第3章・天地迷動編

〜予選リーグ3日目・Aブロック〜



−第1試合−
(1615pt) 真希ちゃん VS ブルー・ノイズ (2296pt)


2日目同様、この試合も持ち前のサブミッションを駆使し、好調な滑り出しの真希ちゃん。この試合、中盤まで連勝中のブルーに若干リードを取ります。開始6分、ヨッスィーからフォールを奪ったジャーマンスープレックス。即座にブルーがスクリューハイキックで立て直しますが、ソバットコンビネーションで再び攻め込む真希ちゃん。

7分には両手を指差すアピールから「ゴマキ・ロック(腕極めフェイスロック)」へ。その後もクロス・フェイスを多用し、リードを広げます。しかしここからブルーも大技で反撃。開始11分にはカンクーントルネード、12分に再び空中技のトペ・アトミコを繰り出し勝負はわからなくなります。

真希ちゃんが前転式逆十字を決めるも、起き上がりダイヤモンドカッターからリバースバイパーホールドへ移行するブルー。そしてウラカン・ラナ、ミステリオ・ラナといった丸め込みで逆転勝利に迫ります。それはなるものかとモンゴリアンチョップから四の字ジャックナイフで固めた真希ちゃんですが、惜しくも2.9。

開始15分が経過しても、お互いのスタミナは尽きることなく2.9プロレスが展開されます。この後ブルーがニールキックからウラカン・ラナに持っていきますがカウント2。フォールが決まらないとなると、今度は首斬りアピールからリバースバイパーホールドを決め、ギブアップ狙いに。

跳躍力を活かしてのキングコングニードロップから、再度リバースバイパーホールド。チャンスが続いていくブルー、この後ダイヤモンドカッターからバックを取り、初日に見せたタイガースープレックス’85でフォールへ。既に失神寸前となっていた真希ちゃん、このフォールは返せず、3カウントのゴング。寝技地獄を脱出し長い闘いを制したブルー、開幕から負けなしの3連勝です。

×真希ちゃん  対  ブルー・ノイズ○
(16分49秒、タイガースープレックス’85)

獲得ポイント:1649pt 累計ポイント:3945pt




−第2試合−
(2373pt) 凄井 宇座子 VS 山本 さやか (450pt)


第1試合ではブルーが勝利し高ポイントを獲得したため、宇座子もこの試合、不甲斐ない闘いだけはしたくないところ。しかし、序盤先にリードを取ったのは山本。フライングクロスチョップやジャンピングネックブリーカーなどが的確に決まっていきます。

この遅れをすぐ取り戻そうと、宇座子もフック掌底や剃刀ブレーンバスターで反撃しますが、バック取りは山本がレッグスピンで切り返し。前転キャメルクラッチに捕らえ、その後ジャンピングネックブリーカー、ソバット、サマーソルトドロップと順調に技を重ねていきます。

山本の好調ぶりに宇座子も更にペースを速め、コーナーへ寄せての胸張り手連打から前転キャメルクラッチ。そしてオンライン戦初披露のタランチュラも解禁し、逆さ押さえ込みでフォール。これに山本も同じく逆さ押さえ込みで宇座子をフォールし、場内を盛り上げます。

会場のヒートアップとともに両者もハイスパート。宇座子がキャプチュードから必殺・漬物石落としを決めると、今度は山本がチンクラッシャーからフライングクロスチョップ。これに宇座子が2発目の漬物石落としを決め、逆さ押さえ込みでフォール。

決まったかに見えましたが山本が2で返します。間を挟むことなく宇座子が3度目の漬物石落とし。すると珍しく宇座子がコーナーポストへ。オンライン戦で見せたのは僅かに1回という切り札中の切り札、ダイビングボディアタックで衝撃のフォール。しかし、これでも山本が2カウントで返すという大善戦を見せます。

これでどうだと、フライングボディシザースで再びフォールしますが、これも3ならず。攻め疲れ立てない宇座子を山本が引き起こすと、今度は私の番だと両手握りこぶしから、勢いつけてのフライングクロスチョップ。宇座子がこの後クロス・フェイスに捕らえるも、スーパー・キックから必殺「自由への飛行」で形勢逆転のフォール。

ここで決めておきたかったですが、宇座子は2で返します。そしてキャプチュードで再び主導権を握ろうとする宇座子ですが、バック取りはレッグスピンで山本が切り返し、逆さ押さえ込みで今度こそはとフォールへ。これも宇座子が返しますが、勝負と見た山本が2度に渡り逆さ押さえ込みを決め再びフォール。しかしまたしても2カウント。溜め息が漏れる会場。

これに宇座子がゴッチ式パイルドライバー、キャプチュードと繋げ再び猛攻を開始すると、チキンウイングアームロックに捕らえギブアップを迫ります。完全に腕が伸びたかに見えましたが、気力で耐え凌いだ山本、足掛け脚払いからコーナーへ登り、逆転のムーンサルトプレス。既にスタミナは尽き果てたかに見える宇座子ですが、僅かに3カウントならず。

最後の追い込み、山本がジャンピングネックブリーカー、ドロップキック、スイングネックブリーカーと繋ぎ執念のフォールへ行きますが、これでも宇座子は2で返します。どちらが先にフォールを奪うのか。続いて攻めに行ったのは宇座子、2発目のゴッチ式パイルドライバーで脳天を串刺し勝利への腰振りダンス。これでKOとなったのか、フォールへ行くと遂に3カウントが入り、宇座子が苦しみに苦しみ抜いて3勝目を挙げ、首位のブルーと並びました。

○凄井 宇座子  対  山本 さやか×
(14分35秒、ゴッチ式パイルドライバー→片エビ固め)

獲得ポイント:1435pt 累計ポイント:3808pt




−第3試合−
(80pt) ヨッスィー VS アイチュン (1211pt)


開幕から2連敗を喫しておりファイモニ代表としても負けられないヨッスィー。その相手はTRW代表、これまで熱い試合を展開してきたアイチュン。この試合、前半有利に進めているのはヨッスィー。逆回し蹴り、フロントスープレックスと繋ぎ開始3分STO。ボディシザースでフォールへ行き、両手を叩いて今日は勝つぞと観客へアピール。

ヨッスィーの攻めに出遅れたアイチュン、これまでの試合でも見られた顔面へのダブルニープレス連打でペースを見出そうとします。この後オレンジクラッシュはネックチャンスリー気味のブレーンバスターで切り返し、上段後ろ回し蹴りをヒットさせますが6分台に2度目のSTOを喰らい、引き離されます。

この後もヨッスィーのペースが続き、6分には珍しく場外へのプランチャーを敢行。場内へ戻ってもジャンピングフロントハイキック、場外まで投げ落とす投げっ放しジャーマンを連続で決めていき、弓引きガッツポーズも何度も飛び出します。

立つのがやっとという状況のアイチュン、一度はフロントスープレックスで盛り返しますが腹部への膝蹴り連打で完全にダウン。ヨッスィーがそのままフォールへ行くとカウント3が決まり、3日目でヨッスィーが初勝利。高ポイントこそなりませんでしたが残り2試合での奮闘に期待です。

○ヨッスィー  対  アイチュン×
(9分47秒、ボディニーリフト→体固め)

獲得ポイント:947pt 累計ポイント:1027pt




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