〜予選リーグ初日・Bブロック(逆ヴィジュアル編)〜




−第1試合−

(0pt) 凄井 宇座子 VS 石腹・萌 (0pt)


いきなり武者逝の看板・宇座子を相手にすることになったながらも、臆することなく正面から立ち向かっていくRVD。開幕当初から肩掴み延髄斬り、後頭部への低空ドロップキックなどを積極的に決めていき、開始2分にスモールパッケージホールド。更にコーナーへ寄せると突っ張り電車道も見舞っていくなど、止まることなく技と技を繋げていきます。

先手を取られた宇座子もここから剃刀ブレーンバスター、モンゴリアンチョップで動きを止めにかかりますが、RVDがカウンターからのスピンキック2連発から後頭部低空ドロップキック。再び主導権を移しローリングエルボーからロープへ走っての一回転ドロップキック。乗りに乗りまくるRVD、両手振りアピールで余裕も見せると、至近距離からも一回転ドロップキックを浴びせます。

オンライン戦に弱いというかつてのジンクスが再び甦ってしまったのか、この試合完全に不覚を取られた宇座子、この後ショルダーアームブリーカー、モンゴリアンチョップ、ワンハンドバックブリーカーと連続で中技に繋ぎますが、足掛け延髄斬りで足元をすくわれ、RVDが鬼童クラッチでカバー。危うくカウント2.9で留まります。もはやこの試合はもらったか、両手指差しアピールを見せるRVDが、飛びつき後方回転エビ固めで再びフォールへ。

更にローリングソバットラッシュを決めると両腕を斜めに上げ、バックを取ります。これは宇座子が前方回転裏膝十字に切り返しますが、脱出したRVDが先に起き上がり鬼童クラッチへ。2で返されるも、その後もジャックナイフ固め、ロープワークからのウラカン・ラナと連続でフォール技に移行して何度も3カウントに迫り、会場の溜め息が鳴りやまりません。この丸め込み地獄を脱出しようと、宇座子がRVDをコーナーへ寄せて秘技のタランチュラを決めていきますが、その後の攻撃はさばかれて逆にダウン。

余力が尽き果て宇座子が起き上がれないのを確認し、RVDがコーナー最上段へ。そしてお馴染みの必殺「ファイブスター・太っちょ・スブタッシュ(フロッグ・スプラッシュ)」を完璧な形で決めて、カバーへ。宇座子といえどもRVDの太鼓腹を全体重で浴びせるこの技には太刀打ちできず、3カウントのゴングを許して黒星発進。勝敗によっての獲得ポイントの差が大きいこのブロックで、石腹・萌が大きな1勝を手にしました。

×凄井 宇座子  対  石腹・萌○
(10分08秒、ファイブスター・太っちょ・スブタッシュ)


獲得ポイント 累計ポイント
凄井 宇座子 1008pt 1008pt
石腹・萌 1808pt 1808pt




−第2試合−

(0pt) 小川 琴子 VS 阿峰 海奈 (0pt)


マイナーリーグ所属ながらもこの大会での強行参戦により、一躍注目を浴びることになった阿峰。琴子が闘魂ビンタ(顔面張り手)を中心にシンプルな技の運びで攻めるのに対し、タイガースピン、ネックブリーカー、顔面肘グリなど変幻自在に技を操ります。お互いのテンションが徐々に高まってきた開始7分、グロッキー状態の阿峰へ琴子が必殺「闘魂エンズイギリMAX(延髄斬り)」の一発目を敢行し、リバースインディアンデスロック。

これに阿峰も鎌固めで対抗。起き上がったところをクアラッシュで迎撃し、再び鎌固めへ。そしてもう一度クアラッシュを決めるとスピンキックからサッカーボールキック。蹴り技が冴え渡ります。これに負けじと琴子もタイガースピンをバックドロップで返し、起き上がらせての浴びせ蹴りを命中。バック取りもエルボーで防ぎますがその直後、阿峰の必殺「ブシャイクへの膝蹴り(飛び膝蹴りラッシュ)」が炸裂し、バックから飛びつき後方回転エビ固めを決めてカバーへ。厳しい状況でしたが琴子がなんとかカウント2で両肩を上げます。

大ダメージを負いながらも持ち前の闘魂で気力は衰えることのない琴子。この後ショルダースルーから起き上がらせて2発目の延髄斬りをヒットさせると、ジャックナイフ固めでそのままフォール。これは2で返した阿峰、フランケンシュタイナーですぐさま自らのカバーへ持ち込み、回転地獄蹴りからスワンダイブ式のニールキック。得意技のフルコースを見せますが、琴子もここから反撃に転じ、カニ挟みで倒してから3発目の延髄斬りMAXへ。

初日で最も激しい攻防を見せるこの試合、今度は阿峰がロープワークからバックを取り、宇座子の漬物石落としに対抗したという胆石落とし(ぶっこ抜きバックドロップ)を決め、セカンドロープからローリングセントーン。起き上がれば今度は琴子がコンプリートショットで逆襲し、阿峰に対してのスワンダイブニールキック。これにすぐ反応した阿峰が地獄蹴りで再び倒すと、こっちが本家だと言わんばかりのスワンダイブニールキック。

そして琴子を場外へ落とし、ロープで助走をつけると場外飛び技の暴縁狂(ハヤテスペシャル2号)を敢行。場外マットであえて後方回転エビ固めも決めていき、自らの勝利を確信します。阿峰が先に場内へ戻ると、これから場内へ戻ろうとする琴子をカイザーポーズで挑発。笑い声を上げますが、キックはドラゴンスクリューで切り返す琴子、ジャンピングニードロップで追い打ちし腕ひしぎ逆十字固めへ。

これはギブアップにはなりませんでしたが、更なる攻撃を決めようとする琴子、スタンディングからストレートを顔面にヒットさせ、立ち上がらせると背後で手招きし挑発。フラフラで視点を合わせることすらできない阿峰に対し、お構いなしに延髄斬りMAXを2連発。ここからステップオーバーアームブリーカーで仕上げに取りかかると、完全KO状態となった阿峰がタップもままならず、レフェリーが試合をストップ。未知の強豪・阿峰を相手に全く屈することのなかった琴子、まさにストロングスタイルの闘い方を見せての劇的な勝利です。

○小川 琴子  対  阿峰 海奈×
(14分46秒、ステップオーバーアームブリーカー)


獲得ポイント 累計ポイント
小川 琴子 1946pt 1946pt
阿峰 海奈 1446pt 1446pt




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