〜予選リーグ最終日・Aブロック〜
<オーナーVIPルーム> オーナー: 「おう、今日は栗あんのタイヤキかー。いつもおいしいもん食べさせてくれてありがとねー。」 天栗: 「オーナーが喜んでくれるから毎日持ってくるじゃきー。」 オーナー: 「今じゃあパロXで唯一信用できる存在だよー。もうオレ武者逝の奴らと戯れるのに疲れたもん。」 天栗: 「それじゃあ武者逝の活動は一旦休んで、アタイに新しいことやらせてみたらどうじゃきか?」 オーナー: 「うん、そうだねー。というか交流戦開催すること自体を少し休もうと思ってるんだよね。」 天栗: 「うーん・・・、そうじゃきかー。 (ちょっと計算違いだったじゃきー・・・。)」 オーナー: 「今は充電期間置きたいと思ってるからさ。うちの興行ではしばらく出してあげられないかも しれないけど、他団体の興行に参加する際はプッシュしてあげるから。好きなようにやっていいよ。」 天栗: 「ありがとじゃきー。 (交流戦休むって言った時ドキッとしたけど、とりあえず野望は最終的に実現できそうじゃきね。)」 ガチャッ(ドアを開く音) 宇座子: 「やっぱり天栗も一緒だったわね・・・。オーナー、自分の団体をメチャメチャにするつもり!? これ以上メチャメチャにしたら、これまで築いた団体の全てはボロボロに崩壊よ! オーナー自身も自分を見失って、とにかくボロボロに、メチャメチャになるんだから!」 オーナー: 「メチャメチャだかボロボロだか何言ってるかわかんないよ。まあ落ち着けって。 ここに栗あんのタイヤキあるから。ほら。」 宇座子: 「落ち着けるわけないでしょ!!ハグハグハグ・・・・・・・。おいしいわね・・・。」 オーナー: 「だろー?」 宇座子: 「ハグハグ・・・ゴクンッ。・・・ち、ちょっと天栗!アンタ何考えてんの!?」 天栗: 「オーナーに差し入れをプレゼントしたじゃきよ。ねーオーナー。」 オーナー: 「そうだよ。差し入れあげといて何がいけないんだよ!ナニコラ!タココラ!クレクレタココラ!」 宇座子: 「これはね、天栗がオーナーをハメるための・・・・・・・・作・・・・・・・戦・・・・・」 オーナー: 「ついハマッちゃうねー!この味。クセになりそう。ほんと素晴らしいよ、天栗秋子は。 差し入れくれた選手なんて一人もいなかったもん。癒されるね。」 宇座子: 「オーナー・・・・・・・。じゃ、帰るわ。」 ガチャッ(ドアを閉める音) 宇座子(廊下で): 「(オーナー・・・・・・・。ワタシ・・・・不安なの・・・・・。この仕事・・・・続けたいから・・・・・。)」 ?: 「ウザコさん。」 宇座子: 「えっ!?ワタシ呼んだ?」 『へなちょこ駄目男(怪変隊)』 宇座子: 「ダッ、ダメオじゃない!どうしてこんなところに?」 駄目男: 「ボクチンね、最近ずっと試合のお仕事ないから、ここでお掃除のお仕事やってるの。」 宇座子: 「オーナーったら、男子の興行やってないと思ったら、ダメオにこんなことやらせてたなんて・・・。」 駄目男: 「ボクチンお掃除大好きだから、こうやってキレイキレイにするの楽しいの。 でも、ウザコさんのこと心配・・・。最近オーナーがウザコさんに優しくない・・・。」 宇座子: 「ダメオ・・・・・。ズズッ(鼻をすする音)。ワタシのことなら、大丈夫だから。 それより、今日は心配してくれて、ありがとうね。」 駄目男: 「うん、ウザコさん頑張って。」 宇座子: 「ダメオ・・・。」 駄目男: 「ウザコさん・・・。」 宇座子: 「ダメオ・・・。」 駄目男: 「ウザコさん・・・。」 宇座子: 「ダメオ・・・・・・さん・・・・・・。」 |
アングル提供:自分
−第1試合− |
(5739pt) 桃見 美香 | VS | メチャ・ハデーメン (5827pt) |
