〜予選リーグ最終日・Bブロック〜
<ジャガスキーの控え室> ![]() ![]() ミーシャ: 「やぁ、ジャガスキー!今日でリーグ戦も終わりだね。 頼みのオーナーにも見放されて、宇座子はもう孤立化も同然さ。 ところで、誰を宇座子のパートナーに指名するつもり?」 ジャガスキー: 「オーナーがほんとにアタシ達の提案受け入れたかどうかわかんないけど、 受け入れたんだったら・・・、そうね・・・。 武者逝で最も弱い選手ってのがベターだろうだけど、ここはひとつ宇座子にとって もっと心理的に苦痛を与える選手にするのはどう? ミーシャ: 「へぇ?たとえば?」 ジャガスキー: 「最近、宇座子に代わって天栗がオーナーの側近で活動してるじゃないの。 そいつが宇座子にとって、最も面白くない奴であるはずよ。 そいつを組ませれば、当然宇座子は自分のパートナーの襲撃にも警戒しながら 闘うハメとなる・・・。これ、いい案だと思うけど。」 ミーシャ: 「いいね。あたしもリーグ戦ではアイツに負けてるし、リベンジも出来るわ。 一石二鳥じゃないの。」 ジャガスキー: 「じゃあ、天栗を指名していいわね?」 ミーシャ: 「もちろんよ!」 ジャガスキー: 「じゃ、ビールとウインナー買ってから応援に行くから。じゃね。」 |
アングル提供:琉球。氏
−第1試合− |
(4958pt) 吉澤 ひろみ | VS | 熟女仮面 オゲレッツ (6223pt) |
前回椎名のパンチラッシュで惨敗を喫しているだけに、吉澤に対して同じ手は食いたくないオゲレッツ。序盤は互いに単発の小技を決め合う展開が続きますが、吉澤のチョップ、地獄突きが確実にオゲレッツのダメージを蝕んだか、5分吉澤の未完成ブレーンバスターが決まります。2度目の未完成ブレーンバスターはオゲレッツが阻んだものの、マッケンローで倒した吉澤、起き上がりを狙い正面飛びドロップキックを命中。その後オゲレッツがショルダータックルからストレートアームバーに捕らえるものの、6分終了間際に大技・伝説の右ラッシュを浴びせペースを突き放す吉澤。 ここからコーナーに登り、これまでフィニッシュに用いられてきたダイビングボディアタックをこの段階で敢行、最終戦を勝利で飾りたいという気持ちが技に表れます。この後オゲレッツがコブラツイスト、アームバーと再び渋い攻めに転じますが、バッカンブローですぐに止める吉澤、ここからのランニングネックブリーカーはオゲレッツがかわし、ブレーンバスターで場外に吉澤を投げ落とすも、戻れば吉澤がコーナーへオゲレッツを寄せ、セイバーハンマーの連打。やはりこの試合もオゲレッツがパンチに苦しめられる展開となります。 |
ハンマーでうつ伏せに倒れたオゲレッツの上からチョークスリーパーを掛ける吉澤、これはなんとかオゲレッツが耐え抜くと、先に立ち上がってセントーンを投下、ここからのラリアットアタックは吉澤がかわしますが、すぐさまスイングネックブリーカーに持ち込んだオゲレッツが反撃を狙いバック取り。しかしこれはエルボーで返した吉澤、更なる有利な展開を持ち込もうと、必殺・ガッツ式オーケー牧場!を2試合ぶりに炸裂。 ランニングのキングコングニードロップで追い打ちを重ね、オゲレッツに対角線コーナーへ振られるもアームホイップで持ち直し、ガンをつけてのアッパーカットをヒット。ここから吉澤がコーナーへ登りますが、登りきる前にオゲレッツが立ち上がったため、ポスト技は狙わず降下。この僅かな隙を突いてオゲレッツがフライングメイヤーからアームバーに持ち込み、正面からの吉澤の組み付きも防いで再びアームバー、しかしその後の逆水平チョップに倒れ、ガンをつける吉澤が背後からのフック2連発。 これを喰らった後も腕殺しコンビネーションを決めるなど、頑固なまでに自分のスタイルを突き通すオゲレッツでしたが勝算は薄く。ドロップキックが空を切り、ここから吉澤がバッカンブローを打ち込みOH!アピール。正面からのアッパー、背後からのフックと繋いでのチョークスリーパーに捕らえて、難なくタップアウトを奪取。吉澤が3試合ぶりに白星を飾り、有終の美を獲得。対してオゲレッツは最終戦での首位再浮上ならず、紀所とのワンツーフィニッシュを狙うのみとなりました。 |
○吉澤 ひろみ 対 熟女仮面 オゲレッツ× (12分40秒、チョークスリーパー) |
獲得ポイント | 累計ポイント | |
吉澤 ひろみ | 1740pt | 6698pt |
熟女仮面 オゲレッツ | 1240pt | 7463pt |
−第2試合− |
(6057pt) ミーシャ・フォーリー | VS | 椎名 恋 (5624pt) |
