〜予選リーグ4日目・Aブロック〜
<オーナーVIPルーム> オーナー: 「おい、お前達。なんだあのザマは。二人とも試合じゃ優勢だったくせに、 なんで最後でポカやるんだよ。気持ちで負けたんだよミーシャ選手の気持ちに。 計算違いだよ、こんなの。」 紀所&オゲレッツ: 「も、もうしわけありません・・・。」 オーナー: 「どうだこうだオレに文句つけてた紀所もなー、所詮オーナーには逆らえないんだよ。 今日の天栗も負けたら、ハンデ戦は宇座子だけじゃ済まねーぞ。」 ガチャッ(ドアを開く音) 天栗: 「オーナーちわーっす!なんだこの二人、かしこまっちゃって。 さてはオーナーに負けたことを詫びてるじゃけんね、ヘヘヘ・・・。」 紀所: 「くーっ・・・・・・・・・・・!」 オゲレッツ: 「無念・・・・・・・・・・・・。」 オーナー: 「なんだ天栗か。こないだの試合は一方的だったなー。 前振りリーグじゃあんだけロングマッチが多かったのに本戦じゃあ なんだかよくわかんない試合ばっかでよくわかんないキャラになってんぞ。」 天栗: 「ヘヘヘ・・・。天栗は他団体との試合に慣れてないから、そこは大目に。 今日はね、甘党のオーナーに差し入れ持ってきたけんよ。 ドラ屋で買ってきた栗モナカと栗ようかん、さあ食べて気分を落ち着かせて。」 オーナー: 「おうこれは粋なはからいだ。モグモグ・・・、うまい、やっぱドラ屋は違うなー。 よし、今日は天栗期待してるぞ。オレは天栗だけは勝てると信じてるからな。 こないだのミーシャへの襲撃、良かったぞー。今日もクーリクリンのボッコボコに 叩き潰しちゃってくれ。この調子で良いファイトを見せてくれれば、武者逝の 正式所属選手にしてやるから。」 天栗: 「おやすいごようじゃきー。じゃあ行ってくるじゃきー。 (ヘッヘッヘ・・・。オーナーは甘いものに弱い。甘いものを食べさせれば、 オーナーはアタイの思うままに動かせる。)」 ドタンッ(ドアを閉める音) オーナー: 「天栗抜いちゃいました♪天栗剥いじゃいました♪天栗砕いちゃいました♪ 天栗沈めちゃいました♪天栗潰しちゃいました♪天栗勝っちゃいました♪ へへへ、良いねー天栗。クーリクリンのークーリクリン♪」 紀所: 「オーナー、アンタは天栗にハメられてるのよ?気付いてないの?」 オーナー: 「なにがハメてるだよ!あいつはやってくれるよ。オレの期待に応えてくれるよ。」 オゲレッツ: 「人の弱みにつけこんで、天栗殿はとんでもない画策を練っている・・・。 もしかしたらジャガスキー以上に危険な罠を、仕掛けているのかも・・・。」 |
アングル提供:自分
−第1試合− |
(4529pt) 桃見 美香 | VS | ジェニー・エース (5478pt) |
序盤、中盤はお互い打撃・投げ・寝技をバランス良く取り入れたオーソドックスなレスリングを展開。そのまま6分が経過し、そろそろ大技に取りかかろうかというところでジェニーが桃見をコーナーに寄せ、組み付きへ。しかしこれは動きを良く見ていた桃見がカニ挟みで切り返し。一時の緊張を凌いだと思ったその矢先、同じく6分台ジェニーが桃見のバックを取ると、一気に勝負に賭けるコブラクラッチスープレックス炸裂。すぐに桃見が反撃を狙うべく正面から組みに行くも、これをジェニーがエルボーで切り返し、指回しアピール。 先程決めた一撃の勢いのまま突っ走るジェニー、ランニングのギロチンドロップを落としてから桃見をハンマースローへ。これは反応に遅れたレフェリーが激突したため技に繋げられなかったものの、桃見の反撃を食う前にまずはジェニーが場外へ落とし、戻った桃見を掴みに行くと、狙っていたかのような大技ドクターボム。これは桃見が2カウントで間に合い、ジェニーのバックを取ってのフェイスクラッシャーで応戦しますが、ジェニーもロープへ振ってのメキシカンエースクラッシャーですぐにペースを引き戻します。 |