ほぼ互角で中盤戦まで進む中、開始5分一回転ドロップキックを至近距離、カウンター含め合計3発に渡って決めるハデーメン。4発目はかわされるもカニ挟みに倒し、ジャパニーズレッグロールクラッチで最初のフォール。対し桃見もモンゴリアンチョップを打ち込みますが、すぐさまハデーメンがスモールパッケージで再度フォールを狙い、カウンターの一回転ドロップキックをヒットさせれば今度はジャックナイフ固めでのフォール。各種丸め込みを使いこなすハデーメンが優勢に立ちます。 幾度とフォールを迫られる桃見、低空ドロップキックからキングコングニーを落としていくも、ペンデュラムバックブリーカーでペースを戻され、ここからハデーメンがミサイルキックに行くかと思いきや、ここ一番にしか出さないスーパー・ウラカン・ラナを敢行。リング下部のためピンは取れませんが、そこからスモールパッケージで再度フォール、返されればもう一度スモールパッケージに行き、これも返されれば3連続目のスモールパッケージ。最終戦ということもあってか、ハデーメンがいつも以上の気合いの入れようです。 その後桃見に低空ドロップキックで足元をすくわれるもバックブリーカーですぐに形勢を立て直し、コーナーへ登って今度はミサイルキック命中。じわじわと追い込まれた桃見、ここはフロントスープレックスでハデーメンを一旦場外に落とし、ピースサインで余裕ぶりを見せつつ回復に専念。戻ったハデーメンにはネックブリーカーから極楽固めに繋いで動きを止めにかかりますが、立ち上がればハデーメンが両腕を捕らえてダブルアームスープレックスホールド。フォール技にこだわるハデーメン、その後もトライアングルサインからジャパニーズレッグロールで再びフォールに迫り、一瞬の油断もさせません。 |
3カウントを幾度と狙われる厳しい状況の桃見ですが、それでもなんとか反撃のチャンスを作ろうと、フロントスープレックスホイップで再度ハデーメンを場外に投げ落とし。雄叫びガッツポーズを上げ、戻ったハデーメンをロープに振りますがタイミングを誤って衝突、ならばとコーナーに打ちつけるもバックフリップで逆に場外へ投げ落とされます。しかし場内へ戻ればこれまで随所に決めていた低空ドロップキックでハデーメンのペースを奪い、逆エビ固めへ。この後もう一度低空ドロップキックをヒットさせたかと思えば、片足立ちのハデーメンを狙い澄ましてシャイニングウィザードを炸裂。 いよいよ桃見が反撃のチャンスを見出したか、糸巻きアピールを見せてのバック取りへ。しかしこれはレッグスピンでハデーメンに切り返され、逆にバックを取っての飛びつき後方回転エビ固めでハデーメンがフォール。チャンスをピンチに代えられた桃見、ここはなんとか2で凌ぎます。するとここから桃見が先に立ち上がり極楽固めで絞め上げていき、起き上がり後は両者のローリングソバットが交錯、その後桃見がサイクロンホイップで投げつけると、ここから一回転ドロップキックをハデーメンにヒット、更にロープへ振ってのトラースキックも決めていき、糸巻きアピール。 ここからのバック取りは見事成功、バックドロップに捕らえます。その後タイガーネックチャンスリーも決めていった桃見、再度バック取りへ、しかしこれはハデーメンがレッグスピンで返し、桃見の背後で片手半上げのアピール、ロープへ走ってのジャンピングネックブリーカードロップを決めていきます。が、この後は立ち上がった桃見がモンゴリアンチョップでハデーメンを倒し、コーナーに登ってマッドスプラッシュ。更にダイヤモンドカッターも決めていき、現時点でペースを奪いつつある桃見、ここから勝負に賭ける必殺「モモミ・ラナ(ミステリオ・ラナ)」を遂に敢行。この技が決まった瞬間、思わずワーッと声を上げた観客、3カウントなるかと固唾を飲んで見守りましたが、これはハデーメンが2で間に合います。 |
必殺技を返された後もペースを逃さない桃見、サイクロンホイップで投げ弓引きガッツポーズを決めると、バック取りからドラゴンスープレックスホイップ。更に正面から組み付きに行きますが、これはハデーメンが腹部へのキックで迎撃、猛攻を帳消しにするがごとくジャックナイフ固めに持ち込み、ハデーメン自らが勝利へのフォールへ。ほぼリング中央で決まりカウントが入るかと思われましたが、桃見が2カウントで脱出、粘りを見せます。 そして立ち上がれば桃見がネックブリーカーで倒していき、バックを取って再びドラゴンスープレックスホイップ。即座にもう一度バックへつくと、ここから2連続目のドラゴンスープレックスホイップ。試合時間は既に16分超、前半丸め込みに苦しめられていた桃見がこの終盤戦で一気に差を覆すのに成功し、この後ハデーメンをうつ伏せに倒して雄叫びガッツポーズを上げると、フィニッシュへ向かうバック取り。が、その直後待っていたのはモモミ・ラナではなく切り返したハデーメンの前方回転エビ固め。 ゴッツァン戦ではこの技で接戦の末敗北を喫しているだけに、なんとしても2で逃げ切りたいところでしたが、無情にもレフェリーは3カウントを叩いて、試合決着のゴング。ハデーメン相手に互角以上の闘いを見せただけに、最後は勝利で飾りたかった桃見。惜しくも今大会白星は得られませんでしたが、Aブロックのリーグ戦線において好勝負を多く残し、光る存在であったことは誰も疑わないでしょう。ハデーメンは後半の試合でポイントが今一つだった部分を最終戦で挽回し、8000pt台を獲得。首位のジェニーに次ぐ2位を狙います。 |