この試合、序盤からカウンターのナックルパート、テキサスジャブを決めていくなど、椎名のパンチに対して全くヒケを取らないミーシャ。2分台にマンディブルクローに捕らえると、その時いつのまにか椎名の額からはおびただしい出血が。自ら得意とするパンチで流血させられるという、この異常事態に椎名の表情も明らかに豹変、ミーシャをコーナーに叩きつけ怒りを込めた馬乗りナックルアローの連打を打ち込んでいき、倒れたミーシャに対しても顔面肘グリに。更にバックを取ってのリバースDDTを決めていき、ミーシャから手首パンチを喰えばボディパンチの連打でうつ伏せに倒し、もう一度顔面肘グリに。 対してミーシャもこの後ストンピング、ネックブリーカー、ジャンピングヘッドバット等、相手の状態を気にせず手数で攻め込みますが、ロープへ振り返しての回り込みDDTで椎名が再びリードを取り、ウラカン・ラナでカバーします。これを2で凌いだミーシャ、椎名をコーナーに寄せていくと、ここで反撃を狙っての串刺し式シャイニングウィザード。しかし、これを喰らっておいて先に起き上がった椎名がコーナーへ駆け上りムーンサルトプレスでフォール。更にロープへ振っての飛びつきジャンピングDDTからすぐさま2回目の駆け上りムーンサルトプレスも決めていき、椎名の猛攻は更なる凄みを増していきます。 |
そこから一気に勝負を賭ける椎名、ダブルアームDDTからムーンサルトフォールでフィニッシュの体勢。決まったかと思われる中、ミーシャが2.9で肩を上げます。この一連の攻めが終わった後でも、休む暇を与えることなくすぐさま次の攻めに取り掛かろうとする椎名、ミーシャを場外に投げ捨てると、ここでこれまでのドロドロした空気を一掃させるような、鮮やかな場外飛び技・宇宙人プランチャを敢行。場内戦に移れば、ミーシャがマンディブルクローで椎名の気道を塞いでいくも、力で振り解いた椎名が振りかぶってのエンジェリック・アローを炸裂。その後にももう一度エンジェリック・アローを打ち込んでいき、コーナーへ登ると指回しアピールから飛びつきスイングDDTを敢行。 ミーシャのラフ殺法も寄せ付けず再びダウンを奪うと、力一杯首切りポーズからフォールへ、行くかと思いきや、流血させられた恨みを晴らすがごとく馬乗りナックルアローの連打へ。それに対して尚も顔面へのストンピングなどを入れ神経を逆撫でさせるミーシャですが、椎名の怒りは鎮むどころか益々燃え上がらせる結果に。マッハパンチラッシュの雨あられからフィニッシュを狙うバック取り。しかしこれはミトクラッチで意外にもミーシャが丸め込みに切り返します。すると起き上がりにミーシャがヘッドロックパンチで椎名を倒していき、アイテムゲットアピール。僅かに余力を残していたミーシャ、フィストドロップを落としていきスタンディングの体勢に戻ろうとしましたが、胸元に当たった椎名のパンチで力なく倒れてしまい、自らうつ伏せ状態。 ここで勝機と見た椎名、力一杯首切りで観客にフィニッシュを宣言すると、そのままラ・マヒストラルで押さえ込み。最後の最後で反撃を見せていたミーシャも、ここで3カウントのゴングを許し決着。これまでの交流戦でもあまり見せることのなかった異様な空気に包まれた流血戦を、椎名が制し、4勝1敗の成績でリーグ戦を終了。対して、武者逝との抗争を軸に試合においても最後まで話題を振りまき続けたミーシャ。今後繰り広げられる特別試合ではどんな結末が待ち受けているのか、期待はただ募るばかりです。 |
×ミーシャ・フォーリー 対 椎名 恋○ (11分03秒、ラ・マヒストラル) |
獲得ポイント | 累計ポイント | |
ミーシャ・フォーリー | 1103pt | 7160pt |
椎名 恋 | 1603pt | 7227pt |
伊智:「ここで、ミーシャのセコンドにいたジャガスキーが リングへ上がりました!マイクを手に取った。」 |
![]() ![]() ジャガスキー: 「どう?ファン達。それにオーナー。ミーシャの試合を目に焼き付けた? でも、これだけじゃないのよ。ミーシャのハードコア魂は、ここからさらに燃え上がるわ! 仇敵・宇座子を相手にね!」 ミーシャ: 「ハードコアの真髄は、ファンを愛する心!そして敵を徹底的に潰すという憎しみの心! ファイモニのリング、宇座子という敵は、その両方を満たすのに最適な環境さ!」 ジャガスキー:「ワタシ達コンビと宇座子の試合のことは知ってるわよね? 今日、ワタシ達はその場で宇座子のタッグパートナーを指名させてもらうわ。 パートナーは・・・・・・・・・・・、」 |
伊智:「ジャガスキーが宇座子のパートナーを発表しようとしたところで、 オーナーと天栗が入場してきました!今リングに上がり、オーナーがマイクを取った。」 |
![]() ![]() オーナー: 「天栗と言いたいところだろうが、天栗はたった今、宇座子のパートナーに付くことを拒否した。 従ってオーナー権限により、宇座子のパートナーはパロX所属の余りモノ、“柳ユウ”だ!」 天栗: 「自分達の思い通りになると思うなじゃきよー。」 |
