第4章・異風堂々編

〜予選リーグ4日目・Bブロック〜




−第1試合−
(3499pt) クリス・ジ・ERIKO VS 横山 さくら (4307pt)


ここで初勝利を挙げておきたいERIKO、しかし相手はこれまでの3戦、全て圧勝を収めたさくら。序盤はさくらが顔面張り手やエルボースタンプで何度もダウンを奪い、フラッシングエルボーで追い打ちをかけるというパターンが続いていき、ERIKOにとって厳しい展開。その後も叩きつけラリアットアタックを3発決め、わずか開始2分という速さでさくらが必殺・破邪拳征 桜花天翔。試合開始まもないところながら致命的なダメージを受けてしまったERIKO、この後のSTFを長い時間にかけられ続け、意識ももうろうとします。

脱出後に蹴りを見舞おうとするもドラゴンスクリューで切り返され、さくらがムーンサルトフォールへ。あわや開始3分というところで、決着がついてしまう事態にもなりかねません。もはや相手の技を受けることもなくひたすら勝利へ突き進むさくら、うつ伏せにさせるとジャパニーズレッグロールクラッチで再びフォール。これで決まらなければ喉笛チョップの連打で倒させ、弓を引くガッツポーズからムーンサルトフォール。

これも2で必死にERIKOが肩を上げるものの、逆水平連打で倒したさくら、再びガッツポーズからムーンサルトフォール。これも2で返したERIKOも同じく逆水平チョップで対抗しようとしますが、自らが逆水平の連打を喰らいダウン。3度目の弓引きガッツポーズからもう一度さくらがムーンサルトフォールへ行き、遂にここで3カウントのゴング。319秒という、これまででも最も短い試合時間でさくらが決着をつけ、4連勝です。

×クリス・ジ・ERIKO  対  横山 さくら○
(5分19秒、ムーンサルトフォール)


獲得ポイント 累計ポイント
クリス・ジ・ERIKO 519pt 4018pt
横山 さくら 1019pt 5326pt




−第2試合−
(4691pt) 真鍋 静香 VS ザ・ビーナス (4651pt)


AブロックのSAORI、グリフォン同様、こちらも1位、2位同士の直接対決。この試合も序盤からラリアット・スピアー狙いの荒々しい攻めを展開する真鍋、しかしビーナスはそれに付き合うことなく軽快にかわしていき、フックやDDT、クロスチョップを決めていきます。中盤に入ってからラリアットを3発浴びせられるも、DDTから足四の字に捕らえ、開始7分ムーンサルトプレス。

立ち上がったところをマッハパンチラッシュで迎撃すれば、ロープへ振り元祖フランケンシュタイナー。そのままバックを取ればジャーマンスープレックスホイップも決めていき、ビーナスが大きくリードを奪います。そして場外戦に持ち込みもう一度バック取り、これは真鍋がフライングメイヤーで返し、逆にバックを取って延髄ラリアット。さらにノーザンライトスープレックスも決めて場内戦に移させます。

場内に戻るとビーナスがエルボーの連打で倒していき、上空へ毒霧を吹きかけるアピール。ここからバックを取りますがエルボーで防いだ真鍋、首切り自分指差しのポーズ。逆にバック取りへ、これはアームホイップでビーナスが切り返すも、この後自らがダウン。真鍋が両手を振り上げ招くアピールから、バックを取っての必殺・芸術品ジャーマン。展開を五分に持ち込みます。しかしビーナスが先に立ち上がると後頭部へ低空ドロップキックを見舞い、マッハパンチラッシュを打ち込んでコーナーへ。手を叩いて観客に拍手を誘い、ムーンサルトアタック投下。

だが喰らった直後に真鍋が立ち上がると、回り込んで再び芸術品ジャーマン。フォールを2で返すと再び後頭部へ目がけ低空ドロップキックを決めるビーナスですが、すぐに垂直落下式ブレーンバスター、ラリアットアタックで反撃に移る真鍋。しかしこの後にスーパードロップキックを決め再びペースを握ろうとするビーナス、ノーザンライトもDDTで返し、必殺のTCBへ。この後の叩きつけラリアットもかわしていきますが、ストマッククラッシャーを喰らったところでペースが止まってしまい、雄叫びを上げる真鍋がロープへ走ってのスピアー。

ここから場外へ投げ落とし、マットに倒れ込むビーナスへ容赦なく馬乗りからナックルを浴びせます。これにビーナスも真鍋を鉄柵に激突させ、首を掻っ切るポーズからTCB。場内に戻ればマッハパンチラッシュを打ち込んでいき、コーナーへ登りムーンサルトプレス。直後に真鍋も垂直落下式ブレーンバスターを決めていきますが再びビーナスがダウンを奪い、2発目のムーンサルトプレス。

