−オリジナル編・予選Aブロック−
〜第1試合〜 黒澤 凛 VS 七瀬 美夕 |
試合序盤はお互いが華麗なインサイドワークを展開。対角線コーナーに振られてもバク転で切り返す七瀬と、伏せかわしや背面取りを用いてのロープワークを見せる黒澤。この後の接戦が予想されます。 開始4分、七瀬がローリングクレイドルを決めれば黒澤はブルドッキングヘッドロックを2発。ローリング袈裟斬りチョップで再び七瀬に主導権が移ると、黒澤のお株を奪うようなリバースパイルドライバーを炸裂させます。 さらにフロントスープレックスホイップ。怒りに火をつけたか、黒澤がロープに振ってのカウンターナックルアロー、そして串刺しDDTをえげつない角度で決めにいきます。 |
ここから予想した通りの接戦が繰り広げられます。先ほどのDDTを喰らった直後に七瀬が黒澤をコーナーポストに登らせて、スパイダージャーマン。指を回すアピールから、スーパーウラカン・ラナでフォールへ。鮮やかな連続攻撃を見せます。 黒澤もこれに負けず、ゴールデンレフトからダイビングショルダー。七瀬の裏投げ、振り子式ダイヤモンドカッターで再びペースを奪われたかに見えたものの、高角度抱え式バックドロップ、フロントハイキックから「クロコダイルデスロック(逆エビ反り固め)」へ。 そして11分、先ほどはお株を奪われた「パニッシャー(リバースパイルドライバー)」を解禁。そこからクロコダイルデスロックに繋ぐ必勝パターンで、七瀬をタップに追い込みます。 |
串刺しDDT、高角度抱え式バックドロップも決まり、このままフィニッシュに持ち込みたいところですが、七瀬も2度目の振り子式ダイヤモンドカッター、捻り式バックドロップで確実に反撃を決めており、勝敗の行方は判りません。 死力を尽くしたこの戦い。七瀬がジャンピングエルボーを決めると雄叫びガッツポーズ。最後の勝負に出ます。ランニングフラッシングエルボーで追い打ちし、黒澤が起き上がったところをこの試合3発目の振り子式ダイヤモンドカッター。 ここからのフォールで遂に3カウントが入り、ベストバウト級の大激戦は、夢女の七瀬が勝利を手にしました。 |
×黒澤 凛 対 七瀬 美夕○ (15分42秒、振り子式ダイヤモンドカッター→片エビ固め) |
〜第2試合〜 凄井 宇座子 VS N.W.エイミー |
武者逝包囲網のエイミー、まず最初に待ち構えるのはミス武者逝・凄井宇座子。ディック・スレンダーを彷彿とさせる脚殺しを展開するエイミーに対し、宇座子はアームブリーカー、ニースタンプなどで腕を攻撃します。 しかし、ブレーンバスターはことごとく切り返され、華王の時と同様に容赦なき攻撃性を実現できない宇座子。それに対しエイミーは関節蹴り、スピニングレッグロック、拷問逆片エビ固めと容赦なく脚を攻め続け、ペースを握ります。 |
中盤に入ってもエイミーのペースは変わらず。パンチラッシュはもちろんチョーク攻撃、マンハッタンドロップまでも決めていき、余裕の首振りアピール。8分台で後方回転エビ固めを決め、初めてフォールを狙います。 宇座子は後転ネックロック、胴絞めスリーパーなどの寝技しか出せておらず、エイミーの体力はピンピンのまま。場外でジャンピングパイルドライバーを決められてしまうなど、後輩にいいところを見せられぬまま完敗という、最悪の結末も脳裏に浮かびます。 |
結局反撃のチャンスを与えることなく終始脚殺しに徹したエイミー。13分にスモールパッケージホールドで楽々3カウントを奪取。身動きできない宇座子とため息まじりの歓声をあざ笑うように両手振りアピールを見せ、早々とリングを後にしました。 本番に弱い宇座子をまじまじと見せつけられたこの試合、皮肉ながらも後輩に後を託すこととなります。 |
×凄井 宇座子 対 N.W.エイミー○ (13分04秒、スモールパッケージホールド) |
〜第3試合〜 愚麗豚 舞多 VS 柴井 太呂香 |
序盤有利に進めているのは柴井。パワーにはパワーで対抗、ハンマーパンチを何度も打ち下ろし、相撲タックルも敢行。1分台でコーナーヒップドロップを決めるなど、気合い充分。 2分台ではぶっこ抜きブレーンバスターで舞多を場外に落とし込みます。快調なペースが続き、4分台ではカウンター踏み込み掌底からダブルニードロップ、そこから「ハラハラもみもみ(ストマッククロー)」に繋ぎ、早くもフィニッシュへ持ち込みます。 |
さらにアニマルポーズからジャンピングハイキック、串刺し踏み込み掌底から捻り式バックドロップ。再びアニマルポーズを見せてのハラハラもみもみと、武者逝ここにありのファイトを見せます。 ショルダーネックブリーカーを多用して密かに反撃の機会を狙っている舞多。スモールパッケージを2回とも2で返し、リストアップスラム、踏み込み式地獄突きへと繋ぎます。すると9分台に、起死回生の「寝豚砕(フィッシャーマンDDT)」。猛反撃を開始します。 |
ストラングルホールドαを耐え抜いた舞多、トラースキックをカウンターで、ゴールデンレフトを挟んでトラースキックを背後からも決めていきます。 しかし体力的に余裕があるのは柴井であることに変わりなく。串刺し踏み込み掌底で再びチャンスを掴み、バックを取って一瞬の丸め込みに。不意を突かれた舞多、これを返せず3カウント。柴井が武者逝の看板を背負い、2回戦でエイミーに挑みます。 |
×愚麗豚 舞多 対 柴井 太呂香○ (11分11秒、逆さ押さえ込み) |
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