ファイモニに怒涛!?の新企画「ファイモニ・アワー」
今までの「実際の試合報告」の形式を実況&解説ヴァージョンにてお送りいたします。


12.2 小阪ホール大会・第2試合
「後藤真希&高橋愛」VS「島袋寛子&MOE」
実況:筋なりよし、解説:イチヒロ(ファイモニオーナー)、ゲスト:紺野あさ美(モーニング娘。)


筋「全国2000万人のプロレスファンの皆様、こんにちは。筋なりよしです。
さて、この「ファイモニアワー」記念すべき第1回目といたしまして、こんな素敵なお客様に来て頂きました。
ファイモニオーナー、そして多方面でプロレス活動を提供しているイチヒロ選手、
そして同期の新メンバーと共に連日連夜、激闘を繰り広げている、紺野あさ美選手です。どうぞよろしく!」

イチ「はい、よろしくお願いしまーす!」紺野「・・・はぃ・・・。あっ、どうも・・・。」

「さて、ところでイチヒロさん。今回ご解説頂くのはこの“トップ選手プラス新人選手”でそれぞれの
チームが構成された闘いなんですが、我々はどんな風に注目すればいいんでしょうか?」

「そうですねー、新人の高橋とMOEがどこまで先輩相手に歯を食いしばれるかってとこでしょうかね。」
「ウ〜ムなるほどぉー・・・。」

「そして紺野選手、同期の高橋選手がこのリングでまさに闘いを始めようという状況なんですがー、
どんな印象を見受けられますでしょうか?」
「・・・愛ちゃんはぁ・・・ダンスを覚えるのが、すごく速いと思います・・・。」「そっ、そうですかー。ほほぉ・・・。」

「まずは両トップアイドルグループのメインヴォーカル同士、後藤と島袋がガッチリと
腕を組み合っていきます、リング上。」

「やや後藤に分がある様に見えますが、イチヒロさん御自身は今の状況をどのように思われますか?」
「うーん、今はそんな感じがするんですが、寛子選手もテクニックがありますから、
まだわかんないですねー。」
「そうですかー・・・。」

「そして島袋がMOEに交代しました。おっとここでMOEがバックドロップで豪快に持ち上げていく!」

「しかし後藤、デビュー間もない新人にも容赦なくギロチンドロップを落としてまいります。
そして、足を掛けての延髄斬りー!かなり今の、入ってるんじゃないですか?」
「結構綺麗に入ってますねー。ちょっとMOE選手の表情がうつろですね。」「これは厳しい状況。」

「MOEがフロントハイキック。ここで後藤が高橋に権利を移しました。沢山の声援が送られています、
新メンバーの中でもダントツの人気者高橋。」「すごーい・・・。」

「確かにMOEの方がパワーで勝っているんですが、高橋も互角な攻めを展開していますねー。」
「はい。決してヒケを取っていないですね。」「ここで早くもMOEがタッチ。」

「おっと高橋が島袋に串刺しのジャンピングエルボーを浴びせていく。かなり気合い入ってますねー。
紺野さんは高橋選手の頑張りを見て、どういった心境をお持ちですか?」
「おもち・・・?お餅はかまくらで一回食べてみたいです。はははっ・・・。」「・・・・・・・・。」「クスッ・・・。」

「そして高橋が腕ひしぎに持っていく。これは結構効いてるみたいですねー。
hiroがちょっと苦悶の表情を浮かべている。」

「が、hiroが高速ブレーンバスターを見舞っていく。フォールが・・・カウント1。
おっとフライングニールキック!高橋の顔面を捕らえていきました。再びフォール、これはどうだ!?
カウント2で返す。ちょっと高橋もこのままだと危ないですねー。」「そうですね。」

「後藤に交代。スモールパッケージホールドで丸めていく。さらにグラウンドコブラツイスト!
高橋の健闘もあってか、ここまで後藤組が順調にコマを進めていますねー。」
「はい、期待以上に高橋がいい動きを見せていますね。後藤に上手くアシスト出来ていると思います。」

