〜予選リーグ2日目・Aブロック(ヴィジュアル編)〜




−第1試合−

(1550pt) 瀬川おんぷ VS C・W・サユダーソン (1521pt)


おんぷのラフファイトを意識してか、開始1分コーナー踏みつけを見せていくサユダーソン。これにまんざらでもないおんぷ、サユダーソンを場外へ投げ落とすとドルフィンポーズで挑発。サユダーソンが場内に戻った瞬間、今度はおんぷが場外へ移動、サユダーソンも追って場外へ、しかしおんぷがまたもや一足早く場内に戻ると、今度は振り向きアピールで挑発し、完全におちょくってみせたおんぷ。これには怒りを露にしたサユダーソンがおんぷをコーナーへ叩きつけ、再びロープ踏みつけに捕らえます。

しかしサユダーソンが熱くなるほどおんぷの攻撃も激しくなっていき、開始4分に小悪魔ビンタ3連発。その後にはフック式の小悪魔ビンタも決めていき、サユダーソンが高速ブレーンバスターで投げつけるもすぐさまビンタの3連発でお返しし、チョーク攻撃へ。一歩差をつけられたサユダーソンですが、やはりラフにはラフで行きたいのか、ジャンピングアームブリーカーから顔面肘グリ。もう一度アームブリーカーを決めるとアメリカンフックを打ち込み、もう一度アームブリーカー。ビンタ攻撃を封じに出ます。

これに対しておんぷはカウンターからのカニ挟み、飛びつき前方回転エビ固めの2連発とテクニック主体に攻撃手段を切り替え、パイルドライバーをショルダースルーで返すと再びチョーク攻撃。ラフ殺法を絡めつつ、チンクラッシャーから再度前方回転エビ固めでフォールを狙います。ペースを奪われるサユダーソンですが、この後再びジャンピングアームブリーカーから顔面肘グリ。しかしこのパターンは読んでいたおんぷ、立ち上がるとすぐさまスタンディングからチャイドル・ロック・フォルテッシモ(スナイパー・クロス・フェイス)へ。

ギブアップを迫られるサユダーソンですがここはなんとか脱出し、起き上がると再び意地のジャンピングアームブリーカー→顔面肘グリ。異常なまでにこの連繋にこだわるサユダーソン、それだけおんぷに対し怒りに打ち震えているのか、あるいは何か違った作戦があるのか。これには嫌がる表情を見せるおんぷ、チンクラッシャーで倒すとダイビングニードロップを投下。しかし立ち上がるとサユダーソンがパイルドライバーを決めていき、バックから抱え式バックドロップ。徐々にペースを見出そうとします。

ペースを渡してはなるものかとおんぷも小悪魔ビンタ3連発で奮起しますが、立ち上がると今度はサユダーソンがスーパー・キックで倒していき、招き挑発ポーズを取って足四の字固めへ。逆襲に賭けていき、アメリカンパンチラッシュを打ち込んでからニークラッシャーを2連発。腕攻めから脚攻めへと照準を変えます。が、直後におんぷがダイヤモンドカッターを電光石火で決めていくと、そこから必殺のチャイドル・ロック・フォルテッシモ。

状況は一変し途端に追い込まれる立場となったサユダーソン、掴みかけたチャンスは逃すものかとこれを奇跡的に脱出。しかし同時に攻める余力も尽きてしまったか、この後おんぷが落ち着いてスモールパッケージに固めると、サユダーソンが返せず3カウントのゴング。前半を心理戦で撹乱したおんぷが終盤の攻防も制し、Aブロック唯一の連勝。予選突破候補のトップに躍り出ました。

○瀬川おんぷ  対  C・W・サユダーソン×
(12分49秒、スモールパッケージホールド)


獲得ポイント 累計ポイント
瀬川おんぷ 1749pt 3299pt
C・W・サユダーソン 1249pt 2770pt




−第2試合−

(1250pt) AYANO VS 綾瀬 愛 (1021pt)


両者とも初戦では敗北に終わったものの、その悔しさをバネにするようにお互いはつらつとした動きを見せるこの試合。開始直後綾瀬がバナナスプレッドに捕らえていくと、AYANOも不意打ちの低空ドロップキックから高速ドラゴンスクリュー。綾瀬の対角線コーナー振りはAYANOがバク転で回避しますが、続けて綾瀬がロープへ振ってのジャンピングヒップアタック。その後メキシカンストレッチに固め、カウンターからサイクロンホイップ。これにAYANOも2度目の高速ドラゴンスクリューから首極めアームロックに固めていき、元気さを取り戻した二人の姿に会場の両団体のファンも大喜び。

