第4章・異風堂々編

〜予選リーグ2日目・Aブロック〜




−第1試合−
(1150pt) 新垣 仁生 VS ヤスス (2066pt)


この試合は前回と打って変わり序盤からスタートダッシュのヤスス。ツームストンをツームストンで切りかえしそのままチキンウイングアームロックに移行すると、立ち上がり後いきなりのサンダーファイヤーパワーボムホイップ。フラフラで起き上がる新垣に裏拳を浴びせ、そのままダブルアームの体勢からタイガードライバー’91。開始5分が経とうというところで既にヤススがフィニッシュに持ち込んでいます。

ジャンピングアームブリーカーからのステップオーバーアームブリーカー、そして新垣が立ち上がって反撃を見舞おうかと思えば必殺Kロックに捕らえていき、その後も前転式飛びつき逆十字、ロシアンフックラッシュとヤススの猛攻は止まりません。ロープワークからのショルダータックルを数発決めなんとか反撃を伺う新垣ですが、その後またもKロックに捕らえられ、さらに2発目のタイガードライバー’91も喰らってしまい窮地に。これは気力で肩を上げましたが、いつピンを取られてもおかしくない状況は変わりません。

この後新垣が一本足頭突きを決めヘッドロックに持ち込みますがバックドロップで切り返され、ブレーンバスターを決めていくも腕殺しコンビネーションで自らがダウン、そこからのフォールもあわやピンフォールというカウント2.99。ならばと今度はロープに振り、伏せかわしを見せてから再びショルダータックルを狙いますが逆に体当たりで倒されてしまいます。

そしてヤススがバックを取っての殺人バックドロップ。フィニッシュの準備を整え、新垣がカウンター気味に放った延髄斬りは寸前でかわし、一旦足を掛けられダウンを取られるも、その後に3度目のタイガードライバー’91へ持っていき、カウント3のゴング。序盤から最後まで完全に圧倒してみせたヤススが連勝です。

×新垣 仁生  対  ヤスス○
(9分14秒、タイガードライバー’91)


獲得ポイント 累計ポイント
新垣 仁生 914pt 2064pt
ヤスス 1414pt 3480pt




−第2試合−
(1520pt) SAORI VS 飯田 沙織 (1752pt)


“サオリ対決”となったこの試合。SAORIが序盤から足掛け延髄、ジャンピングニー、上段後ろ回し蹴りと着実に技を決めリードを取ります。その後もスピンキック2連発からニークラッシャー、今大会から見せているバナナスプレッドも決めるなど、その攻めにはもはや貫禄さえ感じられます。飯田もここから顔面ニーリフトや間接蹴りなど打撃で押していきますが、再びバナナスプレッドに捕らえたSAORIが起き上がり際ブリザードスープレックス。

その後の組みはエルボースタンプで返されるも、ドロップキックをかわしてのフライングラリアート、スピンキック、2度目のブリザードスープレックスとリードは変わらず。このフォールを0で返す飯田が必死に反撃を見舞おうとするもドラゴンスクリューからジャックナイフ固めに持ち込まれ、危うくカウントは2.9。SAORIがローリングソバットからもう一度ジャックナイフ固め、これも2.9でなんとか飯田が持ち堪えます。

既に勝利は確信しているのか、この後SAORIが今大会初めての必殺エメラルド・フロウジョンを炸裂。そのままサソリ固めに持ち込んでギブアップを狙います。苦しみながらなんとかこれは飯田が耐え抜き、組みをエルボースタンプで返してのランニングフラッシングエルボー。その後コーナー串刺しの喧嘩キック、ドロップキックなどをヒットさせ反撃のチャンスを掴みに行きます。

しかし組みを押し倒したSAORIが腕を回すアピールから再びサソリ固めへ。そしてドラゴンスクリューからバックを取ってタイガースープレックス’85。決まっておかしくありませんでしたが2で跳ね返す飯田、起き上がるとジャンピングヘッドバットをSAORIに打ち込みコーナーへ。そしてこの試合初めての大技ムーンサルトプレス。これは2で返されますが、ダウンの合間を縫ってCOOLダンスを披露するなど観客の声援を味方につけます。

