第3章・天地迷動編

〜予選リーグ4日目・Aブロック〜



−第1試合−
(1615pt) 真希ちゃん VS アイチュン (1211pt)


この日もボディニーリフトからの足掛け膝砕きという連繋で序盤を攻める真希ちゃん。それにアイチュンも膝突き蹴りで応戦。ともに蹴り技で対抗し中盤へ進みます。中盤に入ると得意の腕への攻めに移行し、7分に必殺クロス・フェイスを決める真希ちゃん。やや不利な状況のアイチュンも、カウンターでのハイマン蹴りを何発かヒットさせるなど反撃を伺います。

真希ちゃんのソバットコンビネーションを喰らうもアイチュンがメキシカンストレッチ。その後狙ったハヤテ式サンダーファイヤーは真希ちゃんがフランケンシュタイナーに切り返し、ダブルアームスープレックスからチキンウイングアームロックに捕らえますが、再び狙ったアイチュンのハヤテ式サンダーファイヤーも今度は成功。

ツームストンからフォールし、アイチュンもプレッシャーを与えます。真希ちゃんのキックもアキレス健固めで切り返すなど動きが良いアイチュン、この後10分には必殺アイーンエンドも炸裂させます。この猛反撃に真希ちゃんも押されてなるもんかとソバットコンビネーションからスリーパースープレックス。そこからゴマキ・ロックに固め、ギブアップを迫ります。

これにアイチュンもシザースキックからのトペ・アトミコ、そのまま三角絞めに捕らえるという鮮やかな連繋。両者の流れるような攻防に観客も息を飲みます。この後も激しい闘いが続き、捻り式スパインバスターからアイチュン再びトペ・アトミコ。これを喰らう真希ちゃんもクロス・フェイスに捕らえ形勢逆転。バックスピンコンビネーションも飛び出します。

開始13分が経過。アイチュンがフロッグ・スプラッシュを炸裂させるも、今度は真希ちゃんがクロス・フェイス。そして真希ちゃんがダブルアームスープレックス、バック取りからのチョークスリーパーと繋いでチキンウイングアームロック。これでもまだ腕は伸びなかったか、続いてアイチュンがジャンピングバックドロップから駆け登りローリングセントーン。

これにすぐさま真希ちゃんが前転式飛びつき逆十字で反応し、これでも決まらないと判断するとバックスピンコンビから裏膝十字固め、サブミッションに徹底します。しかしまだまだギブアップは告げないアイチュン、シザースキックを命中させると観客に一礼。これがフィニッシュ宣言か、三角絞めに捕らえ逆にギブアップを狙います。

これは腕が完全に伸びてしまったのか、真希ちゃんが抵抗できずそのままギブアップ。打撃、投げ、飛び技、寝技とバランス良く技を繰り出し真希ちゃんの攻略に成功したアイチュン。宇座子、ブルーに続く成績を収めて5日目、予選リーグ突破を目指し最後に臨みます。

×真希ちゃん  対  アイチュン○
(15分38秒、三角絞め)

獲得ポイント:1538pt 累計ポイント:2749pt




−第2試合−
(3808pt) 凄井 宇座子 VS ブルー・ノイズ (3945pt)


3連勝で首位を争う両者の直接対決。どちらかというと短期決着を得意とするブルー、開始直後雪崩式を狙いに行きますが、これは宇座子がブレーンバスターで場外に落とし余裕の腰振りダンス。しかし場内に戻ればブルーがフロントスープレックスホイップ。その後もDDTやフライングニールキックなど有効に序盤を進めます。

短期決着には注意したい宇座子も、剃刀ブレーンバスターからチキンウイングアームロックに捕らえるなどまずまずの出足。しかし7分台にブルーからトペ・アトミコ、ランニングのジャンピングエルボーと決められ拷問コブラツイストもがっちり入ります。やはりこれまで3連勝しただけのことはあるブルー、機動力で宇座子を翻弄し、思うように攻撃をさせません。

しかしこのまま終われない宇座子、8分台には剃刀ブレーンバスター、フック掌底、キャプチュードと得意の大技フルコースで猛反撃。これにブルーも負けておらず、カウンターからのウラカン・ラナ。クロス・フェイスに捕らえられるも投げっ放しジャーマンで豪快に宇座子の体を吹っ飛ばします。