その後開始4分にはAYANOがフランケンシュタイナーを2発決めていき、一足早くフォール。対する綾瀬も腕殺しコンビネーション、スピンキックと繋ぎサンセットフリップ。雪崩式に持ち込みますがこれはAYANOが体を翻して阻止し、バックからのネックスマッシュからアンクルホールド。ハンマースルーからショルダータックルで倒し、ジャックナイフ固めでフォールに行きます。若干リードを取られた綾瀬も焦ることなくバナナスプレッドでグラウンドに持ち込み、ロープへ振り返してのヒップアタックから延髄ニールキック。メキシカンストレッチも再度決めていき、グラウンドでの攻めにこだわります。

対するAYANOも低空ドロップキックから拷問ロメロスペシャルでグラウンドへ。その後一回転ドロップキックもヒットさせ、綾瀬のロープワークからの飛びつき逆十字も回避。しかし直後に綾瀬がメキシカンストレッチ。スピーディーな攻防が続きます。立ち上がると今度はAYANOが高速ドラゴンスクリューを決め、パンサーポーズ。バックを取ると、フィニッシュを狙ってのジャーマンスープレックス。2で綾瀬が返しますが間髪入れず、AYANOがフランケンシュタイナーで再度フォールへ。

プレッシャーをかけられる綾瀬、これも2で返すとスタンディングから踵落としをヒットさせ、バナナスプレッドに持ち込みますが、振り解いたAYANOがそこから必殺の「AYANOボトム(ラックボトム)」へ。綾瀬がピンチに追い込まれましたが、立ち上がると自らのダイヤモンドカッターで形勢を変え、ロメロスペシャルへ。これを解くと今度はメキシカンストレッチにも捕らえていき、油断を与えません。この後AYANOが組みつきに行ったところを逆さ押さえ込みに切り返し、フォールのチャンス。

2で返されますが更に綾瀬のラッシュは続き、バックに回り込んでのリバースフランケンシュタイナーからスワンダイブミサイルキック、そして締めのバナナスプレッド。とうとうギブアップを決めたかに見えましたが、AYANOはまだ諦めず、タップを拒否。これを凌いだAYANOが綾瀬を場外に投げ落とすと、ファンへ健在ぶりをアピールするようなパンサーポーズと指回しポーズ。しかしそれを見ていた綾瀬が場内に戻ると、ロープワークからのサイクロンホイップを決めておいてのダブルウイングネックロック(キャトルミューティレーション)。

再びギブアップ寸前にまで追い込み、スピンキックで倒して手を叩くと、もう一度ダブルウイングネックロックへ。これも耐え凌ぐAYANO、立ち上がるとツームストンを狙いますが綾瀬が体勢を入れ替えて自らがツームストン。ならばと今度はAYANOがジャックナイフ固めでフォール、これを2で返す綾瀬が再びバナナスプレッドで固めていきますが、これも脱したAYANOが再び組みに行き、フィッシャーマンズスープレックスで再度フォールへ。レフェリーの目の前で決まったためカウントも早めに入り、逆転勝利のチャンスを迎えますが、惜しくもカウントは2.9。ここから勝負の行方は混迷を極めます。

フィッシャーマンのクラッチを返した直後、綾瀬がすぐさま脇固めに入りAYANOを捕獲。これも決まりませんが解かれれば今度はメキシカンストレッチに捕らえ、サブミッション地獄から離れさせず。尚もタップを拒むAYANOですが、逃すものかと綾瀬がダイヤモンドカッターを決めておいて、再度脇固めへ。これもタップは阻んだものの、既にAYANOの体は限界に来ているか、その後綾瀬がウラカン・ラナに固め、駄目押しのフォールへ。遂に3カウントが入ったかと思いきや、AYANOが辛うじて2.9で間に合わせます。

このまま攻めの最終段階へ入る綾瀬、ロープへ振ってのサイクロンホイップからこの試合3度目のダブルウイングネックロック。これでもギブアップは決まらなかったものの、AYANOはほぼ失神状態か、綾瀬の攻撃に抵抗できないままダイヤモンドカッター、マヤ式スープレックスと連続で決められ、ここで遂にカウント3のゴング。綾瀬がこの試合での勝利により、トップのおんぷと僅差に並ぶ2位。最終日に両者が激突となります。AYANOも勝利こそ掴めなかったものの17分を超える大接戦により高ポイントを獲得、サユダーソンの累計ポイントを上回る結果となり、ダンゴ状態となったAブロックの予選リーグは最終戦の結果まで誰が突破を果たすのか、全く判らなくなりました。

×AYANO  対  綾瀬 愛○
(17分23秒、マヤ式スープレックス)


獲得ポイント 累計ポイント
AYANO 1723pt 2973pt
綾瀬 愛 2223pt 3244pt




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