〜予選リーグ初日・Cブロック(U−95pt編)〜
−第1試合−
(0pt) キルビル・ゴーストバーグ | VS | 長村 沙希 (0pt) |
カウンターからの一回転ドロップキックや足を取っての張り手、逆エビなどをテンポよく繋げ、序盤を幸先の良いスタートで始める長村。対するキルビルも3分に至近距離からスピアーを決めての首極めアームロックで応戦。その後カウンターの一回転ドロップキックを浴びますが骨法流掌打でグロッキーにさせ、バック取り。 しかしこれをよく見ていた長村が得意のピースクラッシャーで切り返し、リードを取らせません。が、立ち上がった直後にキルビルがディスカッションパンチで再び反撃。これに長村も屈することなく前方回転エビ固めでフォールし、バック取りは裏膝十字で返されるもジャパニーズレッグロールクラッチで再びフォールへ。これもカウント1で返すキルビル、立ち上がれば今度はストマッククラッシャーで倒しての首極めアームロック。 この後も一進一退の攻防が続いていき、長村がダイビングニードロップから逆エビ固め。キルビルもディスカッションパンチを再び決めてチョーク攻撃へ。更に叩きつけリストアップスラムからぶっこ抜きバックドロップで投げつけていき、長村を場外に落とします。呼吸を整えながら、長村が戻るのを待つキルビル。そして戻ったところで攻撃を仕掛けようとしますが、これを待っていたとばかりに長村が逆さ押さえ込みに持ち込みフォール。2で返されると、起き上がりから再び逆さ押さえ込みへ。 |
プレッシャーをかけられるもまだまだ余力は有り余っているキルビル、リストアップスラムで叩きつけるとマイクを持ってアピール。映画のセリフか何かを発し、チョーク攻撃に捕らえます。これに悶絶する長村の様子を伺うと、ここでキルビルが必殺の「カーテンコール(ショルダーネックブリーカードロップ)」を敢行し、更にバックを取っての大回転ジャーマンで長村を場外に投げ飛ばします。一気にハイスパートを切ったキルビル、場外の長村を追い、ハンマースルーでエプロンに叩きつけます。 対する長村は無理をせずキルビルを先に場内へ入れさせ、冷静に対処。そして自らも場内に戻るとキルビルをコーナーへぶつけさせ、狙いを澄まして必殺ピースクラッシャーを炸裂。そのままジャパニーズレッグロールクラッチに持ち込み逆転勝利に賭けるフォール。3は決まりませんでしたが間隔を空けることなくスモールパッケージホールドに固め、連続フォール。これもカウントは2.9、場内をヒヤリとさせます。このままペースを持続させたい長村、キルビルをロープへ振って一回転ドロップキックをヒットさせ、立ち上がらせると至近距離からも一回転ドロップキック。 しかしその後、キルビルがファイヤーサンダーで再び主導権を奪い、2度目の大回転ジャーマンスープレックス。が、この大ダメージを負った長村も、立ち上がればピースクラッシャーでお返し。再びレッグロールクラッチで自らがフォールし、キルビルが辛うじて2で返しますが、確実にフィニッシュまで追い込ませています。パワーで対抗できない分、得意の丸め込みで勝負に賭ける長村、この後も即座に逆さ押さえ込みでフォールし、返されれば2連続で逆さ押さえ込みへ。 |
いつ3カウントが入ってもおかしくない状況ですが、まだまだ勝利は譲らないキルビル。逆に振り子式ダイヤモンドカッターで倍返しし、この一発に手応えを感じか、背面式片エビ固めでフォールへ。長村の動きが止まりこのまま3カウントと思われましたが、レフェリーが3つめの手を叩く寸前、奇跡的に肩が上がります。そして蘇生するとキルビルのクラッチを押し倒し、飛びつき前方回転エビ固めで再び自らがフォール。 これはリング下部だったためレフェリーの対応が遅れ、カウント3は免れたキルビル、長村をロープへ振るとランニングの強烈なスピアー炸裂。首を掻っ切り勝利を確信、そのままカバーへ。が、これも長村がカウント2.9でクリアー。脅威的な打たれ強さあるいは精神力に、会場のファンも脱帽。キルビルもさすがに信じられないといった表情を浮かべますが、攻撃の手はまだ緩めず、振り子式ダイヤモンドカッターでダメージを追加します。 しかしこの後ロープへ振ったのは満身創痍の長村。カウンターから勢い良くフロントスープレックスで投げつけ、そこから飛びつくと前方回転エビ固めで意地のカバー。これも3カウントは許してくれませんが、起き上がればスモールパッケージでもう一度カバー。これでもまだまだキルビルは2で返します。すると今度はキルビルがファイヤーサンダーで再び流れを引き戻し。エプロンサイドからスワンダイブボディアタックも決めていき、長村をロープへ振ってナックルパート。マイクアピールし、最後のカバーへ行くかと思いきや、ここはあえてチョーク攻撃へ。 |