そしてここからジェニーがバック取りへ、これは桃見がレッグスピンで冷静に返しますが、立ち上がればジェニーのギロチンエースクラッシャー。そこからジェニーがロープへ振ってのメキシカンエースクラッシャーも決めてフォールへ。大技を重ねられ苦しい状況の桃見、この後バックドロップを決めるなどまだまだ闘う気力は残しているものの、ローリングソバットはかわされそこから浴びせ倒しラリアットを2度に渡って喰らうなど、桃見が攻めればジェニーが更に厳しさを増して攻めるという展開が続きます。 10分台にも桃見がフロントスープレックスホイップ、トラースキックとテンポ良く繋いだもののジェニーにメキシカンエース、投げっ放しジャーマンで倍にして返され、ナックルアローから組み付くもジェニーが振り払って切り返し。ここで指を回してフィニッシュ宣言をするジェニー、最後の大技を狙いバック取りへ、しかしこれは桃見がこれまでも幾度と見せていたレッグスピンで難を逃れ、ジェニーの動きを押さえ付けるように逆エビ固めで絞め上げます。 が、直後、これを力ごと強引に振り解いて桃見を顔面から叩きつけたジェニー、そのまま仰向けに転がしての体固めで意表を突くフォール。レフェリーがカウントに行くまで若干時間もかかっており、タイミング的にもピンは取れないだろうと思われましたが、解かれた際に受けたダメージが予想外に大きかったのか、ここで桃見が肩を挙げられず、そのまま3カウントのゴング。フィニッシュは唐突気味でしたが、この試合も攻勢を保って勝利を決めたジェニーが3連勝を決め、累計ポイントで一足早く7000pt台を突破。リーグ予選突破の有力候補として最終戦に臨みます。 |
×桃見 美香 対 ジェニー・エース○ (12分10秒、体固め) |
獲得ポイント | 累計ポイント | |
桃見 美香 | 1210pt | 5739pt |
ジェニー・エース | 1710pt | 7188pt |
−第2試合− |
(4303pt) スティーブ・レイナ | VS | ゴッツァン (4005pt) |
今大会で唯一となるモー娘。同士の対決。開始1分を経つ前からランニングの一回転ドロップキックを放つなど、これまでと変わらない勢いで攻めるゴッツァンに対し、レイナもハンマースローからのショルダースルー、エルボーパットや各種技で倒しておいての顔面ストンピングなど手数で互角に対抗。4分、長滞空ブレーンバスターは回り込んで防がれるも再度決めていって今度は成功。ニークラッシャーからのスピニングトーホールド、ショートエルボーからのランニングエルボードロップなど巧みな連繋技も使っておいて、6分台にはコブラクローで反則技に出ます。 ゴッツァンがすぐに足掛け延髄斬りで反撃するも、レイナがフィッシャーマンズスープレックスでフォールの体勢。2で返されれば長滞空ブレーンバスターから片エビで再度フォールに持ち込みなど、ムラのない洗練された試合運びを見せていき、これにはゴッツァンも危機感を憶えたか、ここからヘッドロック、足掛け延髄、ネックスマッシュと早いペースで技を繋げていくと、最初の大技デスバレーボムへ。この一発で試合を五分以上に持ち込み、そのままバックを取ってのドラゴンスープレックスホールド。 |
