めてよろしくな。」

ジャガスキー「よろしくじゃないわよ!団体のオーナーであるワタシをここへ座らせておいて何言ってんのよ。」

宇座子「ワタシだって団体を代表する人間なのに、なんでこの女と司会の相手しなきゃいけないのよ。」

CEO「二人とも参戦枠外れて暇そうだったから仕事与えてやったんだよ。それからジャガスキー、もう自分をオーナーとは呼べないぞ。」

ジャガスキー「クビにするって言うのね?いいわよ、勝手にしなさい。ワタシの行動力、独裁力をもってすればオーナーだってCEOの座だって、自力で奪えるわよ。」

CEO「君達の相手をしてやりたいのはやまやまなんだが、CEOという役職に就いた以上、より経営面に従事しなければならないので、今後こちらではあまり顔を見せないことになる。闘いもしない自分が選手より目立っちゃうのも悪い気がしてたしな。というわけで、代わりに今後ステージのまとめ役を務める人物をご紹介しよう。大手IT企業の社長を務めたこともある敏腕で、闘うことしか能の無いジャガスキーに代わる新オーナーの、ミッキー谷氏だ!」

























伊智「ジャガスキー選手に代わる新オーナーが入場してまいりました!赤いジャンパー姿のこの男、一体何者なのでありましょうか。なにやら回転しているようですが、これもパフォーマンスか。」












新オーナー「皆さん、はじめましてー。この度PXFのオーナーとなりました、ミッキー谷と申します。皆さんと一緒にPXFを、世界一のプロレス団体にしたいと思いますので、よろしくお願いします。」

CEO「彼はビジネスのプロフェッショナルだ。その経営手腕でうちの団体を更に大きなものに、してくれることだろう。では実況席の方に。」

伊智「新オーナー、ミッキー谷氏が今こちらの実況席にやってまいりました!」

新オーナー「質問、受け付けますけどー?」

伊智「あ、あのーPXFのオーナーになったわけですけど、あなたの目的は?」

新オーナー「目的も何も、オーナーって何をするのかわかります?会社を持つことでしょう。目的は稼ぐことに決まってるじゃないですかー。」

伊智「ただ稼ぐという目的で、この団体のオーナーに?」

新オーナー「そうですよ当たり前じゃないですかー。オーナーの仕事って稼ぐことでしょう。」

伊智「プロレス団体のオーナーになるというのは、何かその稼ぐ以外にですね、野望というかそのー」

新オーナー「野望ってじゃあ逆に何ですか?そんなこと考えたって意味ないじゃないですかー。常に稼ぐことを考えているんですよ。実況席のゲストに来れば、ギャラが入るでしょう。宣伝をすればスポンサー料をもらえるでしょう。儲かった方がいいじゃないですかー。」

伊智「えっ、えまあそうですけどー・・・・・。(また面倒な人連れて来やがったな、イチヒロの野郎)」

新オーナー「今また面倒な人連れて来たって顔してたでしょう。僕の目にはわかりますよー。」

ジャガスキー「じゃあ聞くけど、プロレスのプの字も知らなそうなアンタがこの団体のオーナー務まるとでも思ってるのー?お金のやり繰り上手いだけじゃプロレス団体の運営なんて出来ないわよー?」

新オーナー「出来るに決まってるじゃないですか。じゃあ逆に聞きますけどプロレスをよく知ってるあなたはオーナーの仕事務まっていましたかー?務まっていなかったから僕がやることになったんじゃないですかー。僕はプロレスのプの字も知らないのにこうしてオーナーになれたじゃないですかー。稼げればいいんですよ。」

ジャガスキー「クッ・・・・・・、ムカつく奴ねー。今に見てなさい。」

宇座子「じゃあワタシからも質問していいかしらー?ミッキーさんって社長やってらしたからお金持ってるんでしょう?それならもう少しお給料の方を・・・」

新オーナー「上げますよ、結果を残せば。客寄せパンダになるくらい団体で目立つことをすれば、自然に給料は上がりますよ。稼ぐ努力をしなければ何も始まらないでしょう。」

伊智「新オーナーのご活躍、期待しております。ではそろそろ・・・」

新オーナー「期待したって意味ないじゃないですかー。あなたが期待したところで株価が上がるわけじゃないですし。」

伊智「はいすいません。さてCEOから出場選手の発表です。」












CEO「ハハハ、3人ともミッキー氏の喋りっぷりにタジタジのようだな。では出場選手を発表するぞ。まず前振りオフ興行の結果からご覧頂こう。トップクラス、若手クラスそれぞれで行われた、今大会のルールにならったリーグ戦の総合順位はこちらだー。」










前振りリーグ(トップクラス)

順位 累計ポイント
1位 クリスティ・ディオール 1900pt
2位 愚零豚 舞多 1300pt
ジョルジョリ・ノヴァ・リカーン 1300pt
3位 尾伴 草恵 1200pt
4位 柳 ユウ 1000pt
5位 凄井 宇座子  800pt
6位 デーブ・ポチャット・デブラ  700pt
7位 ヤハリ・ビールト・ジャガスキー  200pt





前振りリーグ(若手クラス)

順位 累計ポイント
1位 大鳥 ヘップババーン 1800pt
2位 白越 あん 1600pt
3位 ピザァ・マンダ 1500pt
4位 美式 お浄 1200pt
5位 馬賀 優菜  700pt
6位 麗式 お富  400pt





CEO「出場権を与えろと散々わめいてたジャガスキーと宇座子、せっかくくれたチャンスでこのザマだ。宇座子は5勝1敗の成績ながら短期決着の連発が響き5位、ジャガスキーは団体のトップと言いながらも不甲斐無い負けが続いてまさかのビリだ。これで二人の出場資格は完全に失ったってわけだ。」

