第3章・天地迷動編

〜予選リーグ2日目・Aブロック〜



−第1試合−
(0pt) 真希ちゃん VS ヨッスィー (20pt)


序盤、ニーリフトの連打から足掛け膝砕きという連繋を何度も見せ、初日の宇座子戦同様、脚へ照準を絞る真希ちゃん。しかし中盤に入ってからは腕への攻めを徹底。前転式飛びつき逆十字とチキンウイングアームロックを中心に決めていきます。

この攻撃により思うように技が決まらないヨッスィー。腕には腕をと、ショルダーアームブリーカーを何度も決めてかかりますが、それ以外にこれといった技を出さないまま、ソバットコンビネーションや「ゴマキ・クロス・フェイス(スナイパークロスフェイス)」、カーフブランディングといった大技も受けてしまい劣勢が続きます。

このままじりじりと寝技でギブアップに迫り続ける真希ちゃん。飛びつき逆十字は雪崩式でも決めていきます。開始10分が経過し、これまで寝技をひたすら耐え続けるヨッスィーも、ようやく反撃の糸口を手にします。12分、痛めている腕を使い豪快な頭掴みラリアット。

一旦クロス・フェイスに捕らえられるも、立ち上がって高角度パワーボムを敢行。さらにフロントスープレックス、スコーピオンデスロックと繋ぎますが、真希ちゃんがモンゴリアンチョップでダウンさせ、四の字ジャックナイフ固めでこの試合初めてのフォールへ。意表を突かれますがヨッスィーがギリギリで間に合わせます。

ここから再びペースを握る真希ちゃん。バック取りは捻り式アームロック、前転裏膝十字固めでそれぞれ阻止し、再び寝技地獄に。膝蹴りの連打でガッツポーズを取り、そこからジャーマンスープレックホールドに持っていき、3カウント。終止サブミッションに徹した真希ちゃんが2日目を勝利で飾りました。

○真希ちゃん  対  ヨッスィー×
(16分15秒、ジャーマンスープレックス)

獲得ポイント:1615pt 累計ポイント:1615pt




−第2試合−
(1228pt) 凄井 宇座子 VS アイチュン (1211pt)


顔面肘グリなど容赦なく顔面を攻撃する宇座子に対し、アイチュンもダブルニープレスを顔面目掛けて随所で決め、容赦ない攻撃。中盤は宇座子が先行し、フック掌底やモンゴリアンチョップをヒットさせますが、アイチュンもその後ドラゴンズ・レイ、ジャンピングバックドロップ、サイバーマシンガンキック、延髄ニールキック2連発という猛反撃を見せます。

二人の攻防はそのまま終盤の大技ラッシュへと発展。こんぴら山ジャーマン、キャプチュードという大技フルコースに必死に耐えたアイチュンが、続いてのバック取りを回り込んでのタイガースープレックスでお返し。さらにマシンガンキックから三角絞めも決めていきます。

容赦なき攻撃性を実践しつつも確実に反撃を受けている宇座子、この後キャプチュードからのヒッププレス、フライングボディーシザースと連続でフォールに行きますがまだ3カウントは奪えず。ならばと繰り出した2度目のこんぴら山ジャーマンでさえも2で返され、想像以上にタフなアイチュンに対し焦りも見え始めます。

クロス・フェイスも耐え凌ぐと、今度はアイチュンの逆襲。捻り式スパインバスターからのフォールがきわどい2カウント、さらにマシンガンキックから再びフォールに行き、これも3カウントギリギリ。宇座子がクロス・フェイスに持ち込むも、アイチュンが2度目のスパインバスターを炸裂させ執念のフォール。今度こそは、と決まってもおかしくありませんでしたがこれも2カウント。

カウント2.9プロレスを大いに見せるアイチュンに、切り札を無くした宇座子。最後の賭けに出た宇座子が逆さ押さえ込みをリング中央で決めると、ここで遂に3カウントが。予想以上に苦戦を強いられた宇座子、このまま全勝で予選を終えられるのでしょうか。

○凄井 宇座子  対  アイチュン×
(11分45秒、逆さ押さえ込み)

獲得ポイント:1145pt 累計ポイント:2373pt




−第3試合−
(1253pt) ブルー・ノイズ VS 山本 さやか (450pt)


スタイルがルチャドール同士ということもあって、この試合はお互い、ソバットの出し合いや機動力を活かしての間合い取りなどを見せていきます。特にブルーは、中盤に入るとランニングギロチンドロップやジャンピングエルボードロップを多用。徐々にダメージを蓄積させて終盤で有利を取れるよう、前準備を進めます。

山本もカウンターの一回転ドロップキックをさばくなど、至って冷静。序盤は胸張り手や延髄踵落としを軸に攻め、中盤はフェイスクラッシャーを決めていきます。

この試合最初の大技は、9分台のブルーのタイガーネックチャンスリー。さらにダイヤモンドカッターからのリバースバイパーホールドもがっちり入り、ここからブルーがフィニッシュに取り掛かります。

続いて決めたウラカン・ラナはカウント2.8。まだ反撃の余地は残っているかに見える山本でしたが、ブルーが2連続でウラカン・ラナに入ると、ここでカウント3のゴングが。スピードとテクニックで翻弄し続けたブルー、自ら1度もフォールに持ち込まれることなく2日目を勝利で終えました。

○ブルー・ノイズ  対  山本 さやか×
(10分43秒、ウラカン・ラナ)

獲得ポイント:1043pt 累計ポイント:2296pt




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