第4章・異風堂々編

〜予選リーグ初日・Aブロック〜




−第1試合−
(130pt) 新垣 仁生 VS SAORI (0pt)


序盤をややリードしているのはSAORI。サンセットフリップでの追い打ちや新垣の蹴りをドラゴンスクリューで捕らえる展開が何度も続き、体調は万全の様子。新垣もヘッドロックパンチやブレーンバスター、串刺しボディスプラッシュなど多彩な攻めで対抗しますが、SAORIが6分に初めての大技、エクスプロイダーを炸裂させます。

しかしこれに対し新垣もすぐさま輪廻(回転地獄蹴り)で体勢を立て直し、カウンター気味で延髄蹴りも決め、極楽固めに捕らえます。が、この後7分台にミドルキックでダウンさせたSAORIがコーナーへ登ってファイヤーバードスプラッシュ。うつ伏せ状態のためフォールは決まりませんが、立ち上がり際に打撃をヒットさせ再びダウンを奪うと、今度は仰向け状態でのファイヤーバードスプラッシュも決めていきます。

追い込まれる新垣もバックを取ってのジャーマンスープレックスホールド、ブレーンバスターからの涅槃と反撃に行きますが、上段後ろ回し蹴りを浴びせられ、再びダウン。このチャンスを見逃さないSAORI、またしてもコーナーへ登りファイヤーバードスプラッシュ。ギリギリで新垣が両肩を上げるも、すぐにSAORIがブリザードスープレックスで再度フォールへ。

これも2カウントで凌いだ新垣、足を掛けて逆にダウンを取ると、お返しのコーナー技、ドルフィンDエルボードロップ。これはまだまだ余裕で返すSAORI、立ち上がるとミドルキックを腹部に当てて再びダウンに誘い、この試合4発目となるファイヤーバードスプラッシュ。ここまで喰らえばさすがの新垣も堪えたか、SAORIがそのままバックを取ってのバックドロップホールドで、駄目押しの3カウント。交流戦の常連、SAORIが幸先の良いスタートです。

×新垣 仁生  対  SAORI○
(10分20秒、バックドロップホールド)


獲得ポイント 累計ポイント
新垣 仁生 1020pt 1150pt
SAORI 1520pt 1520pt




−第2試合−
(10pt) ヤスス VS ザ・グリフォン (230pt)


お互い慎重に小技を繋ぐ展開が続き4分が経過。ここでグリフォンが一気に感情を爆発させるようなフロントスープレックスホイップ。その後もミドルキック連打やロープへ振っての叩きつけラリアットなどを決めていき、6分には必殺のムーンサルトプレス。ここからも積極果敢に出るグリフォン、頭突きの連打、ニールキックもヒットさせリードを取りますが、ここでヤススも最初の大技ロシアンフックラッシュ。

バック取りを狙われるも捻り式アームロックで切り返します。両者がヒートアップしていく中、グリフォンが両手クロスガッツポーズから至近距離でのニールキック。ベリートゥベリー→フィストドロップという反撃を浴びつつ頭突きの連打からヤススを強引に引き起こし、人差し指を立てるアピール。バックを取りますがこれもヤススが捻り式アームロックで返します。

水面蹴りで仕切り直しを図るグリフォンがもう一度バックを取るも、またしてもヤススが捻り式アームロック。ここから攻勢に出るヤススがベリートゥベリーからのチキンウイングアームロック、ランニングのキングコングニードロップと決めていき、11分に2度目の大技タイガードライバー’91。その後自らのバック取りはエルボーで返されるも、逆に取るグリフォンへ意地の捻り式アームロック。

その後舞台は場外へ。ナックルを放つグリフォンに、ヤススが必殺の「Kロック(首極め腕卍)」。これはグリフォンが必死に脱出するとバックを取り、場外マットでのジャーマンスープレックスホイップ。執念でバック技を成功させたグリフォンですが、場内戦に移ればヤススの土俵。ロシアンフックラッシュからバックを取っての殺人バックドロップ、そのままステップオーバーアームロックに捕らえギブアップを狙います。

グリフォンがなんとか耐え抜くも、腕はすでに垂れ下がった状態。ヤススがさらに非情のジャンピングアームブリーカーからタイガードライバー’91に繋ぎ今度はフォール狙い。執念でグリフォンが両肩を上げるも、全く付け入る暇を与えないヤススが2連続でタイガードライバー’91。腕はおろか首まで破壊され満身創痍のグリフォン、これも2.9で肩を上げると最後の余力を振り絞り、脚へのニースタンプ2連発。

しかし立ち上がれば待っていたのはヤススの必殺技Kロック。普通ならタップしてもおかしくありませんが、グリフォンはまだ試合を諦めず。脱出し、本能のまま決めているかのような頭突き4連打でヤススをダウンさせ、ロープへ走ってのニールキック一閃。しかし、ここで遂に余力は切れてしまったか。その後両者が立ち上がると早速組みに行ったヤススが5度目のタイガードライバー’91を完璧な形で決め、グリフォンの健闘むなしく3カウントのゴング。終盤を制したヤススが長い激闘を勝利で収め、高ポイント獲得です。
○ヤスス  対  ザ・グリフォン×
(15分56秒、タイガードライバー’91)


獲得ポイント 累計ポイント
ヤスス 2056pt 2066pt
ザ・グリフォン 1556pt 1786pt




−第3試合−
(0pt) 飯田 沙織 VS ナッチ (50pt)


序盤からショルダーネックブリーカー、フロントスープレックス、ジャンピングバックドロップと中技が次々に決まり攻勢のナッチ。飯田も顔面ニーリフトやヘッドロックパンチといったラフ技を絡めつつムーンサルトフォールで2カウントを取ると、7分には踏み込み地獄突きからコーナーへ。するとその長身からは想像できない鮮やかなムーンサルトプレスを決めていきます。

その後ナッチが正面飛びドロップキック、スーパーダイビングヘッドバットいずれも誤爆するなどリズムが狂ったかに見えましたが、8分には反撃の大技・どさんこドライバー2(ハリケーンドライバー)。さらにジャンピングDDTからの延髄斬り、ジャンピングバックドロップから再度延髄斬りをヒットさせ大技ラッシュを仕掛けるナッチ。ロープへ振ってのラリアットからスーパーダイビングヘッドバットも決めていきます。

しかし振り抜きストレートでこの流れをくじく飯田、エプロンに移るとスワンダイブミサイルキックを炸裂。その後2度目のムーンサルトプレスでカバーに行きます。再びペースを取り戻すべく、ナッチが飯田を場外に投げ捨て、自らも場外へ。バック取りを返されるも回り込んでのジャンピングバックドロップを決めていき、このペースを持続したまま場内戦へ。そして早速スモールパッケージホールドで丸め込み。これは2カウントで飯田が返しますが、ヘッドロックを切り返してのバックドロップから予選前の試合で勝利した技、三角絞めへ。

まだスタミナを残す飯田はこれを振り解くと、起き上がり際に反撃のカナディアンバックブリーカードロップ。そのまま脇固めへ持ち込み今度はナッチにギブアップを迫ります。技を解かれるとジャンピングヘッドバットで飯田がダウンさせ、コーナーへ登り3度目のムーンサルトプレス。高さがあったため腹部を強烈に打ちつけられたナッチがこのカバーを返せず、3カウントのゴング。飯田が予選前での借りを返すことに成功しています。

○飯田 沙織  対  ナッチ×
(12分52秒、ムーンサルトプレス)


獲得ポイント 累計ポイント
飯田 沙織 1752pt 1752pt
ナッチ 1252pt 1302pt




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