第4章・異風堂々編

〜予選リーグ最終日・Aブロック〜




−第1試合−
(5074pt) 新垣 仁生 VS ナッチ (5735pt)


お互い、予選リーグ突破&ベストバウト選出を賭け最後の臨みに託す一戦。特にナッチは1勝も挙げていないため、最終戦こそは勝利を飾りたいところですが、この試合の序盤は劣勢。新垣がブレーンバスターなどで着実に体力を削っていき、3分終了間際ブラジリアンキックラッシュ。前回の試合で封印を解いたこの技を4分台にも決めていき、スクールボーイでカバー。これを返されれば足を引っ掛けてダウンさせ、コーナーに登りドルフィンDエルボードロップ。

その後も鬼童クラッチを決めるなど連続でフォールに行き、新垣がペースを保ちます。ナッチもジャンピングDDTで反撃を見出そうとしますが後が続かず、逆に新垣がブラジリアンラッシュから拝みダイビングヘッドバット、フライングショルダーからのスクールボーイと再びラッシュをかけ、勝利まで後一歩に迫ります。ナッチがジャンピングバックドロップで再び反撃を開始しようとするも、延髄斬りはかわされ、新垣が輪廻からフォールへ。これは2でナッチが持ち堪えるも、ここから新垣が必殺・ゴーヤ落としを炸裂、万全の体勢で再びフォール。これで決まったかに見えましたがナッチが気力で肩を上げます。

それならばと今度は新垣がもう一つのフィニッシュホールド、念仏パワーボムも決めていき再びカバーへ。しかし、これもナッチが2で間に合います。すると、この猛攻を耐えぬいたナッチが新垣を対角線コーナーへ振り、串刺しボディスプラッシュ。その後バック取りに行かれるもフライングメイヤーで返し、正面飛びドロップキック、ランニングエルボーバットと決めていき両手を叩くアピール。そこから延髄斬りをヒットさせ、ジャーマンスープレックスホイップ。この後ジャンピングDDTも決めていき、ナッチが逆転へ向けてスパートをかけます。

が、しかしこれ以上はいかせまいと新垣が、反撃に終止符を打つ2度目の必殺・ゴーヤ落とし。マグナムダンスで勝利を確信する新垣、この後に逆さ押さえ込みでフォールし、これまで大技を耐え抜いたナッチもさすがに肩を上げられず、3カウント。実はこの試合、3日目でグリフォンに勝利した試合と同様、あと1秒試合を決めた時間が遅ければ、新垣がジャストタイム777pt獲得となっていました。この1秒の差によって、敗者のナッチがポイントで新垣を上回る結果となっています。

○新垣 仁生  対  ナッチ×
(11分59秒、逆さ押さえ込み)


獲得ポイント 累計ポイント
新垣 仁生 1659pt 6733pt
ナッチ 1159pt 6894pt




−第2試合−
(6679pt) SAORI VS ヤスス (6646pt)


4日目に続き再び順位2位との闘いとなるSAORI。すでに予選突破はほぼ確実としていますが、ここでもし不甲斐ない負け方となれば予選突破の雲行きも怪しくなる可能性はあるだけに、当然勝利を狙っているでしょう。それに対してのヤススも、予選突破のためにはここでいかに高ポイントを稼げるかが重要となります。

試合時間を考えながらも勝利することは前提となるため、序盤から少しでも多くダメージを与えられるようにとヤススがフィストドロップを連発、それに対してSAORIもサンセットフリップを連発するなど激しい攻防が続きます。開始4分、ヤススがリバースDDT。これにSAORIも上段後ろ回し蹴りからサイドスープレックス。その後ダイビングヘッドバット、足掛け延髄からの変形カベル・ナリア、2度目のサイドスープレックスと決めていくSAORI、その攻撃は一段と激しくなっていきます。遅れはなるかとここからヤススもベリートゥベリーで投げつけていき、腕殺しコンビネーションからフィストドロップで追い打ちします。

これにSAORI、ロープへ振ってのフライングラリアット。そこから上段後ろ回し蹴りをヒットさせ、その後にも7分台、2度目のフライングラリアットから上段後ろ回し蹴りの連繋。そこからブリザードスープレックスを決めていき最初のカバー。さらなる攻めに行くSAORI、この後もう1度フライングラリアットを決めるとバックを取り、大技タイガースープレックス’85を炸裂。カウント2.9にまで迫り、腕殺しの罠にかけられぬうちに決着をつけたいSAORIが、速い段階でフィニッシュに持ち込みます。

ひたすら攻めに出るSAORIがここで必殺エメラルド・フロウジョンを解禁。方向感覚を失いフラフラで立ち上がるヤススの後につくと、バックドロップホールドに捕らえフィニッシュへ。この必殺フルコースにヤススも沈んだかに見えましたがカウントは2.9にとどまります。前回2位への返り咲きを果たし、首位奪還のためにもここで試合は諦めたくないヤスス、ベリートゥベリーからフィストドロップを打ち込み反撃を試みますが、ロープへ振られるとまたしてもフライングラリアットを浴びてしまい、ここからSAORI、ジャックナイフ固めへ。

力を使い尽くしたヤスス、このカバーは返せずカウント3。最終戦も2位のヤススを10分以内に沈めるという強さを見せつけたSAORI、リーグ戦を見事全勝で終え、残るはベストバウトの受賞を待つのみとなりました。

○SAORI  対  ヤスス×
(9分34秒、フライングラリアット→ジャックナイフ固め)


獲得ポイント 累計ポイント
SAORI 1434pt 8113pt
ヤスス 934pt 7580pt




−第3試合−
(5916pt) ザ・グリフォン VS 飯田 沙織 (6362pt)


激戦が続いたAブロック予選も、これが最後の試合。これまで着実にポイントを稼いできた両者、予選突破できるか否かはこの試合の内容に全てがかかっています。序盤、若干リードを取っているのは飯田。顔面へのニーリフトやフェイスカットなどのラフ技で攻め込み、5分台にムーンサルトプレス。グリフォンもそれまでラフにはラフで対抗していたものの、この一撃により動きが止まってしまったか、その後5分台に飯田の必殺サオリンズ・リフトも浴びてしまい、窮地に陥ります。

そのサオリンズ・リフトからスワンダイブミサイルキックも決めていき、一気に勝利を目前とする飯田。これにグリフォンも顔面ニーリフトを連発し、逆片エビ固めに捕らえていきますがその後カナディアンバックブリーカードロップを喰らい、再びピンチに。飯田がそこからバックを取るとチョークスリーパーで絞め落とし、2度目のムーンサルトプレス。3カウントはなりませんでしたがフロントヘッドロックでリング中央に持っていき、ポジションを整えておいてのCOOLダンス。そこからロープへ走り、フラッシングエルボーを投下します。

この後もCOOLダンスを見せておいてのムーンサルトフォールや脇固め、ノータッチヘッドバットの2連発、喧嘩キックなどを続けざまに決めていき、一方的な飯田ペース。そして2度目のサオリンズ・リフトで完全に撃沈させ、ノータッチヘッドバットからのムーンサルトフォールで3カウントのゴング。SAORI以外からは全て勝利を獲っている飯田、最終戦を終えた時点で2位についています。

×ザ・グリフォン  対  飯田沙織○
(10分03秒、ムーンサルトフォール)


獲得ポイント 累計ポイント
ザ・グリフォン 1003pt 6919pt
飯田沙織 1503pt 7865pt




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