ここでフィニッシュに持ち込みたいところですが、真鍋も屈することなくコーナー串刺しのラリアットからダイビングニードロップを決めていき、勝負は譲らず。既に試合は15分を経過しながらも、スタミナが切れることなく大技を出し合う両者。そしてこの直後、組みに行く真鍋を待っていたかのようにビーナスがデスバレーボムを炸裂させ、これまでと同様、低空ドロップキックでの追い打ち。これには怒りを見せる真鍋がヘッドバットで倒すも、再び距離が近づいたところをビーナスがデスバレーボム。

この一撃で勝利の手応えを掴んだか、ここからロープへ振って自らも反対側のロープの反動を利用しダッシュ。しかし、この後運命のいたずらか、技を繰り出すタイミングを誤り相打ちの格好でビーナスが真鍋とともにダウン。当たり所が悪かったのか、なかなか立ち上がらないビーナスに対し真鍋が先に立ち上がると、逆にフォールの体勢。すると、これを返すような仕草も見せることなく、このままビーナスが3カウントを許してしまうというまさかの結末が。これにはあっけに取られる場内。このアクシデントによって勝利を手にした真鍋、AブロックのSAORIと並んで首位を守り、最終戦に突入です。

○真鍋 静香  対  ザ・ビーナス×
(16分57秒、体固め)


獲得ポイント 累計ポイント
真鍋 静香 2157pt 6848pt
ザ・ビーナス 1657pt 6308pt




−第3試合−
(3908pt) ミュ〜ナ VS Naru (3688pt)


アッパーブローなどを効果的に使い序盤をリードしたNaru、しかしフロントハイキックを決めた直後、ミュ〜ナが受け身のタイミングをずらすようにしてブレーンバスターを垂直に落としていき、逆片エビ固めへ。これにはペースを乱されたか、この後のNaruのフロントハイキックはかわされ逆水平の連打を浴びます。バックを取るもミュ〜ナに逆に回り込まれ、ペンデュラムバックブリーカーに捕らえられます。ミュ〜ナがNaruをコーナーに寄せると、これまでには見せなかった荒々しいアメリカンフックの連打が。

そして自らがバックへ、これはオーバーヘッドキックでNaruに防がれるも、その後にココナッツクラッシュ。もう一度バックを取ったところはエルボーで再び阻止されますが、Naruがバックを取れば再び回り込み、しかし同じ手は喰わないNaru、至近距離からニールキック。ヘッドロックからパンチで倒し、ジャックナイフ固めに持ち込みます。ミュ〜ナも同じくヘッドロックへ持ち込もうとしますがバックドロップで投げつけたNaru、コーナーへ寄せ、組みつきへ。しかしここから持ち上げていったのはミュ〜ナ、ジャンピングパワーボムで豪快に叩きつけていきます。

ブレーンバスターでNaruを場外に落とすと、指を回して観客にアピール。すぐに場内へ戻ったNaruがフライングメイヤーからカバーへ。そしてマシンガン顔面ニーリフトから後頭部へ低空ドロップキックを打ち込み流れを作っていきますが、ミュ〜ナもヘッドロックパンチからミリオンダラーバスター。ここからのフォールは2で返したNaru、起き上がり際にジャンピングネックブリーカーを敢行。しかしミュ〜ナも即座に直下式ブレーンバスターへ持ち込み、再びフォール。

これも2で返されれば今度は必殺ミュ〜ナドロップを決めていき、逆片エビ固めへ。苦しい状況のNaruですがこれは耐え凌ぎ、組みを振り払ってのジャンピングフロントハイキック。これにミュ〜ナ、捻り式ベリートゥベリーから2発目のミリオンダラーバスターも決め再び攻め込みますが、Naruもジャンピングネックブリーカーですぐに持ち直し、ニールキック一閃。そして裏投げからリバースフェイスバスター、ニールキックと繋ぎさらに回転地獄蹴りという猛ラッシュ。そのままコーナーへ登りローリングギロチンドロップも決まります。

これでミュ〜ナもノックアウト状態か。しかしその後、Naruをコーナーへ逆さ吊りにしキック連打。勝負のためならなりふり構いません。が、すでにフィニッシュの体勢は整えていたNaru、この後に2発目の裏投げからジャックナイフ固めに持ち込むと3カウント奪取。この一戦で勝利したNaruが4勝のさくらをポイントで上回り、順位を3位にまで上げています。

×ミュ〜ナ  対  Naru○
(11分56秒、裏投げ→ジャックナイフ固め)


獲得ポイント 累計ポイント
ミュ〜ナ 1156pt 5064pt
Naru 1656pt 5344pt




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