この時点で試合時間は既に15分を経過していますが、お互いの体力は全く尽きることを知りません。チョーク攻撃を抜けると今度は長村がバックを取り、抱え式バックドロップホールドで最後の最後のフォール。このフォールも3ならず、ならばと再びバックを取って逆さ押さえ込み。これも入らず、それならば3度目の正直、再び逆さ押さえ込みで最後の最後の最後の・・・フォールを決めましたが、これさえもカウント3は届かず。何度も諦めずフォールを狙い続けた長村、悔しさが表情に滲み出ます。 これが最後だと、もう一度バックを取り今度はスクールボーイでの丸め込み。さすがにここまで決めれば・・・と誰もが思いましたがこれもキルビルはカウント2.9。その姿同様、不死身としか言い表せません。遂に長村も攻めが切れたか、ここからキルビルがハンマーブローで倒し、首を掻っ切るポーズから至近距離のスピアー。これは空を切ったものの、長村をトーキックですぐさま捕らえての振り子式ダイヤモンドカッター。 そしてエプロンサイドに移り2発目のスワンダイブボディアタック。体力を使い果たした長村をあえてフォールせずに、いたぶり続けていくキルビル。が、これには誤算が生じていたか、この後立ち上がった長村が必殺ピースクラッシャーで鮮烈な蘇生。バックから一回転ドロップキックも決めて、エルボーバットから仕上げのスモールパッケージホールド。ここで遂に3カウントが数えられ、長村がベストバウト級の凄まじい死闘を制す大勝利。キルビルも惜敗ながら大量ポイントを獲得、この後のリーグ戦も優位に進みそうです。 |
×キルビル・ゴーストバーグ 対 長村 沙希○ (18分18秒、スモールパッケージホールド) |
獲得ポイント | 累計ポイント | |
キルビル・ゴーストバーグ | 1818pt | 1818pt |
長村 沙希 | 2118pt | 2118pt |
−第2試合−
(0pt) 藤原樹 | VS | 杉原 貴美 (0pt) |
殴って蹴ってのルール無用、喧嘩ファイトを得意とする樹と、アマレス仕込みのスープレックス、グラウンドを得意とする杉原という、対照的とも言えるこの対決。序盤は樹の打撃を警戒してか、間合いを詰めて首投げなどを慎重に繰り出す杉原。樹も馬乗りナックルを一度決めた以外ラッシュは狙わず、打撃は牽制程度に抑えてショルダーネックブリーカーなどを軸に攻めていきます。中盤に入ってくると杉原も積極的に中技を仕掛けていき、ヘッドバット、一本背負いや飛びつき逆十字、胴絞めスリーパーといったサブミッションも展開。 これに対し樹がショルダーネックブリーカーから馬乗りナックルに捕らえると、開始6分ダイナマイトパンチラッシュが火を吹きます。ここからフィストドロップを3発、4発と打ち下ろしていき、アメリカンフック、コーナー馬乗りナックルアローも炸裂。7分には振り抜きストレートをぶち込んでいき、樹の喧嘩魂はますますヒートアップします。杉原とのバックの取り合いも暴れるで制し、再びバックを取って高角度抱え式バックドロップ。するとフィニッシュの体勢は早くも整ったか、ここから必殺「キィ・トラッパー(SCスタナー)」を敢行し、短期決着を目に浮かばせながらフォールへ。 |
これは辛うじて2.9で杉原が持ち堪えますが、窮地に陥る厳しい展開となります。その後もやりたい放題の樹、串刺しのラリアット、マシンガンストマックニーリフト、アッパーカットと難なくヒットさせ、途中杉原もフロントスープレックス、捻り式バックドロップ、胴絞めフロントネックロックと反撃に移るもアッパー1発でダウン。樹がXポーズで最後の締めに取りかかろうとします。立ち上がった杉原が一本背負いを決めますがヘッドロックパンチで倒され、再び樹のXポーズ。ストンピングの乱打からランニングのトーキックでもう一度倒すとXポーズももう一度決め、アッパーカットを2連発。 打撃の連打によりグロッキー状態が続く杉原もその後ランニングのスピアーから飛びつき逆十字を決めるなど勝負を諦めませんが、またしてもアッパーでダウン。樹が背後から挑発しアメリカンフックを打ち込むと、ランニングのトーキックで倒しここでもXポーズ。意のままに杉原を操る樹、この後大技アレビンズ・リフトを決められるもペースは依然止まらず。バック取りを暴れるで返しストンピングを連打すると、起き上がったところを見計らって2発目のキィ・トラッパー。ここでフォールに行き、必殺技の2度目はさすがに杉原も返せず、3カウントのゴング。Aブロックのおんぷ同様、樹が危なげなく勝利を上げ、萌えプロユニオン代表共々白星スタートを飾りました。 |
○藤原樹 対 杉原 貴美× (13分19秒、キィ・トラッパー→背面式片エビ固め) |
獲得ポイント | 累計ポイント | |
藤原樹 | 1619pt | 1619pt |
杉原 貴美 | 1319pt | 1319pt |