〜予選リーグ最終日・Bブロック〜
−第1試合− |
(4018pt) クリス・ジ・ERIKO | VS | Naru (5344pt) |
序盤は互角な展開としながらも、3分にERIKOが足掛け延髄斬りからウォーズ・オブ・ジ・ERIKOに捕らえ、その後2発目の足掛け延髄やカウンターでのコブラクローも決め、先手に立とうとします。喉笛チョップの連打からバック取り、これはNaruがエルボーで防ぎ、逆にバックへ、しかし回り込んで再びバック取り、しかしこれもNaruがエルボーで逃れると、至近距離でのニールキック。駆け引き戦では一歩取られたERIKOですが、すぐさま低空ドロップキックでダウンさせ、2度目のウォール・オブ・ジ・ERIKO。 なんとしても初勝利を手にしたいERIKO、この後3発目の足掛け延髄。Naruにショルダーネックブリーカーを決められるも、バック取りは再び回り込んで自らバック取りに持っていき、高角度前方回転エビ固め。これは余裕を持って返すNaruも、延髄踵落としから胴絞めスリーパー、再び踵で倒せば拷問キャメルクラッチに捕らえるなど、一歩も譲りません。 |
卓越したテクニックを持つ両者の技の掛け合いはこれからも続いていき、ERIKOがDDTからドロップキックを放てばNaruが逆さ押さえ込み。そしてショルダーネックブリーカーから再度フォールへ。これにERIKOも両手を叩いてのアピールから後頭部へ低空ドロップキック、バック取りをフライングメイヤーで返してのジャックナイフ固めでお返しのフォール。その後足掛け延髄からウォール・オブ・ジ・ERIKO。 しかしNaruも再び逆さ押さえ込み。さらに回転地獄蹴りから延髄ニールキックと繋ぎ、ERIKOの抵抗を受け流しておいての逆さ押さえ込み。目まぐるしく入れ替わる両者の攻防に、会場からも拍手が起こります。このフォールを返したERIKOがすぐに立ち上がれば、河津掛けフェイスバスターを決めておいてのスクールボーイ。このフォールを返せば今度はNaruの攻撃、スタンディングに持ち込むと必殺スパイラルナイフを命中させて、背面式片エビ固め。ビーナスからフォールを奪ったこの技ですが、ERIKOは2で肩を上げます。 |
勝利のチャンスを掴んだNaru、この後ジャンピングネックブリーカーを決めるとエプロンサイドへ移り、スワンダイブのニールキック。しかしこれを喰らったERIKOも起き上がり小法師チョップで反撃、そこからコーナーへ登ると観客へ両手叩きアピール。そしてERIKO得意のムーンサルトアタックを炸裂させます。試合は13分を経過し、いよいよこの闘いも終局が訪れようとする中、ERIKOがNaruを場外に落とし、ロープへ走って助走の体勢。そしてこれまでの試合で見せていなかった超大技・宇宙人ケブラーダを敢行、これにより会場の熱気も最高潮に達します。 場外戦、ERIKOがNaruを鉄柵へ打ちつけ。しかし起き上がるとNaruが場外マットでの裏投げを炸裂。追撃は加えず先にNaruが場内へ戻ります。このダメージが大きかったか、カウントが15、16と進むもなかなかリングへ戻ることができないERIKO。17、18と数えられても戻る素振りを見せることなく呼吸回復に専念し、無情の20カウントゴング。玄人ファンを唸らせるテクニカルな攻防を繰り広げたこの試合は、まさに意外な結末で幕を下ろしました。この勝利によってリーグ予選を勝ち越しで終えたNaru、リングアウト勝ちながらも確実にポイントを稼ぎ、予選突破はベストバウト賞選出に委ねられます。 |
×クリス・ジ・ERIKO 対 Naru○ (14分09秒、リングアウト勝ち) |
獲得ポイント | 累計ポイント | |
クリス・ジ・ERIKO | 1409pt | 5427pt |
Naru | 1709pt | 7053pt |
−第2試合− |
(6848pt) 真鍋 静香 | VS | ミュ〜ナ (5064pt) |
開始3分で早くも場外戦に持ち込んだ真鍋がラリアットアタック、さらにブレーンバスターを狙いますがこれはミュ〜ナが投げ返し、場内戦へ戻ります。ミュ〜ナが逆水平の連打、しかしこの後真鍋がペースを握り、逆エビ反り固め、シュミット式バックブリーカー、ジャンピングブレーンバスターと繋いでフィッシャーマンズスープレックス。これにミュ〜ナもカウンターのスピンキックからランニングのジャンピングエルボードロップ、ココナッツクラッシュ、ドロップキックと繋いでのブレーンバスター。 が、これに真鍋が垂直落下式ブレーンバスターで手痛いお返し。そこから馬乗りナックルに捕らえます。ミュ〜ナが再びランニングでのジャンピングエルボードロップを決めるも、真鍋も再び直下式ブレーンバスター。さらにラリアットアタックから逆エビ反り固めでギブアップに迫ります。苦しい状況を迎えるミュ〜ナですが、この後ココナッツクラッシュからダイビングニー、そして捻り式ベリートゥベリー、3度目のジャンピングエルボードロップと地道に反撃し、ココナッツクラッシュを決めたところで指を回すアピール、逆片エビに捕らえます。 |
