ファイモニ「最強アイドルコンビ決定リーグ戦」

〜リーグ最終戦の試合カード〜

・第1試合 「石川&吉澤」VS「りんね&柴田」 ・第3試合 「加護&辻」VS「中澤&福田」
・第2試合 「矢口&ミカ」VS「今井&島袋」 ・第4試合 「市井&保田」VS「平家&アヤカ」



第1試合「石川&吉澤組」対「りんね&柴田組」


この試合で石川・吉澤組が勝利し、加護・辻、市井・保田両方が負ければこの時点で石川・吉澤組の優勝となる。
相手はりんね・柴田組、もちろん石川・吉澤は負けることなど考えず自信を持って決戦に挑むことだろう。
だが波乱の結末が連続のこのリーグ戦、可能性は決して0%ではないはず。
ここで劇的な2勝目を挙げることができるかりんね・柴田組。

そして開始のゴング。このまま簡単に栄冠を渡すわけにはいかないりんね・柴田、序盤はテクニカルながらも
堅実な技の繋ぎで押していく。タッチワークでは石川・吉澤に引けを取っていないりんね・柴田。
吉澤にやや捕まり気味になりながらも、パートナーへのタッチによって流れを引き戻す。

中盤にさしかかると、石川が卍固め、場外での串刺しDDTで積極的に勝負に出る。だが柴田も石川へ
ストレッチボム。フライングニールキック、エクスプロイダーを食らった後も相手のお株を奪うような卍固め、
そしてそこから2発目のストレッチボムを決める。優勝候補No.1チームに全く恐れることなく、
真正面からぶつかり合う。

石川交代後の吉澤から高角度パワーボム、オレンジクラッシュを決められてしまい、ピンチに立たされる柴田。
お返しのスパイラルボムもショルダースルーで返され、場外へ落とされる。

りんねへも猛ラッシュの吉澤。次々と流れるように18番技を繰り出していき、勝利を目前に近づけていく。
あっという間に窮地に立たされたりんね。もう一度挽回したいところだが、オレンジクラッシュで
カウント3が入り、吉澤が力量の差を見せつけた。

石川 ○吉澤  対 ×りんね  柴田
(16分31秒、オレンジクラッシュ)


第2試合「矢口&ミカ組」対「今井&島袋組」


この日も体調が良好な状態で、元気なファイトを見せる矢口・ミカ。表情にも自信が満ち溢れている。

中盤に入ると、今井・島袋が徐々にペースを速め始める。今井がミカへスクリューハイキックを見舞い、
その後場外に落ちたミカへコーナーポストからのダイビング延髄斬りを決める。

ミカから交代を受けた矢口もここから奮闘。ビッグバディボムを今井に決め、続く島袋へはマリッペスパイクを
豪快に繰り出す。そして袈裟斬りチョップラッシュ→ダイビングボディアタック、袈裟斬りチョップラッシュ→
ウルトラタイガーアタックという珍しい連繋技も飛び出し、このまま勢いで勝ちを収めたい矢口。
だが島袋もやられた後は必ず自分の持てる技で反撃し、ムーンサルトプレス、ブリザードスープレックスなどで
矢口にも逆にピンチを与えさせる。

先に味方のタッチを受けたのはミカ。リング内に入って直後にココナッツバスター、ダイビングヘッドバットを
決めていくが、島袋も裏投げ、前転式飛びつき逆十字、ブリザードなどで決して屈することなくミカへ抵抗する。

場外戦ではミカがココナッツバスター、アロハクラッシュ、ドラゴンスリーパー、アメリカンパンチラッシュ。
交代した今井へもカナディアンロッキーバスター。完全にミカ一色のムードに染まったかと思いきや、今井が
気合いで出したランニングパワーボムがカウント3寸前、そして切れ目無くサンダ―ファイヤーパワーボムで
もう一度叩きつけフォール。これが完全な状態で体を丸め込み、大逆転のピンフォール勝ち。

優勝をあと1歩で逃した今井・島袋組だが、最後にはキッチリと強さを見せつけての勝利を手にした。

矢口 ×ミカ  対 ○今井  島袋
(20分20秒、サンダーファイヤーパワーボム)