急激にピンチを迎えたレイナですが、これは2で余裕を持って返しゴッツァンをコーナーへ寄せていくと、お返しだとばかりに顔面を数度とエグるウォッシュ攻撃に。ブーイングでも浴びたいがごとくレイナが観客に向かって手を叩いて挑発、これにはゴッツァンも怒り心頭か、バックを取りに行くレイナをエルボーで迎撃し、トラースキックを命中させるとコーナーに登りセントーン・アトミコ投下。その後レイナが長滞空ブレーンバスターからフォールに行ったもののゴッツァンもすぐにグラウンドコブラで自らのフォールに持ち込み、レイナの組み付きを払っておいてのランニング一回転ドロップキック。 そこから再度グラウンドコブラでフォールに迫り、2で返されればレイナをコーナーへ寄せ、バックからの雪崩式へ。必殺技・ゴマキにKNOCK OUT!が今大会初披露なるかと思われましたがこれはレイナがエルボーで必死に防いでいき、ゴッツァンをコーナーから落とします。ダイビングエルボードロップで追い打ちし、ペースを掴みに行くレイナ、しかしその後ゴッツァンが足掛け延髄で体勢を立て直して、丸め込み技のジャパニーズレッグロールクラッチへ。これまでグラウンドコブラを2度とも返してきたレイナも、3度目の丸め込みには返す手段を見出せなかったか、ここで3カウントを許しピンフォール。無敗ながらこれまで累計ポイントにおいて他に遅れを取っていたゴッツァンが、最終戦を前にしてようやくリーグ戦線の一角に食い込み連勝を4としています。 |
×スティーブ・レイナ 対 ゴッツァン○ (12分21秒、ジャパニーズレッグロールクラッチ) |
獲得ポイント | 累計ポイント | |
スティーブ・レイナ | 1221pt | 5524pt |
ゴッツァン | 1721pt | 5726pt |
−第3試合− |
(4544pt) サラ・マクドゥガル | VS | メチャ・ハデーメン (4827pt) |
ムーヴメント対決に敗れた怒りはここで晴らすのか、序盤からランニングのニ段蹴り、トラースキック、組みからのジャンピングネックブリーカーなど決めていきリードを広げるサラ。ハデーメンの堅実な攻めなどお構いなしに4分ステップキックからダイビングニードロップ、5分飛び膝蹴りラッシュからサッカーボールキック2連発、そのまま馬乗りナックルに持ち込むなど、これまでこなした試合以上にひたすら激しく凄まじいラッシュを仕掛けます。 リングの中でも気が納まらないのかハデーメンを場外に投げ落として、鉄柵へ激突。レフェリーのいない場外で思う存分に馬乗りのナックルを打ち込んでいき、ハデーメンが先に場内へ移るもミドルキック連打→バズソーキックでペースを与えず、そのまま片エビ固めでフォール。2で返すハデーメンがバックフリップを決めていくもすぐにサラがマシンガン顔面ニーリフトで体勢を戻し、両手斜め上げポーズ。近距離での二段蹴りを2連発で決めていき、ネックブリーカーから自らの頭部を指差すアピール。 その予告通りにフェイスクラッシャー、マシンガン顔面ニー、馬乗りナックルとハデーメンの顔面を連続で攻撃し、悶絶を誘い入れると、そこからランニングの二段蹴りを正面、背後2連発で決めフィニッシュへのフォール。もはやKO状態のハデーメンにこれを返す力などなく、無念の3カウントのゴング。これまで調子に波のあったサラが本来の強さ、恐さをここで見せつけ、残すはあと最終戦の1試合のみ。最後の試合も自分の闘い方を貫くのか、ベストバウトを狙いに出るのか俄然注目です。 |
○サラ・マクドゥガル 対 メチャ・ハデーメン× (8分57秒、二段蹴り→片エビ固め) |
獲得ポイント | 累計ポイント | |
サラ・マクドゥガル | 1000pt | 5544pt |
メチャ・ハデーメン | 1000pt | 5827pt |