「あーっと後藤のデスバレーボム!一瞬にしてhiroの首を真っ逆さまに叩きつけていきました。
そしてジャーマンを2発決めておいて固めにいくゴマキスペシャル。これは危ない、決まったかぁー!?
なんとかギリギリで返しました島袋寛子、hiroであります。」

「そして今度は雪崩式かぁー!?これは切り返してMOEに交代。
ここが後輩のMOEのふんばりどころですね。」「一発決めておきたいところですね。」
「おーっとMOEが後藤の体を軽々と持ち上げる!リストアップスラム。
こういった技がMOE本来の持ち味ですからねー。」

「おっと後藤がクロスアームサンダーファイヤーの体勢、上がるかー!?
これはMOEがなんとかショルダースルーで返しました。危なかったんじゃないですか?」
「今のが決まってたらカウント3入ってたかもしれないですね。」「えぇー。」

「続いてMOEがドロップキックを決めていく。そして後藤を持ち上げた、なんとここで必殺の
ゴーアヘッドドライブ!!新人らしからぬとてつもないパワーですねー。」「すごいですねー。」
「決して後藤も油断はできません。MOE延髄斬りー!」

「交代した高橋がウラカン・ラナを決めていく。そしてもう一度ウラカン・ラナ、これはあっと
パワーボムで返された、カウントが入る、どうだ!?」

「あー高橋もキドクラッチで丸め返していく。そしてフィッシャーマンズスープレックス、カバーに入る、
これはカウントぎりぎりで返していく。高橋がじわじわとMOEのスタミナを奪いにいってますねー。」
「えー、優勢に進めていますねー。この調子で勝ちに行けそうですねー。」「えー。」

「さあMOEをコーナーに登らせた。ここからバックドロップかー?あー決まったぁー!
雪崩式のバックドロップ!高橋が大きなチャンスを迎えましたねー。ここでフォールを決められれば
立派な白星になりますからねー。次へのステップの自信にも繋がります。」

「裏4の字固めに入った、これでギブアップかー!?MOEが苦しい状況をなんとか突破しました。」

「再び高橋がフィッシャーマンズスープレックス、これで決まったかー!?
これもカウント2.9。MOEが粘ります。」「まだまだMOEもいけると思いますがねー。」
「MOEがスキを見計らってニーを落としていきますが、依然として高橋がペースを握っている。」

「鮮やかな上段後ろ回し蹴りからカバーに入る。これはカウント2。そしてロープに振って、
2発目の上段後ろ回し蹴り!さあ、高橋がコーナーに登る。MOEが仰向けの状態。
すかさずフロッグスプラッシュ!これでどうだ、入るか?」

「カウント3ー!!最後は高橋が、大物ルーキーMOEから鮮やかな技の連繋で、勝利を奪いました。」
「よくやりましたねー。見事です。」「(ぽかーん・・・。)」

後藤 ○高橋  対  島袋 ×MOE
(15分51秒、フロッグスプラッシュ)


メインイベント・6人タッグマッチ
「石川梨華&辻希美&加護亜依」VS「中澤裕子&矢口真里&保田圭」
実況:筋なりよし、解説:アシラリアット健固


筋「さあー、お待たせしました。本日のメインイベント、“因縁の対決合同決着戦”6人タッグマッチが
今まさに始まろうとしています。解説は代わって、アシラリアット健固さんにおこしいただきました。
どうぞよろしくお願いします。」健固「はいよろしく。」

「ますはこちらのフリップをご覧いただきたいのですが。」


「さて、このようになっているわけであります。石川が中澤をオバさん扱い、辻が矢口にタメ口発言、
そして加護が保田をオバアちゃん呼ばわりといったようにですねー、まあ複雑な因縁関係が
絡み合っているわけですが、健固さんは今日のこの決着戦を、どういう闘いになると見ていますか?」
「普段はそれぞれの選手が正式なタッグパートナーを従えて闘っているわけですからー、
今回のチームではどちらが息の合ったコンビネーションを見せるかによってですねー、
勝敗が決まってくるのではないかと思いますねー。」
「ウ〜ムなるほどぉー・・・。」