宇座子「唯一5勝を挙げたワタシに資格が無いなんて、納得いかないわ。」


ジャガスキー「アンタやる前に“どんどん勝ちに行けばいい”って言ったから短期決着狙ったんじゃないの!ワタシ達をハメたわね。」

CEO「君達は勝ち負け以上に大事なものを知らないようだな。確かに勝ちに行けばいいと言ったが、それは内容を伴ってのことだ。プロレスなら当然だろ。というわけで今大会のPXF出場選手は、前振りリーグで好成績を残した以下の4人に決定した。」















クリスティ・ディオール

ニックネーム: 戦場の貴婦人
必殺技: ワインレッド・セレナーデ
(ファイヤーバードスプラッシュ)
得意技: ローリングジャーマンスープレックス
飛びつきスイングDDT
スワンダイブミサイルキック
人工衛星ヘッドシザースホイップ

戦う体とは思えぬ抜群のスタイルでプロモデルもこなす誇り高き貴婦人。レスラーとしての腕も一流で、リングのありとあらゆる場所を利用したトリッキーな動きで観客を魅了する。




愚零豚 舞多 (ぐれいとん ぶた)

ニックネーム: 東洋のヘンピ
必殺技: 飛んで豚で飛んで豚で・・・・・
(旋回式ボディプレス)
得意技: 寝豚砕
(フィッシャーマンDDT)
焼豚縛り
(首極めアームロック)
サンダーファイヤージャンピングボム
毒霧

米出身ながらオリエンタルな風貌が特徴のパワーファイターだったが、今一歩の闘いぶりがフロントの評価を得られず影の存在に。しかし突如として柳と失踪し、戻った時には肉体を大幅シェイプアップ。半端だったオリエンタルファイトを完成させ、怪奇派集団を結成し表舞台に出た。




ジョルジョリ・ノヴァ・リカーン

ニックネーム: ジュクジュクフランソワー
必殺技: メモワール・メガマワール
(マンモスバスター)
得意技: グルグール・モナムール
(ターボ・ドロップU)
クロスアームスープレックス
フェニックススプラッシュ
飛びつき前方回転エビ固め/走り

実家は床屋でバリカンで剃るのが好きだったことからこの名前に。元同志のジャガスキーに対して自身目立った活躍が無く嫉妬していたが、交流戦で孤立無援となっていたジャガスキーにチームの再結成を呼び掛けると、かつてない自信に満ち溢れたファイトを展開。一躍注目を浴びる選手となった。




大鳥 ヘップババーン (おおどり へっぷばばーん)

ニックネーム: 喋る産業廃棄物
必殺技: ほんの一捻り
(裏アキレス腱固め)
得意技: 水車落とし/組み
水車落とし/カウンター
レッグスピン/組み
レッグスピン/バック返し

慈美や柳以上の地味さを誇るプロデューサーイチオシのいぶし銀。ひたすら脚攻めからのほんの一捻りでギブアップに迫るスタイルを貫き、20分超えの長丁場はお手のもの。先輩から金星も獲得し第一線での活躍が期待される。










CEO「トップクラスから上位3名、若手クラスから上位1名を選んだ。だが我々は優勝するためでなく心に残る試合をするために出る。他団体の優秀な選手達とがっちり組み合う試合ができればそれで充分だ。

では、リーグの組み合わせの方を説明しよう。今大会のリーグは毎回組み合わせが入れ替わるため、初日の対戦カードを決めるだけのものとして見て欲しい。やり方は去年のエクストリームカップと重なるが、まずは各団体ごとの選手で同門対決を行ってもらった。」



















CEO「この試合での勝者をXチーム、敗者をYチームとする。」






Xチーム Yチーム
栗山 ベノワ
大森 モトコ
周防 遥
メイ・ヒギンズ
愚零豚 舞多
ジョルジョリ・ノヴァ・リカーン
山田 U
大空 ひかり
中町 亮子
美龍(メイロン)
クリスティ・ディオール
大鳥 ヘップババーン





CEO「そして各チーム内でバトルロイヤルを行ってもらい、両方の試合を含めて最も長い時間生き残った選手から順番に対戦カードが決められる。同じ時間があった場合は、Xチームの選手を優先して配置する。結果はこちらだ。」



















CEO「"S"勢強いっ!大森選手も大空選手もいいタイミングでピンを奪っていた。特に大森選手は真・三國無謀でもバトルロイヤルで2位に2回なっている。まさにバトルロイヤルのスペシャリストだな。これにより、初日の対戦カードはこのようになった。」






第1試合 「大空 ひかり vs クリスティ・ディオール」

第2試合 「大森 モトコ vs 愚零豚 舞多」

第3試合 「ジョルジョリ・ノヴァ・リカーン vs 中町 亮子」

第4試合 「メイ・ヒギンズ vs 山田 U」

第5試合 「周防 遥 vs 大鳥 ヘップババーン」

第6試合 「栗山 ベノワ vs 美龍(メイロン)」




伊智「初日の対戦カードが決まりました!どの試合も卓越した実力者同士の好カード!全ての試合が初顔合わせとなります。この中からヘブン、いやスーパーヘブン、いやウルトラヘブンを掴み取ることが出来るのは誰なんでありましょうか。ゲストにジャガスキー選手、宇座子選手、ミッキー谷新オーナーを迎えお送りいたしました。ではこのへんで。」

宇座子「ミッキーさ〜ん、オーナーになられたお祝いに食事でも行きましょうよ〜。」

新オーナー「何で食事に行かなきゃいけないんですか?僕そういう社交辞令とか好きじゃないんでー。祝う暇があったら稼ぎましょうよー。」