×桃見 美香 対 メチャ・ハデーメン○ (17分10秒、前方回転エビ固め) |
獲得ポイント | 累計ポイント | |
桃見 美香 | 1710pt | 7449pt |
メチャ・ハデーメン | 2210pt | 8037pt |
−第2試合− |
(5524pt) スティーブ・レイナ | VS | サラ・マクドゥガル (5544pt) |
開始1分早々から鎌本乱舞で強烈なスタートダッシュを仕掛けに行くサラ。そこから20秒間もないところでも再び鎌本乱舞を決めていき、サッカーボールキックで追い打ち。更には同じ2分台でもトラースキック、ロープワークからの二段蹴りを次々ヒットさせるなど、最終戦においてもサラのそのスタンスは変わらず。大きくリードを許したレイナがショートエルボーで応戦しようとするも、ステップキックに倒されミニギャングアタックを浴び、4分台にはジャンピングネックブリーカーも決められます。 その後も馬乗りのナックルを喰うなどピンチが続くレイナですが、抱え式バックドロップ、長滞空ブレーンバスターで一時の反撃も決めており、ランニングの二段蹴り、フェイスクラッシャーを喰らった後にもフライングメイヤーからトラースキックをヒット、バックを取られれば前方回転エビ固めで切り返すなど、確実に一発逆転の機会を狙っています。しかしやはり苦しい状況には変わりないか、この後はスモールパッケージでフォールに迫られ、ブレーンバスターを回り込んで凌いだサラがロープへ振ってフェイスクラッシャー。更に二段蹴りもヒットさせ、じりじりとフィニッシュに向かおうとします。 レイナのショートエルボーを喰いつつネックブリーカーで倒し、再びランニングのフェイスクラッシャー。もう一度ネックブリーカーを決めれば馬乗りナックルに持ち込んでペースを持続。しかしレイナもこの馬乗りの体勢から抜け出せば足四の字に捕らえていき、サラの打撃をさばいておいての抱え式バックドロップ。そしてそこから起死回生に挑む必殺「ハードコア・ボム(ノーザンライトボム)」。が、これは身を翻して防いだサラ、方向を見失うレイナをよそに頭指差しアピールで自分が格上であることを強調、バック取りへ行きますが、これはエルボーで返したレイナがもう一度抱え式バックドロップ。 |
ここから大技に畳みかけたいレイナ、この後マシンガン顔面ニーリフトでサラに倒されフェイスクラッシャーを決められますが、蹴りはドラゴンスクリューで返してスピニングトーホールド。そこから旗本バカー!DDTを炸裂させ、バック取り。しかしこれは冷静に見ていたサラがエルボーで返し、ランニングの二段蹴りを後頭部へヒット、そのままカバーの体勢に入ります。これだけの打撃技を喰えば決まっておかしくないフォールでしたが、レイナが脅威的な精神力で、2カウントで逃げ切り。ならばと今度は場外戦に落とし入れるサラが、二段蹴り、ジャンピングバックドロップ、トラースキック、2度目の二段蹴りと猛ラッシュ。 3度目の二段蹴りをかわしたレイナがすかさず場内に戻るも、顔面ニーリフトでサラが迎撃し、力一杯首切りポーズからのランニング二段蹴り。ここからフォールは狙わず、馬乗りのナックル乱れ打ちに。そしてそこからジャンピングネックブリーカーも決めていき、至近距離での二段蹴り、ショートエルボー。更にロープへ振っての二段蹴りも決めていきますが、これはレイナがかわしていき自らロープに振ってのリキマルーラリアット!。魂の込もったこの一撃で逆転勝利を呼び込もうとするレイナが一本指上げアピールを決め、ロープへ走り込んで野川モットバカー!ST0炸裂。 この奮闘に観客からも大いに声援が送られ、更なる大技を期待しようとしたその矢先、立ち上がったサラがミドルキックの連打から後頭部を薙ぎ倒すバスソーキックを命中、そのままフォールへ。逆転勝利への夢は一瞬にして無惨にも打ち砕かれたレイナ、この一撃で完全に意識を失い、肩を上げることなく3カウントのゴング。決着タイムは15分ジャスト、ペースを優勢に保ちつつ時間も有効に稼ぐという策略を最終戦においても遂行し、難なくやってのけたサラが、リーグ戦を勝ち越しで終了。一方勝運こそは恵まれなかったレイナも卓越したレスリングテクニック、小憎いラフファイト、有名選手を模した得意技と三拍子揃ったファイトスタイルで大会中を大いに楽しませ、他に劣らぬ存在感を放っています。 |
