第4章・異風堂々編

〜予選リーグ初日・Bブロック〜




−第1試合−
(200pt) クリス・ジ・ERIKO VS 真鍋 静香 (200pt)


序盤を有利に進めるのは真鍋。アンクルホールドや相手のお株を奪うような逆エビ反り固めも決めていき気合い充分、3分にはパワースラムも飛び出します。その後もシュミット式バックブリーカー、ストマッククラッシャーを連続で決めて腹部と腰を中心に痛めつけると、開始4分で早くも必殺「芸術品ジャーマン(元祖ジャーマンスープレックス)」。

あわや3カウントが決まってしまうというところを辛うじてERIKOが返しますが、真鍋がすぐさまダウンさせ首切り自分指差しのアピール。屈辱の逆エビ反り固めでギブアップを迫り、場内は再び悲鳴にも似た歓声が沸き起こります。この後一旦はERIKOが足掛け延髄斬りでペースを崩すも、ロープへ振ってのスピアーで再び真鍋のペースへ。

シュミット式バックブリーカーから雄叫びガッツポーズ、そして一回転ドロップキック。劣勢のERIKOもなんとか現状を打破しようとジャンピングヘッドバット、直下式ブレーンバスターを防いでのフェイスクラッシャー、2度目のジャンピングヘッドバットと繋いでいきますがノーザンライトスープレックスで再び窮地へ。これはなんとか2カウントで肩が上がります。

もう一度ここから反撃に出るERIKO、喉笛チョップ連打、起き上がり小法師チョップと応戦するもののラリアットアタック一発でダウン。これに両手振り上げ招きでふてぶてしく観客にアピールする真鍋、ここからのカバーを2で返されると怒声を上げながらマットを叩き、悔しさがにじみ出ます。この間、ERIKOが回復して起き上がると、真鍋をコーナーへ寄せて逆さ吊りにし、アメリカンフック2連発。

これに怒る真鍋も同じコーナーへ叩きつけますが、逆にERIKOがジャンピングヘッドバットでダウンさせてコーナーポストへ。そして逆転にかけるムーンサルトプレスが飛び出します。この後スピアーを喰らうもERIKOが反撃の糸口を掴んだか、ハンマースルーを振り返してのスーパードロップキック、そして足掛け延髄から本家本元のウォール・オブ・ジ・ERIKO(逆エビ反り固め)。ギブアップこそはなりませんが、さらにハンマーブローから鬼童直伝(?)の鬼童クラッチ。

これは2で返す真鍋、垂直落下式ブレーンバスターそして走り込んでのスピアーで再び主導権を握りに行きます。そしてフィッシャーマンズスープレックスを高いブリッジで決めてフォールへ。この完成されたブリッジにはERIKOも返すことができず、3カウントのゴング。真鍋がSAORIに続いての勝利を決め、P.O.G勢が実力を見せつけています。
×クリス・ジ・ERIKO  対  真鍋 静香○
(12分21秒、フィッシャーマンズスープレックス)


獲得ポイント 累計ポイント
クリス・ジ・ERIKO 1221pt 1421pt
真鍋 静香 1721pt 1921pt




−第2試合−
(90pt) ミュ〜ナ VS ザ・ビーナス (90pt)


サイクロンホイップなどスピード感溢れる攻撃の数々で序盤を支配するビーナス。3分にフライングクロスチョップから足四の字、4分には近距離からジャンピングネックブリーカーも決めていきます。その後もカウンターでのフック2連発、クロスチョップからの四の字とペースを広げるビーナス。

途中、逆水平の連打や場外へのブレーンバスターでミュ〜ナも反撃のきっかけを掴もうとしますが、逆にスーパードロップキック、毒霧、デスバレーボムと手痛い攻撃を許してしまいます。この後もヘッドロックを2度とも抱え式バックドロップで返すなど優勢のビーナス、9分にDDTから必殺の「TCB(ドラゴンスリーパー)」へ捕らえます。

これを脱出したミュ〜ナが逆水平の連打、トラースキックを決めていくも、ビーナスが元祖フランケンシュタイナーから再びTCBへ。これも解くミュ〜ナが先に起き上がって逆片エビ固め、そしてパワーボムを狙うもビーナスがウラカン・ラナで切り返し。ミュ〜ナにとって厳しい状況が続いていきます。着々とフィニッシュに取り掛かるビーナス、浴びせ蹴り、突き放しハイキック、リバースブレーンバスターと首を執拗に狙っていき、さらにスーパードロップキックから後頭部への低空ドロップキックという容赦のない攻撃。

ミュ〜ナがココナッツクラッシュからドロップキック、逆水平連打からランニングしてのジャンピングエルボードロップと最後の反撃に出ますが、コーナーに叩きつけられての串刺し浴びせ蹴りでがっくりと倒れ込み、ビーナスがラ・マヒストラルに押さえ込んで3カウントのゴング。華麗さと危険さを惜しみなく見せつけたビーナスが危なげなく勝利しています。

×ミュ〜ナ  対  ザ・ビーナス○
(13分11秒、ラ・マヒストラル)


獲得ポイント 累計ポイント
ミュ〜ナ 1311pt 1401pt
ザ・ビーナス 1811pt 1901pt




−第3試合−
(0pt) 横山 さくら VS Naru (60pt)


手技に徹底的にこだわるさくらが顔面張り手、エルボースタンプ、袈裟斬りチョップを次々に繰り出しNaruの動きを止めにかかります。これに対しNaruは打撃戦に付き合わず、フライングメイヤーや拷問キャメルクラッチなど純粋なレスリングの技にこだわっていきますが、喉笛チョップ連打や叩きつけラリアットアタックなどその攻撃に激しさを増すさくら、5分台に必殺「破邪拳征 桜花天翔(シャイニングウィザード)」を突発的に決め、一気にペースを広げていきます。

そこからのムーンサルトフォールはなんとかNaruが2で間に合わせますが、先程の一発で完全に主導権を我が物にしようとするさくら、弓を引くガッツポーズから叩きつけラリアットアタック、再度ムーンサルトフォールに行きます。そして今度は袈裟斬りチョップラッシュから起き上がらせて叩きつけラリアットアタック、3度目のムーンサルトフォールへ。

これも2.9で必死に肩を上げるNaruがフライングメイヤーから膝十字固め、再度フライングメイヤーを決めての後頭部低空ドロップキックと最後の反撃に賭けますが、有効打には行かせないさくら、ブレーンバスターを投げ返しての踏み込み掌底、そこから駄目押しとなる4度目のムーンサルトフォールに行き、カウント3のゴング。7分43秒という、初日で最も短い試合時間でさくらが勝利を決めました。

○横山 さくら  対  Naru×
(7分43秒、踏み込み掌底→ムーンサルトフォール)


獲得ポイント 累計ポイント
横山 さくら 1243pt 1243pt
Naru 743pt 803pt




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