宇座子が再びキャプチュードに持っていき、バックを取りますがカンガルーキックでブルーが切り返し。その後またも宇座子がキャプチュードに持っていきますがブルーがウラカン・ラナで逆にフォールへ。危うく3カウントが決まりそうになり、場内がヒヤリとさせられます。その後四の字ジャックナイフでブルーが再びフォール。

一旦は宇座子が剃刀ブレーンバスターからフォールするものの、ブルーが拷問コブラ、スクリューハイキックから再び四の字ジャックナイフ。これもきわどい2カウント、一瞬たりとも宇座子を油断させません。丸め込みにピンチが続く宇座子ですが、この後はこんぴら山ジャーマン、キャプチュードで連続フォール。闘いは五分に戻ります。

フック掌底でブルーをうつ向けに倒すと、Xポーズからクロス・フェイスへ。サミングの罠に引っ掛かるも、キックでダウンさせ再びクロス・フェイス。なんとかこのペースを崩そうとブルーがギロチンドロップを決めますが、己を突き進む宇座子、この日こだわりにこだわる4度目のキャプチュードから飛びつき裏膝十字固めへ。

これはブルーが必死に耐え抜きますが、先程と同様の腹部へのキックでがっくりと倒れ込み、勝機と見た宇座子が尻叩きポーズ。すかさずバックを取り、逆さ押さえ込みでフォールへ。ここで3カウントが決まり、宇座子の勝利。決して楽な闘いではありませんでしたが、予選リーグ全勝まであと1試合に持ち込んで、ファンの期待に応えています。

○凄井 宇座子  対  ブルー・ノイズ×
(14分56秒、逆さ押さえ込み)

獲得ポイント:1456pt 累計ポイント:5264pt




−第3試合−
(1027pt) ヨッスィー VS 山本 さやか (450pt)


この日序盤を快調に進めるのは山本。ファイモニのトップを相手に串刺し胸張り手連打、腕四つからのサイクロンホイップ、スイングネックブリーカードロップとテンポ良く技を繋ぎリードを図ります。その後もタイガースピン、前転キャメルクラッチ、チンクラッシャーと中技で的確に攻め、開始5分ジャンピングネックブリーカー。念願の初勝利を予感させます。

抵抗はある程度出来ているものの、いまいち連繋が噛み合わないヨッスィー。それに比べ山本の勢いは増すばかり。フェイスクラッシャー、足掛け延髄斬り、クロスチョップとこの後も技が面白いように決まり、逆さ押さえ込みへ。カウント3まで後一歩に追い込みます。

8分には回り込みDDTからフライングニールキック。途中、正拳突き連打からアトミックドロップを喰らうも、9分に再度逆さ押さえ込み。これをヨッスィーが間に合わせると、反撃に結び付けたい高角度パワーボムで山本をフォール。ようやくヨッスィーも大技が決まります。

そしてジャンピングフロントハイキックから再びフォール。このままリズムを付けたいヨッスィー、STOからバックを狙いますが、エルボーで返すと山本が地団駄踏みアピール。そして3度目の逆さ押さえ込みに。これも2で返されますが、山本が再び主導権を握ります。

足掛け延髄からのドロップキック、そしてロープに振ってフライングクロスチョップ。ヨッスィーも垂直落下式バックドロップ、カウンターからのフロントスープレックスで応戦しますが、その後足掛け延髄を再び浴び、リバースバイパーホールドに捕らえられます。

山本がチンクラッシャーからコーナーポストへ登ると、両手握り拳アピール。これが最後の仕上げか。ヨッスィーの起き上がりを狙ってスーパーウラカン・ラナへ。これが鮮やかな丸め込みに成功し、ヨッスィー返すことできず、3カウントのゴングが。ファイモニのトップから大勝利を収めた山本、その実力は本物であることを証明してみせました。

×ヨッスィー  対  山本 さやか○
(13分54秒、スーパーウラカン・ラナ)

獲得ポイント:1354pt 累計ポイント:1804pt




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