第3試合「加護&辻組」対「中澤&福田組」

これに勝たなければ優勝決定戦に持ち込めない加護・辻組。その迎え撃つ敵はつい最近まで首位を
守っていた強豪、中澤福田組。パワーの差でかなり苦戦を強いられることだろうが、「自分達なら勝てる」という
自信を持ってこの試合に臨んでもらいたいところだ。

前回のりんね・柴田組戦同様、序盤から押されている状況の加護・辻。幼いながらも勝たなければならない
というプレッシャーを人一倍に感じているのだろう。

福田得意の頭突き攻撃が連続で辻の頭部に入る。そしてノーザンライトボムが2連続で決まり、一気に
勝負に出る福田。これまで以上に頭突き技を炸裂させている福田、加護へも連発しそこから
高角度抱え式バックドロップ、ダイビングHOLD ON ME!に繋ぎ、じりじりと追い込む体勢に持っていく。

思い通りに技を仕掛けられない加護、いつもの持ち味を発揮できないまま、勝負は終盤にさしかかる。
剃刀ブレーンバスター→テキサスクローバーホールドでようやく加護が流れを変えにいけるかと思ったが、
その後福田にパワーボムを決められ奇しくも3カウントを入れさせてしまう。
これにより加護・辻組が惜しくも優勝を逃した。

×加護  辻  対  中澤  福田
(13分21秒、パワーボム)


第4試合「市井&保田組」対「平家&アヤカ組」

加護・辻とともに、優勝決定戦の切符を掴んでいたもう一つのチームが市井・保田組である。
相手が若手ということで、加護・辻と比べれば勝率が高い試合と言えるものの、大物食いをいつでも狙える
状態にある平家・アヤカ組、今日はなにかいつもにはないような殺気じみた雰囲気が感じられる様だった。

その予感は的中、市井・保田組にいつもの強さが感じられず、お互いが押された状態でパートナーに
タッチを求めている。

それとは対照的に、爆発的な猛攻を見せているアヤカ。ラリアットアタックを連続でクリーンヒットさせ、
ダイナマイトニー→ダイビングラリアット、回り込みDDT、ジャンピングパワーボムと決定打を次々に出していく。

終盤からようやく保田が本領を出し始める。平家へ後頭部への低空ドロップキック2連発、ダブルニープレス、
ニールキックなど鋭い技を正確に当てていく。そしてミラクルエクスタシーを喰らった直後にY・S・D。
アヤカへも攻撃を持続させるが、不意を突かれてジャンピングパワーボムを決められる。

大物食いまで刻一刻に迫ったアヤカ。保田のインサイドワークに阻まれつつも、勝利を確信し堂々とした
重みのある技を、一発一発着実に決めていく。そしてフランケンシュタイナー後に保田へ3発目の
ジャンピングパワーボム。この技でのフィニッシュにかける意気込みがこちらにも充分に伝わってくる。
その熱い想いが、遂に保田にカウント3を入れさせる。

大歓声の中、両腕を力一杯に挙げて勝利をアピールするアヤカ。
これはファイモニの新たなる可能性を提示させた一場面だった。

市井 ×保田  対  平家 ○アヤカ
(16分48秒、ジャンピングパワーボム)


―放送席、放送席。ファイモニタッグリーグ戦を見事優勝で飾った、石川選手と吉澤選手にお話を伺います。
改めて優勝、本当におめでとうございます。

石川「ありがとうございまーす。本当に優勝できるとは思わなかったんで、すっごく嬉しいです!」
吉澤「ここまで来れたのもみんなのおかげです。みんな最後まで応援ありがとう!」

―数々の熱い試合が繰り広げられましたが、その中でも特に印象に残っている試合はなんでしょうか。

石川「飯田さんと石黒さんとの試合がすごい印象に残ってます。試合に勝つことよりももっと大切なことを、
飯田さんと石黒さんに教えてもらったような気がします。

吉澤「ヨシザワはやっぱりごっちんと安倍さんとの試合かな。あの時は本当に「倒してやろう」って
気持ちになってましたから。あの試合によって仲が戻れたからよかったです。


―それでは最後にファンの皆様へ、これからの闘いに向けての熱い意気込みをお願いします。

石川「もうネガティブなイシカワにはなりません!これからはどんどんポジティブなイシカワを見せていきますので
期待しててください!」

吉澤「自分達が最強のチームだっていう自信がついたんで、持っているベルトも何回でも防衛していきたいと
思います。とにかくこれからのヨシザワも気合いを入れていくんで、よろしくお願いします!」




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