第１試合「後藤＆安倍組」対「中澤＆福田組」 石川・吉澤戦に敗れ、優勝するためには絶対落とせない中澤・福田組のこの一戦。 後藤・安部組も、これがリーグ戦最後の試合ということで、勝利を飾って締めくくりたいところだろう。 中澤が洗練されたグラウンドテクニックで後藤の体力をじわじわと削りにいく。 ラフ技の多い中澤だが、確実に寝技を狙いに行ける器用さを持っているのが中澤の強みである。 その後に後藤対福田の組み合わせになると、先程中澤にやられた分を取り返すとばかりに ギロチンドロップのラッシュ。フライングニール、セントーン・アトミコを決められ福田、抵抗できないまま 中澤へ交代。そしてブレーンバスターで中澤を場外へ落とし、後藤「ＯＨ！」アピール。そして中澤へも ギロチンドロップを２連続で当て、ジャーマンスープレックスホールド。いつも以上に気合いを入れている後藤。 後藤のスピードに押されている中澤。クロスアームサンダーを２連続で決められ、ピンチに追い込まれる。 福田へ交代するが、そこから後藤が更にスパート、グラウンドコブラで積極的にフォールを狙う。 そして交代後の安倍も場外へのウルトラタイガードロップ。若さを前面に押し出し中澤へプレッシャーを与える。 リングイン後にナッチクラッチで福田をカウント２．９に追い込む。そして後藤が羽交い締めにさせて延髄斬り。 しかしそのあと福田が様々なバリエーションで頭突きの連打。そこからヒールホールド、ストレッチバスターで 反撃に出る。 だが場外戦で安倍がハリケーンドライバー。そしてリングイン後に後藤デスバレーボム。 中澤交代後に後藤、熾烈な固め技のラッシュで襲いかかる。デスバレー後にグラウンドコブラでリング中央、 万全の体勢でフォール。しかし絶対負けられない中澤はこれも寸前で切り返す。そしてバックブロー、 ラリアットアタックをクリーンヒットさせ、厳しい状態の中でも意地でドクターボムを炸裂。 まだ返す余力のあった後藤、その後にこの試合３度目のデスバレーボムで渾身のフォール。 これでようやくカウント３が決まり、最終戦を見事勝利で収めた。これにより、他のトップチーム全てが 一敗をしなければ優勝決定戦に持ち込めないという、厳しい条件下の中澤・福田。この試合だけは 勝っておきたかったであろう・・・。 中澤「あ～、メッチャクヤシイ！明日香もこの試合負けて悔しくないわけがないやろー？」 福田「うん。でも通ってる学校がいつ抜き打ちテストやるかわかんないから、このあとすぐ家に帰って 勉強しなきゃいけないから。」 中澤「ま～ったくよく勉強する子やのぉー（笑）。」 （２３分０６秒、デスバレーボム→背面式片エビ固め） 第２試合「飯田＆石黒組」対「平家＆アヤカ組」 若手組を相手に堂々としたファイトを見せつける飯田・石黒。平家のセクシーな筋肉アピールも見られたが、 試合終盤は飯田・石黒が完全にペースを味方につけ、ワイルドボムをこれでもかと乱発する飯田が、 デスバレーボム、高速ジャーマンとアヤカを完膚なきまでに叩きのめし、何もさせないまま早い段階で 決着をつけた。 （１５分２９秒、ワイルドボム） 第３試合「加護＆辻組」対「りんね＆柴田組」 序盤、りんねに押されっぱなしで元気のない辻。前半はりんね・柴田が優勢に試合を進め、 雲行きの怪しさが心配される加護・辻。 辻に元気を与えさせようと、加護がマウントモンゴリアン、外道クラッチなどを繰り出すが、 回転エビ固め、キドクラッチを決めてりんねがプレッシャーを与えさせる。 後半、辻がいつもの調子を取り戻し、柴田へファイヤーバード、そしてチャッキリストレッチを連続で決めて 流れが変わり始める。しかしりんねが回転地獄蹴り、タイガーネックチャンスリー、デルフィンスペシャルⅠと 大技のラッシュですぐに流れを引き戻す。加護へもりんねクラッチを連発し、勝利がすぐそこに見えているりんね。 加護の切り返しのキドクラッチがカウント１。俄然、不利状況の加護なのだが、その後のマウント掌底で いきなりレフェリーがりんねのギブアップコールを認める。一体何が起こったのか判らないこの結末。 ビデオで見直すと、加護のビンタラッシュによってりんねが打ち所の悪い部分に当たり、意識を消失。 これ以上は危険と見なしたレフェリーが試合を止めたということだったらしい。リーグ戦始まって以来の 突然のハプニングにより、今後の展開がますます予測不可能になってきた。 （２４分０８秒、マウント掌底） 第４試合「市井＆保田組」対「今井＆島袋組」 ここでどちらか負けた方が自力優勝を逃してしまうという、どちらも負けられないこの試合。 序盤、保田がキックを的確に当てていき、ＤＤＴ、キチンシンクなど安定した技の繋ぎで持ち味を存分に発揮。 相手二人を一人で任せている状態になるほどの絶好調ぶりを見せている保田。今井へダイナマイトニー、 交代後の島袋へもそれを難なく決めていく。そしてバックを取ってタイガースープレックス’８５。さらには ぺディグリー→チキンウイングフェイスロックの連繋。まさに勝利の方程式を完全に作り上げている市井・保田。 しかし島袋のバックドロップからのフォールをギリギリで返すという状況の保田。ここをすぐさま市井に 交代したのが功を制す。元祖フランケンシュタイナー、ブリザードスープレックスで島袋が今井へ交代。 ここで今井が挽回したいが、市井にスーパーボムを決めさせてしまい、今井危うし。なんとか返すことが できたものの、その後のバックマウント取りに失敗し、市井マッドスプラッシュ。 ジャンピングツームストン→ダイビングヒップアタック→スピニングトーホールド、ジャンピングツームストン→ 馬乗りパンチと余裕をもって仕上げに取りかかる市井。尻叩きアピールで今井へ屈辱のフィニッシュ宣言。 そしてバックを取ってのマヤ式ジャーマンスープレックスでカウント３が入り、市井・保田組が快勝。 残念ながら「元祖アイドルプロレス」の意地を見せられなかった今井・島袋組。 これで石川・吉澤、加護・辻、市井・保田の３チームがニ敗を守り、首位となった。 今井「モーニング娘。さんも強くなりましたよねェー。優勝出来なかったとしてもこれで充分満足していますヨ。 モーニング娘。が入団ばっかしの頃は赤ん坊同然だったけど、今は立派な娘さんになりましたよぉ（笑）。」 （１８分１７秒、マヤ式スープレックス） |