第2章・激化狂乱編

〜予選リーグ2日目・Bブロック〜


第1試合 ゴマカシ・テモーネ・フケテンネン VS SAORI

試合序盤、フケテンネンが有利に進める。片足取り顔張り手、テキサスクローバーホールド、フィストドロップといった独自の攻めで押し進めていく。

このままフケテンネンペースが続くと思われたが、3分台でSAORIがいきなりのブリザードスープレックス。そして5分が過ぎるところで雪崩式フランケンシュタイナーに持っていき早くもスパート。


さらにフライングラリアットへ繋いで開始6分、必殺のエメラルド・フロウジョンへ。あっという間にフィニッシュ体勢へと持ち込んだSAORI。

フケテンネンもあっけに取られた様子。その後サソリ固めでじわじわとSAORIが体力を削り、11分でとどめのブリザードスープレックス2連発。

なんとかこれを2で間に合わせたフケテンネン、コーナーへダッシュしての浴びせ蹴り、Xファクターで必死に反撃を試みる。




さらに脇固め、スパインバスター、2発目のXファクターと連続で決めていくフケテンネンだが、受けるSAORIの表情には余裕が感じられる。

SAORI、弓を引くガッツポーズからダイビングヘッドバット、ジャンピングDDTと繋いでいき、13分で駄目押しのブリザードスープレックス。ここで3カウントが決まり、ELFとパロXの強豪を連続撃破。

これでBブロックは優勝候補SAORIが、決勝トーナメントへの道に一歩近付いたと言える。

×ゴマカシ・テモーネ・フケテンネン  対  SAORI○
(13分07秒、ブリザードスープレックス)

獲得ポイント:1307pt 累計ポイント:2863pt



第2試合 ジョン ☆ ピース VS 八頭島 瑠華

ここでWGL勢に勝利を呼び込みたい八頭島。気合いを入れ直し、この試合は押されることなく互角な展開を見せている。

ジョンにランニングでの一回転ドロップキックで先制された後、カウンターでのキチンシンクできっちりと返していく。

中盤に入ると八頭島が一歩リード。セントーン、ステップキックでダメージを重ね、開始5分で踏み込み掌底。さらに同じく手技であるディスカッションパンチも決める。

ジョンもバック取りを返してのピースクラッシャー、爆殺ミドルキック、鮮やかな一回転ドロップキックできっちりと反撃できている。そして終盤は接戦に。

開始9分、八頭島の必殺・ディスティニース・ロータスが炸裂。フラフラで起き上がったジョンへ、ロープに走ってのスクリューハイキック。



ジョンも10分で横須賀カッター、「ピーィッス!」と叫んでの敬礼ポーズからフォールへ行くなど、プレッシャーを与えて逆転勝ちを狙う。

お互いが死力を尽くす中13分、八頭島がスーパーフリークでフィニッシュへ。決まったかに見えたがジョンがカウント3寸前で返す。

これに止まらず、八頭島リバースツームストン、指を鳴らして背後から胴絞めチョークスリーパー。これでジョンが完全に落ちたか、この後ショルダーネックブリーカーからのフォールで3カウントが入った。



×ジョン ☆ ピース  対  八頭島 瑠華○
(14分10秒、ショルダーネックブリーカードロップ→両手押さえフォール)

獲得ポイント:1410pt 累計ポイント:1410pt



第3試合 アサルト・タンク VS 斉藤 瞳

前回同様、ハンマーパンチ、ネックハンギングツリーなどの力技で圧倒するアサルトだが、腕四つの力比べでは意外にも斉藤が勝り、サイクロンホイップで投げ飛ばすシーンが2度見られた。

そして中盤、捻り式バックドロップ、DDT、フロントスープレックスと繋いで斉藤がリードを取る。


そして開始5分で斉藤、ハイジャンプフェイスバスター。6分台ではぶっこ抜きバックドロップから前方回転エビ固めでフォールに行く。

斉藤のペースはなおも続いていく。同じく6分台で必殺「ヒトミ・ガイスト」を決め、場外へ物凄い勢いでアサルトを投げ飛ばした。




こんな展開になると一番思っていなかったのはアサルト本人であろう。しかし「パロX最強の敵襲来」と言われただけに、このまま引き下がれない。

開始10分、ヘルズゲートと見せかけてのスーパーボムで逆襲をはかる。さらにもう一度首根っこを掴んで狙うが、これを斉藤がエルボーで阻止、オリンピックスラムで仕返しに。

再び斉藤に主導権が移る。クロスアームスープレックスでカウント3間近。これに焦らず、両手を振り上げて招くアピールから、ラ・マヒストラルに丸めて遂に3カウントが。アサルト痛恨の2敗目を喫してしまった。



×アサルト・タンク  対  斉藤 瞳○
(11分12秒、ラ・マヒストラル)

獲得ポイント:1112pt 累計ポイント:2026pt


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