×スティーブ・レイナ 対 サラ・マクドゥガル○ (15分00秒、ミドルキック連打→バズソーキック→片エビ固め) |
獲得ポイント | 累計ポイント | |
スティーブ・レイナ | 1500pt | 7024pt |
サラ・マクドゥガル | 2000pt | 7544pt |
−第3試合− |
(5726pt) ゴッツァン | VS | ジェニー・エース (7188pt) |
両者が小技、中技を着実に繋ぎ開始4分が経過した中、ゴッツァンを場外に投げ落としたジェニーが、戻ってきたところを見計らって最初の大技エースクラッシャーを炸裂。その後はゴッツァンが焦らずカチ上げエルボーから足四の字、DDTからギロチンドロップと地道に技を重ねていくも、その後再びエースクラッシャーを浴びせられ、バック取りからジェニーがコブラクラッチの体勢。これは間一髪ゴッツァンが振り払い、阻止します。 そこから足四の字に持ち込み、ヘッドロック、鎌固めと再び地味に体力を削りに行くゴッツァンが、ハンマースローからジャンピングネックブリーカーを敢行。先程の攻めとは裏腹、ここから一気に大技ラッシュに出るゴッツァンが7分デスバレーボム、トラースキックで追撃し、ロープへ振ってのスクラップバスターからギロチンドロップ。更にそこから2度目のデスバレーボムも決めていき、再度ギロチンを落とすとそこからスモールパッケージへ。やられた分を2倍、3倍にしてやり返す、ゴッツァンの凄まじい反撃ラッシュが続きます。 |
フォールを2で返されれば、尚も立ち上がりにデスバレーボムを決めていき、バックについてジャーマンスープレックスホールド。これも返されればまたもスモールパッケージに捕らえるなど、掴んだ勝機は放すことのないゴッツァン。対するジェニーも、これ以上手は喰わまいとゴッツァンをフライングメイヤーで投げ、バック取り。ここからさっきは成功しなかったコブラクラッチスープレックスを今度は成功させ、自らのペースに引きずり込むと、その後エースクラッシャーから2度目のコブラクラッチスープレックスも決めていき、万全の体勢でカバーへ。2度に渡って必殺技を成功させ、自信満々に頭を上下に揺らしてカウントを数えるジェニー、しかしここはゴッツァンがギリギリの2で脱出。 するとここからゴッツァンがカチ上げエルボーでジェニーを倒し、コーナーへ登ってムーンサルトプレスを投下。再び流れを引き戻した感に見えましたが、この後ジェニーがネックブリーカーですぐに体勢を立て直すと、もう一度バックを取り3度目のコブラクラッチスープレックスを炸裂。今度こそは決まっただろうとカバーに行くジェニー、しかしこれもゴッツァンが2で返し、粘りを見せつけます。ジェニーの攻め疲れを狙い、コーナーに寄せ必殺技を狙いに行くゴッツァン、これは動きを読んでいたジェニーが場外への投げ落としで防いで呼吸回復に専念。戻ってきたところを見計らいギロチンエースクラッシャーで叩きつけて、バックを取っての投げっ放しジャーマン。 そこから再度ギロチンエースクラッシャーに持ち込み、フィニッシュを狙うジェニーがバック取り。しかしまだ余力を残していたゴッツァン、エルボーで凌いで握り拳アピール、ランニングから一回転ドロップキックを見舞うと、そのまま得意の丸め込み・ジャパニーズレッグロールクラッチへ。ここまで攻め手が多かったのはジェニーながらも、その分スタミナの消耗も激しかったことをゴッツァンに見抜かれていたか、このカバーを解けずに3カウントを献上。Aブロックのリーグ予選全てを終えた結果、ジェニーはそのまま首位で逃げ切り、2位にはハデーメンがついてパロX選手のワンツーフィニッシュ達成。ゴッツァンは前半での短期戦が響き順位を4位としていますが、予選リーグを全勝で終えるのに成功しています。 |
○ゴッツァン 対 ジェニー・エース× (12分56秒ジャパニーズレッグロールクラッチ) |
獲得ポイント | 累計ポイント | |
ゴッツァン | 1756pt | 7482pt |
ジェニー・エース | 1256pt | 8444pt |