第2章・激化狂乱編

〜予選リーグ3日目・Bブロック〜


第1試合 ゴマカシ・テモーネ・フケテンネン VS アサルト・タンク

前回2敗目を喫し、もう後がないアサルトだが、この試合前半を支配していたのは皮肉にもフケテンネンだった。

4分台で抱え式バックドロップ、ストマッククラッシャー→ダイビングフィストドロップと繋ぎ、5分台、場外から戻ったアサルトに早くも必殺「マジィーデ・イタイッテーノ(スーパーボム)」を決め、カウント3も危うい状況に。


その後もフケテンネンの快進撃が続く。6分台に2発目のイタイデッシェ、フライングクロスチョップ→高角度タイガースープレックスという得意技のフルコース。

その後シザースキック、フロッグスプラッシュも決めて、勝利へ向けて万全の態勢を整えたフケテンネン。

アサルトもフケテンネンが狙い続けている高角度タイガースープレックスを暴れて阻止し、リバースツームストン2連発や延髄ラリアットで反撃しているが、10分台にアングルスラムも決められピンチが続く。




11分、アサルトが起死回生を賭けてのダイビングギロチンドロップを決めた直後に、フケテンネンの3発目のマジィーデ・イタイッテーノを決められてしまい、3カウントのゴングが。

優勝最有力候補であったアサルト、ベストバウト賞を獲得しさらに他の選手の得点が少ないという状況にならなければ、決勝進出は極めて厳しい。

フケテンネンも、決勝進出を狙うためには次の試合でもう少しポイントを稼ぎたいところだ。



○ゴマカシ・テモーネ・フケテンネン  対  アサルト・タンク×
(11分31秒、マジィーデ・イタイッテーノ)

獲得ポイント:1131pt 累計ポイント:2163pt



第2試合 ジョン ☆ ピース VS 斉藤 瞳

「この選手はなにかやってくれそうな気がする」と語っていたオーナーの予感が的中。ジョンが連勝街道を突っ走る斉藤に、互角以上の攻めを見せる。

開始直後のニールキック、回り込んでのジャンピングバックドロップなど意表を突いた攻撃に出る斉藤に対し、ジョンはエルボースタンプ、爆殺ミドルキックなどの打撃を繋ぐと4分台、バック返しからのピースクラッシャー、ショルダーネックブリーカーとスタナー系の技を連続で決める。

そしてウナラの分を取り返すと言わんばかりのジャンピングハイキックを命中。斉藤もDDTを連発、ニールキックもヒットさせ大技狙いに出るが、ジョンがカウンター逆水平チョップ→ダイビングダブルニープレスを決めてさらにペースは加速する。

斉藤を場外に落とすと、コーナーポストで敬礼ポーズ。さらに場外にいる斉藤へめがけて豪快なダイビングボディアタックを決めていった。

これでもまだまだ終わらず、場外ではSCスタナー、ミリオンダラーバスターまでも決めて手を緩めることのないジョン。



場内に戻ると、ジョンがスクールボーイで斉藤を後一歩まで追い詰める。斉藤もここからぶっこ抜きバックドロップ、ファルコンアローと大技ラッシュで逆転を狙うが、体力はすでに底を突いている。

この後ジョンが横須賀カッターを決めて、超肉弾プレスで追い打ち、そこからカバーの体勢に入って3カウントを鳴らした。

連勝ストッパーという役目を果たしたジョン。この後SAORIの結果次第で、Bブロックの決勝進出予想は全くわからなくなる。



○ジョン ☆ ピース  対  斉藤 瞳×
(9分59秒、超肉弾プレス→両手押さえフォール)

獲得ポイント:959pt 累計ポイント:959pt



第3試合 SAORI VS 八頭島 瑠華

すでに獲得ポイントでは一歩抜きん出ているSAORI、それもあってかこの試合を無傷で終わらせようという位に早い決着を臨んでいるのがわかる。

前回3分台で決めたブリザードスープレックスを、今回はなんと1分台の終わり際に決め、カウント2.8。そして2分台に垂直落下式バックドロップ、ウラカン・ラナ、3分で再びブリザードスープレックスまでも決めてしまう。


さらにここからジャンピングニー、元祖フランケンシュタイナーといったロープを利用した技からスクールボーイ、ジャックナイフ固めに丸め込んでカウント2.9の連続。

これにはただただ圧倒されるばかりの八頭島。持ち前のガッツでなんとか3カウントを振り切り、顔面張り手の連発やステップキック、ショートパンチといったラフ技でペースを崩しに行くが、前半でのダメージがずっしりと響く。




各種フォール技にいきつつサソリ固めでギブアップも狙い、これといった欠点が見当たらない、パーフェクトな試合運びのSAORI。

6分台に3度目のブリザードスープレックス、そして8分、上段後ろ回し蹴りをカウンター気味にヒットさせてのジャックナイフ固めで、難なく3カウントを奪った。

これによりBブロックはSAORIが独走体勢。その後を追うフケテンネンと斉藤。その中でジョンと八頭島が今後どんな動きを見せるのか、注目である。



○SAORI  対  八頭島 瑠華×
(8分18秒、上段後ろ回し蹴り→ジャックナイフ固め)

獲得ポイント:818pt 累計ポイント:3681pt


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