第2章・激化狂乱編

〜予選リーグ4日目・Bブロック〜


第1試合 ゴマカシ・テモーネ・フケテンネン VS 八頭島 瑠華

開始早々の顔張り手で自分らしさを突き進む八頭島。対するフケテンネンも同じ顔張り手で対抗。威力は五分五分といったところだ。

その後は技のレパートリーでペースを奪うフケテンネン。アメプロ志向ながら、ジャンピングアームブリーカー、テキサスクローバーホールド、脇固めといったねちっこい技も器用にこなしている。




八頭島も顔張り手3連発やセントーン、ヘッドロックパンチで応戦していたが、6分台にアングルスラムで場外に落とされてから失速気味に。

その後7分、フケテンネンのフロッグ・スプラッシュ。高角度タイガースープレックスを必死に暴れて阻止し、アンクルホールドも決めた八頭島だが、フケテンネンペースは変わらず。




この試合ピープルズエルボーも2発決めており、のびのびとしたファイトを見せているフケテンネン。クロスチョップ、Xファクターと繋ぎ最後は2発目のフロッグ・スプラッシュで3カウントを取った。

この試合も相変わらず早々と決めてしまい、高ポイントにこぎつけないフケテンネン。これも完全実力主義の「武者逝」らしさか。

○ゴマカシ・テモーネ・フケテンネン  対  八頭島 瑠華×
(11分31秒、フロッグ・スプラッシュ)

獲得ポイント:1131pt 累計ポイント:3294pt



第2試合 ジョン ☆ ピース VS アサルト・タンク

もはや残された事は目の前の敵を叩き潰すのみか。それだけに、惑いもなくリラックスしたムードで試合に臨んでいるアサルト。ハンマーブローでひたすらジョンをマットにうずくまらせる。

ジョンも爆殺ミドルキック、ショートレンジの叩きつけラリアット→セントーンと負けていないが、アサルトの拷問キャメルクラッチで目も開けられないほど苦しい表情を浮かべており、予想以上にダメージを負っているのが分かった。



そして開始6分。アサルトがジョンをエプロンサイドに立たせると、AD!の大会でも見られたあの危険技、奈落ヘルズゲートの体勢に。ジョン成す術無く場外のマットへ叩きつけられKO状態。

場内に戻ってもアサルトの勢いは増すばかり。肩掴み延髄斬り、延髄ラリアット、高角度抱え式バックドロップと、ジョンの首を破壊し放題。




そして頭掴みラリアットを決めてコーナーに登る。ジョンが立ち上がるのを見計らって豪快なダイビングボディアタック敢行、そのまま覆い被さってフォールへ。

奈落ヘルズゲートのダメージがあまりにも大きかったか、ジョンこれを返せず3カウントが。

7分33秒、今大会最も早い決着時間でアサルトが圧勝。完膚なきまでに、相手を地獄の底へと葬り去った。

×ジョン ☆ ピース  対  アサルト・タンク○
(7分33秒、ダイビングボディアタック)

獲得ポイント:733pt 累計ポイント:733pt



第3試合 SAORI VS 斉藤 瞳

この試合もAブロックの「美宇vs保田」戦同様、結果によって今後が左右する重要な一戦。SAORIの独走を斉藤が止められるか。

前半SAORIが有利な展開。ロープへ振ってのジャンピングニー、スピンキックが気持ち良いほど綺麗に入り、サソリ固めでスタミナを奪うことも忘れない。


斉藤もスキを突いての回転エビ固め、ウラカン・ラナを丸め込みで返すなどテクニックではヒケを取らないが、SAORIのペースは止まらない。

人工衛生ヘッドシザース、足掛け延髄斬り、サイドスープレックスとテンポ良く繋ぎ、7分で必殺エメラルド・フロウジョン。

さらに8分台で垂直落下式バックドロップを決めれば9分にはエメラルド・フロウジョン2発目。もはやリングは彼女の独壇場。




このまま大技を喰らうこともなく、10分台にダイビングヘッドバット、雪崩式フランケンシュタイナーを決めて11分、これまで彼女の強さを物語ってきた技であるブリザードスープレックスで、カウント3が入った。

激闘が続いた予選リーグも、次回でいよいよラストを迎える。今大会ただひとり全勝で4日目を終えたSAORI、このまま優勝への道を突き進むのみか。



○SAORI  対  斉藤 瞳×
(11分20秒、ブリザードスープレックス)

獲得ポイント:1120pt 累計ポイント:4801pt


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