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伊智:「なんと!?オーナーの口から発表された宇座子のパートナーは、 武者逝の前座で細々と活動している柳ユウ!これはある意味、公平さを考えた オーナーの判断でしょう。どっちが有利でも不利でもない、いや、宇座子側が ちょっと不利か。しかしミーシャとジャガスキーは、これに納得がいかない。」 |
![]() ![]() ミーシャ: 「な…それじゃアタシ達の提案はどうなるのよ!」 ジャガスキー; 「見てなさい!オーナー!ファイモニや天栗に肩入れしていると、 痛い目を見るわよ!」 |
アングル提供:琉球。氏
−第3試合− |
(5353pt) 天栗 秋子 | VS | 紀所 伊代 (6658pt) |
長く続いたリーグ戦のトリを務めるのはパロX所属選手の先輩・後輩対決。序盤はステップキック、拷問コブラツイストなどを中心に使い、若干試合を有利に進めていたのは天栗でしたが、中盤に入れば紀所も同じくステップキックを使用するなどリードを五分にし、先輩の意地を見せつけます。対して7分台でもステップキックを決めていった天栗がここでバックにつくと、再びリードを広げようと、リバースパワーボム敢行。更に天栗砕いちゃいました!に移行しますが、これは紀所がサイクロンホイップで切り返し。ならばと天栗がコーナーへ寄せ雪崩式を狙ったところも、紀所がステップキックに倒します。 その後の一回転ドロップキックはかわして拷問キャメルクラッチに捕らえた天栗でしたが、起き上がったところを紀所がジャンピングツームストンに持ち込みコーナーへ。ポスト上から両手中指を立てて、武者逝を崩壊させてたまるかとアピールする紀所が、ここ最近見せていなかったスイングフランケンシュタイナーを決めていき、フォールへ。カウント2.9というところで危うくピンフォールを凌いだ天栗でしたが、立ち上がれば何事もなかったかのようにステップキックで紀所を倒し、頭指差しポーズ。 ここからが本領発揮か、カウンターの飛びつきジャンピングDDT、ステップキックと繋いでバックを取った天栗が、最初の天栗抜いちゃいました!を炸裂。序盤戦・天栗、中盤戦・紀所、そして終盤戦に再びリードを取った天栗が、締めに取り掛かろうと天栗沈めちゃいました!を決めていきバック取り。これは紀所がレッグスピンで封じ、一回転ドロップキックを重ねて反撃に転じますが、対角線コーナーへ振った天栗がモンキーフリップから、必殺・天栗剥いじゃいました!へ。タップを取れなければコンプリートショットから再度剥いじゃいました!に持ち込み、先輩・紀所相手からギブアップを奪う寸前まで迫ります。 |
苦しい状況に追いやられる紀所がこの後、人工衛生ヘッドシザースに一旦捕らえたものの、コーナー逆さ吊りからのトーキック連打で踏みにじられ、場外に。自らの土俵に引きずり込んだ感のある天栗、場外で毒霧を噴射しましたが、これを寸前でかわした紀所、ここから潜り込むように天栗の死角に入って蟷螂乱舞を炸裂。更に組み付くと、土壇場での形勢逆転に臨む、マットの敷かれてない床でのノーザンライトボム。これで一気に主導権を握り返した紀所、先に場内に移り後から戻った天栗を見計らいグラウンドコブラツイストへ。 先輩選手としての貫禄、そして武者逝本隊を守るという意地にも満ち溢れたこの反撃ラッシュに観客も惹き付けて、カウントの大合唱。劇的な逆転勝利を確信しましたが、野望を打ち砕かれまいと天栗も執念で肩を上げ、脱出。これが決まらないとなればすかさず今度はココナッツクラッシュからトライアングルスコーピオンに持っていき、ギブアップ勝利に出る紀所。声援も味方につけて、後は締めに取り掛かるのみ、解かれれば相手の反撃を喰う前に組み付いてジャンピングツームストンドライバーを決めていき、その場飛びのムーンサルトで最後に賭けるフォールへ。 武者逝の看板を背負った紀所の執念のラッシュに、天栗の心も遂に折れたか、このカバーを返せず3カウントを決めさせ、予選リーグ全試合終了のゴング。前回のオーナーの激に体を張って応えてみせた紀所が、最終戦で高ポイントを稼いで首位を守りリーグ戦終了。2位にはオゲレッツがつき、Aブロックに続いてのパロXワンツーフィニッシュを達成。次回、天栗の洗脳からオーナーを目覚めさせて、武者逝の復権なるか。ベストバウト発表&決勝トーナメントでの動きに委ねられます。 |
×天栗 秋子 対 紀所 伊代○ (14分10秒、ジャンピングツームストンパイルドライバー→ムーンサルトフォール) |
獲得ポイント | 累計ポイント | |
天栗 秋子 | 1410pt | 6763pt |
紀所 伊代 | 1910pt | 8568pt |