「さあ、まずは中澤がマイクを手に取った。どんな発言をするのか、ちょっと聞いてみましょう。」
中澤「よぉーよぉー、よぉー、なぁアンタたち。わたしはそんなにあーだこーだ言わないけどー、
ヤグチとかの気持ちもわかってあげてよ。それと石川。“あと2年過ぎたら三十路だ”ってセリフには
カチンときたで。もうそろそろ堪忍袋の尾も切れてきたから、遊びはここまでやで。」

矢口「まー石川については一旦済んだことだからもう言わないけど・・・、ツージィ!あんたいい加減にしてよお。
ムシャムシャ食べてばっかしいるからそんなにダルマさんみたいになっちゃって。知らないよ!」

保田「わたしは加護にちょっと言わせてもらう。アンタさあ、わたしは去年ハタチ迎えたばかりなのに
“オバアちゃん”呼ばわりはひどすぎるんじゃないの!?今日という今日は許さないからね!」


(教育娘。チームにやや野次が飛ぶ中、代わって石川がマイクを取ると、場内に歓声が起こり始める。)
石川「ハーイ、石川でーす。みなさ〜ん、こういうコワイ年上の方達はほっといて、
今日は楽しくわたし達を応援してくださいねー。チャーオー!」

(ここで大きな“石川コール”が巻き起こる。半ばあきらめ顔の教育娘。勢、そして辻と加護が
観客に“オバちゃんコール”を求め出す。)

筋「おーっと、場内は混沌とした空気。このまま開始のゴングを鳴らせるのでありましょうか。」

(それから数分後、ようやく場内が冷静さを取り戻し、試合開始のゴングが鳴る。)
「中澤の腕極めフェイスロックで、先にパートナーへ権利を譲ったのは石川。辻が続いてリングに入る。」

「ダウンした中澤に後頭部へ低空ドロップキック!今辻が「クソババー」と声を発したように聞こえたんですが…」
「えぇ。相変わらず辻選手は、やんちゃなところがありますねー(笑)。」「これでいいんですかねー。」
「こういう部分が彼女の強さの部分も引き出しているわけですから、ありと見ていいんじゃないですかねー。」
「さあこれに怒りを見せている中澤、力で強引に辻をねじ伏せていく。」

「ここで早くも辻が加護に交代しましたねー。中澤組がこの試合、有利に進めていると見てよろしいですか?」
「攻めでは確かに中澤組が優勢ですがねー、辻選手と加護選手の繋ぎが非常に噛み合っていますから、
守りの上手さで石川組が体力を上手に温存していると思いますよー。」
「なるほどぉー。」

「ここから矢口対加護の局面に変わりました。矢口がコーナーにショルダーで打ちつける。
ロープに振って、ラリアットを加護がかわした、しかし、矢口ショルダーネックブリーカー。
このへんが矢口の得意とするインサイドワークですね。」「そうですね。バランスがとれていると思います。」

「おっとしかし加護がマウントを取って、掌底の連打。今はまだ矢口が体力を残しているんですがー、
後半にこれを喰らうと危険ですね。」「総合系の技ですから、スタミナが余っている場合でも一発で
決まってしまう場合がありますからねー。」


「交代した保田が、鋭いサッカーボールキックを見舞っていく。そして加護が辻にタッチを求めました。
あえて石川でなく辻にタッチを求めるというのも、二人が息を合わせている証拠ですね。」「その通りですね。」

「その辻に容赦無く保田がキックを連打。おっとここでフィニッシュ技の、フィッシュストレッチスリーパーに
持っていった。この試合の保田、中澤と矢口もそうなんですが、いつも以上に何か、「やってやるんだ」という
気迫が感じられますねー。」「このまま放っておけないんだという気持ちの現れですね。」

「トップロープから保田がローリングセントーンを見せていく。あまり反撃が出来ない状態で、
辻が石川に交代しました。なかなか石川組がチャンスを見出せないまま、試合時間が経過していきますが、
この後の展開はまだどうなるか分かりませんか?」「う〜ん、まだまだわかんないんじゃないですか?」