その後背後から上段後ろ回し蹴りをヒットされるもスーパーキックで逆に倒していき、逆転に賭ける飯田。しかしスピンキックで再び倒され、腕を回してフィニッシュを宣言するSAORIがそのままジャックナイフ固めへ。今度こそはピンフォールも決まったかに見えましたが、これでも飯田が2で返します。決められないもどかしさはありつつも勝利へ向かって驀進し続けるSAORI、休む暇を与えさせずこの試合2発目のエメラルド・フロウジョン。

そしてもう一度サソリ固めへ。レフェリーも試合を止めようかどうか判断に悩みますが、タップは拒否する飯田。決められないと判断したSAORIは一旦技を解き、立ち上がった状態から一回転ドロップキック。そしてそこから執念を込めてのサソリ固めへ。これでもなかなかタップしない飯田でしたが、これ以上は耐えられないと判断したのか、数秒経過したところで遂にレフェリーにタップを告げ、SAORIが意地のギブアップ勝利。いつもとは違った闘い方を見せたSAORIがヤススに並び連勝です。
○SAORI  対  飯田 沙織×
(12分55秒、サソリ固め)


獲得ポイント 累計ポイント
SAORI 1555pt 3075pt
飯田 沙織 1255pt 3007pt




−第3試合−
(1786pt) ザ・グリフォン VS ナッチ (1302pt)


ここまでの2試合と比べ慎重な出だしのこの試合。中盤に入ると若干グリフォンがリードし、逆片エビ固めを絡めながらのミドルキック2連発や頭突きの連打、叩きつけラリアットから両手クロスガッツポーズを見せての逆片エビとペースを上げていきます。そしてミドルキック連打で首を掻っ切るアピール。起き上がらせて叩きつけラリアットを2連発、さらに今大会初披露のザ・ストーム(鎌本乱舞)からコーナーへ登り、必殺のムーンサルトプレス。

一気にピンチを迎えるナッチもこの後フロントスープレックス、串刺しボディスプラッシュからフロッグ・スプラッシュと反撃に出ますが、どさんこドライバー1(垂直落下式ファルコンアロー)はグリフォンが遠心力を活かしての高速ブレーンバスターで切り返し、ハンマースローも逆にグリフォンが体当たりで倒していきます。そしてバック取りへ、これはフライングメイヤーでナッチが返しますが人差し指を上げるアピールから再びバック取り。しかしこれもフライングメイヤーで返すナッチ、起き上がらせ延髄斬りをヒットさせます。

この1発で一旦ナッチに流れが傾きかけますが、そうは行かせないグリフォン、叩きつけラリアットを浴びせ2発目はかわされるも、その後のロープワークで体当たりをかまし、両手クロスガッツポーズから再度バック取りへ。ここからフィニッシュを狙いましたがナッチが一瞬の隙を突いてナッチ・クラッチ(ミトクラッチ)。起死回生の丸め込みはグリフォンが落ち着いて2で返します。その後ショルダーネックブリーカーやジャンピングエルボードロップでナッチが反撃を開始していきますが頭突きの連打でダウン。

グリフォンがそこからランニングのニールキックを後頭部へヒットさせ、スモールパッケージでの丸め込みに一瞬ヒヤリとさせられるもピンは取らさないグリフォン。すぐさま頭突き連打でダウンを奪い、今度はバック取りを成功させてのジャーマンスープレックスホールド。先程の頭突きで半失神状態となっていたナッチがこれを返せず、3カウントのゴング。試合終了後も中指立てのポーズで観客を煽り、ファイモニファンから大ブーイングを浴びるヒールっぷりを見せたグリフォン、この試合での勝利によって首位に躍り出ました。

○ザ・グリフォン  対  ナッチ×
(12分21秒、ジャーマンスープレックス)


獲得ポイント 累計ポイント
ザ・グリフォン 1721pt 3507pt
ナッチ 1221pt 2523pt




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