3.23「チャレモニ」VS「ミニモニ」4対4イリミネーションマッチ 特別レフェリー:チャーミー石川、特別リングアナ:後藤真希、吉澤ひとみ 試合時間:1試合15分間、綱引きマッチメイク方式 −中澤裕子の卒業試合も目前に控え、期待さめよらぬ昨今。 そしてそれともう一つ、ファイモニマットを騒がしているという上で忘れちゃならないのが、 「チャレモニ」と「ミニモニ」による長期に渡って続いている抗争だ。 2週間ほど前に行楽園ホールで行われた3本勝負8人タッグマッチでは、一敗した後からの大奮闘により、 見事に逆転勝利を手中に収めたミニモニ。そしてリーダー矢口からのマイクパフォーマンスで 「次の武闘館で決着をつける」と言い残し、ここ二本武闘館で4対4の完全決着戦イリミネーションマッチを 行うこととなった。 特別レフェリーを務めるのが御存知「チャーミー石川」ということで、やはりチャレモニチームからは 熱い非難が浴びせられた。 中澤「なんでチャーミーがレフェリー務めんねん。試合を裁くことなんてほんまにできるんか?」 飯田「おめぇはカントリーの仕事行ってろよぉー。ほんとならおれが入ってたはずなのに…。」 だがチャーミーはいつものようにシカトしながら、 「今日は皆さん、最後まで思いっきり楽しみましょーねー!チャーオ!」とお決まりのセリフ。 すると会場からは大歓声のチャーミーコールが巻き起こる。選手のことはお構いなしと言わんばかりの 人気ぶりに、これはただただ苦笑を浮かべるばかりのチャレモニ陣営。 だがミニモニチームは明るい笑みで手を振って声援に応えている。そして矢口が 「今日の試合、ミニモニが絶対勝つんで応援よろしくー!!」と会場を更に盛り上げる。 すると今度は場内大歓声のミニモニコール。それに負けまいと中澤が、 「こないだの試合はミニモニに負けちゃいましたが、今日の試合は絶対に負けへんでー!!」とアピールするも、 なんとこれはブーイングコールが起こってしまう…。まるで卒業試合のことは忘れてしまったかのようだ。 屈辱を受ける形となってしまった中澤をなだめるように飯田が、 「いいよいいよ裕ちゃん。卒業試合のことなんか忘れてさあ、今日はパーッと盛り上がろうよ。」 と慰めるつもりで言ったのだろうが、その“天然”が災いして中澤は、 「それどういう意味やねん。かおりも卒業試合のことなんかどうでもええんか、なあ。」と早くも仲間割れ、 お互いがフロントキックのかまし合いに。それを取り押さえようと安倍と保田が駆け寄るが、 加護と辻が2人をドロップキックで一蹴し、場外へ引きずり込む。 そして矢口は「犬猿の仲」で知られる飯田と、中澤への合体パワーボム。 試合開始前だというのにリング上はめちゃめちゃになり、会場は興奮の熱気に包み込まれる。 これでは本当の試合を始めることができず、無効試合になってしまうのではと危ぶまれたが、 意外と冷静に選手達が立ち直りし、速やかに綱引きによる選考が行われた。 そして決まった第1試合は、「加護」対「保田」に。第2試合は「ミカ」対「飯田」、第3試合「辻」対「安倍」、 そして最終戦は「矢口」対「中澤」という、卒業試合の前哨戦を行う形となった。 第1試合「加護」対「保田」 −それぞれの試合時間は15分間の早期決着戦ということで、どの試合も序盤から激しい大技の応酬を展開した。 まずは加護と保田の試合から見ていこう。 加護がコーナー、ロープ、エプロンと変幻自在にスタナーを繰り出し早期決着を狙いに行くが、 ひるまない保田は重たいヒザ蹴りなどで、加護の動きを止めにかかる。 テクニックを駆使した様々な技で保田のスタミナを奪いにいく加護だが、 試合開始6分、場外へのブレーンバスターを失敗し、保田からヤスダースクリュードライバーを決められてしまう。 間髪を入れずに保田はダブルニープレスを連続で叩き込み、そこからダイビングでのニーパットを決める。 試合運びや技の繋ぎ方の上手さには定評のある保田。攻め入る隙を与えないまま、 ぺディグリーを完全に決めてフィニッシュへ。だがレフェリーのカウントは2.9。 レフェリーのチャーミー石川のカウントが遅いのではないのかと保田が抗議し、 食い下がりながらも必死に「いけません、いけませんわー」と理解を求める石川。 その姿を見た歓客が「チャーミー、がんばれー!」と励ます声も。 そこを後藤がリング内に入って保田を説得し、そのうち吉澤も加わってその場をなんとか逃れる。 自力でまだ起き上がることの出来ない加護。保田がタイガードライバーを難なく決めて、再びフィニッシュ。 カウント2で加護が自力で返す。三角絞めで今度はギブアップを狙うが これも加護が、力を振り絞って技を解きはずし、勝たせにいかせない。 そして加護がブロックバスター、剃刀ブレーンバスターと連続で投げつけてタイガーネックチャンスリーを 決めにかかるが、これは逆さ押さえ込みで切り返される。 一瞬の隙を突いた保田がランニングボディニーリフトを決め、そこから二度目のぺディグリーを見舞い、 フィニッシュ。二度目のぺディグリーはかなりの急角度で打ちつけて決まり、加護はうつろな状態のまま 片エビ固めでカウント3。保田のインサイドワークのよさが光った一戦だった。 第1試合 ×加護 対 保田○ (13分13秒、ぺディグリー) |