するとミュ〜ナが真鍋をコーナーへ上げ雪崩式の体勢。そしてセカンドロープからブレーンバスターで投げていき、カバーへ。これは惜しくも2で返されますが、一気にチャンスへ持ち込んだミュ〜ナ、マシンガン逆水平を打ち込み握り拳を見せます。が、ここからのバック取りは真鍋がフライングメイヤーで防ぎ、両手を振り上げて自らもアピール。そこからダイビングニーを落としていきます。直下式ブレーンバスターで再び真鍋がリードを取り、ラリアットアタック。しかしこの後、ミュ〜ナが必殺・ミューナドロップを敢行し、さらにバックを取って肩車フェイスバスター。勝負の行方は全く判りません。 人一倍負けん気の強い真鍋もボディスラムで叩きつけると首切り自分指差しアピール。どんな試合においても自己主張は忘れず、これまで多用していたラリアットアタックと直下式ブレーンバスターもここで決めていき、バック取りへ。フィニッシュのジャーマンを狙おうとしますがこれはミュ〜ナがフライングメイヤー。するとミュ〜ナが真鍋の真似と取れる両手振り上げ招きアピール。精神的にも優位に立ったミュ〜ナがここから肩車フェイスバスターを決め、片羽絞めへ。ギブアップに迫りますが、屈辱されたまま負けるわけにはいかない真鍋、これを解きます。 |
ここから体勢を立て直すミュ〜ナ、ブレーンバスターからミリオンダラーバスター。真鍋がなりふり構わず放っていったラリアットアタックもかわし、捻り式のベリートゥベリー。フィニッシュまで後一手に迫ったミュ〜ナ、しかしこの後真鍋が起死回生に賭けるノーザンライトスープレックスを決めていき、一瞬にしてピンチへ。きわどい判定ながらも、これはなんとか2.9で間に合わせます。 後がない真鍋、誤爆も恐れずスピアーで突進していきますが、ミュ〜ナの体を捕らえることはできず。起き上がったところを見逃さずミュ〜ナが、2度目の必殺ミューナドロップを決めていき、ここからあえてフォールではなく逆片エビ固めでギブアップ狙い。根性には定評のある真鍋もここからの寝技にはさすがに耐え切れなかったかタップを許し、ミュ〜ナが激闘の末に首位・真鍋から大勝利。AブロックのSAORI同様、難攻不落とされていた真鍋。ここで勝利は落としたものの、累計8256ptという高さで変わらず1位の座を守っています。 |
×真鍋 静香 対 ミュ〜ナ○ (14分08秒、逆片エビ固め) |
獲得ポイント | 累計ポイント | |
真鍋 静香 | 1408pt | 8256pt |
ミュ〜ナ | 1708pt | 6772pt |
−第3試合− |
ザ・ビーナス (6308pt) | VS | 横山 さくら (5326pt) |
これまでと同様、手技で倒してエルボードロップで追い打ちというパターンを多用し、序盤からペースを奪おうとするさくらですが、ビーナスも持ち前のインサイドワークを駆使し、DDTやフックで充分に対抗。バックからのネックスマッシュ、再びバックを取ってミドルキック、さらに3度目のバック取り、しかしこれはさくらのピースクラッシャー浴びる結果となり、カウンターの逆水平、踏み込み掌底と繋ぐさくらがやはりこの試合もペースを握っていきます。 エルボースタンプからコーナー駆け登りのローリングセントーン。ビーナスもフックやサイクロンホイップで反撃を伺いますがスーパードロップキックはかわされ、叩きつけラリアットアタックを喰らってしまいます。それでもテクニックで翻弄させなんとかチャンスをものにしたいビーナス、エルボー連打、スピニングレッグロック3連発と決めていきましたがロープへ振られ引き倒しラリアットを喰らい、さらにランニングのフットスタンプ。攻撃すればするほど相手の攻撃も受けてしまいます。 |
開始9分が終了しようというところでいよいよさくらがフィニッシュへ持ち込むのか、袈裟斬りチョップで倒しておいてのSTF。これまで4試合闘った中で3試合を10分以内で仕留めているだけに、10分経過の合図で会場にも緊張感が漂い始めます。現時点では2位についているだけに、簡単に負けてはなるかと技を振り解いて先に立ち上がり、フラッシングエルボーを決めるビーナス。ここからのハンマースローは逆に振り返されますがラリアットはかわし、もう一度ロープへ振っての元祖フランケンシュタイナー。そこから必殺TCBへ。さくらの全勝に待ったをかけるべく、ビーナスが遂に反撃を開始します。 さらにデスバレーボムを炸裂させもう一度TCB。一気に勝負に出るビーナスですが、この後さくらがフロントヘッドロックからエルボーで倒し、ジャパニーズレッグロールクラッチ。これはビーナスが冷静に2で返したものの、エルボースタンプからさくらが2度目のレッグロールクラッチ。これも2で返しましたが、フォールされる度に場内はひやひやとさせられます。先程はピンチを迎えていたのもあってか勝利に急ぐさくら、この後ストレート掌底でダウンさせると弓引きガッツポーズから、またしてもレッグロールクラッチへ。 こういった丸め込み技には慣れてるビーナスですが、3度、4度と執拗に決められれば3カウントも免れません。時間を置かずフォールを狙い続けるさくら、この後にはムーンサルトフォール。これも3には至らないものの、確実にピンフォールまで後一歩に追い詰めています。これにはビーナスの動きも止まってしまったか、さくらが喉笛チョップ連打からランニングフットスタンプ、さらにストレート掌底で再びダウンを奪い、弓引きガッツポーズから4度目のレッグロールクラッチ。これが遂に3カウントを入れさせ、さくらが必殺技を使わずして勝利。無敗を守りました。 |
×ザ・ビーナス 対 横山 さくら○ (13分15秒、ジャパニーズレッグロールクラッチ) |
獲得ポイント | 累計ポイント | |
ザ・ビーナス | 1315pt | 7623pt |
横山 さくら | 1815pt | 7141pt |