GRANDPRIX '2002

−イロモノ編・予選Bブロック−



〜第4試合〜
ドラゴン・ドリーム VS 春風どれみ


受け身の名手であるどれみ、その巧さを相手に見せつけるように、序盤「レア(立ちスピアー失敗→顔面強打)」を連発。ドラゴンこれに惑わされず、バックブリーカーをスモールパッケージホールドで切り返したり、腕四つからカニ挟みに持っていくなど、動きをよく見ています。

自爆技を何度も見せつつ積極的に攻めているどれみ。シュミット式バックブリーカーを今度は成功させてスリーパーホールド。再びバックブリーカーからランニングサンセットフリップへ連繋。ドラゴンはドラゴンスクリュー、ハイキック、ロメロスペシャルなどで対抗します。

中盤は比較的静かな攻防で終わり、後半戦へ。開始7分、どれみがアメリカンパンチラッシュ2連続。ヒートがかかってきます。トーキックからキャメルクラッチ、そこから「がむしゃらパンチラッシュ(マッハパンチラッシュ)」。コーナーに登ってダイビングショルダーアタックに繋ぎ、リードを広げます。

バック取りをレッグスピンで防ぎ、ロメロスペシャルに持っていくドラゴンですが、再びがむしゃらぱんちラッシュを浴びせられ、必殺「ドド・スプラッシュ“とんでけぴゅ〜♪”(マッドスプラッシュ)」が炸裂。さらに3度目のがむしゃらパンチラッシュでどれみがドルフィンアピール。ロープに走り、「ウェルダン(走りスピアー)」を命中、ペースを持続させます。


なんとかこの現状を打破したいドラゴン、体はボロボロになりながらも高速ブレーンバスター、ペンデュラムバックブリーカー、ギロチンドロップなどで必死に反撃します。しかしブレーンバスターで場外で落とされると、場外マットで串刺しDDTを喰らってしまい、逆転のチャンスは無惨に打ち砕かれます。

場外でもドルフィンアピールをふてぶてしく決めるどれみ、場内へ戻ると即座に「マジカル・ステージ(オリンピックスラム)」を敢行、回復の暇を与えないままフォールの体勢へ、これで3カウントが決まり、優勝候補どれみが期待通りの強さを見せつけました。

×ドラゴン・ドリーム  対  春風どれみ○
(12分06秒、マジカル・ステージ→背面式片エビ固め)




〜第5試合〜
鈴リン★RINNE VS プリンセス りんこ


試合前半、意外にも有利に進めているのはりんこでした。開始15秒で放ったRINNEのラリアットも落ち着いてかわし、ヘッドロックで側頭部を何度も絞め上げ妄想ワールドにいざないます。そして開始6分でローリンコクレイドル。

シード獲得戦ではイチ・ヒロ子から圧勝したRINNE、リストアップスラムでパワーを見せますが、この試合調子が良くありません。逆に絶好調のりんこ、8分台でベリートゥベリンコ、ローリンコバックドロップと立て続けに技が入ります。

更に9分台、カレリンコ・リフト。“リンコ”と名の付く技が次々に繰り出されます。11分台には2発目を決めて回転エビ固めでカバー、2カウントを入れさせ追い込んでいきます。さらにマヤ式ジャーマンで再びカバー、勝利まで後一歩に近づきます。

しかしここからRINNEが反撃に。ブレーンバスターから助走をつけてラリアット、閂スープレックス。りんこもタイガースピンからローリンコサンダーを決めたものの、2発目のラリアットを喰らい、先行きが危うくなります。


前半の勢いはどこへやら、ここからはRINNEペースに。14分、ハイアングルチョークスラムを豪快に決めチャンス到来。途中、りんこが場外のRINNEに対し筋肉アピールで挑発するなど余裕を見せたかに思えましたが、スピニングトーホールドの連発に苦痛の表情を浮かべます。

この後ジャンピングボムを2で返し、ローリンコエルボーからの四の字、走ってのフランケンシュタイナーでようやくりんこがチャンスを迎えましたが勝利はまだ遠く。一発の重みで勝負していたRINNE、途中呼吸困難のアクシデントを迎えつつも決めた「rin★ドリームブリッジ(ブリザードスープレックス)」で3カウントが入り、パロXでは珍しい20分を超えるロングマッチにピリオドを付けました。

○鈴リン★RINNE  対  プリンセス りんこ×
(20分08秒、rin★ドリームブリッジ)




〜第6試合〜
佐倉 桃香 VS カゴちゃん


コスチュームにしても、ファイトスタイルにしても共通部分が多い両者。試合の方も、序盤はお互いにカニ挟みでグラウンドを取り合うなど息もぴったり。突発的に大技を仕掛けることもなく、パロXらしい静かな攻防で前半を終えます。

巧みに足を引っ掛け倒してのエルボードロップが主軸の佐倉。好調な滑り出しで、開始4分チンクラッシャーを決めます。カゴちゃんは序盤、地獄突きに徹し過ぎる部分もありましたが、中盤からはテキサスクローバーホールドを随所で決め、らしい攻めを展開します。

じりじりと体力を奪いチャンスを伺うカゴちゃん、8分台にテキサスジャブを決めるとバックを取り、静寂を打ち破るコブラクラッチスープレックス。さらに「あいぼんばすた〜(筋肉バスター)」、鬼童クラッチでフォールに入り、一気にフィニッシュ体勢へと持ち込みます。

思ってもみない大技ラッシュを受けた佐倉も、顔面肘グリからスモールパッケージホールド。しかしカゴちゃんが再び鬼童クラッチへ。カウント2.9、試合は急激な展開で終盤を迎えます。


この後も容赦ない危険技を連発するカゴちゃん。なんと場外でもコブラクラッチスープレックス、あいぼんばすた〜を決め、一度始まった暴走はまだまだ止まりません。場内に戻るとドルフィンDエルボー。

佐倉もロープワークからのフェイスクラッシャー、カニ挟みからの顔面肘グリと趣向を凝らして反撃しますが、大技にいかせないカゴちゃん。この後ブロックバスターホールドが綺麗な角度で決まり、カウント3を入れさせました。これにより、2回戦はありそうでなかった「TRWvsファイモニ」のシングル対決が実現されます。

×佐倉 桃香  対  カゴちゃん○
(13分32秒、ブロックバスターホールド)



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